ジュン 第12話
{player}と一緒に出掛ける約束をした日、突如大量の魔物が現れてしまい、ジュンは現場に急行することになる。押し寄せる魔物に窮地に立たされるも{player}のおかげで討伐に成功する。
-------------- situation:
たとえ君に会えなくても
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ジュンは{player}と待ち合わせした時間まで、
先日と同じように任務に従事していた。
voice: vo_adv_1047012_000
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
今日は少年と待ち合わせしているから、
できれば仕事は避けたかったのだが……
voice: vo_adv_1047012_001
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
最近、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】全体が忙しくて、
王宮の警備が最低限になっている気がするからな。
voice: vo_adv_1047012_002
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
みんな、率先して外の任務を受けてくれるのはありがたいが、
念のため今度の議題としてあげておくか……
voice: vo_adv_1047012_003
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
おっと、仕事のことばかり考えていると、
また約束の時間に遅刻してしまう。
次は遅れないように気をつけないと……
voice: vo_adv_1047012_004
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
だ、団長っ!!
voice: vo_adv_1047012_005
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
どうしたんだ、そんなに慌てて。
ん? 今日は新人くんと一緒じゃないのか?
voice: vo_adv_1047012_006
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
た、大変なんですっ!!
新人と一緒に魔物討伐の手伝いで森へ向かったんですが、
そこで大量の魔物と遭遇してしまって……!
voice: vo_adv_1047012_007
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
大量の魔物……? いったいどうして?
voice: vo_adv_1047012_008
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
お、おそらく魔物の巣だと思います……
し、新人は怪我をしていて、逃げながらこちらへ向かっています。
自分は救援を呼ぶために、先に戻ってきました。
voice: vo_adv_1047012_009
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……まずいな。今すぐに動ける団員はいない。
連絡すれば急いで来てくれるとは思うが、
時間は掛かるだろう。
voice: vo_adv_1047012_010
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……とにかく、私が向かおう。
その魔物が向かってきている場所を教えてくれ。
君は残って、救援依頼を出してほしい。
voice: vo_adv_1047012_011
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
わ、わかりましたっ!
voice: vo_adv_1047012_012
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……あれか。
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_013
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
尋常ではない魔物の数だ……
まさか、王都から遠くない場所にそんな巣が残っていたとは……
voice: vo_adv_1047012_014
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
だ、団長……! すみません、こんなことになってしまって……
voice: vo_adv_1047012_015
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
はやく下がって、怪我を治療するんだ。
ここにいると危ないぞ。
他の部隊が到着するまで、私がここを守る。
voice: vo_adv_1047012_016
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
で、でも、あんな数……城門があるとはいえ、
どうなるか……部隊を待った方が……
voice: vo_adv_1047012_017
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そんな時間はない。
なんだ。【王宮騎士団(NIGHTMARE)】団長の私が
信じられないのか?
voice: vo_adv_1047012_018
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
う、ううっ……
すみません、団長……!!
voice: vo_adv_1047012_019
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
さて、と……
voice: vo_adv_1047012_020
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
虚勢を張ったはいいが、あの数……どれだけの時間が稼げるか。
しかし、この身がどうなろうとも、ここを通すわけにはいかん。
voice: vo_adv_1047012_021
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……すまないな、少年。
どうやら待ち合わせした場所へは行けそうにもない。
もし、伝える手段があれば、今すぐにでも伝えたいが……
voice: vo_adv_1047012_022
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……ふふっ。まさかこんな状況になっても、
そんなことを考えてしまうとは……変わったな、私も。
voice: vo_adv_1047012_023
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
だが……
変わらないものもある。
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_024
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の団長として、
敵を前にして、退くことなどできん。
守るべきものはここにあるのだ!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_025
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
はあっ!!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_026
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
目の前の魔物を斬っても、すぐに
別の魔物が怯むことなく、突っ込んでくる……!
