サレン 第11話
街で咲恋と出会った{player}は、勉強を見てもらうことになる。互いの学校生活について話す中、咲恋は二人で過ごす学校生活を想像し、一緒の大学を目指すことを提案してみるのだった。
-------------- situation:
共に過ごす未来
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
郊外のとある一角。少し緊張した面持ちのサレンと、
彼女に付き従う{player}の姿があった。
voice: vo_adv_1028011_000
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
悪いわね、こんなことに付き合わせちゃって。
お父さまが急に領地から出てランドソルに滞在するって言うから。
voice: vo_adv_1028011_001
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
軽い挨拶だけって言ってあるけど、
【chara 102811 face 2 (joy)】
ガッツリプレゼンしてあたしの商売に投資してもらうんだから。
voice: vo_adv_1028011_002
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
通信魔法で交渉してもらちが明かないんじゃ、
もう直接乗り込むしかないわ。
voice: vo_adv_1028011_003
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ああ、あんたは何もしなくていいわよ。
【chara 102811 face 1 (normal)】
資料を運んでもらえればそれで十分。
voice: vo_adv_1028011_004
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
これまでやってきた取引の商材とかがあるから結構かさばるのよね。
【chara 102811 face 6 (surprised)】
って、あれ?
voice: vo_adv_1028011_005
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ちょ、ちょっと! なんか光ってるんだけど!
そんなモノ持ち込んだ覚えはないわよ!
【chara 102811 face 3 (anger)】
あんた、変なモノ混ぜ込んでないでしょうね!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1028011_006
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
あら、{player}。
こんなところで会うなんて奇遇、でもないか。
【chara 102832 face 2 (joy)】
あたしもあんたもここにはよく来るものね。
Choice: (1) 大丈夫?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1028011_007
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
大丈夫、って何がよ。
あたしは別にいつも通り……【chara 102832 face 1 (normal)】
って、あんたはごまかせないか。
voice: vo_adv_1028011_008
咲恋:
【chara 102832 face 4 (sad)】
そうよ、お察しの通りちょっとヘコんでるわ。
【chara 102832 face 1 (normal)】
別に嫌なことがあったとかそういうわけじゃないんだけど……
【chara 102832 face 4 (sad)】
ん~いや、違うわね。アレはたぶん嫌なことだったんだわ。
voice: vo_adv_1028011_009
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
さっき子どもの頃にあたしをいじめてた連中に会ってね。
【chara 102832 face 6 (surprised)】
あ、今更またいじめられたとかじゃないのよ。
voice: vo_adv_1028011_010
咲恋:
【chara 102832 face 4 (sad)】
むしろその逆。なんかみょ~~にへりくだられちゃって。
こっちもどう対処したらいいか分からなくて、
取り繕った外面で対応したんだけど、気持ち悪くてね。
voice: vo_adv_1028011_011
咲恋:
【chara 102832 face 3 (anger)】
あたしたちまだ高校生よ?
社交の場ってわけでもないのに、
そんな嘘くさいやり取り必要ないでしょ。
voice: vo_adv_1028011_012
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
なんて愚痴っても仕方ないか。
【chara 102832 face 2 (joy)】
幸い、あんたは昔と変わらないんだし。
Choice: (2) 僕も変わった。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1028011_013
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
いや、そりゃあまるっきり同じだとは思ってないけど……
いきなりどうしたの? それになんでかばん掲げてるのよ。
voice: vo_adv_1028011_014
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
中身は勉強道具? それがどうしたの。
【chara 102832 face 4 (sad)】
ちゃんと勉強するようになった? 【chara 102832 face 2 (joy)】
はははっ! 何よそれ!
voice: vo_adv_1028011_015
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
大げさに言わないでよ。
深刻なことでも言われるのかと思っちゃったじゃない。
voice: vo_adv_1028011_016
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
あんたが相変わらずで本当にうれしいわ。
【chara 102832 face 2 (joy)】
なによ、不服そうな顔して。
【chara 102832 face 1 (normal)】
勉強するようになったことは偉いと思うわよ?
