マヒル 第6話
王城に拘束されたマヒルを心配する{player}。ようやく釈放されたマヒルだが、非常に動揺していて、歩くこともままならない。そして、彼女は自分がお笑いをする意味さえ見失い始めた。
-------------- situation:
奪われた夢
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
えぇい、何度言ったらわかるっ?
王宮の敷地内への立ち入りは禁じる!
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
我ら【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の団員すら、
貴族でないものは王宮の内部には踏みこめんのだぞ?
当然、一般人なら言語道断! 立ち入り厳禁である!
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
文句があるのか?
あまり、しつこいようだと引っ捕らえるぞ!
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
おい、どうした……
いったい、何の騒ぎだ?
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
おぉ、これは分隊長殿!
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
いや何……王の勅命によって、
町で興行している大道芸人などをしょっ引いたでしょう?
その関係者が、身内を解放しろと詰め寄ってくるんですよ!
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
そうか……えっと貴様、気持ちはわかるが辛抱してほしい。
我らも好きで非道な振る舞いをしているわけではない、
だが王の命令には逆らえんのだ。
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
解せぬ……
最近、王はご乱心なのか?
不可解な命令がおおいとは思わんか、貴様も?
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
むう。だが先刻に捕まったのは、
あの【牧場(エリザベスパーク)】とやらの経営者でしょう?
人間でありながら、獣人どもを手厚く保護しているという……?
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騎士団員:
【chara 711 face 1 (normal)】
ゆえに、罰するのではないのですか?
私は、そう判断したのですが……?
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
普通の人間と獣人には、生物学的な区別はほとんどない。
獣人と仲良くするのも、べつに罪ではなかろう。
いつの間にか、種族間の溝が深まってる気はするがな。
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
ともあれ本来……我ら【王宮騎士団(NIGHTMARE)】は、
無辜の民草を、あらゆる害悪から庇護するのが役目である。
罪なきものを捕らえ、責め苛むのは本意ではない。
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
団長からも芸人たちや関係者は丁重に扱え、と言われてはいる。
暴れたりしなければこちらも何もせんから、
仲間が戻ってくるのをここで待っていてほしい。
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
……【牧場(エリザベスパーク)】の経営者といえば、
マヒルさんか。
彼女が売りにくる乳製品を、うちの妻が愛好していてな。
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
彼女は食料だけでなく、化粧品や衣服なども生産している。
今回の件のために彼女がそういう商いをやめてしまえば、困る。
妻に殺されるぞ、私は。
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マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
…………
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分隊長:
【chara 712 face 1 (normal)】
むっ、出てきたぞ。
マヒルさん、ご無事か?
酷いことはされなかったか?
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マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
…………
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マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
……{player}。
オラのこと、王宮のそばで待っててくれたべか?
【chara 103311 face 4 (sad)】
心配かけちゃって、ごめんなぁ?
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マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
えっと【王宮騎士団(NIGHTMARE)】のひとたち、
{player}から手を放してやってけろ。
【chara 103311 face 1 (normal)】
この子は、なぁんも悪いことはしてないから♪
Choice: (1) それはマヒルさんもでしょう?
Choice: (2) 大丈夫ですか?
----- Tag 1 -----
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マヒル:
【chara 103311 face 5 (shy)】
あはは、それはそうだけどな。法律に違反しなくたって、
偉いひとが目障りに思ったなら『罪』なんだべ。
【chara 103311 face 4 (sad)】
それが、よぉくわかったど。
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----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1033006_021
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
うん。
大丈夫、べつに酷いことはされなかったから。
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マヒル:
【chara 103311 face 5 (shy)】
あんがと。
{player}の顔を見て、声を聞いたら……
【chara 103311 face 2 (joy)】
すこぉしだけ、ほっとしたべよ♪
----- Tag 3 -----
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マヒル:
【chara 103311 face 5 (shy)】
あはは。いつまでも王宮のそばにいたら、
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】のひとの仕事の邪魔になるべ。
【chara 103311 face 1 (normal)】
帰ろう、{player}。
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マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
おっとっと……【chara 103311 face 4 (sad)】
ごめん、おんぶしてもらっていい?
