-------------- 霧雨魔法店 -------------- クラウンピース？： ちょっとピース！ なに勝手に、あたいの能力つかってんのさ！ チルノ？： あー、もう黙っててよ！　チルノ！ 事情がわかってないなら、静かにしてて！ 霧雨 魔理沙： ええと……つまり、今度は能力だけじゃなく、 人格まで入れ替わっちまったのか！？ チルノ？： そうなんだ！　心当たりは何もない。 なんでこんなことに……。 フランドール・スカーレット： ていうか、ほんとに入れ替わってるの？ 妖精ってすぐ、いたずらをするじゃない。 クラウンピース？： なにを！　あたいを疑うっていうの！？ ……ぎゃー！　炎が大きくなった！？ 霧雨 魔理沙： わっ！？　ここで炎をでかくするな！ こりゃ解決しないと、また家を荒らされるな。 霧雨 魔理沙： 仕方ない、なんでも屋の腕を 見せてやるとするか。 チルノ？： よっ！　さすが魔理沙さん。 頼りになる～！ 霧雨 魔理沙： とはいったものの……。 心当たりが何もないんじゃなあ……。うーん。 クラウンピース？： えーっ、わかんないの？ じゃあ、こないだの薬をもう一度ちょうだい！ 霧雨 魔理沙： あれか……。うーん、でも 再発した上に悪化してるからなあ……。 霧雨 魔理沙： やっぱり原因がわからないと、 どうにも手の打ちようがないぞ。 チルノ？： たしか、魔理沙さんの家に遊びに行って、 ちょっとしてから能力が入れ替わったのよね。 霧雨 魔理沙： 勝手に入った、だろ。そういえばあの時、 檻が妙な反応をしてたな……。 アリス・マーガトロイド： ねえ、魔理沙。ずっと気になってたんだけど、 檻の導線に使った紐、マジックアイテムじゃない？ 霧雨 魔理沙： ああ、そうだったかも。 瓶の中身を入れ替える紐……あっ。 霧雨 魔理沙： ま、まさか……！　ちょっと待っててくれ。 えーっと、これじゃなくて、これでもない……。 霧雨 魔理沙： あった！　チルノ、クラウンピース、 これの両端を手首に巻いてくれるか？ チルノ： 氷だ！　やったー！ やっぱりあたいは、こうじゃないとね！ クラウンピース： はー……やっと元に戻った。 地上には変なものがたくさんあるなあ。 霧雨 魔理沙： あの紐は、瓶の中身を入れ替えるだけの、 しょうもないマジックアイテムだった。 霧雨 魔理沙： けど、私が使った防犯魔法に影響されて、 人格や能力を入れ替えるような力を持ったんだ。 クラウンピース： 魔封じの薬を飲んだら能力が戻ったけど、 あれはどうして？ 霧雨 魔理沙： たぶん、薬が紐の能力の方に 効いたんだと思う。 霧雨 魔理沙： けど、効果は長く続かないからな。 切れたら、能力だけじゃなく人格まで……。 アリス・マーガトロイド： 謎解きが終わったのは結構だけど、 部屋がまた散らかっちゃったわね。 アリス・マーガトロイド： 今度は手伝ってあげないから。 自分でなんとかしなさいよ。 霧雨 魔理沙： はいはい。でもまあ、このままでいいか。 散らかってる方が、なんか落ち着くし。 フランドール・スカーレット： なんだか野蛮なことを言うのねぇ。 フランドール・スカーレット： うちの図書館も何があるのかわからないし、 魔法使いって、みんなそんな感じなの？ アリス・マーガトロイド： ちょっと、一緒にしないでくれる？ チルノ： あっ、お菓子がたくさんある！ わーい！　いただきまーす！ クラウンピース： ほんとだ！　おいし～い！ 地上って、ほんとに色んなものがあるね。 霧雨 魔理沙： あっ、お前ら！　……まっ、いいか。 お菓子は山ほどあるもんな。 霧雨 魔理沙： 今日の霧雨魔法店は休業だ！ みんなゆっくりしていけよ。