ユキ 第12話
ダンジョンで呪いの鏡に閉じ込められたユキは、{player}の言葉で奮起し見事脱出する。そして目的地で祝福の本当の意味を知り落胆するも、自身の新たな美しさに気付き満足するのだった。
-------------- situation:
探し物はすぐそばに……
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
アメスの言葉を受け、ユキと{player}は
聖山の頂上を目指して神殿から続くダンジョンを進んでいた。
voice: vo_adv_1008012_000
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
きゃあー! や、やだ、虫やだ!
【chara 100811 face 6 (surprised)】
ひゃうう! 【chara 100811 face 4 (sad)】
コウモリのフン、踏んじゃったよ!
voice: vo_adv_1008012_001
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
もうやだ、ここ……虫やコウモリだらけで不衛生だし、
さっきなんか落とし穴に落ちかけたし……
voice: vo_adv_1008012_002
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
もしかして、これが最後の試練? ボクがどれぐらい我慢できるのか
試されてるのかな……【chara 100811 face 6 (surprised)】
ん? あれって……
voice: vo_adv_1008012_003
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
やっぱり鏡だ! 【chara 100811 face 1 (normal)】
それもすっごいキレイな鏡だよ!
【chara 100811 face 5 (shy)】
はぁ……こんなにひどい目に遭ってても、ボクは美しいなぁ……
voice: vo_adv_1008012_004
ユキ:
【chara 100811 face 5 (shy)】
例えるなら地獄に咲く大輪の花、ってところかな。
見てるだけでイヤな気分も浄化されていくようだ……【chara 100811 face 6 (surprised)】
ん?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1008012_005
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
鏡面がなんだかゆがんでない? 【chara 100811 face 4 (sad)】
……う、うわあ!
か、鏡に引きずり込まれちゃう!
Choice: (1) 今助けるよ!?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1008012_006
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
{player}さん! う、うわあー!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1008012_007
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
うぅ、やられた……ダンジョンに『呪いの鏡』を仕掛けるなんて……
ボクの性格を読んだみたいな狡猾な手だよ。
voice: vo_adv_1008012_008
ユキ:
【chara 100811 face 5 (shy)】
ああ、自分の美しさに足をすくわれるなんて、
この美しさ、どこまでも罪深いよ……
voice: vo_adv_1008012_009
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
ちなみに呪いの鏡って言うのは、魔物の一種だよ。
【chara 100811 face 6 (surprised)】
宝箱に擬態化した魔物とか時々ダンジョンにいるでしょ?
【chara 100811 face 1 (normal)】
それの鏡版ってこと。
voice: vo_adv_1008012_010
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
でも大丈夫、【chara 100811 face 1 (normal)】
鏡の中に閉じ込めるなんて厄介な能力だけど、
魔法を使えば脱出できるはずだからさ。
voice: vo_adv_1008012_011
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
ボクの美にひれ伏すがいい!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1008012_012
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
うそ、跳ね返された! 【chara 100811 face 4 (sad)】
ひゃあ!
voice: vo_adv_1008012_013
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
あ、あああ……ど、どうしよう……
【chara 100811 face 4 (sad)】
ボクの白魚のような指が……
Choice: (2) よかった、かすり傷みたいだね。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1008012_014
ユキ:
【chara 100811 face 3 (anger)】
傷の大小の問題じゃないよ! 傷付いたこと自体が大問題なんだ!
voice: vo_adv_1008012_015
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
最悪……体に傷は付いちゃうし、
魔法も効かないし、ホントもう無理だよ……
voice: vo_adv_1008012_016
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
きっとボクたち、一生ここから出られないんだね。
ボクという可憐な花は、
こんな場所で人知れず枯れる運命なんだ……
voice: vo_adv_1008012_017
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
いずれ世界中を虜にするボクの未来が、
こんなところで閉ざされてしまうなんて……残酷すぎる!
voice: vo_adv_1008012_018
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
きっと悲劇として、舞台で語り継がれていくに違いないよ……
voice: vo_adv_1008012_019
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
……あ、二人とも出られないんじゃ、語り継がれないや……
【chara 100811 face 4 (sad)】
あぁ……余計気持ちが沈んできた……
Choice: (3) ユキの未来はここで終わらないよ!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1008012_020
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
無理だよ……今のボクは、鏡を見る気分にすらならないんだから……
それがどういうことか、キミならわかるよね?
