レイ 第11話
視察の道中で夢を見るレイ。夢の中で{player}と海に出かけ、広大な大海原を前にいつか必ず自由になると誓う。目覚めたレイは{player}のそばで得られる安らぎに再び身を委ねる。


-------------- situation:
目指せ大海原
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──レイの視察の旅に同行している{player}は、
最初の村の視察を終え、馬車で次の村へと向かっていた。

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レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……よし。報告書はこんなものかな。

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レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 この調子で次の村にも行きたいけど……
【chara 100311 face 6 (surprised)】 キミは退屈じゃない?

Choice: (1) レイの手伝いができてうれしいよ。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1003011_002
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ありがとう。
うれしいけど……【chara 100311 face 2 (joy)】 その、なんだか照れくさいな。

voice: vo_adv_1003011_003
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それにしても、報告書だけでも結構な量になりそうだ。
【chara 100311 face 1 (normal)】 残りは次の町に着いてからにするよ。

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レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 さて、休憩がてらに簡単な食事といこう。
さっきの村で、サンドイッチを買っておいたから、一緒に……

voice: vo_adv_1003011_005
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 この光は! ランドソルから離れても現れるなんて……!
【chara 100311 face 4 (sad)】 くっ……また、意識が……!

--- Switch scene ---

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怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ──ごきげんよう。
休日にこんなところで会うなんて、奇遇だね。

voice: vo_adv_1003011_007
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 キミは買い物? 私は……【chara 100332 face 4 (sad)】 そうだね。
あえて言うなら『憂さ晴らし』中、かな。

Choice: (2) 何かあったの?
----- Tag 2 -----
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怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 ……今日は父にしてやられてね。
強引に食事へ連れ出されたと思ったら、
政治家やその子息たちが集う会に参加させられたのさ。

voice: vo_adv_1003011_009
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 そこで次の予定があると適当な嘘をついて、
早めに抜け出してきたってわけだよ。

voice: vo_adv_1003011_010
怜:
【chara 100332 face 3 (anger)】 ……あの場で大人しくしているくらいなら、
死んだほうがマシだからね。

voice: vo_adv_1003011_011
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 それにしても、あの手この手で私を自分の思い通りにしようとする、
父のやり方には嫌気がさすよ。

voice: vo_adv_1003011_012
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 ……そうだ。今から時間ある?
【chara 100332 face 1 (normal)】 せっかく会えたんだから、一緒にどこかへ行かない?

Choice: (3) 喜んで。
Choice: (4) すぐに行こう!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1003011_013
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ありがとう。
【chara 100332 face 1 (normal)】 なんだか巻き込んだみたいでごめんね。

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----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1003011_014
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 そ、そんなに喜んでくれるとは思わなかったよ。
【chara 100332 face 1 (normal)】 でも……ちょっと気持ちは分かるかな。
【chara 100332 face 2 (joy)】 私も、キミと一緒に出かけられるって思うと、心が躍るよ。

----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1003011_015
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 じゃあ、ちょっと遠くに出ようか。
キミとまた海を見たいと思っていたんだ。いいよね?

--- Switch scene ---

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voice: vo_adv_1003011_016
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ──穏やかな海……【chara 100332 face 2 (joy)】 ふふっ。
やっと二人で、海を見に来ることができたね。

voice: vo_adv_1003011_017
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 気持ちいい風も吹いてる……
これは、釣り道具を持ってきてもよかっ……【chara 100332 face 6 (surprised)】 きゃっ!?

voice: vo_adv_1003011_018
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 ……もう。
気持ちのいい風だと思ったけど、ちょっと強いみたいだ。
あの……髪、変になってないかな?

Choice: (6) 大丈夫だよ。
Choice: (7) かわいいよ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1003011_019
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 そう。ならよかった。
キミの前で、あまり不格好にはなりたくないから。

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----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1003011_020
怜:
【chara 100332 face 5 (shy)】 ……なっ!?
も、もう、あまり人をからかわないで。

