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永遠亭 永い廊下
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霧雨 魔理沙:
しっかし、永遠亭のやつらは
本当に輝夜が大事らしいな。
霧雨 魔理沙:
前回もそうだったけど、輝夜を護るために
刺客を置いたり、厳重に封印をしたり。
博麗 霊夢:
本当に過保護よね。まるで家族みたい。
ま、仲の良い証拠なんでしょうけど。
霧雨 魔理沙:
家族を匿うために、月をすり替えるって
どんな家族なんだよ……。
霧雨 魔理沙:
そろそろ、その月をすり替えた
その過保護な犯人が現れるはずだな。
霧雨 魔理沙:
お! 噂をすれば、お出ましだ!
八意 永琳:
ウドンゲを突破してきたの?
私の弟子を倒すとは、なかなかやるようね。
博麗 霊夢:
そっちこそ、月の使者から姫を隠すために、
月をすり替えるなんて、よくやるわね。
霧雨 魔理沙:
ほんと迷惑な奴だよ。そんなことしたって、
使者なんて来るわけねーのに。
八意 永琳:
何を言ってるの?
月の使者なら、もういるじゃない?
霊夢・魔理沙:
……は?
八意 永琳:
貴方たちが月の使者でしょう?
博麗 霊夢:
え? い、いや、違うけど……?
八意 永琳:
違う? それは嘘ね。このところ、
永遠亭を嗅ぎ回っていたくせに。
八意 永琳:
私が気付いていないとでも思ったのかしら。
霧雨 魔理沙:
お、おい! なんか前と様子が違うぞ!
月の使者? 永遠亭を嗅ぎ回っている?
霧雨 魔理沙:
まさか、この再上映だと、
月の使者が本当に来ているってことなのか!?
博麗 霊夢:
再上映って、起きる異変は同じだけど、
毎回、何かがちょっと変わっているのよね。
博麗 霊夢:
この再上映では、本当に月の使者が来ている。
そこが前と変わっているんだわ。
霧雨 魔理沙:
で、私たちがその使者の役ってわけか。
迷惑な話だぜ……。
八意 永琳:
話は済んだかしら?
八意 永琳:
姫は私が護る……。
貴方たち月の使者なんかに、絶対に渡さないわ!