-------------- 湖近くの茂み -------------- チルノ: はぁ……。 湖の霧、どうして消えちゃったんだろ……。 ???: ゴンゴンゴンゴン…… ゴンゴンゴンゴンゴンゴン…… チルノ: ……ん? 何の音だろ? あっちの茂みから聴こえてくるけど……。 チルノ: な、なにこれ!? なんの機械?! いつからこんな所に……? チルノ: き、霧を吸い上げてる……!  てことはつまり、これを壊せば! ???: ストーーップ!!! 河城 にとり: 素人が手を出すな! その機械は、見かけより繊細なんだぞ!! チルノ: うわ! 河童が出てきた!! さてはこの機械を作ったのは、お前だな! 河城 にとり: だったらなんだ! 邪魔をするな! こっちには、すっごい計画があるんだからな! チルノ: す、すっごい計画ぅ……? 河城 にとり: 湖から霧がなくなって、色んな妖怪や人間が、 たくさん集まってくる! ここがチャンス! 河城 にとり: 観光地では、浮かれて財布の紐が緩くなる! 飲み物、食べ物、水着、いろーんな物が売れる! 河城 にとり: 最終的には、この湖を一大リゾート地にして、 私は億万長者に! どう? すごい計画でしょ! チルノ: 全然すごくない! 今すぐ機械を止めてよ! この湖は、あたいたち湖の妖精の居場所なんだ! 河城 にとり: いーや! 絶対に止めないからね! 私を倒しでもしない限り、絶対に! チルノ: よし! それならダンマクカグラで勝負だ! あたいが勝ったら言うことを聞いてもらうから! チルノ: やったー! 勝った勝った!! さ、早く機械を止めてよね! 河城 にとり: それが、そうしたいんだけど……、 なんか機械の様子がおかしくて。 暴走する機械: ゴゴッゴッ!! ガガッ! ゴゴ!! ゴゴゴッ!! ガッガッ! ゴゴ!! 河城 にとり: ひゅい!? 暴走しちゃってるー!! 早く逃げた方がいいよ! 私は先に逃げる! チルノ: あ、あたいがどうにかしなきゃ! えいっ! チルノ: だ、だめだ……! 暴走して熱くなってるから、 ただの冷気じゃ凍らない……! チルノ: ま、まずい! このままじゃ、 あたいまで吸い込まれちゃう! 湖の妖精A: チルノちゃん! あぶないっ!! チルノ: ええっ!! ど、どうしてここに!? 湖の妖精A: チルノちゃんが心配で……。 助けに来たつもりだったんだけど……。 湖の妖精A: わ、私の方が吸い込まれちゃいそう! チルノちゃん、たすけてーーっ!! チルノ: このままじゃ……、次は絶対決めなきゃ! チルノ: ええーーいっ!!! チルノ: やったー! ちゃんと凍らせられた! 湖の妖精A: ありがとね! チルノちゃんのおかげで、 湖が元通り、霧でいっぱいになったよ! チルノ: へっへーん! これくらい当然だよ! チルノ: やっぱり湖はこうでなくっちゃ! だって、この湖は、あたいの……! チルノ: あたいの……じゃなくて、 チルノ: この湖は……、あたいたち妖精みんなの 大切な場所だからね!