エリコ 第10話
魔物をおびき寄せて討伐すべく、森で野営を始めた{player}とエリコ。二人きりで過ごすうち、エリコは{player}の新たな一面を知る。その発見を大いに喜ぶエリコなのだった。


-------------- situation:
下手な縫い目のまにまに
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 エリコそっくりな魔物を討伐することになった
{player}とエリコは、
ある作戦のため、ランドソル近郊の森へとやってきた。

voice: vo_adv_1027010_000
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 ふう……だいぶ歩いてきましたね。
【chara 102711 face 6 (surprised)】 かなりお疲れのようですが、大丈夫ですか?
【chara 102711 face 4 (sad)】 牢屋での保護生活のおかげで、運動不足でしたものね……

voice: vo_adv_1027010_001
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 そろそろ着きますので、もう一息頑張りましょう。
【chara 102711 face 6 (surprised)】 あの草むらあたりに入り口があるのです。
【chara 102711 face 2 (joy)】 足元に注意してお進みください。

voice: vo_adv_1027010_002
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 さあ、お入りください。
【chara 102711 face 1 (normal)】 荷物はそちらへどうぞ。ごゆっくりおくつろぎを……

voice: vo_adv_1027010_003
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 ……といっても、ここは私が森で採集した植物を貯蔵したり、
簡易研究したりするための隠れ家の一つに過ぎません。
居心地がよいとは言えませんが……

voice: vo_adv_1027010_004
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 {player}様。本当に、よいのですか?
【chara 102711 face 4 (sad)】 魔物を人けのない森へ誘い出すために、
あなた様の身を囮に使うなど……

Choice: (1) エリコ同士が街で戦ったら危険。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1027010_005
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 危険……?
ああ、それもそうですわね。
【chara 102711 face 1 (normal)】 次に奴と会ったら、怒りでなにもかも壊してしまいそうです。

voice: vo_adv_1027010_006
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 その優しさを無駄にしないためにも……
私が必ずや、魔物の毒牙からお守りいたします。

voice: vo_adv_1027010_007
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 あなた様に決して近づけぬよう、
道中、すでに手は打っておりますので……クスクスクス♪

voice: vo_adv_1027010_008
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 そう……徹底的に。
【chara 102711 face 2 (joy)】 この森に近づくことができないほど徹底的に……!!

voice: vo_adv_1027010_009
盗賊:
【chara 811 face 2 (joy)】 ヒヒヒッ! やっぱこの森は略奪にぴったりだな~
魔物も少ないってんで、商人どもが護衛もつけずに
うろうろしてやがる……

voice: vo_adv_1027010_010
盗賊:
【chara 811 face 1 (normal)】 お? なんだこれ……おかしな瓶だなぁ。
【chara 811 face 2 (joy)】 さてはさっき身ぐるみ剥いだ商人が落とした交易品だな?
どれどれ、さっそく……

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1027010_011
盗賊:
【chara 811 face 6 (surprised)】 な、なんだ!? 煙が噴き出したぞ!?
これは……毒ぅ~~!? ぎぃあ~~~っ!

voice: vo_adv_1027010_012
密猟者:
【chara 1111 face 2 (joy)】 さーて、今日もひと稼ぎっと~
【chara 1111 face 6 (surprised)】 ……ん? なんか踏んだぞ……?

voice: vo_adv_1027010_013
密猟者:
【chara 1111 face 6 (surprised)】 な、なんだ……
【chara 1111 face 4 (sad)】 眠くなってきた……ぞ……?

