アキノ 第6話
ひょんなことからアキノ主催の演劇祭の舞台に急遽夫婦役で立つことになった二人。常識的な日常のシーンはアキノが演じることで非日常に。結果的に大うけし、アキノの文化事業への投資は成功に終わる。


-------------- situation:
ウィスタリア演劇祭開幕!
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ランドソル市街地を歩いていた{player}は
アキノに遭遇した。

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アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】 {player}さま!
ちょうどいいところに!

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 私、『一人前の商人』になるために、うってつけのことを
思いつきましたの。それは、文化事業への投資ですわ!

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アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 私がこの国の文化に貢献したら、
お父様にお認めいただけること間違いなしです!

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 というわけで、ウィスタリア家後援の文化事業第一弾として
演劇祭が行われることになりましたの!

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アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 実はその開催日が今日なのですが……
【chara 103211 face 1 (normal)】 よろしければ、今から広場で一緒に
鑑賞しません?

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 【chara 103211 face 1 (normal)】 よろしいですの? ありがとうございます!
【chara 103211 face 2 (joy)】 それでは、今から早速移動いたしましょう!

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 盛り上がっているようですわ!
【chara 103211 face 2 (joy)】 観客も大入りですわね!

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 この演劇祭は一人芝居、二人で演じられる芝居、
大人数で行われる芝居と、バラエティに富んだ演目が上演される
予定ですの。【chara 103211 face 2 (joy)】 楽しみですわ!

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 あら? あそこの舞台袖に、誰か倒れていますわ。
男女の二人組……みたいですわね。
【chara 103211 face 1 (normal)】 {player}さま、様子を見に行ってみましょう!

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男:
【chara 311 face 4 (sad)】 あいたた……腹が……

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アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 もし? 大丈夫ですか?
【chara 103211 face 2 (joy)】 まずはこちらの水をお飲みなさい。

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女:
【chara 411 face 6 (surprised)】 あ、ありがとうございます……

voice: vo_adv_1032006_012
アキノ:
【chara 103211 face 7 (special_a)】 一体、どうしたんですの?

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男:
【chara 311 face 4 (sad)】 実は私たちはこの後の芝居の出演者なのですが、
さっき楽屋で食べた料理が傷んでいたみたいで……
腹痛に悩まされているのです……いたた……

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女:
【chara 411 face 4 (sad)】 二人芝居を頑張って練習したものの、
これでは……キャンセルしないと……いたた……
せっかくのいい脚本なのに……

voice: vo_adv_1032006_015
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 なるほど……自信作でしたのね?

voice: vo_adv_1032006_016
男:
【chara 311 face 4 (sad)】 ああ! みんなに見せたかったな……
せめて、脚本だけでも……
誰か、今からでも代役が……見つからないか……

voice: vo_adv_1032006_017
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 わかりました! それでは私たちが
代役として出演しますわ!

Choice: (1) えっ!?
----- Tag 1 -----
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男:
【chara 311 face 6 (surprised)】 ほ、ほんとですか!?
【chara 311 face 4 (sad)】 ほんとにそうしてもらえるとしたら
我々も歓迎なのですが……

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 あっ、{player}さま……
勝手に決めてしまい、申し訳ありません……
ご迷惑でしたか?

Choice: (2) なんとかしよう。
----- Tag 2 -----
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アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】 ありがとうございます!
それでこそ私の騎士候補ですわ!

voice: vo_adv_1032006_021
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 あなた方は無理をなさらず、最前列から舞台上の私たちに
向けて、脚本を掲げていただけます? 同時に小声で
指示していただければ、私たちがその通りに演じますわ!