Choice: (4) だったら……ユキ、僕を見て。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1008012_021
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
わあ! ち、近いってば!
【chara 100811 face 4 (sad)】
まさかキミ、やけになってボクの可憐な唇を……!
voice: vo_adv_1008012_022
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
いくらなんでも突然すぎるよ!
こ、こういうのはちゃんと準備とか覚悟が必要であって……
Choice: (5) 僕の目を見て。何が見える?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1008012_023
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
え、あ、そういう、こと……【chara 100811 face 4 (sad)】
でもそれがなんなの?
何も見えるわけ──【chara 100811 face 6 (surprised)】
あ。
voice: vo_adv_1008012_024
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
澄んだ瞳の中に……涙に濡れる可憐で美しい子がいる……
voice: vo_adv_1008012_025
ユキ:
【chara 100811 face 5 (shy)】
すごい……キミの瞳にこんな使い方があっただなんて!
【chara 100811 face 4 (sad)】
ああ、泣いているボクは胸が苦しくなるほど儚くて美しい……!
【chara 100811 face 5 (shy)】
まさに生ける文化遺産だよ……!
Choice: (6) 失ったら人類の損失だよ!
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1008012_026
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
たしかに! 悲しみのあまり死人も出ちゃうかもしれない!
【chara 100811 face 3 (anger)】
ボクの美しさは人々を魅了するためのもの、
悲しみを生むためのものじゃないんだ!
voice: vo_adv_1008012_027
ユキ:
【chara 100811 face 3 (anger)】
……ここから出よう、{player}さん。
この美しき芸術品を歴史に残すためにも!!
voice: vo_adv_1008012_028
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
どうやって? 【chara 100811 face 1 (normal)】
決まってるじゃない、
もう一度魔法をぶつけてやるのさ!
voice: vo_adv_1008012_029
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
ボク一人の力じゃ通用しなかったけど、
キミの力があればいける気がするよ。
voice: vo_adv_1008012_030
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
キミがいればボクの魔法も美しさも一層輝くんだ。
【chara 100811 face 2 (joy)】
そうだよね?
Choice: (7) もちろん! 全力でいくよ!
----- Tag 7 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1008012_031
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
……すごい、【chara 100811 face 1 (normal)】
前に強化してもらったときとは全然違うね。
voice: vo_adv_1008012_032
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
ボクの想いに応えてくれようとしてくれてるんだよね?
優しくて、あったかくて、【chara 100811 face 2 (joy)】
すごく心強いよ。
voice: vo_adv_1008012_033
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
キミのそういう尽くしてくれるところ、結構感謝してるんだよ。
【chara 100811 face 1 (normal)】
だから──ボクもちょっと本気出すよ。
voice: vo_adv_1008012_034
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
キミと一緒にここを出て、さらに極めたボクの美しさで
【chara 100811 face 2 (joy)】
世界中を魅了してあげようね!
voice: vo_adv_1008012_035
ユキ:
【chara 100811 face 3 (anger)】
さて、呪いの鏡、【chara 100811 face 1 (normal)】
今回ばかりは相手が悪かったね。
ボクの美しさはキミごときじゃ閉じ込められはしないよ。
voice: vo_adv_1008012_036
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
お返しにこの陰鬱な空間をボク色に染め上げてあげる!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1008012_037
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
どうだい? 隅から隅まで余すことなく、
ボクの美しさが満ちていく感想は?
voice: vo_adv_1008012_038
ユキ:
【chara 100811 face 3 (anger)】
ボクたちを閉じ込めたのが運の尽き、もう逃げ場はないよ!
【chara 100811 face 1 (normal)】
さあ、今度こそ【chara 100811 face 2 (joy)】
ボクの美にひれ伏すがいいぃー!
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
鏡の中から脱出を果たしたユキと{player}は、
勢いそのままにダンジョンを抜け、ついに山頂へと辿り着いた。
voice: vo_adv_1008012_039
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
はぁ、はぁ……【chara 100811 face 1 (normal)】
着いた、ここが聖山の頂上だね!
