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白玉楼
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霧雨 魔理沙:
あっ! 西行妖が……、満開だったのに。
十六夜 咲夜:
花、消えちゃったようね。
満開だったのは再上映の間だけみたい。
十六夜 咲夜:
結局、ユメミタマが見せていた西行妖は、
単なる幻影だったってことね。
霧雨 魔理沙:
実際には咲いてなかったわけだ。
だから、幽々子も消滅しなかったんだな。
霧雨 魔理沙:
なんにせよ、異変は解決したみたいだ!
博麗 霊夢:
ところで、何よ。あのとんでもない宴会は。
食い意地張り過ぎなのよ。聞いてんの幽々子。
西行寺 幽々子:
あら? 私ったら、どうしちゃってたのかしら。
霧雨 魔理沙:
覚えてないか……。いい気なもんだな。
おい! 二度と、あんな迷惑な宴会は開くなよ。
西行寺 幽々子:
宴会ですって?
そういえば、この人だかりは……?
西行寺 幽々子:
まぁ、そんなことがあったの。
貴方たち、大変だったわねぇ。
十六夜 咲夜:
大変だったわねぇ、って、
そんな他人事みたいに……。
霧雨 魔理沙:
まったくだぜ、人の気も知らずに。
力が抜けるっての。
西行寺 幽々子:
それにしても、
あの西行妖が満開になったなんてね。
西行寺 幽々子:
私も一目でいいから、見てみたかったな……。
霧雨 魔理沙:
……そんなにいいものでもなかったぜ。
無理に咲かせて見るもんじゃないな。
霧雨 魔理沙:
それよりさ、せっかくこんなに客が来てるんだ。
このまま本当に宴会を開こうぜ。
西行寺 幽々子:
あら、いいわね。お酒を用意して、
妖夢に、いーっぱい料理を作らせましょう!
博麗 霊夢:
魔理沙にしては、いいアイデアね。
せっかくだから、たくさん飲んじゃおっと。
十六夜 咲夜:
この子たち、本当に調子いいんだから。
十六夜 咲夜:
でもまぁ、異変も無事に解決したことだし、
今日くらいは、いいかもしれないわね。