これでは、息を吐く暇もない……!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_027
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ぐっ!?
voice: vo_adv_1047012_028
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
これだけの猛攻……受けているだけで
精一杯だ……! だが、ここで耐えなければ
市民に被害が出てしまう……!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_029
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
耐え、ろ……!! まだ、大した時間も
稼げていない……! みんなが到着するまで
耐えなければ……!
Choice: (1) ジュンさんっ!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1047012_030
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
この力は……!
なぜ、こんなところに……!
危ないから下がるんだっ!
Choice: (2) 僕も戦うっ!
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1047012_031
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
少年……
voice: vo_adv_1047012_032
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……一歩も譲らないという強い意志がある。
それに、言葉では助力を拒否しながらも、
どこか安心している自分がいる。こうなったら──
voice: vo_adv_1047012_033
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……分かった。これ以上は何も言わない。
一緒に、ここを守ってほしいっ!
voice: vo_adv_1047012_034
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そうだ。
どちらにしろ、私がここで倒れれば……
ランドソルの人々だけではなく、少年も無事ではすまない。
voice: vo_adv_1047012_035
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
私の後ろにはランドソルだけではない。
少年もいるのだ。
voice: vo_adv_1047012_036
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
──はああああぁぁぁぁっ!!
voice: vo_adv_1047012_037
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
私は……決してここで倒れるわけにはいかない!
例えなにが来ようと、絶対にここは通さんっ!!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1047012_038
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
こ、これは……!?
voice: vo_adv_1047012_039
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
私と少年が共鳴するように、
強い力が身体の底から湧き上がってくる……!
voice: vo_adv_1047012_040
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
すごい……今までとは違う力強さだ……!
これなら……!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_041
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
その程度、いくら来ようが無駄だ……!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_042
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……いくら攻撃しても、この防御を貫くことは不可能だ。
私がいる限り、ここから先は通れないと思え。
voice: vo_adv_1047012_043
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
これも……少年が力を貸してくれたおかげだ。
ありがとう。
voice: vo_adv_1047012_044
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
それと……こんな時に言うのもなんだが、今日はすまなかった。
待ち合わせ場所に行くことができなくて……
Choice: (3) また今度、一緒に行こう!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1047012_045
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……そうか。
voice: vo_adv_1047012_046
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
また今度……か。
君はこんな状況でも私を信じて、
未来の話をしてくれるんだな。
voice: vo_adv_1047012_047
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そう言ってくれる少年だからこそ……私は……
君に、傍にいてほしいと思えるんだ。
これからも、傍にいてくれるだろうか?
Choice: (4) もちろん!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1047012_048
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……ありがとう。おかげで……ここを絶対に
乗り越えなくてはいけないという気持ちが
さらに強くなった!
voice: vo_adv_1047012_049
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……さあ!
いくらでも掛かってくるがいい!
ここを通りたくば、私を倒していけっ!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1047012_050
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
魔物の数が……減っている? まさか……
voice: vo_adv_1047012_051
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
団長! 大丈夫ですかっ!!
voice: vo_adv_1047012_052
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そうか。増援が間に合ったのか!
voice: vo_adv_1047012_053
王宮騎士:
【chara 712 face 1 (normal)】
ここから先は我々もっ!!
voice: vo_adv_1047012_054
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
到着した団員に告ぐ!
ここで敵をくい止め、活路を見出す!
安心しろ、先陣には私が立つ!
voice: vo_adv_1047012_055
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
決して下がるな!
我々の後ろには守るべき民がいる!
私と一緒に【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の力を示せっ!!
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ジュンと{player}は、増援部隊と共に
魔物を追い払うことに成功したのだった。
voice: vo_adv_1047012_056
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
まだ残っていたのか、少年。
まさか怪我をしたのか?
……そうか、無事なら良かった。
voice: vo_adv_1047012_057
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ん、私の方は大丈夫かって?
多少の怪我はしたが、この通り。
こうしていられるのも少年のおかげだよ。
voice: vo_adv_1047012_058
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
しかし、後処理の手伝いをしようとしたんだが、
休むように強く言われてしまってね……
手持ち無沙汰になってしまった。
voice: vo_adv_1047012_059
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ところで、少年はどうしてここが分かったんだ?
