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守矢神社
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東風谷 早苗:
来ましたね、博麗の巫女!
博麗 霊夢:
ええ。ちゃんと来てあげたわよ。
霧雨 魔理沙:
しっかし、なんだかずいぶん栄えているな!
見ろよ、霊夢。本殿の前に、お供え物が山積みだ。
東風谷 早苗:
ふふふ……、そうよ! 私の神様は、
皆に愛される素晴らしい神様なの。
東風谷 早苗:
ここまでの道中、妖怪たちと会ったでしょう?
このお供えは、彼らの信仰心そのものです。
東風谷 早苗:
あなたの所とは大違いでしょ? どう?
私たちに、神社を明け渡す気になったかしら。
博麗 霊夢:
そうでもないわね。お断りよ。
東風谷 早苗:
こ、断る? 私の神様の力を使って、
博麗神社に信仰を取り戻したくないの?
博麗 霊夢:
まあたしかに、うちは信仰心不足よ。
お賽銭も、全然集まらないし。
博麗 霊夢:
でも、前にも言ったけどね。
信仰心ぐらい、自分の力でなんとかするわ。
博麗 霊夢:
ていうか、妖怪の信仰心なんて、
うらやましくもなんともないし。
博麗 霊夢:
そんなのが集まるなんて、まるで妖怪神社よ。
さしずめ、あなたは妖怪巫女ってところね!
霧雨 魔理沙:
おまえ、自分が言われたくないことを
ここぞとばかりに……。
東風谷 早苗:
……愚かな。このまま博麗を残していたのでは、
幻想郷が危機に陥るのも時間の問題ね。
東風谷 早苗:
そうなる前に、この守矢が手を下さねば。
霧雨 魔理沙:
なんだ……? 早苗に、パワーが集まってる?
東風谷 早苗:
たとえ妖怪のものであろうと、多くの信仰が
集まることで、神社は力を得るのですよ。
東風谷 早苗:
あなたに、同じことができる? 現人神である
私と違って、ただの巫女のあなたに?
東風谷 早苗:
つぶしてあげるわ、博麗神社。
幻想郷のために……、私の神様のために!
博麗 霊夢:
まったく……。妖怪の信仰を集めた程度で、
調子に乗っちゃって。
博麗 霊夢:
同じことができるかって?
ええ、やってやろうじゃない。
博麗 霊夢:
あんたをぶっ倒して、
信仰心を集めた手口を聞きだしてね!