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1027010_014
密売人1:
【chara 6311 face 6 (surprised)】 お、おい、なんだこれぇ……!?
びりびりするうううぅぅ~!?

voice: vo_adv_1027010_015
密売人2:
【chara 911 face 6 (surprised)】 ななななな……
なんだこの森ぃ!? 罠だらけじゃねえか~!!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1027010_016
密売人たち:
【chara 1 face 1 (normal)】 うんぎゃあああああ!!

voice: vo_adv_1027010_017
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ……? 今、いかにも小悪党どもが上げそうな
薄汚い悲鳴が聞こえたような……
気のせいでしょうか。【chara 102711 face 2 (joy)】 気のせいですね。

voice: vo_adv_1027010_018
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 ところで{player}様。
この森は不思議と盗賊も密猟者もいなくて、とても平和ですわね。

voice: vo_adv_1027010_019
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 先日の牢屋での暮らしとは違いますが、
【chara 102711 face 5 (shy)】 これはこれで、二人の世界……とも言えます。

voice: vo_adv_1027010_020
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクスクス……♪
【chara 102711 face 1 (normal)】 魔物の討伐はもちろん最善を尽くしますが、【chara 102711 face 5 (shy)】 それまでは……
二人きりの時間を堪能いたしましょう……♪

voice: vo_adv_1027010_021
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 さて……しばらく食料は現地調達です。
木の実や果物、山菜を採集いたしましょう。

voice: vo_adv_1027010_022
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 あら? あなた様、その山菜ばかり採っていらっしゃいますね。
【chara 102711 face 1 (normal)】 よほどお好きなのですね……【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクス♪

voice: vo_adv_1027010_023
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 それならば今日はその山菜だけを食べましょう!
【chara 102711 face 2 (joy)】 山菜鍋にしますので、好きなものを
思う存分、召し上がってください。

voice: vo_adv_1027010_024
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 鍋のお味はいかがでしょう。おいしいですか?
【chara 102711 face 2 (joy)】 おいしくないわけがありませんわよね? クスクス……♪

voice: vo_adv_1027010_025
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 まさかこんなところで、
あなた様の好物を一つ知ることができるとは。

voice: vo_adv_1027010_026
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 伴侶として、うれしい限りですわ。
【chara 102711 face 1 (normal)】 このエリコ、明日からは何も言われずとも、
その山菜を採ってまいります!

Choice: (2) 無理しなくてもいいよ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1027010_027
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 いえ、無理などしていません!
【chara 102711 face 1 (normal)】 あなた様の伴侶として当然のことですわ!
【chara 102711 face 4 (sad)】 採集のしすぎであなた様のその手が傷だらけになるのも嫌ですし……

voice: vo_adv_1027010_028
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ……あら? {player}様、袖口がほつれていますわ。
【chara 102711 face 1 (normal)】 よく見せてください。

voice: vo_adv_1027010_029
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ああ、やはり……
【chara 102711 face 4 (sad)】 むやみに茂みへ手を入れるからですわよ。

voice: vo_adv_1027010_030
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 仕方ありませんわね……繕って差し上げます。
【chara 102711 face 2 (joy)】 どうぞこちらへ……

voice: vo_adv_1027010_031
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 少しだけじっとしていてください。
裁縫は得意分野ですので、この程度ならすぐ終わります。

voice: vo_adv_1027010_032
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 ふふ……よく見たら両手ともほつれていますね。
【chara 102711 face 1 (normal)】 利き手だけではなく両手をこんなに使って採集なんて……
【chara 102711 face 2 (joy)】 何事にも一生懸命なあなた様らしいです。

voice: vo_adv_1027010_033
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 一日の採集でこんなになってしまうというのも、
共に暮らしたからこその発見ですわね……【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクスクス……♪

voice: vo_adv_1027010_034
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 あなた様のことは調べ尽くした気でいましたが、
まだまだ知らないことがたくさんありますわ……

voice: vo_adv_1027010_035
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 ……はい、おしまいです。
【chara 102711 face 1 (normal)】 またほつれさせたら、おしおきですよ?