せっかくの絶景だけど、【chara 100811 face 2 (joy)】
今はそれどころじゃないんだ!
voice: vo_adv_1008012_040
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
アメス神、ボクに美の祝福を! 早く、早く早くぅ!
【chara 100811 face 6 (surprised)】
……ねえ、何も起こらないんだけど!
voice: vo_adv_1008012_041
ユキ:
【chara 100811 face 3 (anger)】
こんなに苦労してきて空振りだとしたらあんまりなんだけど!
【chara 100811 face 6 (surprised)】
ねえ、アメス神は他に何か言ってなかった?
Choice: (8) 山頂に行けとしか言われてないけど……
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1008012_042
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
だとしたらまだ何かあるのかな……
お、あそこに石碑があるね。
voice: vo_adv_1008012_043
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
あれに祝福の授かり方が書いてあるのかも。
どれどれ…………【chara 100811 face 6 (surprised)】
は?
voice: vo_adv_1008012_044
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
なにこれ……『ここは愛を試す聖域である。
ここに来るまでに汝らは三つの試練に挑んできたはずだ。』
voice: vo_adv_1008012_045
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
『一つ、外見ではなく、内面で繋がった絆かどうか?
一つ、抗いがたき誘惑より愛は強いか?
一つ、二人であらゆる不幸と苦難を乗り越えられるか?』
voice: vo_adv_1008012_046
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
『試練を乗り越えここまでたどり着いた二人には、
確かな絆があると今、証明された。
それこそが永遠に続く【chara 100811 face 3 (anger)】
女神の祝福である』
voice: vo_adv_1008012_047
ユキ:
【chara 100811 face 3 (anger)】
もー、なにこれ! 完全にだまされた!
ボク、愛がどうとか聞いてないんだけど!
voice: vo_adv_1008012_048
ユキ:
【chara 100811 face 4 (sad)】
やっぱり噂なんて当てにならないね……
せっかくもっと美しくなれると思ったのにな……
Choice: (9) ユキは十分かわいいけど……
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1008012_049
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
……え? 【chara 100811 face 1 (normal)】
キミ、今なんて言ったの?
【chara 100811 face 5 (shy)】
もう一度、ボクを口説くように言ってみてよ、ねえ?
Choice: (10) ユキは今が一番かわいいよ!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1008012_050
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
ふふ、そうなんだ♪ 100点満点の回答だね。
【chara 100811 face 1 (normal)】
さすがボクの一番のファンだよ。
voice: vo_adv_1008012_051
ユキ:
【chara 100811 face 6 (surprised)】
あっ……これは……
【chara 100811 face 1 (normal)】
そっか、【chara 100811 face 2 (joy)】
案外この旅も無駄じゃなかったみたいだね。
Choice: (11) ど、どうしたの、ユキ、顔、近い……
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1008012_052
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
キミの瞳に映るボク……知らなかったよ。
キミの前だとボクってあんなふうに笑うんだね。
voice: vo_adv_1008012_053
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
あれはボクもまだ知らない、美しいボクだった。
二人でここまで来なきゃ気付けなかったよ。
voice: vo_adv_1008012_054
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
それに気付けただけでも十分な収穫はあったね。
voice: vo_adv_1008012_055
ユキ:
【chara 100811 face 1 (normal)】
鏡の中にいた時は、ボクの美しさを余すことなく
みんなに見てもらいたいって思ってたけど……
voice: vo_adv_1008012_056
ユキ:
【chara 100811 face 5 (shy)】
……でも、『あのボク』だけは、
キミとボクで二人占めするのも悪くないかもしれないね……
voice: vo_adv_1008012_057
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
なーんてね♪ さあ、早く帰ろう。
【chara 100811 face 1 (normal)】
街に着くまでしっかりとエスコートさせてあげるよ。
voice: vo_adv_1008012_058
ユキ:
【chara 100811 face 2 (joy)】
ホント、キミは幸せ者だね♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}の瞳に夕映えを受けた笑顔のユキが
しっかりと焼きつくのだった。