リマ 第10話
リマは森で魔物に襲われていた男性を助ける。男性は舞台監督をしており、リマが戦う姿に感銘を受けたと言って彼女を主役に据えた脚本を書くと言い始める。男性の言葉に、ただただ困惑するリマだった。


-------------- situation:
着ぐるみラプソディ
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 リマは日課の伐採作業にいそしんでいた。

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リマ:
【chara 105211 face 9 (special_c)】 よいしょ、っと~☆
【chara 105211 face 1 (normal)】 いつもの姿だと簡単に木が切れていいわね♪

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リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 人の姿に変身している間は、こういう力仕事はできないし、
【chara 105211 face 4 (sad)】 暴漢に襲われても対処できないもの。

voice: vo_adv_1052010_002
リマ:
【chara 105211 face 4 (sad)】 今まで魔物に間違われて襲われることはあったけど、
【chara 105211 face 1 (normal)】 女の子として危ない目に遭うのは初めて、だったのよね。

voice: vo_adv_1052010_003
リマ:
【chara 105211 face 4 (sad)】 思い出すととっても怖いけど、【chara 105211 face 1 (normal)】 私の手を引いてくれた
{player}くんは、【chara 105211 face 2 (joy)】 すご~くかっこよかった♪
【chara 105211 face 1 (normal)】 本当に、物語の一場面みたいだったのよね……

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リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 あれが物語なら、私がか弱い貴族のお嬢様で、
【chara 105211 face 2 (joy)】 あの人は私に仕える執事ってところかしら……

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リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 私は望まぬ結婚を強いられて、そこからあの人が救い出してくれるの。
【chara 105211 face 4 (sad)】 けど二人は横暴な父親が放った追っ手にどんどん追い詰められて、
最後は袋小路に……!!

voice: vo_adv_1052010_006
リマ:
【chara 105211 face 4 (sad)】 やめて! この人には乱暴しないで!
私はお父様の言うとおりに結婚するから、この人は助けてあげて!

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リマ:
【chara 105211 face 5 (shy)】 {player}くんは、私にとって、大切な、人なの……

Choice: (1) 僕にとってもリマは大切だよ。
----- Tag 1 -----
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リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 って!?
あ、あああなた、いつからここに!?

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リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 ついさっき?
【chara 105211 face 4 (sad)】 じゃ、じゃあちょっとしか聞いてないわよね……?

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リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 貴族のお嬢様のところから聞いてた?
【chara 105211 face 4 (sad)】 それって最初からじゃない!
恥ずかしい~~!!

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リマ:
【chara 105211 face 4 (sad)】 ……おかしいわよね、
丸太を軽々持ち上げる私が、か弱いお嬢様なんて。

voice: vo_adv_1052010_012
リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 そんなことない?
【chara 105211 face 2 (joy)】 ありがとう。
やっぱりあなたは優しい子ね。

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リマ:
【chara 105211 face 5 (shy)】 そんなあなただから、私は……

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???:
【chara 1 face 1 (normal)】 ぎゃあ~~~~~~~~~~~!!

voice: vo_adv_1052010_015
リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 悲鳴!?
あっちの方から聞こえたわよね?
行きましょう!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1052010_016
???:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 た、助けてくれぇぇ!!

voice: vo_adv_1052010_017
リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 今助けるわ!
いくわよ~! 【chara 105211 face 3 (anger)】 え~い!!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

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リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 ふぅ。危ないところだったわね。
大丈夫?

voice: vo_adv_1052010_019
???:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 …………

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リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 あらやだいけない!
この姿じゃ、怖がらせちゃったかしら!?
【chara 105211 face 4 (sad)】 ど、どうしましょう!? 

voice: vo_adv_1052010_021
???:
【chara 1411 face 2 (joy)】 いや~~~~!!
危ないところを助けてくれてありがとよっ!!

voice: vo_adv_1052010_022
???:
【chara 105211 face 1 (normal)】 【chara 1411 face 1 (normal)】 本当に助かった! こんな僻地だから
もうダメかとおもったんだがな。
【chara 1411 face 2 (joy)】 それにしても、よくできた着ぐるみだな~!

voice: vo_adv_1052010_023
リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 や、ちょ、ちょっと~!
【chara 105211 face 4 (sad)】 そんなベタベタ触らないで~!

