チカ 第11話
千歌の勤めるジャズ喫茶のライブで主演予定の歌手が出られなくなる。代わりに歌いたいと思うも勇気の出ない千歌をそっと後押しする{player}。一歩踏み出した千歌は見事代役を果たすのだった。
-------------- situation:
千歌・オンステージ
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その日{player}は、
一人街を行くチカの姿を見かけた。
voice: vo_adv_1042011_000
チカ:
【chara 104211 face 4 (sad)】
はぁ……どうしたらいいんだろう。【chara 104211 face 6 (surprised)】
きゃっ、ご、ごめんなさいっ……
って、【chara 104211 face 1 (normal)】
あ……こんにちは{player}さん。
Choice: (1) 元気がないみたいだけど大丈夫?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1042011_001
チカ:
【chara 104211 face 6 (surprised)】
あ……独り言、聞こえてましたか……
【chara 104211 face 1 (normal)】
あの、少しお話を聞いてもらってもいいでしょうか?
voice: vo_adv_1042011_002
チカ:
【chara 104211 face 1 (normal)】
最近カルミナの人気が上昇し、
音響盤の売り上げやライブの動員数も着実に上がってきました。
voice: vo_adv_1042011_003
チカ:
【chara 104211 face 4 (sad)】
でもその影響で従来の歌とライブ活動以外にも、
演技やグラビアなどの仕事のオファーも多く来るようになりました。
voice: vo_adv_1042011_004
チカ:
【chara 104211 face 1 (normal)】
カルミナはアイドルですから、
そういったお仕事も、あって当然だとは思います。
voice: vo_adv_1042011_005
チカ:
【chara 104211 face 6 (surprised)】
それがカルミナのためになるのなら、
やるべきだとは思います。【chara 104211 face 1 (normal)】
ファンも喜んでくれるはずですし……
voice: vo_adv_1042011_006
チカ:
【chara 104211 face 6 (surprised)】
あ、陽が差してきましたね。
【chara 104211 face 4 (sad)】
あれ、やけにまぶしい……あれ? お日さまじゃない……!?
きゃあー!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1042011_007
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
いらっしゃいませ、{player}さん。
今席を用意しますから、少し待っててくださいね。
voice: vo_adv_1042011_008
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
今日はこの後定期ライブがあるので、お客さんが多いんです。
【chara 104232 face 2 (joy)】
よかったら聞いていってくださいね。
voice: vo_adv_1042011_009
千歌:
【chara 104232 face 5 (shy)】
ふぅ……
voice: vo_adv_1042011_010
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
あっ、ごめんなさい。
【chara 104232 face 1 (normal)】
お待たせしました、こちらの席へどうぞ。
voice: vo_adv_1042011_011
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
ご注文は……コーヒーですね。
かしこまりました。
voice: vo_adv_1042011_012
千歌:
【chara 104232 face 5 (shy)】
はぁ……
Choice: (2) 何か気になるの?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1042011_013
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
ご、ごめんなさい! ぼうっとしちゃって……
【chara 104232 face 1 (normal)】
今日のライブのポスターについ目が行ってました。
voice: vo_adv_1042011_014
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
今日歌うのは憧れの歌手なんです。
【chara 104232 face 5 (shy)】
なのでちょっと浮足立ってしまって……
Choice: (3) 千歌のライブも見たいな。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1042011_015
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
そ、そう言ってもらえるのはうれしいですが、
私なんかではまだまだ……
voice: vo_adv_1042011_016
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
でも……いつかはあのステージで自分も……
【chara 104232 face 6 (surprised)】
ごめんなさい、すぐコーヒーお持ちしますね。
voice: vo_adv_1042011_017
千歌:
【chara 104232 face 4 (sad)】
……コーヒー、お待たせしました。
voice: vo_adv_1042011_018
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
え、表情が硬い?
【chara 104232 face 4 (sad)】
……実は今しがた店長から聞いたんですが、
出演予定の歌手が急病で出られなくなってしまったんです。
voice: vo_adv_1042011_019
千歌:
【chara 104232 face 4 (sad)】
今から代役を探すのも難しくて……
ライブ、どうなるんでしょう……
Choice: (4) 千歌が歌えばいいよ。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1042011_020
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
な、何言ってるんですか!
