サレン 第9話
サレンと{player}は協力して取引の品を調達するも、取引相手の老商人から難癖を付けられてしまう。そんな状況を解決したのは{player}が語る、ありのままのサレンの姿だった。


-------------- situation:
真心込めた取引を
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}が街を歩いていると、
聞き覚えのある声が通信魔法施設から響いてきた。

voice: vo_adv_1028009_000
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 もう一度言ってもらってもいいかしら?
えぇ、はい。なるほど。発注数があたしが聞いてた数の二倍、ってのは
聞き間違いじゃなかったみたいね。

voice: vo_adv_1028009_001
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 用意できないとは言ってないわ。
【chara 102811 face 3 (anger)】 ちゃんと納期までにきちんと用意させてもらうから。
えぇ、次は納品のときに。それじゃあ失礼させてもらうわね。

voice: vo_adv_1028009_002
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 はぁ。この土壇場で発注数を二倍に?
しかも最初からその数を発注してたですって? 【chara 102811 face 3 (anger)】 聞いてないわよ。
まったく、こっちの足元見て……【chara 102811 face 6 (surprised)】 って、あら{player}。

voice: vo_adv_1028009_003
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 やなとこ見られちゃったわね。
【chara 102811 face 1 (normal)】 なんでもないわ。取り引きでちょっとしたトラブルが起きただけ。

voice: vo_adv_1028009_004
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 あたしのことをお父さまのコネで商売してると思って
嫌がらせしてくるやつがたまに居るのよ。失礼しちゃうわよね。

voice: vo_adv_1028009_005
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 なんて、あんたに話しても仕方ないわよね。
文句言ってる暇があるなら、追加の品をさっさと手に入れないと。

voice: vo_adv_1028009_006
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 こんなに急だと業者から仕入れるのも難しいでしょうし、
【chara 102811 face 1 (normal)】 直接採りに行くしかないわね。
【chara 102811 face 4 (sad)】 は~親の七光り、浴びれるものなら浴びてみたいわ。

Choice: (1) 手伝うよ。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1028009_007
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 ほんとに? あんまり報酬は出せないわよ?
【chara 102811 face 1 (normal)】 あ、いらないとか言うのはなしだからね。

voice: vo_adv_1028009_008
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 そうね……あんたが手に入れた分をあたしが買い取る。
それでいきましょう。
【chara 102811 face 2 (joy)】 業者に払うのと同じ金額で買い取らせてもらうわ。

voice: vo_adv_1028009_009
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 納品期限は今日の夕方だから時間がないのよ。
【chara 102811 face 1 (normal)】 さっさと出発しましょう。

voice: vo_adv_1028009_010
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 目的地に着いたことだし、概要を説明するわね。
あんたにはこの森になっている果物を収穫してほしいの。

voice: vo_adv_1028009_011
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 ん? そういえば前にもあんたとここに来たことがあるわね。
【chara 102811 face 4 (sad)】 あのときは虫が湧いて大変だったけど、
【chara 102811 face 1 (normal)】 今回は薬剤もまいてないし何事もなく……

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1028009_012
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 いかないようね!

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1028009_013
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 魔物が果物を食べに来てるのかしら。
【chara 102811 face 4 (sad)】 弱っちいとはいえ、倒しながら収穫するのは手間ね。

voice: vo_adv_1028009_014
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 あたしが魔物を倒して、あんたが収穫っていうのがいいんでしょうけど
【chara 102811 face 4 (sad)】 あの果物探すにはコツがいるのよね……

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1028009_015
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 また出た! 本当に面倒ね!

Choice: (2) 任せて。
----- Tag 2 -----
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1028009_016
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 あら? 【chara 102811 face 1 (normal)】 やるじゃない。
【chara 102811 face 2 (joy)】 これならあたしは収穫で、あんたは魔物退治って分担ができそうね。
それでどうかしら?

Choice: (3) がんばる。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1028009_017
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 報酬は護衛代に変更ね。
【chara 102811 face 2 (joy)】 きちんとあたしを守ってちょうだい。期待してるわよ。

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1028009_018
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 また出たわ! お願い!

