サレン 第12話
父親に商売への投資を頼みに行ったサレンと{player}は、サレンに結婚を申し込みに来た貴族と遭遇してしまう。貴族を追い払うため、サレンたちは偽りの婚約者として一芝居打つのであった。
-------------- situation:
ありのままのあたしで
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
郊外に建つ大きな屋敷の前に、やや緊張した面持ちのサレンと
普段と変わらぬ様子で佇む{player}の姿があった。
voice: vo_adv_1028012_000
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
すぅ~はぁ~…………ふぅ。
Choice: (1) 行かないの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1028012_001
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
いま行こうと思ってたところよ。
【chara 102811 face 4 (sad)】
ちょっと緊張しちゃってね。
voice: vo_adv_1028012_002
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
商売のプレゼンならこれまで何度もしてきたけど、
身内相手にするとなると心構えがまた違うのよ。
voice: vo_adv_1028012_003
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
お父さまの趣味嗜好はよ~く理解してるから
準備も対策もばっちりなんだけど、
【chara 102811 face 4 (sad)】
それだけに今回の交渉は相当難易度高いのが分かっちゃって。
voice: vo_adv_1028012_004
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
今は田舎に引っ込んで昼行燈ぶってるけど、
【chara 102811 face 3 (anger)】
お父さまは根っからの商売人だから、
自分の得にならないことには一切手を出さないし、手を貸さない。
voice: vo_adv_1028012_005
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
まぁ、あんたは前にあたしとお父さまが
通信魔法で話してるのを聞いてるから少しは分かってるわよね。
voice: vo_adv_1028012_006
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
だから少し緊張しちゃってるけど、【chara 102811 face 1 (normal)】
それ以上に燃えてるの。
あのお父さまを納得させてやる、ってね。
voice: vo_adv_1028012_007
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
あ、だからってあんたまで緊張する必要はないのよ?
【chara 102811 face 1 (normal)】
失敗するつもりはないけど、
お父さまのお金がなくたってやっていけるから。
voice: vo_adv_1028012_008
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
これはあたしたちなりのコミュニケーションみたいなもん、かしら。
【chara 102811 face 1 (normal)】
普通とは違うけど、なんやかんやこれが一番なじんでるのよね。
voice: vo_adv_1028012_009
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
さぁ、気合いを入れたところでさっそくプレゼンに……
voice: vo_adv_1028012_010
サレンの父親:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
【chara 1 face 1 (normal)】
いいから帰ってくれ。
こっちも暇じゃないんでね。
voice: vo_adv_1028012_011
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
……行こうと思ったらいきなり出鼻挫かれちゃったわね。
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ちょっとお父さま? せっかくあいさつに来たかわいい娘に対して
いくら何でもその態度はないんじゃないかしら。
voice: vo_adv_1028012_012
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
ん? なんだ、サレンじゃないか。
いや、今のはおまえに言ったんじゃなくてだな。
voice: vo_adv_1028012_013
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
おや、サレン様がいらしたのですか。
【chara 2511 face 2 (joy)】
なんと運命的な。
voice: vo_adv_1028012_014
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
どちら様?
voice: vo_adv_1028012_015
貴族:
【chara 2511 face 1 (normal)】
お初にお目に掛かります。わたくしは……
voice: vo_adv_1028012_016
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
サレンに婚約を申し込みに来た貴族様だよ。
voice: vo_adv_1028012_017
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あらそう。
Choice: (2) 驚かないの?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1028012_018
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
うちの財産目当てに没落貴族が婚約を申し込んでくることは
珍しくないのよ。
voice: vo_adv_1028012_019
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
向こうが示せる利点が家柄だの古い血筋だの
お父さまの利益にならないことばっかりだから
全部門前払いだけどね。
voice: vo_adv_1028012_020
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
お父さまを納得させられるだけの何かがあったら
容赦なく婚約させられそうなのが恐ろしいところだけど……
【chara 102811 face 1 (normal)】
さっきのやり取りを見る限り、今回も追い払われておしまいでしょうね。
voice: vo_adv_1028012_021
貴族:
【chara 2511 face 1 (normal)】
サレン様、こうしてお目に掛かれたのも何かの縁。
【chara 2511 face 2 (joy)】
ぜひともわたくしとの婚約を前向きにご検討いただきたい。
voice: vo_adv_1028012_022
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
やれやれ。あなたもめげませんな。
できれば最後まで隠しておきたかったのですが……
サレンにはすでに婚約者がいるのです!
voice: vo_adv_1028012_023
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
なんと。そのような方がすでにおいでとは。
【chara 2511 face 1 (normal)】
その幸運な殿方はさぞや名のある家の方なのでしょうね。
よろしければその方の名をお教えいただけないでしょうか。
voice: vo_adv_1028012_024
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
残念ながら名のある貴族ではございません。
サレンが選んだのは、今隣に居るあの少年でございます!
voice: vo_adv_1028012_025
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
えっ……!?
