コッコロ 第7話
コッコロは保護した犬を「主さま」と呼んでいた。人間と犬の「主さま」に挟まれて、やはり独りは寂しいと本音を漏らす。二つのあたたかさに挟まれ眠りながら、幼い日の父のぬくもりを思い出すのだった。
-------------- situation:
懐かしいぬくもり
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コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
あぁ、いけません主さま……
おいたをしちゃ駄目ですよ、【chara 105912 face 5 (shy)】
悪い子ですね。
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コッコロ:
【chara 105912 face 5 (shy)】
そんなふうに舐めたら、顔がべとべとになってしまいます。
【chara 105912 face 2 (joy)】
せっかく一緒にお風呂に入ってキレイキレイしたのに、
また汚れてしまうでしょう?
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コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
ひゃっ……
【chara 105912 face 5 (shy)】
主さま、服の下に顔を突っこまないでください。
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コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
くすぐったいです、あははっ♪
ふふ、主さまは本当に甘えん坊さんでございますね。
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コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
……おや?
こんな夜更けに何か御用ですか、主さま?
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コッコロ:
【chara 105912 face 1 (normal)】
ふむ。
わたくしの部屋からみょうな声が聞こえたから、気になったと?
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コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
これは失礼いたしました、もう夜も遅いのに。
【chara 105912 face 4 (sad)】
就寝しているかたもいるかもしれませんし、
配慮が足りませんでしたね。
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コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
ふふ。
主さまが、
わたくしの部屋のほうへいらっしゃるのは珍しいですね……♪
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コッコロ:
【chara 105912 face 1 (normal)】
間取りが同じですし、まだ私物もすくないので。
さながら写し鏡のように、似ておりますよね。
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コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
ちょっと殺風景なので、インテリアを揃えたい気もしますけど。
【chara 105912 face 1 (normal)】
ここはあくまで、
わたくしと主さまの愛の巣を見つけるまでの借宿でございますし。
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コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
はい?
【chara 105912 face 2 (joy)】
はい……先日、迷子のわんわんを拾ったでしょう。
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コッコロ:
【chara 105912 face 1 (normal)】
お役所で、飼い主のかたを調べて探してもらっていますけど。
【chara 105912 face 4 (sad)】
なかなか、手こずっているようで。
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コッコロ:
【chara 105912 face 3 (anger)】
近ごろ、公的機関は動きが鈍いと悪評が立つぐらいですしね。
【chara 105912 face 1 (normal)】
気長に待ちつつ……飼い主のかたが見つかるまでは、
【chara 105912 face 2 (joy)】
わたくしが保護することになりました。
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コッコロ:
【chara 105912 face 1 (normal)】
それは、ご存知ですよね。
そのわんわんを、名前がないのも不便なので、
『主さま』と呼んでいるのです。
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コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
主さまご本人がいると、まぎらわしいですけど。
主さま:
【chara 1811 face 1 (normal)】
きゅうん……♪
voice: vo_adv_1059007_015
コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
ひゃっ……
【chara 105912 face 5 (shy)】
お利口さんにしてくださいまし、主さま。
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コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
今、人間のほうの主さまとお話をしているのです。
【chara 105912 face 2 (joy)】
先に寝ていてください、わたくしも後ほど参りますので。
Choice: (1) ずいぶん懐かれてるね。
Choice: (2) 一緒に寝てるの?
----- Tag 1 -----
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コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
はい。
今ではもう、家族のようです。
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コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
最初のうちは、ごはんも食べてくれないぐらいだったのですが。
【chara 105912 face 5 (shy)】
根気強く、お世話をして……
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コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
わたくしが敵ではない、と理解してくれたのでしょうね。
ようやく、心を開いてくださいました。
voice: vo_adv_1059007_020
コッコロ:
【chara 105912 face 5 (shy)】
むしろ、最近は甘えん坊すぎて困ってしまうぐらいです。
ほら今も、わたくしに頬ずりをして……
【chara 105912 face 2 (joy)】
あぁ主さま、かわいくて仕方がございません♪
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----- Tag 2 -----
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コッコロ:
【chara 105912 face 1 (normal)】
はい。
【chara 105912 face 4 (sad)】
えっと、いけませんか……?
