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魔法の森
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クラウンピース:
魔法の森の謎の洋館ね~。
そんなの、ほんとにあったの?
チルノ:
あったんだって!
ほら、たしかこっちの方に。
クラウンピース:
大きな木ばっかりだぞ。
こんなとこに館を建てるやつなんて……。
チルノ:
どう? ほんとにあったでしょ!
あたいは見間違えたりしないんだから!
クラウンピース:
いったい誰がこんなとこに……。
なんか扉だけ、建物よりも妙に新しいな。
チルノ:
みてみて! この窓から中が見えるよ!
変わった道具がたくさんある! 面白そう!
チルノ:
早く中に入ってみよう!
あたいが窓を割ってあげる!
クラウンピース:
待て待て! 何があるかわからないからな。
こういうのは、バレないようにやらないと。
クラウンピース:
痕跡を少なくするのが鉄則だ。
煙突から、こっそり入らせてもらおう!
チルノ:
なにそれ、楽しそう!
クラウンピース:
よし、それじゃあいくぞ!
クラウンピース:
思ったよりも狭いな……。
わっ、蹴るなよ! 何すんだ!
チルノ:
さっさと進んでよ!
あたいだって、はやく入りたいんだから!
クラウンピース:
わかったって!
うわ、そんな急いだらギチギチに……!
クラウンピース:
ススまみれになっちゃったな……。
これじゃ、窓を割った方がマシだったか?
チルノ:
見たことのないものが、たくさんある!
これとか変な形でおもしろ……えっ?
クラウンピース:
檻が降ってきた!? おい、チルノ、大丈夫か!
って、うわあ! こっちも!?
チルノ:
不意打ちなんて、ひきょーなヤツ~!
こんな檻、あたいの能力で一気に……!
クラウンピース:
チルノの氷が通じない!?
それなら、あたいの地獄の炎で……!
チルノ:
効果なし!? もー!
せーせーどーどー勝負しなさいよ!
クラウンピース:
わっ、急に檻がピカピカ光りはじめた!?
今度は何!?
チルノ:
檻を繋いでる紐も、うにゃうにゃ動いてる!
くっそー、絶対にここから出てやる!
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数時間後
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霧雨 魔理沙:
は~! やっぱ我が家が落ち着く……。
わっ、なんだこれ!? 床がススまみれに!?
クラウンピース:
魔法使い!? どうして、あんたがここに!?
霧雨 魔理沙:
どうしても何も、ここは私の家だ!
お前らこそ、なんでウチにいるんだ?
クラウンピース:
面白そうな館があると思って入ったら、
この檻に閉じ込められちゃったの!
チルノ:
あたいに勝てないからって、ワナをしかけたな!
珍しいもので気をひくなんて、ひきょーよ!
クラウンピース:
お願いだよ、ここから出してよ!
霧雨 魔理沙:
えぇ……けど、その檻が下りてるってことは
商品に勝手に触ったんだろ?
霧雨 魔理沙:
ていうか、その檻なんで光ってるんだ?
お前たち何かしたのか?
チルノ:
知らないよ!
氷を撃ったら、ほら、こうして光るの!
霧雨 魔理沙:
能力を吸収してるのか?
いや、けどそんな魔法は使ってない、はず……。
霧雨 魔理沙:
まあいいか。ほら、檻を解いたぞ。
せめて片付けくらいは手伝って……
チルノ:
やったー! 外に出れる!
さあ、急いで逃げるぞ、ピース!
クラウンピース:
言っとくけど、家に侵入しようって言い出したの
あいつだからね! ……待ってチルノ!
霧雨 魔理沙:
おい、お前ら! ……えぇ、もしかしてこれ、
また私が片付けないといけないのか……?