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1028009_019
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】 ありがとう、助かったわ。
【chara 102811 face 1 (normal)】 あんたのおかげで無事果物も収穫できたし、そろそろ帰りましょうか。

voice: vo_adv_1028009_020
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 って、あんた。
顔すりむいてるわよ、【chara 102811 face 1 (normal)】 ちょっと見せて。

voice: vo_adv_1028009_021
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 この軟膏を塗って、っと。【chara 102811 face 2 (joy)】 これでよし。
かすり傷だからすぐに治ると思うわ。

Choice: (4) ありがとう。
Choice: (5) 平気だよ。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1028009_022
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 お礼を言われるようなことじゃないわよ。
【chara 102811 face 2 (joy)】 それにしても、虫に追いかけられてアワアワしてたあんたが
こんなに頼もしくなるなんてね。

voice: vo_adv_1028009_023
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 でもあの程度の相手に傷を負っちゃだめよ?
【chara 102811 face 1 (normal)】 危なそうだったら遠慮なくあたしを頼りなさい。

Jump to tag 6
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1028009_024
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 少しくらい心配させなさいよ。
【chara 102811 face 4 (sad)】 あたしのことを守ってついた傷なんだから。

voice: vo_adv_1028009_025
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 今回は平気でも、痛いときは痛いって言いなさいね。
【chara 102811 face 4 (sad)】 我慢はよくないし、逆に周りを心配させることになるから。

----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1028009_026
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 さて。傷の手当ても済んだことだし、【chara 102811 face 2 (joy)】 納品しに行きましょうか。
きちんと数揃えたんだから文句は言われないでしょう。

voice: vo_adv_1028009_027
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 さ、言われた数を揃えてきたわよ。
確認してちょうだい。

voice: vo_adv_1028009_028
老人:
【chara 511 face 6 (surprised)】 ふぅむ……確かに数は揃っておるようじゃが、【chara 511 face 1 (normal)】 質の方はどうかのぅ。

voice: vo_adv_1028009_029
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 質だって問題ないわ。
きちんと確認しながら収穫してきたんだから。

voice: vo_adv_1028009_030
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 貴族のお嬢ちゃんにきちんと判断が付くのかのぅ。
【chara 511 face 6 (surprised)】 おや、この果物はシミまみれじゃないか。
これも、これも。こんなにたくさん不良品が!

voice: vo_adv_1028009_031
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 え? そんなものなかったはずだけど……
【chara 102811 face 1 (normal)】 なんだ、それはシミじゃないわ。
よく熟した果物に浮き出てくるものよ。

voice: vo_adv_1028009_032
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 それならこっちの果物についてる傷はどう説明する?

voice: vo_adv_1028009_033
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】 それは成長の過程で自然にできるものだし、
その傷が細かく多いほどおいしい証拠よ。

Choice: (7) そうなの?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1028009_034
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 あんたには収穫を頼まなかったから説明しなかったけど、
あたしはきちんと上質なものを選んで収穫してたのよ。

voice: vo_adv_1028009_035
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 それにしてもおかしいわよね。
【chara 102811 face 3 (anger)】 普段からこの果物を取り扱ってるあなたが知らないなんて。

voice: vo_adv_1028009_036
老人:
【chara 511 face 4 (sad)】 そ、それはじゃな……

voice: vo_adv_1028009_037
老人:
【chara 511 face 6 (surprised)】 お嬢ちゃんの知識をちょっとばかり試しただけじゃ。
【chara 511 face 1 (normal)】 きちんと自分の目で商品を選べているか知りたかったんじゃ。

voice: vo_adv_1028009_038
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 はぁ……どうせあたしのことを何も知らない貴族の娘だと思って
テキトーな理由付けて商品を買いたたこうとしたんでしょうね。

voice: vo_adv_1028009_039
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 今後のためにもこの手の輩とは付き合わない方がいいわよね。
【chara 102811 face 1 (normal)】 さっさと取り引き終わらせちゃいましょう。

Choice: (8) サレンちゃんは物知りなんだよ!
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1028009_040
サレン:
【chara 511 face 6 (surprised)】 【chara 102811 face 6 (surprised)】 はい?

voice: vo_adv_1028009_041
老人:
【chara 511 face 6 (surprised)】 な、なんじゃ。藪から棒に。
ん、なに? 【chara 511 face 1 (normal)】 ほう、ほうほう……
【chara 511 face 6 (surprised)】 あのオリーブの取り引きを始めたのはこのお嬢ちゃんなのか!

voice: vo_adv_1028009_042
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 ちょ、ちょっといきなり何言いだすのよ!
そんなの今は関係ない話じゃない。

Choice: (9) いろんな人を助けてる。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1028009_043
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 ほぅ。

voice: vo_adv_1028009_044
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 あなたも興味を持たないでちょうだい!
【chara 102811 face 6 (surprised)】 さっさと取り引きを……

voice: vo_adv_1028009_045
老人:
【chara 511 face 2 (joy)】 いや、目利きの商人の話は聞いておいて損はない。
【chara 511 face 1 (normal)】 少年、もっと話してくれないか。

voice: vo_adv_1028009_046
老人:
【chara 511 face 6 (surprised)】 まさかお嬢ちゃんが【サレンディア救護院】の
ギルドマスターだったとはの。そればかりか、数々の先見性を持った
取り引きまでこなしていたとは……【chara 511 face 2 (joy)】 いや、おみそれした。

voice: vo_adv_1028009_047
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 だ、だからそれは今は関係ないでしょ。
【chara 102811 face 3 (anger)】 というか、あんたもベラベラあたしのこと喋るんじゃないわよ。

