-------------- 輝針城 -------------- 霧雨 魔理沙： また会ったな、正邪。 ようやくここまで来れたぜ。 鬼人 正邪： やっぱり来たか、人間たちめ。 さっさと立ち去ればいいものを……。 博麗 霊夢： 来るに決まってるでしょ！ 私のお祓い棒、とっとと返しなさいよ！ 鬼人 正邪： 人聞きが悪いな。道具がこちら側に付いたのは、 お前の日頃の行いのせいで……、ん？ 鬼人 正邪： その道具は、まだ持ち主を見限っていないのか。 どうだ？　今からでも我らの仲間にならないか？ 霧雨 魔理沙： 残念だったな。私のミニ八卦炉は、 お前の誘いなんかに、乗らないってよ。 鬼人 正邪： そうか、まあいいさ。 こちらには、幻想郷中の道具がいるからな。 博麗 霊夢： うっわ！ なによ、この数。 本当に幻想郷中から集まっているのね……。 霧雨 魔理沙： ホウキやら、バケツやら、椅子やら……、 おい、賽銭箱まで来てるみたいだぞ。 鬼人 正邪： はっはっは、驚いたか！ この道具たちと私が組めば、お前らなんか……。 霧雨 魔理沙： くらえっ、妖器「ダークスパーク」！ 鬼人 正邪： うぎゃああーーー！！ 鬼人 正邪： く、くっそぉ……。 卑怯だぞ、まだ話の途中だったのに。 霧雨 魔理沙： よし！　ザコは倒したし、 この道具たちを、お片付けしてやるか！ 霧雨 魔理沙： ふぅー、これで終わりか？ 思ったよりも、楽に片付いたな。 博麗 霊夢： 持ち主がいないせいかしらね。 こたつが襲って来た時は、びっくりしたけど。 博麗 霊夢： それにしても、あの道具たちの中に、 お祓い棒はいなかったわ。いったいどこへ……。 博麗 霊夢： ……って、あれ？　あそこに見えるのは、 ひょっとして、お祓い棒！？ 博麗 霊夢： あっ、待ちなさい！ 魔理沙、追いかけるわよ！ 霧雨 魔理沙： やれやれ。やっと感動のご対面……に なるのかな？