ジュン 第10話
{player}を誘えないまま、悩むジュン。そこで自分のことしか考えていなかったことに気付き、不甲斐なく思うが、{player}に励まされ、自信を取り戻してさらに強い想いを抱くようになる。


-------------- situation:
複雑なエモーション
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ジュンは{player}と会う約束をしようと思いつつも、
言い出せないまま数日が経過していた。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 今日もいつもと変わらない。
何もないというのは良いことだけど、
他にすることがないとつい考え事をしてしまうな。

voice: vo_adv_1047010_001
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……あれから、少年には何も言えないままか。

voice: vo_adv_1047010_002
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 次に会う約束をしなくてはと分かってはいるものの、
どう声を掛けるべきか……

voice: vo_adv_1047010_003
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 いかんいかん、仕事に集中しなくては。
しかし、どうしたものか……

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王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 任務中に失礼します、団長!

voice: vo_adv_1047010_005
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……ん?

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王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 コイツがちゃんとお詫びしたいって聞かなくて……

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新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 あの……この間は本当にすみませんでしたっ。

voice: vo_adv_1047010_008
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 あぁ、君か。
今後、気を付けてくれればいい。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そういえば、あれがなければ少年とあの日、
会えなかったかもしれない……って、何を考えてるんだ。
何もないのが一番に決まっているのに。

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新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 ……団長?

voice: vo_adv_1047010_011
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そもそも、少年に声を掛ければ、こんなふうに
考え込まなくても済むはずだ。
しかし、なんと声を掛けるべきか……

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 うぅ……ここまで優柔不断だったのか、私は……

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新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 あの……

voice: vo_adv_1047010_014
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 その辺にしておけよ、新人。団長は忙しいんだ。
きっと【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の状況を憂い、
今後どうするべきか考えているんだ。

voice: vo_adv_1047010_015
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 そ、そうなんですか。
さすが、先輩は団長をよく理解してるんですね。

voice: vo_adv_1047010_016
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 当たり前だ。団長のことなら任せておけ。
よし、俺たちも任務を受けに行くか。
厳しい任務は無理でも、何かあるはずだからな。

voice: vo_adv_1047010_017
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……厳しい任務、か。
その中には魔物討伐などもあるだろうか?

voice: vo_adv_1047010_018
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 え、おそらくあるとは思いますが……

voice: vo_adv_1047010_019
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そうか。少しの間、ここの警備を任せてもいいかな?
どんな任務があるのか把握しておきたい。

voice: vo_adv_1047010_020
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 はい、わかりましたっ!

voice: vo_adv_1047010_021
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……そうだ。
考える余裕があるから余計なことを考えてしまうんだ。
厳しい任務を受けて、気合を入れ直そう。

voice: vo_adv_1047010_022
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 ……さすが団長だな。

voice: vo_adv_1047010_023
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 せ、先輩?

voice: vo_adv_1047010_024
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 何も言わずとも、あの背中でわかる。
団長は我々の不甲斐なさを補うために、
困難な任務に挑むつもりなんだ……!

voice: vo_adv_1047010_025
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 そういうことだったんですかっ。
やっぱり、団長はすごいですね……!

voice: vo_adv_1047010_026
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 俺たちも少しでも団長に近づけるように
頑張るぞっ!!

voice: vo_adv_1047010_027
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 はいっ!!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 それからさらに数日後。
{player}はジュンの様子が気になり、捜していた。

voice: vo_adv_1047010_028
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 今日はこの辺りを警邏するぞ!
団長も頑張ってるんだから、俺たちも頑張らないとな!

voice: vo_adv_1047010_029
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 はいっ! でも、団長は一人で大丈夫なんでしょうか?
魔物討伐は単独じゃない方がいいんじゃ……

voice: vo_adv_1047010_030
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 団長なら大丈夫だ。
あの人が苦戦するところなんて想像できないからな。

Choice: (1) 詳しく聞かせてもらえませんか?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1047010_031
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 むっ、なんだ、お前は。
どこかで見たことがあるような……

voice: vo_adv_1047010_032
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 確か団長のお知り合い、だったと思いますよ。

voice: vo_adv_1047010_033
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 あぁ、一緒に任務についていた男か。
団長を捜しているのか?