----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1003011_021
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 見て。海はこんなにも広くて、自由だ……

voice: vo_adv_1003011_022
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 ……『世襲議員と馬鹿にされない子どもにしたい』。
これまで私は、そんな父の教育方針の元で育てられてきた。

voice: vo_adv_1003011_023
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 勉強も、学校も、交友関係も……意志すらも、
自分で選んだと呼べるものはほとんど無かった。
まるで水槽で飼われている魚のようだったよ。

voice: vo_adv_1003011_024
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 でも今は違う。自分で選んで飛び込んだ世界、
アストルムで出会った仲間が、私を変えてくれた。

voice: vo_adv_1003011_025
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 この絆を私は、何よりも大事にしたい。仲間がそばにいてくれる。
【chara 100332 face 2 (joy)】 それだけで自分の意志で生きていく勇気が湧いてくるんだ。

voice: vo_adv_1003011_026
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 少しずつでもいい。抗って抗って……【chara 100332 face 2 (joy)】 いつか必ず、
この大海原みたいに自由な世界に生きてみせる……!

voice: vo_adv_1003011_027
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ……まあ、私が淡水魚だったら、
海に出たところで死んでしまうんだけどね。

voice: vo_adv_1003011_028
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 でも、もしそうなっても構わない。
それは親が用意したものではない、私が選んだ結果だから……

Choice: (9) 死んじゃダメ!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1003011_029
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 あっ……ごめん。別に本当に死ぬわけじゃないから安心して。
あくまで覚悟の話だから。

voice: vo_adv_1003011_030
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 でも、もし本当に死ぬようなことがあったとしても、
今日みたいにキミがそばに居てくれれば、
きっと私は何があっても生きていける気がする……

voice: vo_adv_1003011_031
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 それに、キミを巻き込みたいわけじゃないから。
【chara 100332 face 1 (normal)】 ただ、キミがそばに居てくれると心強いってだけで……

Choice: (10) 僕ならいつでも力になるよ。
----- Tag 10 -----
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voice: vo_adv_1003011_032
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ……ありがとう。
今までも遠慮してたつもりはなかったけど、本当にうれしいよ。

voice: vo_adv_1003011_033
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 そうだね……いつか父に勘当されたら、
キミの家に転がり込ませてもらおうかな。
【chara 100332 face 2 (joy)】 ああ、家事はちゃんと手伝うから安心して。

Choice: (11) えっ!?
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1003011_034
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ふふっ……冗談さ。
いくら私でも、そこまでの行動力はまだ無いよ。

voice: vo_adv_1003011_035
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 それくらいの気持ちで頼りにするってことさ。
【chara 100332 face 2 (joy)】 ……これからも、よろしくね。今日はありがとう。

--- Switch scene ---

still display end
voice: vo_adv_1003011_036
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 はい、お疲れ様。
【chara 190011 face 2 (joy)】 へぇ〜……海でのデートとか、あんたもやるようになったじゃない!

voice: vo_adv_1003011_037
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 それにしても、
レイも堅い部分がどんどん柔らかくなってきているみたいね~

voice: vo_adv_1003011_038
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 その調子よ!
……【chara 190011 face 4 (sad)】 と言いたいところだけど、
レイの進む先には大きな壁がまだまだあるわ。

voice: vo_adv_1003011_039
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 レイという魚が、自由な大海原に行けるよう、
あんたが一緒に居てあげなさい。
【chara 190011 face 2 (joy)】 あんたが居れば、レイはきっとどこまでも泳いでいけるわ。

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1003011_040
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……ここは……
【chara 100311 face 4 (sad)】 たしか、あの光が現れたと思ったら、気が遠くなって……

voice: vo_adv_1003011_041
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そうだ! 彼は……【chara 100311 face 1 (normal)】 よかった、眠ってるだけだ。

voice: vo_adv_1003011_042
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……急だったとはいえ、
彼の肩を借りて寝てしまうなんて……【chara 100311 face 1 (normal)】 気を抜き過ぎたかな。

voice: vo_adv_1003011_043
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ……ふふっ、幸せそうに眠ってる。
【chara 100311 face 1 (normal)】 そんな顔をされたら、なんだか私も眠くなってしまうね……

voice: vo_adv_1003011_044
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……それにしても、本当にキミは不思議な人だね。

voice: vo_adv_1003011_045
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 キミがそばにいるだけで……顔を見ているだけで……
どんなにつらいことがあっても、心が安らいでいく……

voice: vo_adv_1003011_046
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 本当に不思議な人だね、キミは……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──{player}の肩を借り、
安らぎに包まれながら、レイは再び眠りにつくのであった。