【chara 104232 face 4 (sad)】
私にあの人の代わりなんて、無理に決まってますよ。
Choice: (5) 千歌のステージ、見てみたいな。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1042011_021
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
そ、それは私も……【chara 104232 face 4 (sad)】
私もあなたに、見てほしい、です。
でも……
Choice: (6) 千歌の歌をみんなに聞いてもらいたい。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1042011_022
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
……不思議だな。あなたの言葉を聞くと、できそうだって思えてくる。
いつでも純粋な言葉で私を動かしてくれる。
voice: vo_adv_1042011_023
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
私を、私の歌を信じてくれている。【chara 104232 face 2 (joy)】
うれしいな……
【chara 104232 face 1 (normal)】
私もあなたの言葉に、思いに応えたい、ううん、応えなきゃ!
voice: vo_adv_1042011_024
千歌:
【chara 104232 face 2 (joy)】
ありがとうございます、{player}さん。
【chara 104232 face 1 (normal)】
私、やってみます。
voice: vo_adv_1042011_025
千歌:
【chara 104232 face 4 (sad)】
正直人前で歌うことはまだ不安です。
【chara 104232 face 1 (normal)】
でも、この機会に一歩踏み出さなければ、
この先きっと前に進めなくなってしまいます。
voice: vo_adv_1042011_026
千歌:
【chara 104232 face 2 (joy)】
私、店長に掛け合ってみます。
【chara 104232 face 1 (normal)】
あなたがくれた一歩踏み出す勇気、無駄にはしません!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1042011_027
千歌:
【chara 104232 face 4 (sad)】
……代役をやらせてもらえることになったけど、
や、やっぱり人前で歌うのは緊張するな……
voice: vo_adv_1042011_028
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
それにこのステージ衣装、ちょっとセクシー過ぎじゃあ……
【chara 104232 face 4 (sad)】
うぅ、恥ずかしい……
voice: vo_adv_1042011_029
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
でも、衣装のおかげで別人になれたような気がする。
今の私は三角千歌じゃない、一人のアーティスト……
【chara 104232 face 2 (joy)】
うん、なんだかスイッチが入ったかも。
voice: vo_adv_1042011_030
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
この胸の高鳴りも、ただの緊張だけじゃないみたい。
【chara 104232 face 1 (normal)】
憧れのステージ、やり遂げてみせる……!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1042011_031
千歌:
【chara 104232 face 4 (sad)】
うぅ、当然だけどお客さんがみんな私を見てる。
この期に及んで弱気になるなんて、情けないな……
voice: vo_adv_1042011_032
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
あれ、あそこにいるのは{player}さん……!
【chara 104232 face 1 (normal)】
よかった、ちゃんと見てくれてるんだ。
voice: vo_adv_1042011_033
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
あの人のおかげでステージに立てたんだから……
カッコ悪いところは見せられないよね。
voice: vo_adv_1042011_034
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
本日はお越しいただきありがとうございます。
代役ではありますが、【chara 104232 face 2 (joy)】
精一杯歌わせていただきます。
voice: vo_adv_1042011_035
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
それでは、お聞きください──
--- Switch scene ---
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1042011_036
千歌:
【chara 104232 face 5 (shy)】
はぁ、今でも信じられません……
私、ステージに立って、お客さんの前で歌ったんですね。
voice: vo_adv_1042011_037
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
大きな歓声と拍手までいただいて……本当に夢みたいです。
【chara 104232 face 6 (surprised)】
ど、どうでしたか? 私のステージは。
Choice: (7) 最高のステージだったよ。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1042011_038
千歌:
【chara 104232 face 1 (normal)】
あ、【chara 104232 face 2 (joy)】
ありがとうございます!
【chara 104232 face 5 (shy)】
そ、それでですね、きょ、今日は私、すごく頑張りました。
voice: vo_adv_1042011_039
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
なので、あの、ええと……
【chara 104232 face 5 (shy)】
よ、よければご褒美、いただけませんか!
voice: vo_adv_1042011_040
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
あ、な、何言ってるんだろ私!
