ジュン 第9話
ジュンは{player}が揉め事に巻き込まれていたところを助け、食事に誘う。彼と話すうちに本音を見抜かれ、今までよりも強く意識するようになってしまい、はじめての気持ちに戸惑うのであった。
-------------- situation:
仮面に隠れた乙女心
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
覇瞳皇帝との戦いで破壊された街並みが復興してきたある日。
{player}は配達のアルバイトに精を出していた。
voice: vo_adv_1047009_000
???:
【chara 711 face 1 (normal)】
いいからはやく、こっちに来いっ!
voice: vo_adv_1047009_001
???:
【chara 4911 face 4 (sad)】
そ、そんなこと言われても……荷物を運んでただけで、
お、俺は何もしてないって……
voice: vo_adv_1047009_002
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
だったらどうしてキョロキョロしていたんだ?
voice: vo_adv_1047009_003
商人:
【chara 4911 face 4 (sad)】
そ、それは、だから、そのぅ……
Choice: (1) どうかしましたか?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1047009_004
商人:
【chara 4911 face 6 (surprised)】
た、助けてくれっ!
【chara 4911 face 4 (sad)】
ちょっと困ったことになって……
voice: vo_adv_1047009_005
商人:
【chara 4911 face 4 (sad)】
最近、こっちに店を出したばかりだから、道がよくわからなくて……
そしたら、怪しいって言われてさ……
Choice: (2) あそこの雑貨屋さんの人ですよね?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1047009_006
商人:
【chara 4911 face 4 (sad)】
あ、あぁ……
【chara 4911 face 6 (surprised)】
そういえば、あんたのことを見たことがあるような……
あ、店をオープンした時に手伝いに来てくれた人じゃないかっ?
voice: vo_adv_1047009_007
商人:
【chara 4911 face 4 (sad)】
たっ、助けてくれっ。
俺、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】が、その……苦手でさ、
うまく話せなくて困ってたんだ。
voice: vo_adv_1047009_008
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
何をこそこそ話してるんだっ!
voice: vo_adv_1047009_009
商人:
【chara 4911 face 6 (surprised)】
す、すみませんっ。
【chara 4911 face 4 (sad)】
で、でも俺は本当に悪いことなんてなんにも……
Choice: (3) この人、悪い人じゃないです。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1047009_010
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
わかったわかった。
話は詰め所で聞いてやる。
いいか、抵抗するなら力ずくでも構わないんだぞっ。
voice: vo_adv_1047009_011
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
こんなところにいたのか、少年。
voice: vo_adv_1047009_012
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
今度は誰が……だ、団長っ!?
voice: vo_adv_1047009_013
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ん、君は確か……この間、うちに入った新入りくん、だったかな。
voice: vo_adv_1047009_014
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
はいっ! 警邏していたら
怪しい人物がいたもので……!
voice: vo_adv_1047009_015
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……少し、事情を説明してほしい。
voice: vo_adv_1047009_016
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……なるほど。
それだったら、わざわざ連れていく必要もないだろう。
voice: vo_adv_1047009_017
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
し、しかし……!
voice: vo_adv_1047009_018
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
お店のことは少年から聞いたし、
持っている荷物も確認させてもらったが、特に問題はない。
本当か心配なら店まで一緒に行けば分かるだろう。
voice: vo_adv_1047009_019
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
は、はい……
voice: vo_adv_1047009_020
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
引き留めてしまってすまなかったな。
voice: vo_adv_1047009_021
商人:
【chara 4911 face 4 (sad)】
い、いえっ!
【chara 4911 face 6 (surprised)】
あ、そこの手伝ってくれた人もありがとう!
【chara 4911 face 1 (normal)】
今度、また配達を頼むよっ!
voice: vo_adv_1047009_022
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
……すみません、団長。
voice: vo_adv_1047009_023
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
慎重になるのは悪いことじゃない。
しかし、あまり威圧的な態度を取りすぎるのは
感心しないよ。
voice: vo_adv_1047009_024
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
今は【王宮騎士団(NIGHTMARE)】を信頼していない者もいる。
その信頼を取り戻すために我々は日々、努力している。
だから、市民への取り調べは慎重にお願いしたいな。
voice: vo_adv_1047009_025
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
は、はい……申し訳ありませんでした。
自分は念のため、男が言っていた店を見てきますっ。
voice: vo_adv_1047009_026
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……すまなかったな、少年。
君がいなければ、
善良な市民を不当に捕らえてしまうところだった。
Choice: (4) 通りかかっただけだから。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1047009_027
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
それでも助かったのは事実だ。
それと……実は少年を捜していたんだ。
voice: vo_adv_1047009_028
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
近頃、色々あってゆっくりと話す機会もなかったから、
食事でもどうかと思ってね。
もちろん、少年が良ければだけど……
voice: vo_adv_1047009_029
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ふふっ、大丈夫そうだね。
今日はお互い仕事があるし……
そうだな、次に私が非番の時でも良いだろうか?
