イリヤ 第10話
元の力を取り戻したイリヤは世界征服の前に新たな居城を手に入れる。{player}の告白を待つイリヤだが、なかなか告白してこないことにショックを受けとうとう子どもの姿に戻ってしまうのだった。


-------------- situation:
引っ越しは世界征服の前に
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 伝説の吸血鬼がその最盛期の力を取り戻した翌日。
ランドソルは世界征服の野望の前に混乱の極みを迎え──

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 てはいなかった。

voice: vo_adv_1044010_000
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 どうじゃ?
例の物は持ってきたかの?

Choice: (1) ここにあるよ。
----- Tag 1 -----
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イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 うむ。では……
【chara 104411 face 4 (sad)】 くっ……この鼻をつく臭気!
まさにあの憎きニンニク料理じゃっ!

voice: vo_adv_1044010_002
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 じゃが……わらわは試さねばならぬ……
このニンニク料理を食してなお、今の力を保持していられるかを……!

Choice: (2) 無理しない方が……
Choice: (3) 一気にいこう。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1044010_003
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ふっ……ふふっ、【chara 104411 face 2 (joy)】 わらわを誰じゃと思うておる!
伝説の吸血鬼……イリヤ・オーンスタインじゃぞ!
【chara 104411 face 4 (sad)】 ニンニクなぞ恐るるに足らず! ままよ!

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----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1044010_004
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ぐっ、いや待つのじゃ。こういうのには心の準備というものが……
【chara 104411 face 6 (surprised)】 いや! ちょ! 待っ……フリではない! フリではないぞおおおー!

----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1044010_005
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 むぐっ!
【chara 104411 face 4 (sad)】 ぐっ……ぐううううう……うっ、ううっ!

voice: vo_adv_1044010_006
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ごくん……
ど、どうじゃ!?

voice: vo_adv_1044010_007
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 おお……なんともない!
【chara 104411 face 1 (normal)】 小さくなっておらん……【chara 104411 face 2 (joy)】 わらわは、今! ニンニクを克服したぞ!
はーっはっはっはっはー!

voice: vo_adv_1044010_008
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 わらわは、ここにっ! 伝説の吸血鬼の完全復活を宣言する!
【chara 104411 face 1 (normal)】 となればやることは一つ……

voice: vo_adv_1044010_009
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 世界征服じゃ!

voice: vo_adv_1044010_010
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 ん? なんじゃ、その顔は。
わらわに何か聞きたそうじゃの?

Choice: (5) 世界征服して何するの?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1044010_011
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 む? 【chara 104411 face 1 (normal)】 具体的なビジョンが知りたいのじゃな。【chara 104411 face 2 (joy)】 よかろう!
まずは夜を統べる支配者の復活を宣言し、
民どもをひざまずかせるのじゃ!

voice: vo_adv_1044010_012
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 そのあとか?
そうじゃな。あとは……

voice: vo_adv_1044010_013
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 チラッ。

voice: vo_adv_1044010_014
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 こやつ、わらわのことを好き……なんじゃよな?
【chara 104411 face 1 (normal)】 ということは聞きたいのは政ではなくわらわとの事じゃろう。

voice: vo_adv_1044010_015
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 世界征服をなしたわらわが忙しくなって
放っておかれはしまいか不安なのじゃな……
まったく、甘えん坊よのう。

voice: vo_adv_1044010_016
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 しかも、こやつも男。
思いを告げるには自分からという意地もあるはず。
【chara 104411 face 2 (joy)】 ならばそのためのお膳立てをしてやるのも支配者たる者の度量か……

voice: vo_adv_1044010_017
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 身分の違いを気にするのも分からんでもない……
なればこそ、こやつの思いを遂げさせてやるには
世界征服まで猶予のある今、この時をおいてはない……

voice: vo_adv_1044010_018
イリヤ:
【chara 104411 face 5 (shy)】 そのためにはまずロマンチックなシチュエーション!
【chara 104411 face 2 (joy)】 こやつのようなちょっと鈍感なタイプは
雰囲気に乗せてやるのが肝要であろう。

voice: vo_adv_1044010_019
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 とはいえここではギルドの面々の目があるからのう。
【chara 104411 face 1 (normal)】 つまり必要なのは……

voice: vo_adv_1044010_020
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 新たな城、じゃな。
【chara 104411 face 1 (normal)】 ここではなく新たな拠点を用意するぞ!