Choice: (3) ……僕のこと?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1028012_026
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
そ、そうみたいね。
【chara 102811 face 4 (sad)】
あんたも不自然に思われないよう、適当に話を合わせてちょうだい。
【chara 102811 face 1 (normal)】
お父さまがうまく処理してくれると思うから。
voice: vo_adv_1028012_027
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
はて……わたくしの見間違いでなければこの少年はごくごく平凡な……
【chara 2511 face 4 (sad)】
ややもすれば平凡以下の平民に見えるのですが……
voice: vo_adv_1028012_028
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
えぇえぇ、まったくおっしゃる通りでございます。
ですから私も申し上げるのをはばかっていたのでございます。
voice: vo_adv_1028012_029
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
二人とも失礼ね。
{player}の何を知ってるって言うのよ。
voice: vo_adv_1028012_030
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
ですが、この二人の間には確かな愛と絆があるのです。
私が何度反対しても結婚の許しを請いに来て、
ついには私も折れたというわけでございます。
voice: vo_adv_1028012_031
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
な、なるほど……昨今貴族の間でも流行り始めた
自由恋愛というやつですか。
【chara 2511 face 3 (anger)】
成り上がりの貴族らしいことで……
voice: vo_adv_1028012_032
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
何かおっしゃいましたか?
voice: vo_adv_1028012_033
貴族:
【chara 2511 face 2 (joy)】
いえいえ、何も。
voice: vo_adv_1028012_034
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
ともかく。あたしにはこの通り心から恋い慕い、
お父さまからも認められた殿方がおりますので。お引き取りを。
voice: vo_adv_1028012_035
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
ふぅむ……
voice: vo_adv_1028012_036
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
まだ何か?
voice: vo_adv_1028012_037
貴族:
【chara 2511 face 1 (normal)】
名家が相手ならともかく、平民相手におめおめ帰るわけには
いかないのです。【chara 2511 face 3 (anger)】
わたくしにもメンツというものがありますので。
voice: vo_adv_1028012_038
貴族:
【chara 2511 face 2 (joy)】
お二人の間に真実の愛があるのならば、
わたくしに証明していただきたい。【chara 2511 face 1 (normal)】
納得できたそのときは、
おとなしく引き下がりましょう。
voice: vo_adv_1028012_039
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
はぁ? なんであたしがそんなことを……
voice: vo_adv_1028012_040
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
ほう、第三者の視点からも二人の愛を確かめてもらえるとは。
私としても願ったりかなったりでございます。
今一度二人の愛を見定めていただきましょう。
voice: vo_adv_1028012_041
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
ちょっとお父さま! 面倒だからってこっちに押し付けないでよ!
voice: vo_adv_1028012_042
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
のんびり過ごしたいと思って何が悪い。
どうせおまえも私に商売への出資をしてほしくて来たんだろ。
面倒と面倒を相殺できてせいせいするわ。
voice: vo_adv_1028012_043
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
……お父さまらしい言葉を聞けて本当にうれしいわね。
voice: vo_adv_1028012_044
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
そう嫌そうな顔をするな。
面倒を押し付けた分の見返りは用意する。
voice: vo_adv_1028012_045
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
それをはやく言ってちょうだい。
【chara 102811 face 2 (joy)】
で、見返りって?
voice: vo_adv_1028012_046
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
おまえが望んでいた出資の話、あれを受けよう。
voice: vo_adv_1028012_047
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ほんとに……? あの貴族を追い払うだけで?