voice: vo_adv_1047009_030
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
誘っておいてこちらの予定に合わせろ……
というのも申し訳ないけれど、そうしてくれると助かる。
voice: vo_adv_1047009_031
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
最近、任務自体は落ち着いてきたが、
まだまだ人材不足で……おっと、長話は次の時にしよう。
それじゃあ少年、また近いうちにな。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
後日。
{player}はジュンと待ち合わせした場所に
来ていたが、時間になってもジュンの姿は見えなかった。
voice: vo_adv_1047009_032
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
す、すまない。
少し立て込んでいて、遅れてしまった……
voice: vo_adv_1047009_033
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
ん? ああ、この格好か……
【chara 104712 face 1 (normal)】
非番だったけれど、待ち合わせまで時間があったから
少し仕事をしていたんだ。
voice: vo_adv_1047009_034
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
本当は、着替えてくるつもりだったんだけど、
時間ギリギリになってしまってね。
【chara 104712 face 1 (normal)】
このまま来ることになってしまった。
voice: vo_adv_1047009_035
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
せっかく、久しぶりに少年と話すわけだし、
【chara 104712 face 1 (normal)】
もっと普通の格好をしたかったんだけどね……
voice: vo_adv_1047009_036
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
兜を外してるだけでも私なりの誠意だと
思ってくれるとうれしい。
voice: vo_adv_1047009_037
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
あれ、そこにいるのは団長ですか?
こんなところで何を……
voice: vo_adv_1047009_038
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
え、だ、だだだ団長が男と一緒っ!?
ま、まさか、デートですか……!?
voice: vo_adv_1047009_039
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
えっ? いや……
voice: vo_adv_1047009_040
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
い、いえ、そんなわけないですよね。
何か特殊な任務か何かですね。
すみません、邪魔をしてしまって……失礼しますっ!
voice: vo_adv_1047009_041
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
……まさかデートと勘違いをされるとは。
voice: vo_adv_1047009_042
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
少年と私が……?
【chara 104712 face 5 (shy)】
……いかんいかん、変な意識はするな、私。
voice: vo_adv_1047009_043
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
……や、やはり鎧を着ていると目立つな。
はやくお店に入ろうか、少年。
voice: vo_adv_1047009_044
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
さて、まずは先日の礼をきちんとしておこう。
ありがとう、少年。この間は本当に助かったよ。
voice: vo_adv_1047009_045
ジュン:
【chara 104712 face 1 (normal)】
今、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】は再編成していてね。
貴族と癒着していた団内の整理がようやく終わったところなんだ。
voice: vo_adv_1047009_046
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
だから、教育できていない人材を
任務に駆り出しても人が足りない状況だ。
【chara 104712 face 6 (surprised)】
もちろん、みんなも頑張ってはくれているんだけど……
voice: vo_adv_1047009_047
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
元々、人手不足だったところに、
再編成をすればこうなるとは分かってはいたけど……
放置はできなかった。
voice: vo_adv_1047009_048
ジュン:
【chara 104712 face 1 (normal)】
この状況だから、教育が行き届いていないのは
仕方がない……【chara 104712 face 4 (sad)】
といえば、言い訳になるな。
voice: vo_adv_1047009_049
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
市民を不安にさせて申し訳ない限りだ。
【chara 104712 face 1 (normal)】
だからこそ、今回のような出来事での余計な不安は
避けたいと思っている。
voice: vo_adv_1047009_050
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
ようやく正しく動けるようになったというのに、
不甲斐ない話だが……
【chara 104712 face 6 (surprised)】
っと、すまない、ついつい愚痴っぽくなってしまったな。
voice: vo_adv_1047009_051
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
もう少しの間、辛抱してもらうことにはなるけど、
少しずつ改善はしているから大丈夫だよ。
voice: vo_adv_1047009_052
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
だから少年もそんなに不安に……【chara 104712 face 6 (surprised)】
って、違う?
じゃあいったい何を心配しているんだい?