voice: vo_adv_1028011_017
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
も~笑って悪かったわね。
【chara 102832 face 1 (normal)】
そうだ、お詫びにあんたの勉強見てあげるわ。
あたしも暇してたところだしね。
voice: vo_adv_1028011_018
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
ここなら落ち着いて勉強ができそうね。
【chara 102832 face 2 (joy)】
ほら、あんたが変わったっていう証拠を見せてちょうだい。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1028011_019
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
あー、そんな一個一個組み合わせを総当たりで書かないで
さっき教えた公式を使いなさい。
【chara 102832 face 1 (normal)】
そんなやり方してたらテストの時間終わっちゃうでしょ。
voice: vo_adv_1028011_020
咲恋:
【chara 102832 face 4 (sad)】
いや、総当たりを書く速度上げられても……
努力の方向性が間違ってるわよ。
voice: vo_adv_1028011_021
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
そもそもこれってだいぶ前に習うことじゃない?
【chara 102832 face 1 (normal)】
なんで今更こんなところやってるのよ。
【chara 102832 face 3 (anger)】
まさか、ずっと勉強サボってたんじゃないでしょうね。
Choice: (3) サボって……ないよ?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1028011_022
咲恋:
【chara 102832 face 4 (sad)】
微妙な間が気になるところだけど、
【chara 102832 face 6 (surprised)】
それならなんでこんなとこ今更やって……
【chara 102832 face 1 (normal)】
ああ、そういえばそろそろ全国模試があったわね。そのためか。
voice: vo_adv_1028011_023
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
模試はやっつけでどうにかなるもんじゃないんだから
普段からちゃんと勉強しておきなさい。
【chara 102832 face 2 (joy)】
苦手を克服しようとする姿勢はいいと思うけどね。
voice: vo_adv_1028011_024
咲恋:
【chara 102832 face 3 (anger)】
って、褒めたそばから総当たりに逃げないの!
【chara 102832 face 4 (sad)】
はぁ~あたしが同じ学校だったら毎日勉強見てやれるのに。
voice: vo_adv_1028011_025
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
学校で勉強見てくれる子とかいないの?
あんたってなんやかんや顔広いからいそうだけど。
Choice: (4) 自分でがんばらなきゃ。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1028011_026
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
確かに自分でやらなきゃ身につかないものね。
偉いじゃない。
voice: vo_adv_1028011_027
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
そして、見てくれる子がいることは否定しないのね。
【chara 102832 face 1 (normal)】
そりゃあいるわよね。あんたのことだし。
voice: vo_adv_1028011_028
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
ん? いや、なんでもないわ。
【chara 102832 face 1 (normal)】
どんな子に勉強見てもらってるのか気になっただけよ。
その子も相当苦労してそうだから。どんな子なの?
voice: vo_adv_1028011_029
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
え? ちょっとまって、考え込むくらいたくさんいるの?
【chara 102832 face 4 (sad)】
それはちょっと予想外だったわ。
voice: vo_adv_1028011_030
咲恋:
【chara 102832 face 4 (sad)】
はぁ~
当たり前だけど、今のあんたのことはあんまり知らないのね。
確かにあんたも昔と違うって思い知らされるわ。
voice: vo_adv_1028011_031
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
いや、得意げな顔しないで。勉強のことじゃないから。
あたしの知らないあんたがいるんだな、ってことよ。
学校が違うんだからそりゃそうよね。
voice: vo_adv_1028011_032
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
学校ではどんな風に過ごしてるの? 楽しい?
【chara 102832 face 4 (sad)】
……聞いといてなんだけど、親みたいな聞き方ね。
【chara 102832 face 1 (normal)】
やっぱ今のなし。忘れてちょうだい。
Choice: (5) サレンちゃんは?
Choice: (6) 楽しいよ。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1028011_033
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
あたし? あたしは……それなりに楽しんでるわよ。
【chara 102832 face 1 (normal)】
お上品な学校だから少し変わってはいるけど、
そこでしかできない経験もあるしね。
voice: vo_adv_1028011_034
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
あ、昔なじみがいないのはちょっとさみしいかしら。
【chara 102832 face 2 (joy)】
冗談よ。あたしがそんなこと思うわけないじゃない。
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----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1028011_035
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
楽しいのは何よりね。
【chara 102832 face 1 (normal)】
あんたならどこでも楽しく過ごせそうだけど。
【chara 102832 face 2 (joy)】
あたしの学校に転校してきてもすぐになじめそうだし。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1028011_036
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
もし一緒の学校だったらどんな感じなのかしら。
いろいろ面倒見たり振り回されたりで疲れそうな気もするけど、
【chara 102832 face 2 (joy)】
それはそれで楽しそうね。
voice: vo_adv_1028011_037
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
それに、毎日勉強も見てあげられるしね。
【chara 102832 face 6 (surprised)】
なによその嫌そうな顔。勉強は学生の本分でしょ?