Choice: (3) すごい! きれいに直ってる!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1027010_036
エリコ:
【chara 102711 face 5 (shy)】 い、いえ……すごくなど、ありませんわ。
あなた様の服を繕うからには、新品同様……いえ、
購入時よりもさらに美しくするのは当然のことです。

voice: vo_adv_1027010_037
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ですが……そう、ですわね……
【chara 102711 face 5 (shy)】 あなた様に褒めていただけるのは……
その……天にも昇るほどの光栄……ですわ……

voice: vo_adv_1027010_038
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 こ、この言葉に報いるためにも……
明日からさらなる修業をしなければ……!

voice: vo_adv_1027010_039
エリコ:
【chara 102711 face 5 (shy)】 服、持ち物、肉体に至るまで……!!
縫合という縫合を極めることにいたしましょう……!!
【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクスクス……♪

Choice: (4) ……エリコの服もほつれてる。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1027010_040
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 えっ……? どこでしょう? 後ろのほうですか?

voice: vo_adv_1027010_041
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 あぁ、本当ですね……
【chara 102711 face 1 (normal)】 着ながらでは縫えなそうなので、これは帰ってから繕います。

voice: vo_adv_1027010_042
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 私の服などどうでもよいのです。
【chara 102711 face 1 (normal)】 そんなことより、あなた様はもうお休みください。
私は明日の朝食の準備をしますので。

Choice: (5) ちょっと脱いで。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1027010_043
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 えっ!? あなた様!?
そんな、近づいて何を……!?

voice: vo_adv_1027010_044
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ま、まさか添い寝……!?
【chara 102711 face 4 (sad)】 いえ……脱ぐということは、【chara 102711 face 6 (surprised)】 まさかそれ以上……!?

voice: vo_adv_1027010_045
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 あぁ、そんな、いけません……!
運命で結ばれているとはいっても、私は結婚前……!
そんな大胆なことは、まだ……!

voice: vo_adv_1027010_046
エリコ:
【chara 102711 face 5 (shy)】 ……で。
でっ、ですが……
もしも……もしも……

voice: vo_adv_1027010_047
エリコ:
【chara 102711 face 5 (shy)】 もしも……
あなた様が、望むならっ……!!

Choice: (6) あ、脱がなくても縫えそうだよ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1027010_048
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ……え?

voice: vo_adv_1027010_049
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 そこは、ほつれていたところ……ですか?
針を持っているということは……

voice: vo_adv_1027010_050
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 あ……

Choice: (7) 代わりに縫うよ。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1027010_051
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 う、あ……
【chara 102711 face 1 (normal)】 そ、そうですわよね……!

voice: vo_adv_1027010_052
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 わ、私としたことが、
なんて恥ずかしい勘違いを……!! 

voice: vo_adv_1027010_053
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 というか私は今、何を言おうとして……? 

voice: vo_adv_1027010_054
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 ~~っ……
【chara 102711 face 6 (surprised)】 で、では恐れながら、
お願いいたします、わ……

voice: vo_adv_1027010_055
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 縫い終わったのですか……?
【chara 102711 face 2 (joy)】 ありがとうございます。
【chara 102711 face 1 (normal)】 随分時間がかかりましたわね……

voice: vo_adv_1027010_056
エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 でも……【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクスクス……♪
【chara 102711 face 5 (shy)】 {player}様が繕った縫い目……!
なんという不格好な出来なのでしょう。【chara 102711 face 1 (normal)】 ですが……

voice: vo_adv_1027010_057
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 この裁縫レベルもまた、新たな発見ですわ……!

voice: vo_adv_1027010_058
エリコ:
【chara 102711 face 5 (shy)】 今日だけで、あなた様の新たな一面を、
たくさん知ることができるなんて……

voice: vo_adv_1027010_059
エリコ:
【chara 102711 face 5 (shy)】 不謹慎ではありますが、少し魔物に……
感謝してしまいそうです……♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}との二人きりの生活。
そのなかで新たな発見を得たことに喜びを感じたエリコ。
彼女は夜通し、繕ってもらった縫い目をうっとり眺めて過ごすのだった。