【chara 102811 face 1 (normal)】
あたしとしてはお父さまを説得する手間が省けて助かるけど……
voice: vo_adv_1028012_048
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
はは。おまえは貴族連中のめんどくささを甘く見てるな。
やつらは商人と違って理だけでは動かんぞ?
voice: vo_adv_1028012_049
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
あたしだって伊達に商売やってたわけじゃないのよ。
なんとかしてみせるわ。
【chara 102811 face 1 (normal)】
だから、約束絶対に忘れないでちょうだいね。
voice: vo_adv_1028012_050
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
約束の履行は商人にとって絶対条件だ。
私がそれをないがしろにするわけがないだろう。
voice: vo_adv_1028012_051
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
確かにお父さまはできない約束はしない人よね。
voice: vo_adv_1028012_052
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
まぁ、うまいことやってくれ。
期待しているぞ、かわいい我が娘よ。
voice: vo_adv_1028012_053
貴族:
【chara 2511 face 1 (normal)】
お話は済みましたかな?
voice: vo_adv_1028012_054
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
えぇ、お待たせして申し訳ありません。
【chara 102811 face 1 (normal)】
それで、真実の愛? を証明すればよろしいのですよね。
voice: vo_adv_1028012_055
貴族:
【chara 2511 face 2 (joy)】
はい。そんな形のないものを証明できれば、の話ですけど。
【chara 2511 face 6 (surprised)】
ああ、お二人の仲睦まじい様子を見せてお茶を濁すというのは
なしでお願いします。【chara 2511 face 1 (normal)】
上辺だけの関係は見飽きているので。
voice: vo_adv_1028012_056
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
この貴族、最初から引く気ないじゃない。
【chara 102811 face 1 (normal)】
いいわ。そっちがその気ならなんとしても追い払ってみせるわ。
voice: vo_adv_1028012_057
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
だいたい{player}と人前で
イチャつくなんて恥ずかしくてやりたくないわよ。
【chara 102811 face 5 (shy)】
って! 人前じゃなきゃいいってわけでもないけど!
voice: vo_adv_1028012_058
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
何やら顔が赤いようですが、大丈夫ですか?
voice: vo_adv_1028012_059
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
え、えぇ。【chara 102811 face 4 (sad)】
人目をはばからずにこの方と
仲睦まじく過ごせたらさぞ幸せだろうな、と思っていただけです。
何せあたしたちは親の目を盗んで絆をはぐくみ……
voice: vo_adv_1028012_060
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
親の目を盗んで……
voice: vo_adv_1028012_061
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
サレン様?
voice: vo_adv_1028012_062
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
分かりました。
あたしたちの真実の愛、とくとご覧に入れましょう。
貴方には少しキツい道のりになるかもしれませんが。
voice: vo_adv_1028012_063
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
…………?
voice: vo_adv_1028012_064
貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】
はぁ……はぁ……はぁ……
voice: vo_adv_1028012_065
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
目的地はまだ先です。
こんなところで息を切らされては困ります。
voice: vo_adv_1028012_066
貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】
こ、このような道を歩くことに不慣れなものでしてね……
voice: vo_adv_1028012_067
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
でしたらここで引き返していただいても結構ですよ。
voice: vo_adv_1028012_068
貴族:
【chara 2511 face 2 (joy)】
は、はは……そうやって煙に巻こうというのですか?
わたくしは、騙されませんよ?
voice: vo_adv_1028012_069
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
騙すだなんて人聞きの悪い。
【chara 102811 face 1 (normal)】
ここはあたしたちが何度も人目を忍んで逢瀬を重ねるために
通っていた道でございます。
voice: vo_adv_1028012_070
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
愛する{player}様と会えると思えば、
この程度の山道はなんということもありませんでしたわ。
Choice: (4) ……?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1028012_071
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
こら、首を傾げない!
【chara 102811 face 1 (normal)】
幸い貴族様は歩くのに精いっぱいでこっち見る余裕ないみたいだけど。
voice: vo_adv_1028012_072
サレン:
【chara 102811 face 5 (shy)】
ともかく、あんたとあたしはこの貴族の前では愛し合う二人なの。
【chara 102811 face 1 (normal)】
いいわね? とにかくあたしに合わせなさい。
voice: vo_adv_1028012_073
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
それにしても無駄に根性のある貴族ね。
途中で音を上げて帰ってくれるのが理想だったんだけど……
voice: vo_adv_1028012_074
貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】
はぁ……はぁ……二人仲良く……お話……ですかな?
voice: vo_adv_1028012_075
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
えぇ。
どんな状況であれ、この方と話せるのはうれしいものですから。
voice: vo_adv_1028012_076
貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】
はぁ、そう、ですか……
voice: vo_adv_1028012_077
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
さぁ! この調子では日が暮れてしまうので、ペースを上げますよ!
voice: vo_adv_1028012_078
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
え!? ちょ、ちょっと……!!
voice: vo_adv_1028012_079
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
着きましたわ。
voice: vo_adv_1028012_080
貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】
ぜぇ……はぁ……こ、ここが……お二人の会われていた……場所?