【chara 104232 face 4 (sad)】
ステージ成功させて気が大きくなってるのかな?
厚かましすぎるよぉ!
Choice: (8) 何をすればいいの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1042011_041
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
い、いいんですか!?
【chara 104232 face 5 (shy)】
それじゃあ、頭……頭をなでてもらえませんか?
voice: vo_adv_1042011_042
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
ダ、ダメですよね? こんなの。
【chara 104232 face 4 (sad)】
やっぱり今のはなしで──
voice: vo_adv_1042011_043
千歌:
【chara 104232 face 6 (surprised)】
あっ……【chara 104232 face 5 (shy)】
ありがとう、ございます……
voice: vo_adv_1042011_044
千歌:
【chara 104232 face 4 (sad)】
うぅ、これ、結構恥ずかしいかも……
【chara 104232 face 5 (shy)】
でも、すごくうれしい……【chara 104232 face 2 (joy)】
ふふ。頑張ってよかった……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1042011_045
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
はいはい、お疲れさま。
voice: vo_adv_1042011_046
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
チカのステージ、ほんっとによかったわね!
【chara 190011 face 1 (normal)】
あたしも生で聞きたかったわ。
voice: vo_adv_1042011_047
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
まあ、元々実力は折り紙付きだったから当然なんだけど。
あの子に足りなかったのは、
一歩を踏み出す勇気だけだったからね。
voice: vo_adv_1042011_048
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
そんな彼女を一から十まで手助けするんじゃなく、
自分から進めるように背中を押してあげる気遣いはなかなかよ。
voice: vo_adv_1042011_049
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
今ならきっと、
どんな悩みに対しても自分なりの答えを出せるはず。
voice: vo_adv_1042011_050
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
あんたもここまで一緒にやってきたんだから、
最後まで責任をもって彼女の力になってあげなさいね。
voice: vo_adv_1042011_051
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
それじゃあ今日はここまで。
【chara 190011 face 1 (normal)】
ばいばーい。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1042011_052
チカ:
【chara 104211 face 4 (sad)】
ん、【chara 104211 face 6 (surprised)】
あれ……私、寝てました?
【chara 104211 face 4 (sad)】
街中で寝てしまうなんて、そんなに思い詰めていたんでしょうか。
voice: vo_adv_1042011_053
チカ:
【chara 104211 face 1 (normal)】
……夢を見てました。【chara 104211 face 2 (joy)】
すごくいい夢。
【chara 104211 face 1 (normal)】
自分の意志でお店のステージに立って歌ってました。
voice: vo_adv_1042011_054
チカ:
【chara 104211 face 5 (shy)】
自分で言うのは恥ずかしいですが、
夢の私……ちょっとカッコよかったです。
voice: vo_adv_1042011_055
チカ:
【chara 104211 face 1 (normal)】
あの夢のおかげで改めて気付かされました。
私は歌うことが好きなんだって。
voice: vo_adv_1042011_056
チカ:
【chara 104211 face 2 (joy)】
私思うんです。【chara 104211 face 1 (normal)】
カルミナが一番輝くのは、
やっぱりみんなの前で歌っている時だって。
voice: vo_adv_1042011_057
チカ:
【chara 104211 face 3 (anger)】
それが疎かになるようなお仕事は、やはり控えたい。
【chara 104211 face 1 (normal)】
そうはっきりと伝えようと思います。
voice: vo_adv_1042011_058
チカ:
【chara 104211 face 1 (normal)】
例え希望が通らなくても、自分を偽らず意志を示すことは
【chara 104211 face 2 (joy)】
きっとこれからの自分にとってプラスになるはずだから。
voice: vo_adv_1042011_059
チカ:
【chara 104211 face 1 (normal)】
だから見守っていてください。
これからのカルミナを……
voice: vo_adv_1042011_060
チカ:
【chara 104211 face 5 (shy)】
……そしていつか夢の中みたいに、ご褒美をもらえたらいいな。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
心の中でそう思い、わずかに頬を染めるチカだった。