-------------- 幻想郷・上空 -------------- 博麗 霊夢: 前と同じで、ずいぶん高い所を飛ぶわね。 そういえば、この辺で唐傘が出なかった? 東風谷 早苗: ああ、出てきましたね。覚えてますよ。 なんか茄子みたいな、古い唐傘でした。 ???: 私の日傘はセンスにあふれている。 そんな品のない傘と、一緒にしないでくれる? 霧雨 魔理沙: レミリアだって!? なんでお前がここに? レミリア・スカーレット: 決まっている。白蓮様に歯向かおうとする、 愚かな人間どもを捕まえてやろうと思ってね。 博麗 霊夢: 白蓮様って……、え? あんた出家したの? いやいや、そんなまさか、あのあんたが? レミリア・スカーレット: 集え妖怪、人間は家畜……。胸に響く言葉ね。 人間が家畜になれば、血を吸う人間は選び放題。 レミリア・スカーレット: 私は嬉しいし、血を用意する咲夜も楽になる。 白蓮様の考えは素晴らしいものだわ。 霧雨 魔理沙: 白蓮様って……、お前そんなキャラだったか? レミリア・スカーレット: 私が上に立つよりも、よい運命が見えただけよ。 そして、あなたたちにとってもね。 レミリア・スカーレット: このレミリア・スカーレットが、 あなたたちに家畜の運命を授けてあげる……! 東風谷 早苗: あのー、水を差して申し訳ないのですが、 レミリアさん、なんか汗すごくないです? 霧雨 魔理沙: ああ、見てるこっちが暑くなる。 もしかして日傘だけじゃ、日光を防げてないな? 博麗 霊夢: ま、弱ってても容赦はしないけど。 レミリア・スカーレット: こ、この程度の日光……、あ、お願い待って!? 日焼け止めを増やせば大丈夫……、ふぎゃあ!? レミリア・スカーレット: 午前中の活動は無理よ……。白蓮様ああぁ……。 博麗 霊夢: よし、悪は去った! 先を急ぐわよ! 霧雨 魔理沙: その辺の妖精より弱かったな。 しかし、レミリアがおかしくなるとは……。 東風谷 早苗: 簡単には行きそうにないですね。 気合いを入れていきましょう!