クルミ 第11話
くるみは演劇部で主役を演じたいが、自信を持てずにいた。{player}はそんな彼女を演劇鑑賞に誘う。くるみは憧れと出会ったその場所で再び勇気を貰い、一歩踏み出すことを諦めないと心に決める。


-------------- situation:
始まりの場所で
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 チャリティー公演に向けて、
その日も{player}は、
魔法使い役としてクルミの練習に付き合っていた。

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 『温かな光……あなたは、伝説の魔法使い!?
【chara 102111 face 2 (joy)】 そのキレイなベルはなに? ……もしかして、わたしにくれるの?』

Choice: (1) ベルを渡す。
----- Tag 1 -----
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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ……ひゃわ!? 【chara 102111 face 4 (sad)】 ご、ごめんなさい……!
お兄ちゃんの手に、触っちゃって……いったんストップですぅ……!

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クルミ:
【chara 102111 face 5 (shy)】 あぅぅ……【chara 102111 face 4 (sad)】 お兄ちゃんに『大好き』って言われてから
練習に集中できなくなっちゃったよぅ……!
【chara 102111 face 1 (normal)】 それもこれも……私が未熟なせいなんだよね……! 

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クルミ:
【chara 102111 face 3 (anger)】 クルミ、いい?
チャリティー公演には、両親をなくした子たちが来るの。
そんなみんなに、素敵な夢を見せるんでしょ……? 

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 それならもっとお芝居に集中して……役に入り込んで……!
【chara 102111 face 3 (anger)】 よし、がんばりますよぅ……! えいえい、おー……! 

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クルミ:
【chara 102111 face 3 (anger)】 お、お兄ちゃん! もう一回お願いします!!
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ……え? もう少し休憩した方がいい? 【chara 102111 face 2 (joy)】 や、優しいですぅ♪
【chara 102111 face 1 (normal)】 じゃなくて……今は甘やかしちゃ駄目ぇ……!

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クルミ:
【chara 102111 face 1 (normal)】 ふぅ……お兄ちゃん。
明日は朝早くからお稽古があるし、もう終わりに……

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ……あれ? 大の字になったまま寝ちゃった……?
【chara 102111 face 1 (normal)】 お、お兄ちゃん。こんなところで寝たら風邪ひいちゃうよぅ……?

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ひゃぁ!?
【chara 102111 face 4 (sad)】 急に抱きつかないでぇ……ビックリしちゃうからぁ……!
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ……あれっ、もしかして寝ぼけてますか……?

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 お兄ちゃん、忙しかったですもんねぇ。
バイトに、ギルド活動に、私の練習相手……
【chara 102111 face 1 (normal)】 ずっと笑ってたから、疲れてるって気づけなかったですぅ……

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クルミ:
【chara 102111 face 2 (joy)】 お兄ちゃんが起きたら、ありがとうって伝えないと……
それまでは……よしよし、いい子いい子♪
……な、なんか楽しいかも♪

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 あれ? お兄ちゃんが光ってる……!?
これって前にも……【chara 102111 face 1 (normal)】 うう……なんだか、急に眠気が……

--- Switch scene ---

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 はぁ…………

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 ……あれ? 黒い影がもう一つ?
【chara 102131 face 6 (surprised)】 って、お兄ちゃん!? どうしてここにいるんですかぁ!?

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くるみ:
【chara 102131 face 6 (surprised)】 え? 私が元気ないからお家まで行った……?
そしたら私のお母さんが居場所を教えてくれた、ですか……?
【chara 102131 face 5 (shy)】 お兄ちゃん、心配してくれたんですねぇ♪

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 実は、小学校の演劇部で、
魔法少女ベルルちゃんが再演されることになって……

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 キャストもオーディションから始めるので、
【chara 102131 face 6 (surprised)】 前はサブヒロイン役だった私にも、
主役のチャンスがあるってことなんですけど……

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 でも、周りの子たちはどんどん演技がうまくなってるし、
才能ある子もたくさん入ってきたし……

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 先生は『くるみちゃんも成長してる』って言ってくれたけど、
自信がなくて……

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 それに私、少し前に本番で失敗しちゃったんです……
あんなに練習して、何回も準備してきたのに……

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くるみ:
【chara 102131 face 4 (sad)】 だから余計に、手をあげるのも怖くなっちゃって……
な、なのに……諦められないんですぅ……!

Choice: (2) 劇を見に行こう!
----- Tag 2 -----
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くるみ:
【chara 102131 face 6 (surprised)】 えっ……? い、今からですか……!?
でもチケットは……

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 もう時間がないって……【chara 102131 face 4 (sad)】 うっひゃぁあ!?
手ぇ繋ぐのは恥ずかしいから駄目ぇ……!!

--- Switch scene ---

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ベルルちゃん:
【chara 1 face 1 (normal)】 『みんなお待たせ! 魔法少女ベルル、参上だよ☆』

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くるみ:
【chara 102131 face 5 (shy)】 わぁ……! ベルルちゃん……!
こんな近くで見れるなんて……!! 

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 お兄ちゃん、私のためにチケットを準備してくれたんだよね。
それなら一生懸命、勉強しないと……! 

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 それにしても……この劇場、懐かしいなぁ……
初めて来た時から何も変わってない……
【chara 102131 face 5 (shy)】 なんだか、小さいころを思い出すなぁ……

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 昔の私は、今よりもっと臆病で、怖がりで……
誰かとお話をするのも避けてた……
こんな私を見られるのが、恥ずかしかったから……

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 でもここへ来て、私の世界が変わった……

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ベルルちゃん:
【chara 1 face 1 (normal)】 『目の前は絶望の闇……でも、確かに聞こえるの……
諦めたくないと叫ぶ、わたしの心の声が!!
だからわたしは、諦めない!!』

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くるみ:
【chara 102131 face 6 (surprised)】 そうだよ、ベルルちゃん……
そうやってあなたが教えてくれたの……!
【chara 102131 face 2 (joy)】 期待通りに変われなくても、なれなくてもいいって……! 