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男:
【chara 311 face 4 (sad)】 よ、よろしく頼みます……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そしてアキノと{player}が出演する
二人芝居の出番が近づいてきた。

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アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 この幕が上がったら、お芝居が始まる……
【chara 103211 face 4 (sad)】 き、緊張しますわ……少しだけ……

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アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 ええっと、このお芝居は、若夫婦が部屋で会話をしていると、
夫の借金が発覚。二人はそれでも
変わらない愛を確かめ合う……という筋書きですわ。

voice: vo_adv_1032006_025
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 二人芝居とはいえ簡易的な部屋のセットまであって、
本格的ですわね……

voice: vo_adv_1032006_026
アキノ:
【chara 103211 face 5 (shy)】 それから……ラ、ラブストーリーですわね……
わ、私は構いませんけれど……

voice: vo_adv_1032006_027
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 と、とにかく幕が上がりますわ!
お芝居の細かいところは舞台上で修正いたしましょう!
頑張りますわよ、{player}さま!

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男:
【chara 311 face 1 (normal)】 アキノさん、最前に陣取りましたよ。
ここから、私が脚本を見せて、アドバイスしますので、
どうかよろしくお願いします……

voice: vo_adv_1032006_029
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 なるほど、これなら大丈夫そうですわね……

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 『私は若妻、夫と二人暮らし……
何不自由ない満たされた日々。
ただ、夫の愛が確信できずにもどかしい日々……』

voice: vo_adv_1032006_031
アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】 『あっ、お帰りなさいませ、旦那様!』

Choice: (3) た、ただいま。
----- Tag 3 -----
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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 『はい、お帰りなさいませ、あなた……』

voice: vo_adv_1032006_033
アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】 若夫婦……こういうのもいいものですわね……
【chara 103211 face 6 (surprised)】 ……いけない、【chara 103211 face 1 (normal)】 次のセリフが!

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 『さあ、晩ご飯にいたしましょう!』

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 『あら? この紙は……』

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 『これは10万ルピの借金証書! あ、あなた!
【chara 103211 face 3 (anger)】 いつのまにこんな借金を!?』

Choice: (4) な、なんでもないよ。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1032006_037
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 『そうですわね。10万ルピぐらいなら、
私が買い物のついでにでも返しに行きますわ』

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男:
【chara 311 face 6 (surprised)】 かっ、勝手に脚本を変えないでくださーーい!
10万ルピは大金ですよーー!

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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 はっ、つ、【chara 103211 face 4 (sad)】 つい私の金銭感覚で……!

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アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 『ち、違いましたわ、10万ルピなんて借金を……』

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 『こ、この借金証書は置いておいて、
【chara 103211 face 2 (joy)】 ご飯にしましょう。
食器が足りないので洗い物をします』

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アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 ……洗い物? 洗い物ってどうやるのかしら?

voice: vo_adv_1032006_043
アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】 そうですわ! 水と一緒にお皿を振り回して、
汚れを振り落としましょう!

voice: vo_adv_1032006_044
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

voice: vo_adv_1032006_045
男:
【chara 311 face 6 (surprised)】 うわああ! そんなわけないだろう!
【chara 311 face 4 (sad)】 普通にやってくれえええ!

voice: vo_adv_1032006_046
観客:
【chara 1 face 1 (normal)】 アッハッハハハ!

voice: vo_adv_1032006_047
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 次は、夫に対する怒りを抑え込みながら、
無言で洗濯物を干す妻……

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アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 物干し竿……って、どれですの?
ええと……【chara 103211 face 2 (joy)】 そうですわ! とりあえず、
私の剣で柱を切って棒にすれば、洗濯物が干せますわ!

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アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 『ちょっと、物干し竿がないので家の柱を切りますわね。
この剣で失礼して……ふんっ!』

voice: vo_adv_1032006_050
男:
【chara 311 face 4 (sad)】 うわあああ!
もうそのシーンはいいから先に進んで!

voice: vo_adv_1032006_051
観客:
【chara 1 face 2 (joy)】 あっはっは! この芝居、おもしれーーー!

voice: vo_adv_1032006_052
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 あっ、先へ進むのですね?
ええと……いろいろシーンを飛ばしてしまいました
から……残っているシーンは……

voice: vo_adv_1032006_053
男:
【chara 311 face 3 (anger)】 ラストシーン、『借金があっても関係ありません!
あなたとの愛があれば!』と言ってキスをするんだ!

