レイ 第9話
レイと一緒に釣りをしていた{player}は、レイが父から依頼された地方への視察に同行してほしいと誘われる。話の途中で現れた魔物を二人で撃退したレイは、心の中で視察の旅が待ち遠しくなる。


-------------- situation:
無事に釣り上げられるか?
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──レイに誘われ、
港に近い浜辺で一緒に釣りをする{player}。
だが、レイはどこかぎこちない様子だった。

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……釣れないね。
おかしいな。天気も悪くないし、波も穏やかなのに……

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レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……大丈夫。きっと今は魚たちがどこかに移動しているだけで、
今日はいい潮が来ているはずだから……

voice: vo_adv_1003009_002
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 だから、その……【chara 100311 face 4 (sad)】 飽きずに、
ここで一緒にいてくれると、うれしいな……

Choice: (1) 様子が変だよ。
Choice: (2) 何かあった?
----- Tag 1 -----
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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そ、そんなことはないよ?
私はいつも通りで……【chara 100311 face 1 (normal)】 いや、ここで隠し立てしても意味が無いか。

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----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1003009_004
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……やっぱりキミに隠し事は無理か。
できれば、釣りで心を和ませてから話したかったんだが……
【chara 100311 face 1 (normal)】 この調子だと、そうもいかないか。

----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1003009_005
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……実はこの前、父の使いの者が来てね。
【chara 100311 face 4 (sad)】 あの人の名代として、各地の視察に行って欲しいという話をされたんだ。

voice: vo_adv_1003009_006
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 覇瞳皇帝との戦いで、ランドソルは大きな被害を受けた。
王国にとって復興は迅速に行わなければいけない課題だ。

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 しかし復興を優先すれば、大陸全土の治安が維持できなくなる。
【chara 100311 face 4 (sad)】 今ですら、人員も資材も不足しているからね。

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そこで娘の私を使って、
形だけでも視察を行ったと周囲に見せておきたいんだ。

voice: vo_adv_1003009_009
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 そしてあわよくば、ランドソル以外の土地に住む人々に、
復興の協力を仰げないか交渉してこい……【chara 100311 face 1 (normal)】 目的はこんなところだろう。

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レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】 ……本当に勝手な人だ。
こちらの意志を確認もせず、言う通りに動くのが当たり前だと思ってる。

voice: vo_adv_1003009_011
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……分かってはいるんだ。この話は引き受けるべきだと。

voice: vo_adv_1003009_012
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 今もランドソルには、被害に苦しむ人々が多くいる。
彼らのために、やれることを全てやろうとしている父は、
正しいことをしているんだろうね。

voice: vo_adv_1003009_013
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】 そう……父は正しいことをしている。
私も、少しでも人々の力になるべきなんだ。

voice: vo_adv_1003009_014
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……でも、あの人の頼みを引き受けることに、
心のどこかでわだかまりを感じてしまう。

Choice: (4) レイらしくない。
Choice: (5) 困っている人は助けたい。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1003009_015
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 私らしくない……?

voice: vo_adv_1003009_016
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そうか……たしかにそうだね。
人々を助けたいから、それが正しいと思うからやる。
【chara 100311 face 1 (normal)】 行動を起こす理由なんて、それで十分だよね。

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----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1003009_017
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……そうだね。
私は何を迷っていたんだろう。

voice: vo_adv_1003009_018
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 初めて家を飛び出したときも……
そうしたいから、それが正しいと思ったからそうしたんだ。
私は少しでも人々を助けたい……理由なんてそれで十分だよね。

----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1003009_019
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……うん、決めた。
視察に行くよ。父のためではなく、私の意志で。

voice: vo_adv_1003009_020
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 私の放蕩など一時の気の迷いに過ぎないと思っている父と母は、
視察を引き受ける私を見て、『やはり自分たちが正しかった。
それ見たことか』という顔をするに違いない。

voice: vo_adv_1003009_021
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ふふっ、気の迷いじゃなくて本気だというのを教えるのは、
次の機会の楽しみとしておこう。

voice: vo_adv_1003009_022
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……ありがとう。キミは私が迷ったときや挫けそうなときに、
いつも背中を押してくれるね。
【chara 100311 face 2 (joy)】 これじゃあどっちが師匠か分からないな。

Choice: (7) レイの方がすごい。
Choice: (8) 弟子になる?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1003009_023
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ふふっ、そう言ってくれるのはうれしいね。
【chara 100311 face 1 (normal)】 でも、弟子はいつか師匠を超えるべきだよ。
キミは私なんかよりもっと大きな存在になってほしいな。

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----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1003009_024
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ふふっ……それもいいかもね。
【chara 100311 face 1 (normal)】 キミの元で、一から自分を見つめなおすのはいい修行になりそうだ。
【chara 100311 face 2 (joy)】 その気になったら、門下に加えてもらおうかな。