べつに怪我はしてないけど、さすがにショックでなぁ?
【chara 103311 face 5 (shy)】
うまく、歩けねぇ。
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マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
うん。
あんがと。
【chara 103311 face 2 (joy)】
そんな顔すんな、オラはへいきだべさ。
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マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
オラはまだいいんだ、とくに何も酷いことはされなかったべ。
【chara 103311 face 4 (sad)】
でも、ほんとに王政を批判したりしてたひとは……
ちょっと、口にできねぇほど酷いことをされてたべ。
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マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
今後は王を賛美する歌や芸を披露しないと、
舌を切り落とす……とか言われてたりしてな。
voice: vo_adv_1033006_028
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
あんまりだ、あれが人間のやることだべか。
なぁ、{player}。
オラ、おっかねぇ。
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マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
オラ、べつにだいそれたことを考えてたわけじゃねぇべよ。
【chara 103311 face 1 (normal)】
オラの小咄とか漫才を聞いて、誰かが笑ってくれたらって……
【chara 103311 face 4 (sad)】
ただ、それだけだったのに。
voice: vo_adv_1033006_030
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
王さまには、理解できねぇみたいだった。
【chara 103311 face 3 (anger)】
ついさっきまでな……オラたち捕まってた芸人は、
王さまの前でひとりずつ芸をさせられたべや。
voice: vo_adv_1033006_031
マヒル:
【chara 103311 face 3 (anger)】
オラなんか比べものになんねぇぐらい、
面白い芸人さんとかもいっぱいいたべ。
【chara 103311 face 4 (sad)】
なのに、王さまはぴくりとも笑わなかった。
voice: vo_adv_1033006_032
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
異国の言語で話しかけられてるみてぇに、ずっと首を傾げて。
【chara 103311 face 3 (anger)】
それの何が面白いんだ、
何の意味があるんだって聞いてくるだよ。
voice: vo_adv_1033006_033
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
おっかなかった……
voice: vo_adv_1033006_034
マヒル:
【chara 103311 face 3 (anger)】
ひとを笑顔にしたい、ちょっとでも幸せにしたい、
って思うことは自然なことじゃねぇべか。
意味とか……【chara 103311 face 4 (sad)】
なぁ、何であんな質問がでてくるんだ?
voice: vo_adv_1033006_035
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
いったい、どんな人生を送ったらあんなふうに……
人間から、その当たり前から外れちまえるんだ?
【chara 103311 face 3 (anger)】
王さまっていうのは、みんなあんな感じだべか?
voice: vo_adv_1033006_036
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
人間じゃねぇみたいだった。
あの王さまに、ちょっとした笑いとか、
幸せとかを教えてあげたい気もするけど。
voice: vo_adv_1033006_037
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
オラには無理だ、そんな才能も技術もねぇべさ。
【chara 103311 face 5 (shy)】
情けねぇなぁ、オラ。
voice: vo_adv_1033006_038
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
なぁ、{player}……
オラはただただ、あの王さまがおっかなかった。
【chara 103311 face 3 (anger)】
一刻も早く逃げたいって、ずっとそれだけを考えてたべよ。
voice: vo_adv_1033006_039
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
ごめんなぁ、{player}。
一緒にネタだししてくれたり、協力してくれたのに。
voice: vo_adv_1033006_040
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
オラ、面白い話をひとつもできなかったべ。
王さまは、くすりとも笑わなかったべよ。
voice: vo_adv_1033006_041
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
なぁんにも考えられずに、駄洒落のひとつも思い浮かばずに……
ひたすら、あの王さまに怯えてたべ。
【chara 103311 face 5 (shy)】
こんなんじゃあ、本物のお笑い芸人にはなれねぇべや。
voice: vo_adv_1033006_042
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
ううん。
オラ、どうしてお笑いなんかやろうと思ったんだっけ……
voice: vo_adv_1033006_043
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
それすら、わかんなくなった。
自分がこれまでどうやって笑ってたかも、思いだせねぇしょや。
voice: vo_adv_1033006_044
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
う、うう……
うあああ~ん……