voice: vo_adv_1044010_021
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 まずは下調べじゃな……【chara 104411 face 2 (joy)】 ゆけ! 我が眷属たちよ!
わらわたちにふさわしき居城を見つけてくるのじゃ!

使い魔たち:
【chara 2011 face 1 (normal)】 キー!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 それから数日後……

voice: vo_adv_1044010_022
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 ついに見つけたぞ!
ここしかないという物件じゃ!

voice: vo_adv_1044010_023
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 というわけで早速内見にゆくぞ!
【chara 104411 face 2 (joy)】 眷属たちよ! 出立じゃ!

使い魔たち:
【chara 2011 face 1 (normal)】 キー!

voice: vo_adv_1044010_024
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 ここじゃ! 【chara 104411 face 2 (joy)】 見事なものじゃろう?

Choice: (6) ここって……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1044010_025
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 かつてはどこぞの貴族の城だったらしいが
今は表向きは空き家ということになっておる。

voice: vo_adv_1044010_026
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 そう、表向きはな……
【chara 104411 face 1 (normal)】 今の主はほれ、あそこにおるぞ。

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1044010_027
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 聞けば、ギルド管理協会からも討伐依頼が出されとる
札付きの魔物どもらしい。

voice: vo_adv_1044010_028
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 聞けい! 我が名はイリヤ・オーンスタイン!
この城をもらい受けに参った!

voice: vo_adv_1044010_029
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 無論、抵抗は自由じゃぞ。
存分にかかってくるがよい!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1044010_030
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 さて……大掃除といこうではないか。
【chara 104411 face 2 (joy)】 ゆくぞ!

Choice: (7) 大丈夫なの?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1044010_031
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 なあに。この程度ならば……
フン!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1044010_032
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 この姿のわらわの本気を見せるまでもないのう。
【chara 104411 face 1 (normal)】 さあ、このままゆくぞ!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1044010_033
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 なんじゃ、もう終わりか。
【chara 104411 face 1 (normal)】 他愛もない……

Choice: (8) まだだっ!
----- Tag 8 -----
魔物:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 【chara 1611 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1044010_034
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 {player}っ!?
【chara 104411 face 3 (anger)】 貴様っ……こやつに牙を向けた事、地獄で後悔するがいい!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

voice: vo_adv_1044010_035
イリヤ:
【chara 104411 face 3 (anger)】 ふん……

Choice: (9) ありがとう。
Choice: (10) やりすぎでは……
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1044010_036
イリヤ:
【chara 104411 face 5 (shy)】 な、なに……礼にはおよばぬ。
【chara 104411 face 1 (normal)】 これくらい当然のことじゃ。

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----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1044010_037
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 この程度ではまだまだ足りぬわ!
まったく……

----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1044010_038
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 わらわの大切なはん……【chara 104411 face 6 (surprised)】 おほん!
ではなくて……けん、【chara 104411 face 1 (normal)】 そう眷属! 大切な眷属を傷つけるのは
主であるわらわを傷つけるも同義じゃからのう。

voice: vo_adv_1044010_039
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 これで片付いたか。
【chara 104411 face 1 (normal)】 どうやらあちらの準備もできたようじゃの。
さあ、ついてくるのじゃ。

voice: vo_adv_1044010_040
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 我が眷属たちよ、ご苦労じゃったのう。
【chara 104411 face 2 (joy)】 我が居城にふさわしくなったではないか。

