ジュン 第1話
ランドソル王宮の正門前で分厚い鎧を身にまとい、銅像のように仁王立ちしているジュン。道に迷っていた{player}のために、ジュンは地図を書いてくれるのだった。
-------------- situation:
門番と迷子
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
…………
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……私に何か用か、少年。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
あぁ、すまん。
驚かせてしまったか。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
私は常にこのランドソル王宮の正門前で仁王立ちして、
微動だにしないからな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
どうも銅像とか、
置物のように勘違いされることがある。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
たまに観光客などが、
私と肩を組んで写真撮影とかするぞ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
知らないか、写真。
紙に映像を転写する、
ちょっとした魔法なんだが。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
安価な魔法道具で再現できるため、
一般庶民でもわりと気軽に撮影とかできるらしいぞ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
一昔前までは、
撮影されると魂が抜かれる……
みたいな迷信があってな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
あんまり記念写真とか撮られるのは、
気分が良くないんだが。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
防衛上の観点から考えても、
あまり王宮を撮影されたくないのもある。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
とはいえ眉間に皺を寄せて、
お仕置きするほどの悪事でもないし。
まぁ、見逃すことにしているよ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
王宮の防衛が、
私の最も優先すべき役目なので……
あまり褒められた対応ではないな、うん。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
…………
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……君は無口だな。
私もあまりお喋りなほうではないし、
会話も得意ではないのだが。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
君が何も言ってくれないと、
私が一方的に喋ることになって変な具合だ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
あらためて。
王宮に何か用事だったのか、
えぇっと……{player}くんだったか。
Choice: (1) はい。{player}です。
Choice: (2) どこかでお会いしましたか?
----- Tag 1 -----
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そうか。
うん、人違いでなくて良かった。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
実を言うと、兜のせいで視界が悪くてな……
かなり顔を近づけないと、
喋ってる相手の人相すら判然としないんだ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
幼いころから兜をつけて、
24時間、過ごしているし……
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
べつに日常生活を送るうえで不便はないのだが、
接客業とかはできないだろうな。
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----- Tag 2 -----
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
いや、こっちが一方的に君を知っていただけだ。
以前、陛下に君の人相書きを見せられたことがあってな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……あぁいや、こっちの話だ。
忘れてほしい。
----- Tag 3 -----
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ともあれ。
君とは以前から、
ちょっと話してみたいと思っていたんだ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ここで会ったのも何かの縁だし、
すこしお喋りに付きあってほしい。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
重要な仕事だと弁えてはいるが、
門番として突っ立っているだけ……
というのも存外、暇だしな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
寂しいお姉さんの話し相手になってくれ、
{player}くん。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ん?
うん、いちおう私は女だ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
だから何だという話だけどな、
この全身鎧が迫力満点なせいか男だと思われがちだ。
いや、別に他人にどう思われても良いのだけど。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
着飾って歩くお年頃の女の子たちを見ていると、
無性に羨ましくなるときはある。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
我が家の掟で鎧も兜も脱げないので、
叶わぬ望みではあるが。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
まぁいい。
あらためて自己紹介をしよう。
--- Switch scene ---
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
私は【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の団長を務めている、
ジュンというものだ。
まぁ、以後お見知りおきを。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】は、
【プリンセスナイト】と呼ばれる国営のギルド……
いわゆる、お役所のひとつだ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
主な役割は王宮や、
その城下町の警備だな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
かつて戦争などの際には軍隊として働き、
牙をもたぬ庶民の代わりに最前線で暴れ回っていたらしい。
我が国家が誇る、軍事力そのものだ。
voice: vo_adv_1047001_036
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
最近は平和なので、
まぁお気楽な警備員みたいな立場だがな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
逮捕権なども有するため、
あまり我らの前では悪いことをしないほうがいいぞ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
町の治安を乱す犯罪者に、
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】は決して容赦はしない。
voice: vo_adv_1047001_039
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
君が我々の敵にならないことを祈っているよ。
--- Switch scene ---
still display end
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
…………
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……ん?
話は以上だが、
まだ何か用事でもあるのか?
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ふむ、君は迷子だったのか。
宿泊しているホテルの場所がわからなくて、
途方に暮れていたんだな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そうか。
それなら最初から、そう言ってほしかったよ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
延々と、余計な話をしてしまった。
てっきり王宮を探りにきたのか、
と思って警戒していたのだが……
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
君はどうも、
陛下にとっては目障りな存在のようだしな。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
脅すようなことを言って、すまない。
単なる迷子なら、私が守るべき市民だ。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
うん。
ホテルの名前、わかるか?
地図を書いてあげよう。
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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ふふ。
ランドソルは複雑に入り組んでいるし、
慣れないものは迷いやすい。
voice: vo_adv_1047001_049
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
また道がわからなくなったら、
町のどこからでも見えるこの王宮を目指すといい。
voice: vo_adv_1047001_050
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
私はいつでも、ここに立っているからね。
また、迷子の君に道を示してあげよう。
voice: vo_adv_1047001_051
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
なぁに、お礼など……
子供に優しくするのは、
「正義の味方」の責務だよ。