voice: vo_adv_1047010_034
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 夕方には詰め所に戻るはずだ。
今、流通経路に出現する魔物の対応で
近くの森の調査をしている。

voice: vo_adv_1047010_035
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 一応言っておくが、森へ行くのはやめておけよ。
団長の邪魔になるからな。
詰め所の方で待っているといい。

voice: vo_adv_1047010_036
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 俺たちも警邏の仕事があるから、もう行くが……
って、おいっ! 詰め所はそっちじゃないぞっ?

voice: vo_adv_1047010_037
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ふぅ……とりあえず、この辺りはもう大丈夫そうだ。
少し休んでからランドソルに戻るとするかな。

voice: vo_adv_1047010_038
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……最近は魔物討伐にも慣れてきたが
一撃もらってしまったな……もっと精進しなくては。

voice: vo_adv_1047010_039
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 いたた……打ち所が悪かったか……?
確認した方がよさそうだけど、仮面越しだと確認しにくいな……
仕方ない……

voice: vo_adv_1047010_040
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 ふぅ……
【chara 104712 face 2 (joy)】 ……うん、鎧のおかげで打ち身だけのようだ。
大きな怪我ではないな。

voice: vo_adv_1047010_041
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】 しかし、怪我をしてしまうとは……
【chara 104712 face 6 (surprised)】 人員が不足しているとはいえ、誰かと一緒に来るべきだったか……
【chara 104712 face 1 (normal)】 そうだな、もし選べるのなら少年と……

voice: vo_adv_1047010_042
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】 また、何を考えてるんだ私は……
団員ではない者を連れていくわけにはいかないだろう。

voice: vo_adv_1047010_043
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 そういえば、最近は任務ばかりで、
他の団員が何をしているのか、知らないな……

voice: vo_adv_1047010_044
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】 団長として、失格だな……
もっと仲間のことにも気を配らなくては。
【chara 104712 face 1 (normal)】 そう、少年のように周囲をちゃんと見て……

voice: vo_adv_1047010_045
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 !? ま、また少年のことを……

Choice: (2) 呼んだ?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1047010_046
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】 いや、呼んだんじゃなくて……【chara 104712 face 6 (surprised)】 えっ?
ど、どうして少年がここに……?
【chara 104712 face 4 (sad)】 まさか、魔物の攻撃に幻覚効果でも……

voice: vo_adv_1047010_047
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 ほ、本物? 私が心配で来たのか?
【chara 104712 face 4 (sad)】 それはうれしいけれど、こんなところまで来るものじゃないよ。

voice: vo_adv_1047010_048
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 えっと……【chara 104712 face 5 (shy)】 私は次の任務があるから、
そろそろ行かなくては……

Choice: (3) ジュンの腕を掴む。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1047010_049
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 ど、どうした少年。
腕を掴んだりして……

voice: vo_adv_1047010_050
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 ……もう少し休んだ方がいい?
【chara 104712 face 4 (sad)】 し、しかしな……

voice: vo_adv_1047010_051
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 駄目ってそんな子供みたいに言われても。
【chara 104712 face 2 (joy)】 ……そうだった。
少年は言い出したら聞かない性格だったな……

voice: vo_adv_1047010_052
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】 分かった。もう少し休んでから動くとしよう。
【chara 104712 face 5 (shy)】 だから腕をその、離してくれないか?

voice: vo_adv_1047010_053
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】 まったく……
少年のそういう頑固なところは変わらないな。

voice: vo_adv_1047010_054
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】 だけど、心配してくれてありがとう。
【chara 104712 face 1 (normal)】 それなのに私は……
自分のことで手一杯で、申し訳なくなる。

voice: vo_adv_1047010_055
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】 今も反省していたところだったんだ。
私がちゃんとしていれば、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】も
もっとはやく立て直すことができたかもしれない。

voice: vo_adv_1047010_056
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 私も少年のように、周囲に気配りができればいいんだけど……
【chara 104712 face 1 (normal)】 努力をしてもすぐには改善しない。

voice: vo_adv_1047010_057
ジュン:
【chara 104712 face 4 (sad)】 そう考えると、
私は団長という立場に向いていないのかもしれないな。

Choice: (4) そんなことない。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1047010_058
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】 え、しかし……
って、今度はどうしたんだ、いったい?
【chara 104712 face 4 (sad)】 ま、待ってほしい。せめて兜を被らせてくれっ。

voice: vo_adv_1047010_059
ジュン:
【chara 104711 face 6 (surprised)】 ランドソルに戻ってきたかっただけだったのか?
それだったら最初からそう言ってくれれば──

voice: vo_adv_1047010_060
商人1:
【chara 1411 face 3 (anger)】 だから、ここは俺が先に目をつけてたんだっ!

