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白玉楼 入口階段前
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霧雨 魔理沙:
やーっと着いたぜ。この先に西行妖が……。
なあ、マジで満開になるのかな?
十六夜 咲夜:
そうねぇ……。前回の異変の時よりも
多くの春が集まっているのは確かそうだし。
十六夜 咲夜:
たった一日で五分まで咲いてるんですもの。
可能性は高いと思うわ。
霧雨 魔理沙:
じゃあ、急いで行って止めないとな。
それで幽々子を倒して、異変も解決だ。
???:
そうはさせない。先へは行かせないわ。
霧雨 魔理沙:
……っと、こいつがいるんだったっけ。
相変わらず、ここでお庭番ってわけか。
霧雨 魔理沙:
おい、魂魄妖夢。
西行妖は、今どれくらい咲いているんだ?
魂魄 妖夢:
西行妖は、既に八分まで咲いているわ。
満開はもう時間の問題……、
魂魄 妖夢:
……って、なんで私の名前を知ってるのよ!
それに、幽々子様の目的まで……。
魂魄 妖夢:
ま、まあいいわ。貴方たちの春を足して、
すぐにでも満開にしてみせる。
霧雨 魔理沙:
満開にするだって! そんなことしたら、
お前の主人が、消滅するんだぞ。
魂魄 妖夢:
ふん、訳の分からないことを言っても無駄。
貴方たちは、ここで私に倒されるんだから。
十六夜 咲夜:
主人の命が掛かってるのに、何も知らないのね。
いいわ、相手になってあげる。
魂魄 妖夢:
くっ……、この私が負けるなんて……。
霧雨 魔理沙:
へへ~ん、楽勝だったな。
この調子で幽々子も止めてみせるぜ。
魂魄 妖夢:
ふっ……、残念だったわね。時間は十分稼げた。
幽々子様の望みは、すでに叶ったはずよ。
十六夜 咲夜:
な、なんですって!?
まさか、もう満開に……?
霧雨 魔理沙:
そんな……、いや、まだだっ!
さっき八分なら、もう少し時間はあるはずだ。
十六夜 咲夜:
ええ、まだ間に合うかもしれないわ。
急いで向かいましょう、魔理沙。