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くるみ:
【chara 102131 face 3 (anger)】 大事なのは『自分がどうなりたいか』を見失わないこと……
恐れても、一歩踏み出すことを諦めないこと……! 

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くるみ:
【chara 102131 face 1 (normal)】 私に取り柄なんてないかもしれない……
【chara 102131 face 6 (surprised)】 それでも、誰かのことを笑顔にしてみたいの……!
昔の私を笑顔にしてくれた、ベルルちゃんのように……! 

voice: vo_adv_1021011_033
くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 私、決めました……絶対に、ここへ戻ってきます……!
【chara 102131 face 5 (shy)】 その時はきっと……あの舞台の上で……! 

--- Switch scene ---

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くるみ:
【chara 102131 face 5 (shy)】 はぁ~……楽しかったですぅ……!
それに、ベルルちゃんの演技もすっごく参考になりましたぁ……!

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 私、主役のオーディションに手をあげます……!
【chara 102131 face 1 (normal)】 選ばれるかは分からないですけど……
【chara 102131 face 2 (joy)】 少しでも夢に近づきたいから……!!

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くるみ:
【chara 102131 face 5 (shy)】 お兄ちゃん、今日は連れてきてくれてありがとう……!
【chara 102131 face 2 (joy)】 もし私がベルルちゃんをやることになったら、
絶対に特等席のチケットを渡しますから……!

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くるみ:
【chara 102131 face 5 (shy)】 それが応援してくれるお兄ちゃんにできる私からの恩返しで……
私の感謝の気持ちです……

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くるみ:
【chara 102131 face 2 (joy)】 だからこれからも、そばで見守っててください……!
絶対、後悔させませんから……【chara 102131 face 6 (surprised)】 じゃなくて……
目を離せなくなっちゃうぐらい、輝きますから……!

voice: vo_adv_1021011_039
くるみ:
【chara 102131 face 5 (shy)】 ……な、なんて♪

--- Switch scene ---

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アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 はい、お疲れさま!
クルミちゃん、すごい成長しちゃってるじゃないの。

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アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 一途だし、頑張り屋さんだし……
いつかきっと、自分の夢を自分の手でつかめるわよ。
ふふっ、将来は名女優ね♪

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アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 だってクルミちゃん、あんな大胆な告白ができちゃうんだもの。
【chara 190011 face 2 (joy)】 今はあんたの言葉にアタフタしちゃってるけど、
その先の未来はどうなるかしら……ふふ♪

voice: vo_adv_1021011_043
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 クルミちゃんがこれからも輝き続けられるように応援してあげなさいよ!
【chara 190011 face 2 (joy)】 それじゃあね、バイバーイ!

--- Switch scene ---

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クルミ:
【chara 102111 face 4 (sad)】 はっ……くしっ……!!

voice: vo_adv_1021011_045
クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ……い、今のは夢……?
【chara 102111 face 2 (joy)】 えへへ、いい夢だったなぁ……♪ 

voice: vo_adv_1021011_046
クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ひゃっ……!
ごめんなさいお兄ちゃん、【chara 102111 face 1 (normal)】 起きちゃいましたか……?

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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ええと、どうしてそんな不思議そうな顔をしてるんです……?
【chara 102111 face 2 (joy)】 ……あっ、えへへ♪ 膝枕してあげてるのは、その……

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クルミ:
【chara 102111 face 2 (joy)】 お兄ちゃん、ずっと私のお芝居に付き合ってくれたでしょう……?
お兄ちゃんが少しでも休めたらいいなぁって……

voice: vo_adv_1021011_049
クルミ:
【chara 102111 face 1 (normal)】 それに……私にできるお返しなんて、
これぐらいしか思いつかなかったから……

Choice: (3) クルミちゃんの輝く姿を見せて。
----- Tag 3 -----
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クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 そ、それって……
お芝居のこと……?

voice: vo_adv_1021011_051
クルミ:
【chara 102111 face 1 (normal)】 ……ま、まだ自信はないですけど……でも、頑張ってみます……!
【chara 102111 face 3 (anger)】 なにより、私自身が頑張りたいって思ってるから……!

voice: vo_adv_1021011_052
クルミ:
【chara 102111 face 2 (joy)】 お兄ちゃん、ありがとう……♪

voice: vo_adv_1021011_053
クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 ええとそれじゃ、そろそろおうちへ入りましょうか……

voice: vo_adv_1021011_054
クルミ:
【chara 102111 face 4 (sad)】 はうっ……!?
あ、足がしびれて……立てないですぅ……!!

voice: vo_adv_1021011_055
クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 って、お兄ちゃん……! 【chara 102111 face 4 (sad)】 急に抱っこしちゃ嫌ぁ……!
せめて最初に声かけてぇ……!

voice: vo_adv_1021011_056
クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 膝枕はできたのにって……
【chara 102111 face 3 (anger)】 わ、私からお兄ちゃんに触るのは大丈夫なんですぅ……!!

voice: vo_adv_1021011_057
クルミ:
【chara 102111 face 6 (surprised)】 お姫様抱っこはどうか?
【chara 102111 face 2 (joy)】 ……えへへ♪ なんだかお姫様みたいで素敵ですぅ……
【chara 102111 face 1 (normal)】 でも、でも……

voice: vo_adv_1021011_058
クルミ:
【chara 102111 face 5 (shy)】 やっぱり今は、触っちゃ駄目ぇ~~!!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 サレンディア救護院の庭に、
顔を真っ赤にしたクルミの悲鳴が響き渡るのだった。