-------------- 魔法の森 -------------- 霧雨 魔理沙: だぁーかぁーらぁっ!! 盗んだのは私じゃないって! パチュリー・ノーレッジ: 嘘おっしゃい! アナタしかいないの! アリス・マーガトロイド: 現場に落ちていたホウキのワラが、 何よりの証拠よ! 河城 にとり: 私のメカハンド返してよ! 大事な商売道具なんだから! 博麗 霊夢: ほら、魔理沙。 おとなしく白状しなさい。 霧雨 魔理沙: だから、違うって言ってるのに! くそー、今は逃げないと! -------------- ほら穴 -------------- 霧雨 魔理沙: ふぃ~。なんとか、逃げ切れたか……。 ほら穴があって、助かったぜ。 霧雨 魔理沙: しかし、まったく腹立つ話だ。 私のフリして、盗みを働くヤツがいるなんてな。 霧雨 魔理沙: どうにか真犯人をとっ捕まえて、 濡れ衣を晴らしたいが……。うん? 霧雨 魔理沙: なんかキラキラしてるな……。 ……あれ? この機械の手、にとりのじゃないか? 霧雨 魔理沙: この本も、勾玉も、人形も、全部アイツらのだ! ってことは、ここが真犯人の根城ってことか? 霧雨 魔理沙: いったい誰が……。ん? 鬼人 正邪: くくく、楽勝だぜ。 誰も犯人が私だって気づいてない……。あ? 魔理沙・正邪: あ、ああ~~っ!? 霧雨 魔理沙: お、お前ー! その手に持ったホウキ……、 そうか、お前が真犯人だったんだな!? 鬼人 正邪: よ、よりによって、なんでコイツに見つかるんだ! ちくしょー、とにかく逃げ……! アリス・マーガトロイド: 見つけたわよ、魔理沙! さあ観念して……、 あら? なんで天邪鬼が? 鬼人 正邪: げえっ!? ど、どうして、こいつらまで……。 河城 にとり: あー! これ私のだ! 本とか人形とかもあるし、 これ全部、盗まれたヤツじゃない? 霧雨 魔理沙: ふっふっふ……。どうやら観念するのは 私じゃないみたいだな。正邪。 鬼人 正邪: な、何を……! 霧雨 魔理沙: ここにある物は、すべてお前が盗んだんだ! その手に持ったホウキが、動かぬ証拠だぁー!! アリス・マーガトロイド: な、なんですって!? 鬼人 正邪: くそっ、魔法使いに罪をなすりつけて、 好き放題盗みまくる私の完璧な計画がぁ~! 博麗 霊夢: そういうことだったのね……。 さあ天邪鬼、覚悟なさい! 鬼人 正邪: や、やめ……ぎゃああぁ~! アリス・マーガトロイド: 悪かったわね、疑って。 ちょっと頭に血がのぼってたわ。 霧雨 魔理沙: まあ、私も日頃の行いがよくなかったよ。 やっぱ盗みはいけないよな、うんうん。 博麗 霊夢: 魔理沙、今日はやけに素直ね。 パチュリー・ノーレッジ: あれ? おかしいわ。 盗まれた魔導書がない……。 河城 にとり: 私のメカハンドも! さっきまであったのに……。 アリス・マーガトロイド: まさか……、魔理沙! 霧雨 魔理沙: おっと、これは盗みじゃあない。 ちょっと借りていくだけさ。じゃあな! アリス・マーガトロイド: こらー! 待ちなさーい! 博麗 霊夢: 反省していると思ったら……。天邪鬼より よっぽどタチが悪いわ、あの魔法使い。