voice: vo_adv_1059007_022
コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
わんわんのほうの主さまが一緒に寝てくださるおかげで、
最近は朝までぐっすり熟睡できております。
【chara 105912 face 1 (normal)】
やはり誰かの体温がそばにあると、安心できますね。
voice: vo_adv_1059007_023
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
いつか本当の飼い主のもとへお返しして、
離ればなれになってしまうのが寂しいほどです。
voice: vo_adv_1059007_024
コッコロ:
【chara 105912 face 1 (normal)】
人間のほうの主さまとも、できれば一緒に寝たいのですけど。
【chara 105912 face 4 (sad)】
それは、残念ながら禁止されてますし。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1059007_025
コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
おっと。
わんわんのほうの主さま、寝ちゃったみたいです。
【chara 105912 face 1 (normal)】
起こさないように、ゆっくりベッドまで運びますね。
voice: vo_adv_1059007_026
コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
お布団をかけて、子守歌を口ずさんで……
添い寝して、深い眠りにつかれるまで頭を撫でてさしあげます。
voice: vo_adv_1059007_027
コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
【chara 105912 face 1 (normal)】
あぁ、懐かしいですか?
【chara 105912 face 2 (joy)】
この【サレンディア救護院】にくる前までは、
こうやって主さまを寝かしつけておりましたからね。
voice: vo_adv_1059007_028
コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
ふふ。
人間のほうの主さまも、久しぶりに……
【chara 105912 face 5 (shy)】
わたくしに、甘えん坊さんしたいですか?
voice: vo_adv_1059007_029
コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
主さまがそれを望むなら、わたくしはいつでも大歓迎です。
【chara 105912 face 5 (shy)】
いいえ、わたくしがそうしたいのです。
voice: vo_adv_1059007_030
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
主さま。
一時だけでも構いませんので、一緒のベッドで寝ませんか。
【chara 105912 face 5 (shy)】
ぬくもりを、共有いたしましょう。
voice: vo_adv_1059007_031
コッコロ:
【chara 105912 face 5 (shy)】
はい。
どうぞ、おいでください。
【chara 105912 face 2 (joy)】
後ろから、抱っこしてくださいまし。
voice: vo_adv_1059007_032
コッコロ:
【chara 105912 face 5 (shy)】
あぁ主さまは、いつでもわたくしを壊れもののように……
優しく、触れてくださいますね。
voice: vo_adv_1059007_033
コッコロ:
【chara 105912 face 2 (joy)】
ふふ。
こうしていると、ちいさな子供のころを思いだします。
voice: vo_adv_1059007_034
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
仕事で忙しかった父は、ごくたまにしか家に帰ってこなくて。
夜遅くに帰宅するたび、
気まぐれのように添い寝してくださいました。
voice: vo_adv_1059007_035
コッコロ:
【chara 105912 face 5 (shy)】
【chara 105912 face 2 (joy)】
あのぬくもりを、忘れません。
voice: vo_adv_1059007_036
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
わたくし、弱くて愚かな子供ですね……
父のぬくもりを求めて、主さまに寄り添って。
さらにその代理として、わんわんの主さまを抱っこして。
voice: vo_adv_1059007_037
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
でも。
独りで寝るのは、やっぱり寂しくて堪りません。
voice: vo_adv_1059007_038
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
主さま。
……今夜だけ、【chara 105912 face 5 (shy)】
パパって呼んでもいいでしょうか?
voice: vo_adv_1059007_039
コッコロ:
【chara 105912 face 6 (surprised)】
おや?
お返事がありません……
【chara 105912 face 1 (normal)】
寝てしまわれたのですね、主さま。
voice: vo_adv_1059007_040
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
どうしましょう、抱っこされたままなので動けませんね。
【chara 105912 face 5 (shy)】
まぁ、良いのですけど。
voice: vo_adv_1059007_041
コッコロ:
【chara 105912 face 4 (sad)】
二人と一匹で寝るには、ややベッドが狭いですね。
【chara 105912 face 1 (normal)】
うっかり、転げ落ちてしまいそうです。
voice: vo_adv_1059007_042
コッコロ:
【chara 105912 face 3 (anger)】
主さまに怪我などをさせたら、
わたくし責任のとりようがありません。
voice: vo_adv_1059007_043
コッコロ:
【chara 105912 face 5 (shy)】
けれど……
【chara 105912 face 2 (joy)】
あぁ、あったかいです主さま♪