ユキ 第1話
{player}は魔物に襲われそうになっていたユキを助けるが、ユキは鏡に映る自分の姿に夢中だった。その後、鏡は割れてしまうが、たくさんの破片が自分の姿を映すので、またユキは満足する。


-------------- situation:
美しすぎる邂逅
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}が街の外を散歩していると、
突然悲鳴が聞こえてきた。

voice: vo_adv_1008001_000
???:
【chara 1 face 4 (sad)】 きゃあ~!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1008001_001
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 きゃあ~!
な、なんてことだ……!
【chara 100811 face 4 (sad)】 これは……だ、だ、大ピンチだよ!?

Choice: (1) 魔物を退治する。
----- Tag 1 -----
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

--- Switch scene ---

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voice: vo_adv_1008001_002
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 ん? なんだか騒がしいね。
【chara 100811 face 1 (normal)】 何かあったの?

voice: vo_adv_1008001_003
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 え……魔物? ピンチ?
【chara 100811 face 4 (sad)】 何の話?

voice: vo_adv_1008001_004
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 ボクは鏡に映るボクの可愛さに驚いていただけだよ。
【chara 100811 face 2 (joy)】 ほら、見てよ! このボクの顔!
とんでもなく美しくて、カワイイ……!

voice: vo_adv_1008001_005
???:
【chara 100811 face 4 (sad)】 こんなにカワイイんだから、
自分の顔に見とれている間に、
魔物に囲まれたって、気づけないよ。

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voice: vo_adv_1008001_006
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 でも、キミが助けてくれたんだね。
【chara 100811 face 2 (joy)】 感謝してあげるよ。

voice: vo_adv_1008001_007
???:
【chara 100811 face 2 (joy)】 まぁ、こんなに可愛いボクを助けられたんだから、
キミも、うれしいよね?

voice: vo_adv_1008001_008
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 え? なんで、こんな所に一人でいたのかって?

voice: vo_adv_1008001_009
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 ボクのことに興味があるんだね?
【chara 100811 face 2 (joy)】 仕方ないなぁ、特別に教えてあげるよ。

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voice: vo_adv_1008001_010
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 最初はパーティを組んで、魔物討伐に来たんだ。
でも5分おきに鏡チェックをしていたら、
仲間に置いていかれちゃったみたいで……

voice: vo_adv_1008001_011
???:
【chara 100811 face 4 (sad)】 でも、どうしようもないことなんだよ。
だってボクはこんなにも美しいんだから!
鏡を見る時間が増えるのは、当然のことだよ。

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voice: vo_adv_1008001_012
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 ねぇ、キミもそう思うでしょ?

Choice: (2) すごくよくわかる。
Choice: (3) ちょっとよくわからない……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1008001_013
???:
【chara 100811 face 2 (joy)】 だよね?
ボクの美しさは、何よりも優先されるんだよ!

voice: vo_adv_1008001_014
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 キミは美しいものがわかるみたいだし、
特別にボクのことを、もっと近くで見てもいいんだよ?

Jump to tag 4
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1008001_015
???:
【chara 100811 face 4 (sad)】 ダメだなぁ……
ボクの美しさを理解できないなんて、
かわいそうな人だね。

voice: vo_adv_1008001_016
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 あまりにもかわいそうだから、
【chara 100811 face 2 (joy)】 もっとボクを見て、美的感覚を磨くといいよ。

----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1008001_017
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 さぁ、好きなだけ見てよ。

--- Switch scene ---

still display end
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1008001_018
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 【chara 100811 face 1 (normal)】 また魔物が来ちゃったみたいだね。
ボクの美しさに惹かれてきたみたい。
【chara 100811 face 4 (sad)】 あぁ、なんて罪な美しさ……

voice: vo_adv_1008001_019
???:
【chara 100811 face 2 (joy)】 というわけで、
魔物はキミが倒しておいてくれるかな?

voice: vo_adv_1008001_020
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 ボクは、鏡に映る自分を見て、
美しさをチェックするのに忙しいから。

魔物:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1008001_021
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 え、え!?
なんか魔物が、ボクのほうに来てるんだけど!?
【chara 100811 face 3 (anger)】 ほらキミ! 早くなんとかしてよ!

Choice: (5) 担いで逃げる。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1008001_022
???:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 うわっ!
【chara 100811 face 3 (anger)】 ちょっと何してるの!?
触ってもいいなんて言ってないよ!

voice: vo_adv_1008001_023
???:
【chara 100811 face 4 (sad)】 ふぅ……
なんとか逃げ切れたみたいだね。

voice: vo_adv_1008001_024
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 キミが運んでくれたから、
ボクはまったく疲れないで済んだよ。

voice: vo_adv_1008001_025
???:
【chara 100811 face 2 (joy)】 まぁ、こんなに可愛いボクのためなら、
甲斐甲斐しく働きたくなるのは、あたり前だけどね。

voice: vo_adv_1008001_026
???:
【chara 100811 face 1 (normal)】 でも、助けてもらったからね。
【chara 100811 face 2 (joy)】 特別にボクの名前を教えてあげるよ。

voice: vo_adv_1008001_027
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】 ボクはユキ。
キミの名前は?

voice: vo_adv_1008001_028
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】 {player}さんか……
【chara 100811 face 2 (joy)】 これからよろしくね。
ボクを抱き上げさせてあげた貸しは大きいよ。

voice: vo_adv_1008001_029
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】 ほら、まだ魔物が追ってくるかもしれない。
早く街に戻ったほうが──

voice: vo_adv_1008001_030
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】 あ、ああ!?
ボクの鏡が落ちて割れちゃった!?
【chara 100811 face 3 (anger)】 キミが乱暴に運ぶからだよ!

voice: vo_adv_1008001_031
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】 あぁ……なんてことだ!
信じられない……

Choice: (6) ご、ごめんなさい……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1008001_032
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】 いや、謝る必要はないよ!
【chara 100811 face 2 (joy)】 だって、これを見て!
割れた鏡全部に、ボクが映っているよ!?

voice: vo_adv_1008001_033
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】 無数のボクが、こっちを見つめている……
【chara 100811 face 5 (shy)】 あぁ、なんて美しいんだ!

voice: vo_adv_1008001_034
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】 鏡にはこういう使い方もあったんだね!
{player}さんのおかげで、新しい発見ができたよ。
【chara 100811 face 2 (joy)】 本当にありがとう!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 それから、しばらくの間、
割れた鏡を見つめ続けるユキであった。