Choice: (10) 本当のことだよ?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1028009_048
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 そういう問題じゃないの。
【chara 102811 face 4 (sad)】 ビジネスの場にそんなもの引っ張り出しても仕方ないでしょ。

voice: vo_adv_1028009_049
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 確かにお嬢ちゃんの、いや、サレンさんの言う通りじゃ。
だが、わしはあなたのことを聞けて本当によかったと思っておる。

voice: vo_adv_1028009_050
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 え?

voice: vo_adv_1028009_051
老人:
【chara 511 face 2 (joy)】 聡明なサレンさんのことじゃ。
わしがしょうもない嫌がらせをしたのには気付いておるじゃろ?

voice: vo_adv_1028009_052
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 それは、まぁ……

voice: vo_adv_1028009_053
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 わしはこれでも裸一貫から成り上がってきたたたき上げの商人での。
【chara 511 face 3 (anger)】 コネと地位だけで楽に商売し、あまつさえわしらが築いたものを
横からかっさらっていく貴族連中が大っ嫌いなんじゃ。

voice: vo_adv_1028009_054
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 だからサレンさんのこともその手の輩と思い、
【chara 511 face 4 (sad)】 ついつい嫌がらせをしてしまった……本当にすまんかった!

voice: vo_adv_1028009_055
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 別に気にしてないわ。これが初めてってわけでもないしね。

voice: vo_adv_1028009_056
老人:
【chara 511 face 4 (sad)】 そうじゃろうな。じゃがわしも商人の端くれ。
詫びは言葉ではなく形で見せよう。

voice: vo_adv_1028009_057
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 形? どういうこと?

voice: vo_adv_1028009_058
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 今回の取り引き、相場の3倍で買い取らせてもらおう。

voice: vo_adv_1028009_059
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 それはありがたいけど……【chara 102811 face 4 (sad)】 あなた、大赤字じゃない。

voice: vo_adv_1028009_060
老人:
【chara 511 face 1 (normal)】 構わん。じゃが、お願いがある。
もしよければ、今後もわしと取り引きを続けてくれんじゃろうか。
【chara 511 face 2 (joy)】 もちろん次からはすべて適正にやり取りさせてもらうから。

voice: vo_adv_1028009_061
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 それは……【chara 102811 face 1 (normal)】 そうね。
あたしとしてもまともな取り引き先が増えるのはうれしいし、
ぜひお願いするわ。

voice: vo_adv_1028009_062
老人:
【chara 511 face 2 (joy)】 ありがとう!

voice: vo_adv_1028009_063
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】 あ、でも、【chara 102811 face 1 (normal)】 今後は嫌がらせしちゃだめよ?
【chara 102811 face 2 (joy)】 あたし以外の貴族連中にもね。

voice: vo_adv_1028009_064
老人:
【chara 511 face 6 (surprised)】 そ、それは……【chara 511 face 1 (normal)】 分かった。

voice: vo_adv_1028009_065
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】 なら交渉成立ね。
これからもどうぞごひいきに。

voice: vo_adv_1028009_066
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 はぁ~~~
なんかすっごく疲れたわ。

Choice: (11) おつかれさま。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1028009_067
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 おつかれさま、じゃないわよ!
だいたいこの疲れの半分以上はあんたのせいなんだからね!

voice: vo_adv_1028009_068
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】 あんたがあたしのどうでもいいことをアレコレ吹き込むから。
【chara 102811 face 3 (anger)】 まったく、恥ずかしいったらありゃしない。

voice: vo_adv_1028009_069
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】 あんたの振る舞いはまともな商人からしたら、
まったく褒められたものじゃないわ。
【chara 102811 face 1 (normal)】 感情に訴えかけるのも手法の一つではあるけどね。

voice: vo_adv_1028009_070
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】 あたしはあくまで用意した品物の質だけでやりとりしたいの。
【chara 102811 face 4 (sad)】 それ以外のものを使ったら、貴族の立場を利用して
好き勝手やってる連中と変わらない気がして……

voice: vo_adv_1028009_071
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】 でも、今回は助かったわ。
あたしのやり方じゃうまくいかなかった取り引きを
あんたが成功に導いてくれたんだから。ありがとう。

voice: vo_adv_1028009_072
サレン:
【chara 102811 face 5 (shy)】 それに……あんたに褒められて嫌なわけがないしね。

voice: vo_adv_1028009_073
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】 なんでもないわ!
【chara 102811 face 1 (normal)】 取り引きもうまくいったことだし、今日はおいしいもので
お祝いしましょう。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}の先を歩くサレンの足取りは、
心なしか普段よりも軽やかであった。