【chara 102832 face 2 (joy)】
ふふっ、同じ学校ならあんたのそんな顔を毎日見られたのかしら。
voice: vo_adv_1028011_038
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
あーでもそっか。まだ可能性は残ってるのよね。
Choice: (8) 転校するの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1028011_039
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
それはそれで面白そうだけど、そっちじゃないわ。
ほら、あんたが今勉強してる理由よ。
voice: vo_adv_1028011_040
咲恋:
【chara 102832 face 4 (sad)】
……いや、留年しないためっていう消極的かつ切実な方じゃなくてね。
【chara 102832 face 1 (normal)】
もっと建設的な方。
voice: vo_adv_1028011_041
咲恋:
【chara 102832 face 1 (normal)】
大学よ、大学。
大学なら、まだあんたと一緒って可能性が残ってるのよね。
voice: vo_adv_1028011_042
咲恋:
【chara 102832 face 2 (joy)】
とことん勉強がんばって、あたしと一緒の大学目指す……
なんてのはどうかしら?
voice: vo_adv_1028011_043
咲恋:
【chara 102832 face 5 (shy)】
な、な~んて! 冗談よ!
忘れてちょうだい! こんなこと言うのあたしの柄じゃないわ!
voice: vo_adv_1028011_044
咲恋:
【chara 102832 face 6 (surprised)】
さ、ちゃんと勉強に戻りましょう!
【chara 102832 face 2 (joy)】
さっきよりもっと厳しく見ていくから、覚悟しなさい!
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1028011_045
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
くぅ~~~~っ! 甘酸っぱい!
voice: vo_adv_1028011_046
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
サレンちゃんが目指す大学、レベル高そうだから相当勉強しなきゃ
いけなさそうだけど、【chara 190011 face 2 (joy)】
がんばりなさい! サボるのは許さないから!
voice: vo_adv_1028011_047
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】
って、今そんな話をしても仕方ないか……
【chara 190011 face 4 (sad)】
こんな状況だと、未来の話ってのは考えさせられちゃうものね。
voice: vo_adv_1028011_048
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
あんたたちには明るい未来が待ってる。
大変な道のりだけど、それは間違いないわ。
【chara 190011 face 2 (joy)】
それ以外の未来はあたしが認めないもの。
voice: vo_adv_1028011_049
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
変わらないものなんてないのかもしれないけど、
変わった先で幸せをつかむことはできるのよ?
voice: vo_adv_1028011_050
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
楽しい未来をサレンちゃんに見せてあげなさい。
あんたならできるって信じてるから。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1028011_051
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
あれ? 【chara 102811 face 6 (surprised)】
あたし、寝ちゃってた?
【chara 102811 face 4 (sad)】
おかしいわね。こんなところで寝るなんて。
voice: vo_adv_1028011_052
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
なんか将来の話をする夢を見た気がするんだけど……【chara 102811 face 6 (surprised)】
え?
あんたもそんな夢見たの?
あたしと一緒に過ごす将来? 【chara 102811 face 5 (shy)】
は、はぁ!?
voice: vo_adv_1028011_053
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
あ、いや、でもなんかそんな夢だった気がしてきた。
【chara 102811 face 1 (normal)】
でもあんたとはなんやかんや一緒に居ること多いわよね。
【chara 102811 face 6 (surprised)】
今以上って言ったら……
voice: vo_adv_1028011_054
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ずっと一緒に【サレンディア救護院】を運営していく、とか?
voice: vo_adv_1028011_055
サレン:
【chara 102811 face 5 (shy)】
あ、あたしったら何馬鹿なこと考えてるのかしら!
【chara 102811 face 3 (anger)】
そんなことより今はお父さまへのプレゼンよ!
【chara 102811 face 2 (joy)】
この日のためにいろいろ準備を重ねてきたんだから!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
首を傾げる{player}をよそに、
サレンはキビキビと歩き始めるのであった。