霧雨 魔理沙: くそっ、頼む、間に合ってくれーーっ! -------------- 白玉楼 -------------- 十六夜 咲夜: 咲いてる……。そんな、西行妖が、 本当に満開になってるなんて……。 霧雨 魔理沙: ……間に合わなかったんだ。 それじゃ、幽々子はもう……。 十六夜 咲夜: あら? 見て、魔理沙! 庭の方よ。 霧雨 魔理沙: 庭の方……、わっ! なんだ、アレ! 霧雨 魔理沙: な、なんだ、こりゃ!? 宴会、なのか? こんなに大勢、どうして……? 十六夜 咲夜: 亡霊や、妖怪たちでいっぱいね……。 以前の異変では、こんなことなかったはずよ。 アリス・マーガトロイド: ああ、魔理沙たちも来たのね。 どう? 楽しくやっているかしら? 霧雨 魔理沙: どう、じゃないが。 どうしてお前が、こんな所に? アリス・マーガトロイド: 幽々子に誘われたのよ。宴会に来ないかって。 お酒も飲めるし、料理もタダだからってね。 アリス・マーガトロイド: その代わり、西行妖を咲かせるために、 協力する約束をしてたの。 十六夜 咲夜: 幽々子との約束って、そんなことだったの? 隠してた割に、大した理由じゃなかったのね。 アリス・マーガトロイド: だって、あんたたちまで宴会に参加したら、 私の飲む分が減っちゃうじゃない。 霧雨 魔理沙: お前、そんなこと言ってていいのかよ。 幽々子が死んで、いなくなっちゃったんだぞ! ???: 私なら、既に死んでいるわ。亡霊だからね。 霧雨 魔理沙: ん? この声って、まさか……。 魔理沙・咲夜: ゆ、幽々子おおーー!?