----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1003009_025
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それとその、【chara 100311 face 1 (normal)】 ついでというわけじゃないんだけど……

voice: vo_adv_1003009_026
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 視察に……ついてきてもらえないかな?

voice: vo_adv_1003009_027
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 今回の視察は少人数で動かなければいけない。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 でも近頃は、街の外に現れる魔物が凶暴化していると聞く。
【chara 100311 face 4 (sad)】 ただ、私一人ではほんの少し心許なくて……【chara 100311 face 1 (normal)】 キミが一緒なら心強い。

voice: vo_adv_1003009_028
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ああいや、別に戦いばかりというわけじゃないんだ。
【chara 100311 face 1 (normal)】 魔物はあくまで道中の話だし、基本的には私だけで対処するつもりだよ。

voice: vo_adv_1003009_029
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 前に話したように一緒に乗馬とはいかないけど、馬車で各地を巡るんだ。
馬車からの景色もきれいだし……もしかしたら、
キミの記憶の手掛かりが見つかるかもしれない。

voice: vo_adv_1003009_030
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 だからその……どうかな?

Choice: (10) 一緒に行きたい。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1003009_031
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 そう……
【chara 100311 face 2 (joy)】 よかった……断られるかもしれないと思って緊張したよ。
【chara 100311 face 1 (normal)】 こんなに緊張したのは、一人で魔物に囲まれたとき以来かな。

voice: vo_adv_1003009_032
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 キミと一緒の旅なんて、そうそう行けるものじゃないからね。
【chara 100311 face 2 (joy)】 ふふっ、今から楽しみだよ。

voice: vo_adv_1003009_033
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ──じゃあ、今日は旅の前祝いになるように、
なんとしても大物を釣りあげないとね。
気合いを入れて……【chara 100311 face 6 (surprised)】 噂をすればっ!

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1003009_034
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 魔物!? 釣果がさっぱりだったのはこいつのせいか!
【chara 100311 face 3 (anger)】 ……悪いけど、ご退場願おう! はぁっ!!

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1003009_035
レイ:
【chara 100312 face 6 (surprised)】 かわされた!?
【chara 100312 face 3 (anger)】 だとしても、これならどうだっ! せいっ!!

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1003009_036
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ふぅ……倒せたか……
【chara 100311 face 6 (surprised)】 随分と濡れてしまった。

voice: vo_adv_1003009_037
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 視察先に海辺があったら、同じようなことになるかも知れないね。
【chara 100311 face 1 (normal)】 水着でも持っていこうかな──

魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1003009_038
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 なっ!? まだ居るのか!
この数では……【chara 100311 face 1 (normal)】 キミ、私を強化して!

Choice: (11) 分かった!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1003009_039
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……ありがとう!
【chara 100311 face 3 (anger)】 一気に片付ける! はぁぁっっ!!

魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1003009_040
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……ふぅ。なんとかなったか。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それにしても、人里近い浜辺に、
こんなにも魔物が現れるとは……

voice: vo_adv_1003009_041
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 これは念入りに視察をしないといけな……【chara 100311 face 4 (sad)】 はっくちゅ!

voice: vo_adv_1003009_042
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ご、ごめん!
やっぱり、濡れると体が冷えてしまうね。
【chara 100311 face 4 (sad)】 どこかで暖を取って……

Choice: (12) レイを抱きしめる。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1003009_043
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ど、どうしたの!?
【chara 100311 face 5 (shy)】 ダメだよ! こういうことはその……

Choice: (13) レイが寒そうだったから……
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1003009_044
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 暖めようとしてくれたの……?
そ、そっか……【chara 100311 face 4 (sad)】 そういうことなら、その……【chara 100311 face 1 (normal)】 ありがとう。

voice: vo_adv_1003009_045
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 でも、このままだとキミまで濡れてしまう。
【chara 100311 face 1 (normal)】 幸い港も近いし、そこで暖を取るから、離れても大丈夫だよ。

voice: vo_adv_1003009_046
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 でも、抱きしめてくれたのはうれしかったかな……
【chara 100311 face 5 (shy)】 ……な、何を考えてるんだ私は!? 

voice: vo_adv_1003009_047
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 とにかく冷静さを取り戻して……
【chara 100311 face 3 (anger)】 深呼吸……深呼吸……【chara 100311 face 1 (normal)】 うん、もう大丈夫。

voice: vo_adv_1003009_048
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 さて、暖を取ったら街に戻って旅の準備だ。
今回は馬車で街道を行く旅とはいえ、準備はしっかりしないとね。

voice: vo_adv_1003009_049
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 キミとなら、きっと楽しい旅になる。
私はそう確信しているんだ。【chara 100311 face 2 (joy)】 しばらくの間、よろしく。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──この先に待ち受ける
{player}との旅へ思いを馳せるレイ。
その顔には、自然と笑みがこぼれていた。