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輝針城
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博麗 霊夢:
はぁ~……、どうしてなの、お祓い棒。
私たち、これまで上手くやってきたのに……。
霧雨 魔理沙:
珍しく落ち込んでるなぁ。
捨てられたのが、そんなにショックなのか?
博麗 霊夢:
ん? 今、何か通った気が……。
アリス・マーガトロイド:
あら、魔理沙に霊夢じゃない。
あんたたちも、道具に襲われてるってわけ?
霧雨 魔理沙:
ん? いや、私たちは……。
霧雨 魔理沙:
のわあっ! なんだなんだ!?
人形たちが、急に襲って来たぞ。
アリス・マーガトロイド:
そうなのよ。人形を追って城まで来たら、
いきなり攻撃されちゃって。困っちゃうわよね。
博麗 霊夢:
困っちゃうわよね、じゃないっ!
魔理沙、どうにかしてよ。私、武器ないし。
霧雨 魔理沙:
……ったく、しょうがないな。
いいぜ、すぐに一掃してやる!
霧雨 魔理沙:
へへっ。私とミニ八卦炉に掛かれば、
これくらい余裕だぜ!
霧雨 魔理沙:
おいアリス、これからは人形を大事にしろよ。
ひどい扱いしてるから、見捨てられたんだろ。
アリス・マーガトロイド:
何よ、偉そうに。ひどい扱いって、
突撃させたり、爆発させたりくらいのものよ。
アリス・マーガトロイド:
ま、人形たちもおとなしくなったみたいだし、
私は、先に帰るわね。それじゃ。
霧雨 魔理沙:
まったく、人騒がせなやつだぜ。
でも、私とミニ八卦炉のおかげで無事解決だな。
博麗 霊夢:
私だって、お祓い棒さえあれば……。
いえ、先を急ぎましょう。