ミツキ 第1話
{player}がミツキの仕事を手伝っていると暴漢たちが現れる。ミツキは麻痺効果のある花粉で撃退するが、{player}も花粉を吸ってしまい、今後実験台になるのを条件に治療を受ける。


-------------- situation:
綺麗な花には毒がある
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}は、ランドソルで受けたとある依頼をこなすため、
街道へと足を運んだ。

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 あら、君が私の依頼を受けてくれた子?
【chara 105111 face 2 (joy)】 依頼主のミツキよ。よろしくね。

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 今日はこの周辺に咲いている花を集めたいの。
君には、その作業を手伝ってもらえるかしら?

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ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 といっても見分けがつかないでしょうから、
先に私が一つ摘んでおいたわ。【chara 105111 face 1 (normal)】 これがその花よ。

Choice: (1) 花の匂いをかいでみる。
----- Tag 1 -----
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 あら……ダメよ。うかつに近寄るなんて。
花には危険なものだってあるんだから。

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ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 この花の花粉には毒があるのよ?
【chara 105111 face 3 (anger)】 正しくは、ヒトにとっては毒になる花粉ってことなんだけど……

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 それに花の下……茎をよく見て。小さなトゲがあるでしょう?
そこにも毒があるの。

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ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 トゲが刺さったり、花粉を吸いこんだりしたら、
大変なことになるのよ。集める時は注意してね。

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 でもね、この花の毒は特殊で、上手くすれば薬にもなるの。
毒だって使い方次第ではヒトを救う。素敵だと思わない?

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 どうしてこんなことを知っているかっていうとね、
私は科学者で、普段は植物の研究をしているの。

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 科学っていうのは……【chara 105111 face 2 (joy)】 今は止めておきましょうか。

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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 小さな花粉でも吸いこむと危険だから、
一つずつ、このガラスのケースに入れてちょうだいね。

voice: vo_adv_1051001_011
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 じゃあ、さっそく集めていきましょうか。
さっきも言ったけど、くれぐれも気を付けて。

voice: vo_adv_1051001_012
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 ……どうしたの? もしかして、やっちゃった?
【chara 105111 face 4 (sad)】 大丈夫? ちょっと診せてもらうわね。

voice: vo_adv_1051001_013
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 心配しないで。これでも時々、医者の真似事もしてるの。
【chara 105111 face 1 (normal)】 応急処置ぐらいならできるわ。

voice: vo_adv_1051001_014
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 ……傷は浅いわね。これなら入り込んだ毒も少ないし、
【chara 105111 face 2 (joy)】 すぐに治るはずよ。特に治療もいらないわ……

voice: vo_adv_1051001_015
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 ……それにしても君の手、それだけじゃなくて腕や肩も……
意外とがっしりしてるのね。【chara 105111 face 2 (joy)】 ああこれ? ただの触診よ。

voice: vo_adv_1051001_016
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 細身に見えて、かなり鍛えられているわ。
実に理想的な体よ……

voice: vo_adv_1051001_017
ミツキ:
【chara 105111 face 5 (shy)】 ──ねぇ君……私の実験体になってみない?

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ミツキ:
【chara 105111 face 5 (shy)】 試したい薬や実験がいっぱいあるのよ。
君が実験体ならきっといい結果が出そうだわ。【chara 105111 face 2 (joy)】 どうかしら?

Choice: (2) 怪しい。
Choice: (3) ……考えさせて。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1051001_019
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 怪しくなんかないわ。
【chara 105111 face 2 (joy)】 実験体だってちゃんとしたお仕事なのよ……?

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----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1051001_020
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 検討してくれるの?
【chara 105111 face 2 (joy)】 つまり答えはイエスってことね……? 嬉しいわ……

----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1051001_021
ならず者1:
【chara 911 face 3 (anger)】 おいヤブ医者!
やっと見つけたぞ!

voice: vo_adv_1051001_022
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 誰かしら……いいところだったのに、
【chara 105111 face 4 (sad)】 邪魔が入っちゃったわね。残念……

voice: vo_adv_1051001_023
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 ええっと、あなたたちは……誰かしら?

voice: vo_adv_1051001_024
ならず者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 忘れたとは言わせねぇぞ!
俺たちはお前に治療された患者だ!

voice: vo_adv_1051001_025
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 ……言われてみれば、見覚えがあるわね。
【chara 105111 face 2 (joy)】 それで? その元患者たちが何の用かしら?

voice: vo_adv_1051001_026
ならず者1:
【chara 911 face 3 (anger)】 治療費だよ! ふざけた値段、ふっかけてきやがって!
あんな額払えるわけねぇだろ! この薄汚ねぇ闇医者がっ!

voice: vo_adv_1051001_027
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 確かに私は闇医者だけど、私しか頼れないあなたたちが、
【chara 105111 face 3 (anger)】 助けた私に文句を言える立場かしら?

voice: vo_adv_1051001_028
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 文句を言われるくらいなら助けない方が良かったわね。
それならあなたたちも、治療費を払わずに済んだでしょう?