--- Switch scene ---

story_still_103200602
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アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 キ、キス!?

voice: vo_adv_1032006_055
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 お、お芝居とはいえ、そんなシーンがあるなんて……
想像してませんでしたわ……

story_still_103200601
voice: vo_adv_1032006_056
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 ……あなたさまは、どう思いますの?
私と、その……

Choice: (5) お芝居は最後までやりきらないと。
Choice: (6) 覚悟を決めた。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1032006_057
アキノ:
【chara 103211 face 5 (shy)】 そ、そうですわね……
お芝居、これは、お芝居……

Jump to tag 7
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1032006_058
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 か、覚悟っ!? 【chara 103211 face 5 (shy)】 それは、その、私の騎士、
ということではなくですの……?

----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1032006_059
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】 私は……私は、ウィスタリア家のためと思って
この演劇を主催しました。

voice: vo_adv_1032006_060
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 庶民の方々のために何かをすることは、
義務……だと思っています。

voice: vo_adv_1032006_061
アキノ:
【chara 103211 face 5 (shy)】 だから……私は今、私がなすべきことをします。
よろしいですわね、{player}さま?

Choice: (8) ……わかった。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1032006_062
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 ……ありがとうございます。{player}さま。
あなたさまは、本当に素晴らしい殿方ですわ。

voice: vo_adv_1032006_063
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】 それでは、いきます──
『借金があっても関係ありません!
あなたとの愛があれば……』キ、キスを……

--- Switch scene ---

still display end
voice: vo_adv_1032006_064
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 あ、あら? さっき剣で切った場所が……

voice: vo_adv_1032006_065
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 こちらに倒れてきますわーーーーっ!?

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1032006_066
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】 け、けほ、けほっ……
これでは、まるでコントのオチですわ……

voice: vo_adv_1032006_067
観客:
【chara 1 face 2 (joy)】 あーーっはっは!
面白かったぞー!

voice: vo_adv_1032006_068
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 ……え?

voice: vo_adv_1032006_069
観客:
【chara 1 face 1 (normal)】 ワアアアアア! パチパチパチパチ!!

voice: vo_adv_1032006_070
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 こ、これは……
【chara 103211 face 4 (sad)】 ス、スタンディングオベーションというやつ、ですの……?

voice: vo_adv_1032006_071
男:
【chara 311 face 1 (normal)】 アキノさんたち! お疲れ様でした!
脚本を書いたものです!

voice: vo_adv_1032006_072
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 【chara 103211 face 4 (sad)】 申し訳ありません、
あなたがたのお芝居をめちゃくちゃにしてしまい……

voice: vo_adv_1032006_073
女:
【chara 411 face 2 (joy)】 あなたたちのお陰で、私たちの芝居がずっとよくなりました!

voice: vo_adv_1032006_074
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 えっ!?

voice: vo_adv_1032006_075
女:
【chara 411 face 1 (normal)】 シリアスな芝居のつもりだったけど……
みなさんの笑顔を見ていて、これで良かったのだと
わかりました!

voice: vo_adv_1032006_076
男:
【chara 311 face 1 (normal)】 大事なのは、どんな夫婦問題も笑い飛ばすことなんですね!
代わりに演じていただいて……
【chara 311 face 2 (joy)】 本当にありがとうございました!

voice: vo_adv_1032006_077
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】 い、いえ、それほどでも……
ま、まあ、丸く収まったなら……
【chara 103211 face 2 (joy)】 これでよかったのでしょうか?

voice: vo_adv_1032006_078
アキノ:
【chara 103211 face 5 (shy)】 でも、さっきはドキドキしてしまいましたわ。
【chara 103211 face 2 (joy)】 {player}さまと、夫婦……うふふ。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 観客の大喝采と共に、ウィスタリア家主催の
第一回演劇祭は大成功に終わったのであった。