それも救援より先に到着するなんて……
Choice: (5) その人に教えてもらったんだ。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1047012_060
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1047012_061
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
新入りくんが?
voice: vo_adv_1047012_062
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
は、はい……掲示板前で見かけたので。
その……本当にすみませんでした……
voice: vo_adv_1047012_063
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
俺……もう【王宮騎士団(NIGHTMARE)】は……
voice: vo_adv_1047012_064
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……君はどうして【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に
入団したのか覚えているか?
voice: vo_adv_1047012_065
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
どうしてって……募集があったから、ですけど……
そんなに深い理由なんて……
voice: vo_adv_1047012_066
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そうなのか。
私はね、誰かを守れるような正義の味方になりたかったんだ。
voice: vo_adv_1047012_067
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
国や人々、そして平和を守りたいんだ、私は。
そんな日々が続くとうれしい。
君はどうなのかな?
voice: vo_adv_1047012_068
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
……俺も、守りたいと思ってました。
でも……
voice: vo_adv_1047012_069
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……私に言えることがあるとすれば、
難しく考えず、素直になればいいってことだけだよ。
もっと自分の正直な気持ちを大事にした方がいい。
voice: vo_adv_1047012_070
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……すまない。元々話すのが得意じゃないし、
いまいち要領を得ないことを言ってしまったな……
voice: vo_adv_1047012_071
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
いえ、そんなことないです。
団長に励まされて、俺……
voice: vo_adv_1047012_072
新入り王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
……まだ向こうの方で手伝いが必要かもしれないので
行ってきますっ!
voice: vo_adv_1047012_073
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……元気は出たみたいで良かった。
正直に言うと、励ませていたのか不安だったんだが。
Choice: (6) ちゃんと伝わってると思うよ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1047012_074
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……うん。普段色んな人を励ましてる少年が言うのなら
できていたのかもしれないな。
voice: vo_adv_1047012_075
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
正直な気持ちを大事に……か。
言ったからには、私もきちんと向き合わないといけないな。
voice: vo_adv_1047012_076
ジュン:
【chara 104712 face 1 (normal)】
……ふぅ。
これを被ったままだと、誤魔化そうとしてしまうからな……
voice: vo_adv_1047012_077
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
この兜は習慣として身に着けているだけのつもりだったが、
【chara 104712 face 1 (normal)】
どうやら表情を隠して、本心を隠すという意味もあったようだ。
voice: vo_adv_1047012_078
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
だから、正直な気持ちを君に伝えるのなら、
これは脱いだ方がいいだろう。
自分を誤魔化さないためにも。
voice: vo_adv_1047012_079
ジュン:
【chara 104712 face 6 (surprised)】
少年は……その……
戦闘中に……また今度行けばいい、と言っていただろう?
voice: vo_adv_1047012_080
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
……少年が良ければ、今から行かないか?
私は、君と一緒に出掛けたいと本気で思ってるんだ。
voice: vo_adv_1047012_081
ジュン:
【chara 104712 face 5 (shy)】
うっ……仮面をしていない顔をあまり真っすぐに見られると……
【chara 104712 face 3 (anger)】
い、いや、大丈夫だっ。恥ずかしくなんかないぞっ。
voice: vo_adv_1047012_082
ジュン:
【chara 104712 face 1 (normal)】
今度は、絶対に約束を守れるように頑張るから……
【chara 104712 face 6 (surprised)】
だから、君には……私が普通の女の子らしく振る舞えるか
見ていてほしいんだ。
voice: vo_adv_1047012_083
ジュン:
【chara 104712 face 1 (normal)】
急なのは、分かっている。
【chara 104712 face 4 (sad)】
だから、用があったり、気乗りしないのなら、
断ってくれても──
Choice: (7) 行こう!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1047012_084
ジュン:
【chara 104712 face 2 (joy)】
……ありがとう、少年。
何か食べたいものは……いや、そんなのは後でいいな。
早速、一緒に出掛けよう!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ジュンは頬を少しだけ赤く染めながら、
{player}の手を取って街へと向かうのだった。