voice: vo_adv_1051001_029
ミツキ:
【chara 105111 face 3 (anger)】 生きて私のところに来られる命があるだけ、
ありがたいと思いなさい。
【chara 105111 face 2 (joy)】 真っ当に働けば、ちゃんと返せる額のはずよ。

voice: vo_adv_1051001_030
ならず者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 ふざけんな! 態度次第じゃ話し合いで済ませるつもりだったが、
こうなりゃ実力で考えを改めさせてやる!

voice: vo_adv_1051001_031
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 普通なら助からないところを助けてあげたのに……
【chara 105111 face 2 (joy)】 恩知らずな人たちには教育が必要みたいね?

voice: vo_adv_1051001_032
ならず者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】 くっ……【chara 911 face 3 (anger)】 やろうってのか!?

voice: vo_adv_1051001_033
ミツキ:
【chara 105111 face 3 (anger)】 先に敵意を向けてきたのはそっちじゃない。
……覚悟しなさい!

voice: vo_adv_1051001_034
ならず者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】 ぐわぁ! なんだこの風!?
【chara 811 face 4 (sad)】 まともに立ってられねぇ……!

voice: vo_adv_1051001_035
ならず者1:
【chara 911 face 3 (anger)】 うろたえるな! ただの風だ!
この程度、威嚇にもなりゃしねぇ!

voice: vo_adv_1051001_036
ならず者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 確かに……【chara 811 face 1 (normal)】 へへっ、脅かしやがって。
今度はこっちの番だ!

voice: vo_adv_1051001_037
ならず者1:
【chara 911 face 1 (normal)】 おう! ……【chara 911 face 6 (surprised)】 あ、あれ? なんだ?
【chara 911 face 4 (sad)】 足が、動かねぇ……!?

voice: vo_adv_1051001_038
ならず者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】 お、俺もだ……! それに、か、体が……しびれて……!?
【chara 811 face 4 (sad)】 息ができなっ……! げほっ! げほっ!

voice: vo_adv_1051001_039
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 ふふふ……! やっぱり。すぐに効いてきた。
【chara 105111 face 1 (normal)】 この花のトゲや花粉からは、人体を麻痺させる成分が採れるのよ。

voice: vo_adv_1051001_040
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 そしてさっきの風にはね……
この花の花粉がそれはもうたくさん含まれていたわ。
目に見えないくらい小さい花粉が、ほんとうにたくさん……

voice: vo_adv_1051001_041
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 大量の花粉を吸ったから、息が出来ないのよね?
でも安心して♪ 【chara 105111 face 3 (anger)】 ……もう二度と、息をしなくて済むから♪

Choice: (5) 止めに入る。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1051001_042
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 あら、君……【chara 105111 face 3 (anger)】 どうして邪魔をするの?
そこに立たれたら、トドメを刺せないわ……

Choice: (6) お金を払ってもらえなくなる。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1051001_043
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 ……ふふっ。確かに、君の言う通りね。
【chara 105111 face 1 (normal)】 ここで始末しちゃったら、治療費を回収できなくなるわ。

voice: vo_adv_1051001_044
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 あなたたち、今回は見逃してあげるわ。彼に感謝するのね。
【chara 105111 face 3 (anger)】 ……あと、治療費は必ず払ってもらうわよ?

voice: vo_adv_1051001_045
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 花集めも終わったし、街に戻りましょうか。
【chara 105111 face 1 (normal)】 彼らのことなら心配しないで。しばらくしたら毒は抜けるから。
行きましょう。

voice: vo_adv_1051001_046
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 今日はお疲れさま。早く済んで良かったわ。
はい。これが今回の報酬よ。

voice: vo_adv_1051001_047
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】 あら、どうしたの?
【chara 105111 face 4 (sad)】 ……そっか。さっきの花粉、君も吸い込んじゃったのね。

voice: vo_adv_1051001_048
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 トゲの毒だけじゃなく、
花粉まで体内に入れたとなると、かなり危険よ。

voice: vo_adv_1051001_049
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】 すぐに治療しないと、命に関わるかも知れない。
私なら治してあげられるけど……

voice: vo_adv_1051001_050
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 そうね、今度から時々私の実験に付き合ってくれるなら、
今ここで治してあげる。

voice: vo_adv_1051001_051
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 君みたいに若くて健康的な男の子が実験台になってくれたら、
私の研究がすごく捗るの。【chara 105111 face 2 (joy)】 どうかしら?

Choice: (7) それでいい。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1051001_052
ミツキ:
【chara 105111 face 5 (shy)】 ふふふ……交渉成立ね。
【chara 105111 face 2 (joy)】 じゃあ今から治療するわ。じっとしてて……

voice: vo_adv_1051001_053
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】 ……もう大丈夫なはずよ。
……うん、ちゃんと体が動くようになったわね。

voice: vo_adv_1051001_054
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】 治療が間に合ってよかったわ……約束、忘れないでね?
ふふふ……【chara 105111 face 5 (shy)】 これからの実験、楽しみにしてるわ♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 妖艶な微笑みを浮かべるミツキに{player}は、
広い街の中にもかかわらず、逃げ場を失ったように感じた。