voice: vo_adv_1047010_061
商人2:
【chara 311 face 3 (anger)】 そんなの知るか!
俺だってここで出店をだそうと思ってたんだっ!

voice: vo_adv_1047010_062
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 揉め事か。仕方ない、少し行って……
って、なぜ止めるんだ、少年?

voice: vo_adv_1047010_063
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ん? あれは……

voice: vo_adv_1047010_064
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 待て待て。何をやってるんだ、お前たちっ。

voice: vo_adv_1047010_065
商人1:
【chara 1411 face 3 (anger)】 コイツが俺が店を出そうとしていた場所で
勝手に店を広げはじめたんだよっ!

voice: vo_adv_1047010_066
商人2:
【chara 311 face 3 (anger)】 だからそんなの知らないって!
いきなり来て、茶々を入れてきたのはあんたの方だろ!

voice: vo_adv_1047010_067
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 わかったから、少し落ち着けっ。
こんなところで揉めても仕方ないだろう?

voice: vo_adv_1047010_068
商人1:
【chara 1411 face 4 (sad)】 それはそうかもしれねぇけど……

voice: vo_adv_1047010_069
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 こんな往来の道で争い事は許さん。
商売をしたいのはみんな一緒なんだから、
話し合いで決めればいいだろう。

voice: vo_adv_1047010_070
商人1:
【chara 1411 face 4 (sad)】 ……わかったよ。

voice: vo_adv_1047010_071
商人2:
【chara 311 face 4 (sad)】 仕方ないか……

voice: vo_adv_1047010_072
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……どうやら私が行く必要はなさそうだな。

voice: vo_adv_1047010_073
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 やはり私がいなくても、
団員はきちんと仕事ができているじゃないか。
少年はこれを見せていったい何を……? 

voice: vo_adv_1047010_074
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 あの……今の対応で良かったんでしょうか?
もう少し高圧的に言わないと見くびられてしまうんじゃ……

voice: vo_adv_1047010_075
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 見くびれば、後で痛い目を見るのは向こうだ。
それに……団長だったらそんな荒っぽいやり方はしない。

voice: vo_adv_1047010_076
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】 団長は寡黙な人だが、背中から学ぶことはできる。
俺たちはそれを見て、あの人に近づく努力をした方がいいだろ?

voice: vo_adv_1047010_077
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 ……はいっ!

voice: vo_adv_1047010_078
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……こんなに不甲斐ないのに、模範にしてくれていたのか。

voice: vo_adv_1047010_079
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 私は自分のために任務を受けていたというのに、
仲間にそんなふうに見られていたとは……

voice: vo_adv_1047010_080
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 少年は私を励ますために、これを見せたかったのか?

Choice: (5) うん。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1047010_081
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……そうか。

voice: vo_adv_1047010_082
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ありがとう、少年。
おかげで、団員たちから信頼してもらっていることが分かったよ。

voice: vo_adv_1047010_083
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 過程はどうあれ、私は私なりに頑張れば……
仲間は見てくれている、ということか。

voice: vo_adv_1047010_084
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そして彼らのためにも、
私はさらに精進しようという気持ちになれた。

voice: vo_adv_1047010_085
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……気付いたのは、それだけじゃない。
私を励まそうとしてくれる少年といると、
やはり気持ちが落ち着くのが分かる。

voice: vo_adv_1047010_086
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……うん。この気持ちはきっと、普通の女の子みたいに
誰かと一緒にいたいと思えるようになった、ということか。
今さら、そんなことに気付くとは……

voice: vo_adv_1047010_087
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……本当に君には色々なことを教わってばかりだな。

voice: vo_adv_1047010_088
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ふふっ。
どうして私が何度もお礼を言っているのか分からない、という顔だな。

voice: vo_adv_1047010_089
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 前に私が言ったことは覚えていないか?
普通の女の子みたいな行為に憧れている……と。

voice: vo_adv_1047010_090
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 君のおかげで……私はそういう
普通の女の子に近づけたのかもしれない、
と思ってね。

Choice: (6) どういうこと?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1047010_091
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 うっ……あまり、面と向かって尋ねられると
困るのだが……ま、まぁそれは次に会った時にでも
ちゃんと話そう。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 その後、ジュンは{player}に
理由を尋ねられるも、はぐらかすだけだった。
しかし、その声はどことなくうれしそうな響きがあった。