コッコロ 第2話
洗濯をするべく水辺を探していたコッコロたちがたどり着いたのは海。海水では洗濯はできないが、初めて見る海の美しさ珍しさに二人は当初の目的をすっかり忘れはしゃぎ楽しんだ。


-------------- situation:
青くて広くてまぶしくて
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コッコロ:
【chara 105913 face 5 (shy)】 おぉ……
これが、海というものなのですね。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 わたくし、初めて拝見いたしました。
故郷は山奥ですし、
【chara 105913 face 4 (sad)】 その近辺にはちいさな泉ぐらいしかございませんでしたから。

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 文献知識はありましたけれど。
実際、この目で海というものを見たのは初めてでございます。
【chara 105913 face 2 (joy)】 とても、感動的です。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ご覧ください、主さま。
海面が陽光を反射して、宝石のようにキラキラ輝いております。

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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 あぁ主さま、蟹です。
【chara 105913 face 1 (normal)】 ちいさな蟹が並んで歩いています、親子でしょうか。
【chara 105913 face 2 (joy)】 ほんとうに、蟹は横向きに歩くのですね……♪

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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 ……おっと。
【chara 105913 face 4 (sad)】 すみません、主さま。
つい、はしゃいでしまいました。

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コッコロ:
【chara 105913 face 5 (shy)】 べつに、海に遊びにきたわけではありませんでしたね。
【chara 105913 face 4 (sad)】 というか本来、べつに海にくる予定ではなかったのに。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 はい。
【chara 105913 face 1 (normal)】 お洗濯ものが溜まっていたので、
水場を探していたのです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 洗濯を生業とするギルドもございますが。
やや依頼料がお高価いですからね。
【chara 105913 face 3 (anger)】 生活上の細々としたことは、自分でやりたいところです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 お安く済みますしね。
【chara 105913 face 2 (joy)】 わたくし、家事などは得意なのですよ。
主さまに仕えるため、故郷で修練を積みましたから。

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コッコロ:
【chara 105913 face 3 (anger)】 それに。主さまのお召しものを他人に触られるのは、
すこし抵抗感があります。

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コッコロ:
【chara 105913 face 5 (shy)】 主さまの何もかも、わたくしが用意して管理したい……♪

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 ともあれ……近所の奥さまに水場を探していると言ったら、
ここを紹介されたのです。
【chara 105913 face 2 (joy)】 地図まで書いていただいて、それはまぁ助かったのですけど。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 どうも、わたくしが言葉足らずだったようですね。
水場で遊びたい、みたいに勘違いされてしまったようです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 3 (anger)】 わたくし、じゃぶじゃぶ池で遊ぶような、
子供ではございませんのに。

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 海では、ちょっと洗濯はできませんね。
【chara 105913 face 4 (sad)】 困りました、どうしましょう?

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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 はい?
【chara 105913 face 1 (normal)】 はい……海の水は、しょっぱいのです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ほら主さま、わたくしの手のひらに海の水をすくいました。
舐めてみます?

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ふふ。
驚いた顔をしてらっしゃいますね、【chara 105913 face 1 (normal)】 わたくしも一口……
【chara 105913 face 6 (surprised)】 おぉ、塩辛いうえに苦味もあって独特な風味ですね。

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コッコロ:
【chara 105913 face 3 (anger)】 雑菌などもおおいでしょうし、
ここでお洗濯をしたら逆に衣服が汚れてしまいそうです。
【chara 105913 face 4 (sad)】 洗剤などを使ったら、環境を汚染してしまいますしね。

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 ランドソルからは、やや遠いですし。
【chara 105913 face 4 (sad)】 お洗濯のたびに、いちいち行き来するのも大変でしょう。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 残念でございますが。
ここをお洗濯をする場所として利用するのは、難しそうです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 すみません、主さま……わざわざ一緒にきていただいたのに、
無駄足を踏ませる結果となってしまいました。
【chara 105913 face 1 (normal)】 運んでいただいた洗濯物は、そのまま持ち帰りましょう。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 申し訳ありません。
【chara 105913 face 3 (anger)】 責任はとります、何なりと罰をお与えください。

Choice: (1) 海水を浴びせる。
Choice: (2) 頭を撫でる。
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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 ひゃっ……?
こ、【chara 105913 face 3 (anger)】 これが罰なのですね?
甘んじて受けます、主さま。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 でも急に海水を浴びせるのは、勘弁してくださいまし。
め、目に入りました。

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コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 塩水なので、痛いです。
う~目が真っ赤になっちゃいそうです。

voice: vo_adv_1059002_027
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 え?
もとから赤い?
【chara 105913 face 2 (joy)】 あぁ……そういえばそうですね、ふふふ♪

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----- Tag 2 -----
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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 ひゃっ……わっ、えっ?
【chara 105913 face 5 (shy)】 どうして、頭を撫でるのでしょう?
これでは、むしろ罰というよりご褒美でございますよ?

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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 ふむ……【chara 105913 face 1 (normal)】 主さまも海を初めて見て感動したので、
その気持ちを表現したと?
【chara 105913 face 6 (surprised)】 罰するより、むしろ褒めたい気分だと?

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ふふ。
わたくしの失敗を咎めずに、むしろ褒めてくださるなんて……
主さまは、ほんとうにお優しいかた♪

----- Tag 3 -----
--- Switch scene ---

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voice: vo_adv_1059002_031
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ふふ。
せっかくなので、すこし海辺を歩きましょうか。
【chara 105913 face 1 (normal)】 洗濯ものは、籠ごと岩の上に置いておけば宜しいでしょう。

voice: vo_adv_1059002_032
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 主さま、さぁご一緒に……
【chara 105913 face 2 (joy)】 手を繋ぎましょう、波打ち際は歩きづらいですから。

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 不思議な感じでございますね、海って。
波が、いつまでも寄せては返して。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 あはは。
指の隙間に砂つぶが入ってきて、くすぐったいです♪

voice: vo_adv_1059002_035
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 はい。
わたくしの履き物、サンダルみたいなものなので。
【chara 105913 face 1 (normal)】 波打ち際を歩くと、海水や砂をもろに足に感じます。

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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 主さまも、履き物を脱いだほうが宜しいですよ。
靴下などが濡れてしまいますし、
【chara 105913 face 2 (joy)】 この面白い感覚を、主さまにも味わっていただきたい……♪

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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 あぁ主さま、わたくしたちの真上を海鳥が舞っていますよ。
【chara 105913 face 2 (joy)】 みゃあみゃあって、猫みたいに鳴いていますね。
潮騒も含めて、何もかもが情緒豊かな音楽のようです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 あぁ、主さま……不思議です。
主さまと一緒にいると、
どんな些細なことでも輝いて見えるようです。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 主さまにも、同じように感じていただけるなら……
これ以上なく、光栄です。

voice: vo_adv_1059002_040
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 わたくしも、山奥で育った世間知らずです。
記憶喪失の主さまと同様に、この世界のことを何も知りません。
【chara 105913 face 2 (joy)】 だから、ふたりで、ひとつひとつ識っていきましょう。

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 見て聞いて、嗅いで味わって、肌で感じながら……
こうやって、
ずっとずうっと主さまと歩いていけたら幸いでございます。