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輝針城 本丸
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霧雨 魔理沙:
今回も、無事に解決したみたいだな。
私のミニ八卦炉も、もう動かなくなったし。
博麗 霊夢:
私のお祓い棒もよ。やっと戻ってきたわ。
……って、あれ? こんな傷あったかしら?
霧雨 魔理沙:
これは……、刀傷かな?
博麗 霊夢:
刀傷……、そういえば、
妖夢たちと戦っていた時、何かが見えたのよね。
博麗 霊夢:
それが、私の代わりに妖夢を倒してくれて……。
ひょっとして、あれ、お祓い棒!?
霧雨 魔理沙:
お祓い棒が、霊夢を助けたってことか?
離れてたのに、どうして……?
霧雨 魔理沙:
そもそも、なんで単独で動いてたんだろうな。
針妙丸を倒すなら、霊夢と一緒でよかったのに。
博麗 霊夢:
たしかに、そうよね。どうせ動くんなら、
ミニ八卦炉みたいに、私に協力して……ん?
博麗 霊夢:
どうせ動くんなら、
私の代わりに異変を解決してくれないかしら。
博麗 霊夢:
まさか、お祓い棒……。
あの時の言葉を聞いて……?
博麗 霊夢:
……ふふ、バカなんだから。
あんなの、冗談で言っただけなのに。
博麗 霊夢:
本当にご苦労様。私のために、
あそこまで頑張ってくれたなんて、ありがとうね。
霧雨 魔理沙:
よくわかんないけど、
相思相愛だったってわけだな。
少名 針妙丸:
あれ、ここは? ……輝針城?
霧雨 魔理沙:
やっと気を取り戻したか。
お前らのせいで、こっちは本当に……。
少名 針妙丸:
え、なんのことかしら?
実は、何も覚えてなくて……。
博麗 霊夢:
大変だったのよ。でも、許してあげるわ。
その代わりに、ちょおーっと我慢してね。
少名 針妙丸:
え、何するつもり?
どうしてその棒をこっちへ向けるの?
少名 針妙丸:
や、やめて、こっちへ来ないで。
わあああーー!!
博麗 霊夢:
待ちなさい! 覚えてなくても、
こっちの気が収まらないのよっ!
霧雨 魔理沙:
さっそく、お祓い棒で憂さ晴らしか。
やれやれ、もっと大事に扱ってやれよ……。