Choice: (5) ジュンさんが辛そうに見えたから。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1047009_053
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
!!
voice: vo_adv_1047009_054
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
そう、か……【chara 104712 face 2 (joy)】
少年に隠し事はできないな。
voice: vo_adv_1047009_055
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
辛い、というわけではないよ。
【chara 104712 face 4 (sad)】
ただ、私は……国を守るために動いていたつもりだったのに、
気付けば、いいように使われていた。
voice: vo_adv_1047009_056
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】
後悔をするよりもやるべきことがあるのは分かっているよ。
それでも、たまに頭を掠めていくんだ。
voice: vo_adv_1047009_057
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
……またいらないことを話してしまった。
【chara 104712 face 2 (joy)】
君と話しているとつい……普段言えないことも話してしまうな。
voice: vo_adv_1047009_058
ジュン:
【chara 104712 face 1 (normal)】
こんな話、とても団員には言えない。【chara 104712 face 2 (joy)】
だからこそ、
本心を見抜いて、心配までしてくれる少年の存在を
うれしく感じてしまう。【chara 104712 face 6 (surprised)】
これは甘えすぎなのだろうか?
voice: vo_adv_1047009_059
ジュン:
【chara 104712 face 5 (shy)】
って、何を考えてるんだ私は。
【chara 104712 face 6 (surprised)】
なんだか、少年を見ていると……
voice: vo_adv_1047009_060
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
…………
Choice: (6) 顔が少し赤いよ?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1047009_061
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
え? あ、【chara 104712 face 5 (shy)】
あぁ、今日は少し暑いのかも……
voice: vo_adv_1047009_062
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
なっ!? ど、どうしたんだ、
いきなり顔を近づけたりして……!
voice: vo_adv_1047009_063
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
熱を測ろうとした……?
【chara 104712 face 5 (shy)】
だ、大丈夫だ。熱があるわけじゃない……はずだから。
そ、それよりも少し離れてほしいっ。
voice: vo_adv_1047009_064
ジュン:
【chara 104712 face 5 (shy)】
顔を近づけられただけなのに、
何を焦っているんだ私は……?
voice: vo_adv_1047009_065
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
だ、駄目だ。
【chara 104712 face 5 (shy)】
少年を見てるとさっきのことを思い出してしまう……!
voice: vo_adv_1047009_066
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
な、なんだか外が騒がしい気がする。
【chara 104712 face 5 (shy)】
もしかしたら揉め事かもしれないし……
す、すまないが、少し様子を見てこようっ!
voice: vo_adv_1047009_067
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
思わず外にでてしまったが、
【chara 104713 face 5 (shy)】
何をこんなに動揺しているんだ……?
【chara 104713 face 4 (sad)】
落ち着け……何も慌てるようなことはなかったはずだ。
voice: vo_adv_1047009_068
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
そもそも、私の方から食事に誘ったのに、
まだ少年の方の話を聞いていないじゃないか。
【chara 104713 face 4 (sad)】
すぐに戻って──
Choice: (7) ジュンさんっ!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1047009_069
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
……少年も出てきてしまったのか。
【chara 104713 face 1 (normal)】
その……外は大丈夫だったようだ。
【chara 104713 face 4 (sad)】
いきなり店を出て、すまなかったな……
voice: vo_adv_1047009_070
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
い、いや、それも伝えたかったんだが、
そうじゃなくて……ええっと……【chara 104713 face 3 (anger)】
だ、大丈夫!
体調が悪いわけじゃないっ!
voice: vo_adv_1047009_071
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
……すまない、なんだか余計に
君を心配させてしまったみたいだ。
voice: vo_adv_1047009_072
ジュン:
【chara 104713 face 1 (normal)】
その、なんだ……お店は出たけど、もう少し……
君が良ければ、どこかで話せない、だろうか……?
Choice: (8) うん。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1047009_073
ジュン:
【chara 104713 face 2 (joy)】
そ、そうかっ。よし、それじゃあ早速──
voice: vo_adv_1047009_074
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
だ、団長っ!
voice: vo_adv_1047009_075
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
君はさっきの?
voice: vo_adv_1047009_076
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
よ、良かった。団長がまだ近くにいて……!
申し訳ないんですが、お力をお借りできませんかっ?
実は連絡があって救援が必要らしく……
voice: vo_adv_1047009_077
ジュン:
【chara 104713 face 3 (anger)】
……分かった。詳しくは現場に向かいながら聞こう。
Choice: (9) 僕も手伝うよ。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1047009_078
ジュン:
【chara 104713 face 1 (normal)】
いや、これは【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の任務だ。
【chara 104713 face 4 (sad)】
君に危険なことは……
voice: vo_adv_1047009_079
ジュン:
【chara 104713 face 6 (surprised)】
あ、す、すまない。
私から誘ったのに、仕事が入ってしまった……
【chara 104713 face 4 (sad)】
そ、そうだな、今度、埋め合わせを──
voice: vo_adv_1047009_080
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
団長! こっちですっ!
voice: vo_adv_1047009_081
ジュン:
【chara 104713 face 3 (anger)】
分かったっ! 【chara 104713 face 4 (sad)】
すまない、少年っ!
その、【chara 104713 face 3 (anger)】
近いうちにまた……!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ジュンは結局、次の約束ができないまま、
{player}と別れ、
緊急の任務へと向かうのだった。