【chara 2511 face 6 (surprised)】
何もないところではないですか。
voice: vo_adv_1028012_081
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
えぇ、そうですとも。
【chara 102811 face 1 (normal)】
何せあたしたちはお父さまに仲を反対されていた身。
街中で会うわけにはいきませんでしたからね。
voice: vo_adv_1028012_082
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
証拠に、あたしもこの方も息がまったくあがっていないでしょう。
何度も何度もここに足を運んでいた証拠でございます。
voice: vo_adv_1028012_083
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
か弱いあたしにとってここまでの道のりは大変険しいものでした。
途中何度も座り込みながら山道を登り、ようやくここにたどり着く。
【chara 102811 face 1 (normal)】
それでも、お慕いする人を想えばどうということはありませんでした。
Choice: (5) か弱い……
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1028012_084
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
こら、あたしに合わせる約束でしょ。
voice: vo_adv_1028012_085
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
なるほど……
先ほどの二人並んで、というのはそういうことだったのですね。
voice: vo_adv_1028012_086
貴族:
【chara 2511 face 1 (normal)】
あのような険しい山道を、想い人に会うために一人黙々と歩く。
並の想いでできることではありませんな。
【chara 2511 face 2 (joy)】
ですが、その場所を見せられたところで……
voice: vo_adv_1028012_087
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
……? 何をおっしゃってるんですか?
あたしが見せたかったのはこの場所ではなく、ここまでの道のりです。
voice: vo_adv_1028012_088
貴族:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
……は?
voice: vo_adv_1028012_089
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
この程度で真実の愛が証明できたとは思っておりませんわ。
【chara 102811 face 2 (joy)】
貴方にはこれから一緒に、あたしたちがここに通った回数と同じだけ
この道を歩いていただきたく存じます。
voice: vo_adv_1028012_090
貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】
……へ?
voice: vo_adv_1028012_091
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
真実の愛とは、言葉より何より、行動で見せるものでしょう?
あたしたちはまだまだ歩けます。【chara 102811 face 2 (joy)】
ね? {player}様。
あたしたちの愛を、この方に思う存分見せ付けてさし上げましょう。
Choice: (6) まだまだ歩ける。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1028012_092
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
ふふっ、さすがですわね。
【chara 102811 face 1 (normal)】
さぁ、貴族様。愛の証明は始まったばかりですよ?
voice: vo_adv_1028012_093
貴族:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
えっと…………
voice: vo_adv_1028012_094
貴族:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
その…………
voice: vo_adv_1028012_095
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
どうされたのですか? 【chara 102811 face 4 (sad)】
顔が青いような気がいたしますが……
voice: vo_adv_1028012_096
貴族:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
も、もう十分です! 分かりました! 納得しました!
お二人の間には真実の愛があります!
ですので、もう帰らせてください~~~~!
voice: vo_adv_1028012_097
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ありゃりゃ、逃げちゃったわね。
【chara 102811 face 4 (sad)】
走る余裕があるならもう少しがんばりなさいよ。
【chara 102811 face 1 (normal)】
まぁ、面倒が片付いてよかったけど。
Choice: (7) すごいね。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1028012_098
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
確かにあんだけへばってたくせに走れるのはすごいわね。
【chara 102811 face 6 (surprised)】
え? そっちじゃなくてあたしのこと……?
voice: vo_adv_1028012_099
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
別にすごくないわよ。あの手の難癖付けてくる連中には
そこそこ慣れてるしね。むしろあんなのかわいいものよ。
voice: vo_adv_1028012_100
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あの貴族だって本当にあたしと結婚したいわけでもなかったんだろうし、
家に持って帰れるだけの言い訳が欲しかったんでしょう。
【chara 102811 face 6 (surprised)】
貴族も大変よね。
voice: vo_adv_1028012_101
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
それより、こんな面倒に巻き込んじゃってごめんなさいね。
ただの荷物持ちって約束だったのに。
voice: vo_adv_1028012_102
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
さて、と。お父さまのところに帰りましょうか。
約束を果たしてもらわないとね。
voice: vo_adv_1028012_103
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
……という感じで貴族様には無事にお帰りいただいたわ。
voice: vo_adv_1028012_104
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
はっはっは! そんなやり方で片付けるとはな。
我が娘ながら面白いことをする。
voice: vo_adv_1028012_105
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
笑い事じゃないわよ、まったく。
それより、約束はきちんと守ってよね!
voice: vo_adv_1028012_106
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
ああ、もちろんだとも。
もともとおまえたちの姿を見た時点で引き受けるつもりだったしな。
voice: vo_adv_1028012_107
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
はいっ!? それじゃあさっきまでの苦労はなんだったの!
