ミツキ 第10話
{player}との関係に悩みながら薬草を採取するミツキは、そこで彼と鉢合わせてしまうも、自分への素直な敬意を伝えられることにより悩みは解消され、改めて互いの深い絆を感じることになる。
-------------- situation:
純粋な君、そうじゃない私
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ラッティちゃんの治療からしばらく経ったある日。
ミツキは山で薬草を採取しながら、結婚について考えを巡らせていた。
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ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】
……はぁ。
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ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】
我ながら、らしくないわ。
あれから結構経つのに、まだ結婚のことが頭から離れないなんて……
どうしても、彼の顔も頭をよぎってしまうし。
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
この前、アクシデントで体を撫でまわされたときは、
今までと違って夜になっても思い出すくらいの動揺があった。
【chara 105111 face 4 (sad)】
心の準備ができてなかったのもあるでしょうけど……
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ミツキ:
【chara 105111 face 5 (shy)】
自分で思っていた以上に、いつしか彼に惹かれていたのね。
純粋で、誰にでもためらいなく手を差し伸べられる、優しい子。
【chara 105111 face 1 (normal)】
研究のために手段を選ばない私とは、まるで価値観が違う。
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
だからこそ素敵に見えるんだろうし、
【chara 105111 face 6 (surprised)】
やがては別々の道を行くんだろうなって分かってしまう。
【chara 105111 face 4 (sad)】
私が選んだ道は、きっと彼にとっては邪道だから。
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
彼には、彼に相応しい人がきっと見つかる。
年齢も近くて、職業もまともで、誰に対しても思いやりがある……
そういう人と、幸せになってほしいわ。
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
……結論も出たことだし、【chara 105111 face 2 (joy)】
私は良き友人としてやっていきましょう。
それが大人として相応しい態度というものでしょうし、
【chara 105111 face 1 (normal)】
変なことを言って、今までの関係すら壊れても困るもの。
Choice: (1) なにが壊れるの?
----- Tag 1 -----
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
なっ……どうして{player}君がここにいるのよ!?
【chara 105111 face 4 (sad)】
壊れるっていうのは、え~っと……【chara 105111 face 1 (normal)】
聴診器の話よ!
今朝、寝起きに思いっきり踏んづけてしまって!
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
……いつにも増して、露骨に疑いのまなざしを向けてくれるじゃない。
【chara 105111 face 1 (normal)】
確かに、床に聴診器を放り出したまま眠っている医者は問題よ。
【chara 105111 face 6 (surprised)】
でも、そういうことにしておいて。
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
それで、改めて尋ねるけどどうしてここに?
【chara 105111 face 1 (normal)】
……なるほど、アルバイトとして薬草採取の依頼を受けたのね。
私に教わったことを思い出して、ここに採りに来たと。
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
教えたことを覚えていてくれたのはうれしいけど、
【chara 105111 face 4 (sad)】
なんとも言えないタイミングで再会することになってしまったわ……
【chara 105111 face 6 (surprised)】
でも、今まで通りって決めたのに、変に避けるのもおかしな話よね?
voice: vo_adv_1051010_011
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
そういうことなら、一緒に薬草を集めましょうか。
お互いが必要としている薬草を手分けして集めれば、
【chara 105111 face 2 (joy)】
きっと効率もいいでしょうしね。
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
こうして二人で薬草を集めるのも、今では慣れたものね。
【chara 105111 face 6 (surprised)】
出会ったばかりの頃の君は何も知らなかったけれど、
【chara 105111 face 1 (normal)】
スポンジのように教えたことを吸収してくれたから楽だったわ。
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
君の方はどうかしら。
私と仕事をするのは、楽しい?
Choice: (2) 楽しいよ。
Choice: (3) 記憶がないから、勉強になる。
----- Tag 2 -----
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
よかった。
報酬を支払っているとはいえ、人間のやることだから。
君が苦痛に思ってなくて安心したわ。
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ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
時々、無理をさせてるでしょ?
【chara 105111 face 1 (normal)】
本当につらいって感じたときは相談してね。
別の人を立てることもできるから。
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----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1051010_016
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
……そう、君なりに、記憶がないことを気にしてはいたのね。
【chara 105111 face 1 (normal)】
私との仕事で、多少でも知識が身に付いたのならよかったわ。
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ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
もし医学や薬学のことで学びたいことがあれば、教えてあげるわよ?
将来の優秀な……【chara 105111 face 6 (surprised)】
その、科学者の卵が育つのはうれしいし。
【chara 105111 face 2 (joy)】
ほら、私の助手になってくれそうじゃない?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1051010_018
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
ちょっと、なんで不思議そうな顔をするのよ?
そんなにおかしな話をしたかしら?
voice: vo_adv_1051010_019
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】
妙にいつもより優しい?
それに話し方に元気がないし、表情も辛そう?
【chara 105111 face 6 (surprised)】
ず、ずいぶんいっぺんに、好き放題言ってくれるわね……
voice: vo_adv_1051010_020
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】
やっぱり、一緒に作業にあたったのは失敗だったわ。
頭では結論を出したはずなのに、話してると気分が滅入ってくる……
だからって、この悩みを彼に打ち明けることもできないし。
voice: vo_adv_1051010_021
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
ラッティちゃんの件は解決したけど、相変わらず仕事が多いのよ。
【chara 105111 face 6 (surprised)】
だから、ちょっと疲れているのかもね。
voice: vo_adv_1051010_022
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
えっ? 今日はもう一緒に帰ろう?
【chara 105111 face 1 (normal)】
いくらなんでも心配し過ぎじゃない?
