-------------- 博麗神社 -------------- 博麗 霊夢: こらっ! お祓い棒のくせに、 勝手に動くんじゃないわよ。言うこと聞いて! 霧雨 魔理沙: お、霊夢。お前の道具も動きだしたんだな。 これって、輝針城が復興したからか? 博麗 霊夢: ええ、そうらしいわ。空に現れた輝針城に、 動き出す道具。間違いなく、再上映のようね。 霧雨 魔理沙: 前回の異変では、道具が動きだして、 それと同時に妖怪たちも暴れだしたんだよな。 霧雨 魔理沙: 原因は、針妙丸の打ち出の小槌。 あいつと正邪を倒して、異変を終わらせたっけ。 博麗 霊夢: そうだったわね、……って、お祓い棒! 飛び跳ねたりしないで、落ち着きなさいよ。 博麗 霊夢: まったく。どうせ動くんなら、 私の代わりに異変を解決してくれないかしら。 霧雨 魔理沙: 異変と言えば、今回はさっそく、 前と違うところがあるみたいだぜ。見ろよ。 博麗 霊夢: これは……、道具たちが輝針城へ向かっている? どういうこと……? 霧雨 魔理沙: さあな。でも前の異変では、 道具たちは動くだけで、城へは行かなかった。 霧雨 魔理沙: 理由はわからないけど、気になるだろ? 輝針城へ行ってみる価値、あると思わないか? 博麗 霊夢: う~ん、たしかにそうかもね。 異変はさっさと終わらせたいし、それに……。 博麗 霊夢: これだけお祓い棒が元気だと、 扱いにくくて困るしね。行ってみましょ。 -------------- 輝針城 -------------- 博麗 霊夢: さ、早いとこユメミタマの核を見つけて、 ちゃっちゃと浄化しないとね。 霧雨 魔理沙: ああ、そうだな。怪しいやつなら、 前回この城にいた針妙丸と……、 鬼人 正邪: なんだ、お前たちは! 即刻、ここから立ち去れい! 霧雨 魔理沙: おお、鬼人正邪! さっそくお出ましだな。