【chara 102811 face 3 (anger)】
っていうか、通信魔法で散々したやり取りはなんだったのよ!
voice: vo_adv_1028012_108
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
別におまえの説明に満足できず断っていたんじゃない。
ただ……おまえが私の背中を見すぎたせいで、
がめついだけの商人になっているんじゃないかと心配だったんだ。
voice: vo_adv_1028012_109
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
貧しいとき、おまえにはいろいろな苦労をさせたからな。
おまえとの思い出のなかで明るい話題と言えば
焼きそばパンの君くらいだ。
voice: vo_adv_1028012_110
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
えっ!? 【chara 102811 face 5 (shy)】
あ、あたしその話お父さまにしてたかしら!?
voice: vo_adv_1028012_111
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
ああ、今でもうれしそうに話していたおまえを覚えているよ。
今隣にいる彼が焼きそばパンの君……なんて偶然はないだろうが、
彼と話すサレンはあのときと同じ顔をしていた。
voice: vo_adv_1028012_112
サレン:
【chara 102811 face 5 (shy)】
あ、あたしそんな顔でこいつと話してた?
voice: vo_adv_1028012_113
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
あんな顔ができるサレンなら、
私のようになることもないだろう。だから安心しておまえに投資できる。
voice: vo_adv_1028012_114
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
お父さま……
voice: vo_adv_1028012_115
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
まぁ、私に体よく利用されてしまうあたり
まだまだ修行が足りんがな!
voice: vo_adv_1028012_116
サレン:
【chara 102811 face 3 (anger)】
ちょっといい雰囲気になったのに台無しね。
【chara 102811 face 1 (normal)】
でも、追わなきゃいけない背中があるのはありがたいわ。
voice: vo_adv_1028012_117
サレンの父親:
【chara 1 face 1 (normal)】
そんな風に言ってもらえてうれしいよ。
金は後日届けさせるから、あとはおまえの好きにするがいい。
voice: vo_adv_1028012_118
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
えぇ、そうさせてもらうわ。
損はさせないから楽しみにしててちょうだい、お父さま。
voice: vo_adv_1028012_119
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
さて、と。望み通り過去最大のスポンサーも獲得できたことだし
今日はお祝いね。
voice: vo_adv_1028012_120
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
とりあえず、いろいろと食材買っていきましょうか。
【chara 102811 face 2 (joy)】
いつも切り詰めてる分、今日くらいは豪勢にいきましょ。
【chara 102811 face 1 (normal)】
あんたも食べたいものがあったらバンバン買っちゃって。
Choice: (8) 僕も行っていいの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1028012_121
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
当たり前でしょ。お父さまを説得できたのは
{player}のおかげなんだし。
voice: vo_adv_1028012_122
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
それに、思わぬ労働もさせちゃったしね。
そのお詫びも込みってことで。
Choice: (9) 役に立ててうれしい。
Choice: (10) 恩返し。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1028012_123
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
本当にどこまでもお人よしね。
【chara 102811 face 1 (normal)】
あたしを見習ってもう少しがめつくなってもいいんじゃない?
voice: vo_adv_1028012_124
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
んー違うか。
【chara 102811 face 2 (joy)】
そんなあんただから、一緒に居るといい感じにことが運ぶのよね。
Jump to tag 11
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1028012_125
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あんたにはもう十分返してもらってるわよ。
【chara 102811 face 4 (sad)】
むしろあたしが返さなきゃいけない側になってる気がするわ。
voice: vo_adv_1028012_126
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
借りを作りっぱなしってのも性に合わないし、
【chara 102811 face 2 (joy)】
これからバンバン返していくから覚悟しなさい。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1028012_127
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
ってわけだから、細かいことは気にしないで!