Choice: (12) いつの間にか料理まで?
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1044010_041
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 わらわの力に比例して眷属たる使い魔たちのできることも
パワーアップしておるからのう……
【chara 104411 face 2 (joy)】 これくらいの料理なら簡単に用意できるわ。

使い魔たち:
【chara 2011 face 1 (normal)】 キー!

voice: vo_adv_1044010_042
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 では、わらわたちの前途を祝して乾杯……【chara 104411 face 6 (surprised)】 の前に。
オホン……

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イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 い、今じゃ! 

voice: vo_adv_1044010_044
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 ここまでの働きに免じて、お主に褒美をやろう。
【chara 104411 face 5 (shy)】 い、言ってみるがよい。
どんな願いでもかなえてやろう。

voice: vo_adv_1044010_045
イリヤ:
【chara 104411 face 2 (joy)】 豪華なホールでわらわと二人きり……
告白するには最高のシチュエーションじゃ! 

Choice: (13) いいよ。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1044010_046
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ……うん?
今、なんと?

Choice: (14) 褒美なんていらない。
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1044010_047
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 なん……じゃと……?

voice: vo_adv_1044010_048
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 いや、待て……これはもしや……
わらわの計らいに気付いておらんのではないか……? 

voice: vo_adv_1044010_049
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 べ、別に物、とかじゃなくてもいいんじゃぞ?
たとえばほら、わらわに何か伝えたいことなどはないのか?

voice: vo_adv_1044010_050
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 なんでも言ってよいぞ?
【chara 104411 face 2 (joy)】 おぬしの言う事ならばなんでも受け取ってやろう。
わらわは懐の広い主だからな! 【chara 104411 face 5 (shy)】 じゃから……ほれ!

Choice: (15) この料理おいしいね。
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1044010_051
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 はああっ!? {player}っ!
【chara 104411 face 4 (sad)】 お主、わらわのことが、すっすっ……好きなのではないのか!?

Choice: (16) 好きだよ?
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1044010_052
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ならば何故……【chara 104411 face 6 (surprised)】 ハッ……!

voice: vo_adv_1044010_053
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 そうじゃ……好きにも二種類ある……
【chara 104411 face 4 (sad)】 わらわが【悪魔偽王国軍(ディアボロス)】の皆に向ける親愛の情と
こやつに向ける特別なもの……

voice: vo_adv_1044010_054
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 もしやこやつの言ってるのは親愛の情の好きで……
わらわの好きとは違う、のか……? 

voice: vo_adv_1044010_055
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 この感情はなんじゃ……? 【chara 104411 face 6 (surprised)】 ショックという、やつなのか?
【chara 104411 face 4 (sad)】 なんだか足元が急に危うくなったような感覚じゃ……

voice: vo_adv_1044010_056
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 じゃからわらわは、こやつと親子呼ばわりされて
あそこまでむきになってしまったのか……

voice: vo_adv_1044010_057
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 なんじゃ……特別な好きなのは、わらわの方ではないか。
それなのに勘違いして一人ではしゃいで、空回って……

voice: vo_adv_1044010_058
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 じゃとしたら……わらわはとんだ道化じゃの……
んっ……なんじゃ? 力が抜けて……

voice: vo_adv_1044010_059
イリヤ:
【chara 104412 face 6 (surprised)】 なっ……【chara 104412 face 4 (sad)】 またこの姿に……
なんでじゃ……

Choice: (17) 大丈夫?
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1044010_060
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】 大丈夫なわけあるか!
お主のせいで、わらわは……くっ……

voice: vo_adv_1044010_061
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】 はぁ!? 世界征服!?
この姿でできるわけがないであろうが!
見てみよ、眷属たちもどんどんとただのコウモリになってゆく……

使い魔たち:
【chara 2011 face 1 (normal)】 キー……

voice: vo_adv_1044010_062
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】 とにかく! お主なぞもう知らん!
勝手にするがよい!

voice: vo_adv_1044010_063
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】 もう知らんのじゃからなーーーー!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 泣きながら駆けていくイリヤの背中を
ただ見送ることしかできない{player}であった。