Choice: (2) リマをかばう。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1052010_024
監督:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 あ、悪い悪い。【chara 1411 face 1 (normal)】 つい職業柄気になっちまってな。
俺はある劇団で監督兼大道具をやってて……【chara 1411 face 6 (surprised)】 ん?
アンタ、ひょっとしてこの間うちの芝居見に来てなかったか?

voice: vo_adv_1052010_025
監督:
【chara 1411 face 1 (normal)】 あ~、やっぱりそうか!
途中で騒ぎがあったからよ~く覚えてるわ。
【chara 1411 face 2 (joy)】 あんた、あんときエラいべっぴんさん連れてたよな?

Choice: (3) そのべっぴんさんがこちらです。
Choice: (4) 今も連れてる。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1052010_026
リマ:
【chara 105211 face 2 (joy)】 べ、べっぴんだなんてそんな……!

voice: vo_adv_1052010_027
監督:
【chara 1411 face 4 (sad)】 なんでアンタが照れるんだ?
【chara 1411 face 6 (surprised)】 え、まさかその着ぐるみの中は……?

Jump to tag 5
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1052010_028
リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 今も、って言ってもらえるのはすごくうれしいけど、
【chara 105211 face 5 (shy)】 恥ずかしいわ!

voice: vo_adv_1052010_029
監督:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 今も?
ひょっとしてその着ぐるみの中は……?

----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1052010_030
監督:
【chara 105211 face 1 (normal)】 【chara 1411 face 1 (normal)】 はぁ~! 本当にそうなのか!? すげぇ戦いっぷりだったから、
【chara 1411 face 2 (joy)】 あんなかわいい子が中に入ってるとは思わなかったわ!
【chara 1411 face 1 (normal)】 ベタベタ触ってすまなかったな!

voice: vo_adv_1052010_031
リマ:
【chara 105211 face 2 (joy)】 気にしないで。珍しがられるのは慣れてるから……
【chara 105211 face 1 (normal)】 それより、どうしてこんな森の奥まで一人で来たの?
危ないわよ。

voice: vo_adv_1052010_032
監督:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 あ~いや、この辺りに軽くて丈夫な木材があるって聞いてな。
【chara 1411 face 1 (normal)】 大道具作るときに使えないかと思って探しに来たんだ。

voice: vo_adv_1052010_033
リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 それなら、たぶんあの木のことだと思うわ。
【chara 105211 face 2 (joy)】 案内してあげるからついてきて。

voice: vo_adv_1052010_034
監督:
【chara 1411 face 1 (normal)】 おおっ! そうそう!
この木だよ、この木!

voice: vo_adv_1052010_035
リマ:
【chara 105211 face 2 (joy)】 見つかってよかったわね♪
【chara 105211 face 1 (normal)】 じゃあ切ってあげるからちょっと待ってて!

voice: vo_adv_1052010_036
監督:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 切ってあげるって、お嬢ちゃんが……?

voice: vo_adv_1052010_037
リマ:
【chara 105211 face 9 (special_c)】 えぇ~いっ☆

voice: vo_adv_1052010_038
リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 もうちょっと必要よね?
【chara 105211 face 9 (special_c)】 えぇ~いっ☆

voice: vo_adv_1052010_039
監督:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 ……マジか。

voice: vo_adv_1052010_040
リマ:
【chara 105211 face 1 (normal)】 切ったらまとめないとね。
【chara 105211 face 2 (joy)】 よい、しょっと☆

voice: vo_adv_1052010_041
監督:
【chara 1411 face 6 (surprised)】 …………

voice: vo_adv_1052010_042
リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 あっ、ち、違うのよ?
普段は滑車を使うんだけど、この木は軽いから……
【chara 105211 face 4 (sad)】 って、普通の女の子にはこれでも重いのかしら?

voice: vo_adv_1052010_043
監督:
【chara 1411 face 1 (normal)】 思いついた!
お嬢ちゃんのおかげで呪いによって魔物に変えられた
お姫様の話を思いついたぞ!

voice: vo_adv_1052010_044
リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 …………えっ?

voice: vo_adv_1052010_045
監督:
【chara 1411 face 1 (normal)】 脚本が書きあがったら、お嬢ちゃんに出て欲しい!
お嬢ちゃんのリアルさがなきゃ成り立たない!
【chara 1411 face 2 (joy)】 な! 頼むよ! イメージにピッタリなんだ!

voice: vo_adv_1052010_046
リマ:
【chara 105211 face 6 (surprised)】 えっ? え~~!?
わ、私が舞台に!?
【chara 105211 face 9 (special_c)】 そんなの絶対ムリムリムリ~~!!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 森の中に、
リマの叫びと木々が切り倒される音が響き続けるのだった。