過労で倒れそうってほどじゃないわよ?
voice: vo_adv_1051010_023
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
そう……今の私、そんなに疲れた顔をしてるのね。
【chara 105111 face 1 (normal)】
君の真剣な表情を見る限り、冗談じゃなさそうだし。
voice: vo_adv_1051010_024
ミツキ:
【chara 105111 face 4 (sad)】
どうにも、自分で考えているより重症のようだわ……
【chara 105111 face 6 (surprised)】
こんな状態で作業をしても、効率が下がるだけね。
彼に心配もかけたくないし。
voice: vo_adv_1051010_025
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
分かったわ、素直に切り上げることにする。
【chara 105111 face 6 (surprised)】
けど、君の依頼は大丈夫なの?
私を送ってからじゃ、夜の森で採取をする羽目になるわよ?
voice: vo_adv_1051010_026
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
……期日にはまだ余裕があるのね、【chara 105111 face 2 (joy)】
それを聞いて安心したわ。
【chara 105111 face 1 (normal)】
じゃあ、申し訳ないけれど、一緒に戻りましょうか。
voice: vo_adv_1051010_027
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
今日は、仕事の邪魔をしてごめんなさい。
【chara 105111 face 1 (normal)】
普段偉そうに患者に説教してるくせに、
君に心配をかけるなんて反省が必要だわ。
voice: vo_adv_1051010_028
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
いつもはみんなを助けてくれてるから、
調子が悪い時くらいは、頼ってほしい……ね。
【chara 105111 face 2 (joy)】
ふふっ、そんなふうに思ってくれるなんて。
voice: vo_adv_1051010_029
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
私が患者を助けるのは、あくまで自分の都合よ。
研究にはお金も実験台も必要だから、
両方手に入る闇医者という仕事が便利だっただけ。
voice: vo_adv_1051010_030
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
君とは違うの。
思いやりから誰かを助けてるわけじゃない。
【chara 105111 face 1 (normal)】
だから、ありがたがるものじゃないわよ?
Choice: (5) そんなことない。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1051010_031
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
えっ……急に真剣な声を出すから、驚いたじゃない。
【chara 105111 face 4 (sad)】
それに薬草まで差し出してきて、どういうこと?
voice: vo_adv_1051010_032
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
この薬草は私が探していたものとも、君が探していたものとも違うわね。
疲労回復の効果がある薬草のはずだけど……もしかして、私に?
voice: vo_adv_1051010_033
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
ありがとう。
この森が植生地だって、以前の仕事で教えてあげたんだったわね。
【chara 105111 face 2 (joy)】
本当に、物覚えがいい子だわ。
voice: vo_adv_1051010_034
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
その時は採取した後、君に実験台になってもらったっけ。
【chara 105111 face 2 (joy)】
疲れている人向けの、栄養剤を作ろうとしていたのよね。
【chara 105111 face 1 (normal)】
患者から、眠っても疲れが取れないって相談を受けていたから。
Choice: (6) 研究で、ちゃんと人助けしてる。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1051010_035
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
だから、理由なんて関係ない。
大切な仕事だし、その手伝いができてうれしい……か。
voice: vo_adv_1051010_036
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】
そこまで認めてもらってるとは思っていなかったわ。
【chara 105111 face 1 (normal)】
だって、いつも実験台にされるときは嫌そうだったじゃない。
voice: vo_adv_1051010_037
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
よく分からない怪しい薬の実験は嫌?
【chara 105111 face 1 (normal)】
それについては、ほら、君も知的好奇心は満たされたでしょう?
【chara 105111 face 2 (joy)】
……表情を見る限りそうでもなかったようね、【chara 105111 face 1 (normal)】
謝るわ。
voice: vo_adv_1051010_038
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
それで、うん……患者のために、私と一緒に研究をしているときが、
君にとっても充実した時間だと感じられたのね。
【chara 105111 face 1 (normal)】
君は本当に、いつも他人のことばかり考えているんだから。
voice: vo_adv_1051010_039
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】
でも、ありがとう。
【chara 105111 face 1 (normal)】
正直に白状すると、最近ずっと悩んでいることがあったの。
今の君の言葉で、すっかり解決したけどね。
voice: vo_adv_1051010_040
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】
……ああ、この薬草はもらっておくわ。
【chara 105111 face 1 (normal)】
君の気持ちはうれしかったし、飲めばちゃんと効果はあるから。
voice: vo_adv_1051010_041
ミツキ:
【chara 105111 face 2 (joy)】
さて、それじゃあ少し急ぎましょうか。
【chara 105111 face 1 (normal)】
日が傾いてきたし、夜になる前に森を抜けないとね。
voice: vo_adv_1051010_042
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
ふぅ、単なる薬草採取だったはずなのに、
なんだか一気に気が抜けちゃったわ。
【chara 105111 face 1 (normal)】
さて、もらった薬草は……
voice: vo_adv_1051010_043
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
……使わずに、このガラス瓶で保管しておきましょう。
飲んでしまうより、たまに思い出として見返す方が、
【chara 105111 face 2 (joy)】
ずっと元気が出そうだもの♪
voice: vo_adv_1051010_044
ミツキ:
【chara 105111 face 6 (surprised)】
結局私は、自分の気持ちを否定される前に、
大人らしい理屈を並べて逃げようとしただけなのね。
【chara 105111 face 1 (normal)】
だけど彼の言葉で、もっと素直になろうって思えた。
voice: vo_adv_1051010_045
ミツキ:
【chara 105111 face 1 (normal)】
……さて、今日はもう休みましょうか。
【chara 105111 face 2 (joy)】
久々にぐっすりと眠れそうだしね。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして{player}は無自覚ながらも、
ミツキの悩みを解決したのだった。