ご馳走の材料を買い込んでさっさと帰りましょう。
【chara 102811 face 1 (normal)】
早くしないと夕飯の支度が始まっちゃうわ。
voice: vo_adv_1028012_128
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
なんとか間に合ったみたいね。みんなまだ庭で遊んでる。
【chara 102811 face 2 (joy)】
ふふっ、早くいい知らせを聞かせてあげたいわね。
voice: vo_adv_1028012_129
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あんたもありがとね。
ここまで荷物運んでもらっちゃって。
Choice: (12) 婚約者だから。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1028012_130
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
っ!? 【chara 102811 face 5 (shy)】
い、いや、もうそのフリ続ける必要ないから!
あんたひょっとしてまだ続けてたの!?
voice: vo_adv_1028012_131
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
冗談、よね……? 【chara 102811 face 4 (sad)】
あ、その顔見ると本気だったのね。
【chara 102811 face 1 (normal)】
貴族は追い払えたんだから、もうやめていいのよ。
voice: vo_adv_1028012_132
サレン:
【chara 102811 face 5 (shy)】
危ない危ない……【chara 102811 face 4 (sad)】
このまま行ってたらスズメたちの前で
大きな誤解が生まれるところだったわ。
【chara 102811 face 1 (normal)】
あれはあくまでフリよ、フリ。
voice: vo_adv_1028012_133
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
でも、そうね……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1028012_134
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
あんたと過ごすのは好きよ。
voice: vo_adv_1028012_135
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あんたが幼なじみの男の子かどうかっていうのは
たぶんもうどうでもよくなっちゃってて、
あんたと一緒に居ると楽しい、ってのが一番なのよね。
voice: vo_adv_1028012_136
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
大事な取引の場でしょうもないこと言い出したり、
【chara 102811 face 4 (sad)】
子どもたちと一緒になってはしゃぎ回って手間を増やしたり、
いろいろと振り回されることも多いけど……
voice: vo_adv_1028012_137
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あんたがいると、どんなときでもあたしはあたしでいられるの。
商人のときも、子どもたちの保護者のときも、
【chara 102811 face 2 (joy)】
そして、婚約者のフリをしているときもね。
voice: vo_adv_1028012_138
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
貴族だ、商人だ、ギルドマスターだ、っていろんな役割をそれなりに
こなせてる自信はあるけど……【chara 102811 face 4 (sad)】
たまに自分が見えなくなりそうに
なるのよね。
voice: vo_adv_1028012_139
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
やるべきだからやってるだけで、別にやりたいことじゃないのかな?
【chara 102811 face 1 (normal)】
みたいにね。
voice: vo_adv_1028012_140
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
そんなときに、あんたが現れていい感じで引っ掻き回してくれると、
思い出せるのよ。
【chara 102811 face 1 (normal)】
ああ、ちゃんとあたしはやりたいことをやってる、ってね。
voice: vo_adv_1028012_141
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
そういう意味では、あんたがいなかったらあたしは本当に
がめついだけの商人になってたのかも……【chara 102811 face 2 (joy)】
なんて冗談よ。
voice: vo_adv_1028012_142
サレン:
【chara 102811 face 1 (normal)】
あたしは別にあんたがいなくたって
そこそこうまくやっていけるわ。でもね。
voice: vo_adv_1028012_143
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
あんたが一緒に居てくれたら、すごくうまく、
それに何より、心から楽しくやっていける気がしてるの。
voice: vo_adv_1028012_144
サレン:
【chara 102811 face 2 (joy)】
だからこれからも、
一緒にいろんなことをやっていけたらうれしいわ。
voice: vo_adv_1028012_145
サレン:
【chara 102811 face 5 (shy)】
って、これじゃあまるで……
Choice: (13) これからも一緒にがんばろう。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1028012_146
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1028012_147
サレン:
【chara 102811 face 4 (sad)】
はぁ~あんたって本当に……【chara 102811 face 1 (normal)】
まぁ、それもあんたらしいわね。
そうね、これからも一緒にがんばっていきましょう。
voice: vo_adv_1028012_148
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
……まったく。
【chara 102811 face 1 (normal)】
次はあんたでも気付けるくらい直接的に言ってやろうかしら。
voice: vo_adv_1028012_149
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
……次?
【chara 102811 face 5 (shy)】
あ、あたしったらなんでそんなこと……!
何も考えてない! あたしは何も考えてないんだから!
voice: vo_adv_1028012_150
サレン:
【chara 102811 face 6 (surprised)】
ほ、ほらっ! さっさと行くわよ!
【chara 102811 face 1 (normal)】
一緒にがんばってくれるんでしょ? ね、{player}!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
小首をかしげる{player}に対し、
サレンはいたずらに笑みを浮かべるのであった。