キャル 第12話
山で魔石収集に来た{player}と鉢合わせになるキャル。操られた魔物に襲われ危機に陥るが、{player}に救われると今だけは共にありたいと願い、大魔法を発動させ勝利を得るのだった。
-------------- situation:
いつかお気楽な冒険を
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
キャルは{player}を避けるように、
ランドソルを離れていた。
voice: vo_adv_1060012_000
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
はぁ。なにやってんだろ、あたしってば。
ふらふら歩いてきちゃったけど……
voice: vo_adv_1060012_001
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
ま、ここなら人気もないし、
魔物を操る練習もできるから、いっか。
voice: vo_adv_1060012_002
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
今は{player}とは、会いたくないもの。
どんな顔して話せばいいかも分かんないし……
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_003
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
さっそくおあつらえ向きの魔物が出てきたわね。
練習台になってもらうわよ。
voice: vo_adv_1060012_004
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
さぁ、支配されなさい!
あたしに隷属しなさい!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_005
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
え? なんで?
プリンセスナイトの権能がきかない!?
voice: vo_adv_1060012_006
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
どうして……!?
【chara 106011 face 4 (sad)】
能力が使いこなせないなんて陛下が知ったら
叱られちゃう!
Choice: (1) キャルちゃん!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1060012_007
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
え!? {player}!?
あ、あんたなんでこんなとこに!?
voice: vo_adv_1060012_008
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
んん! この感覚……あたしを強化したのね。
【chara 106011 face 3 (anger)】
なら攻撃魔法でいくわ! はぁああ!!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_009
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
は~、びっくりしたぁ……【chara 106011 face 6 (surprised)】
って、
{player}、どうしてここにいるのよ?
voice: vo_adv_1060012_010
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
魔石収集のバイト?
ふ、ふ~ん。また妙なことしてんのね。
voice: vo_adv_1060012_011
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
も~、あんたと会いたくないから
ランドソルから出てきたってのに、意味がないじゃない~!
voice: vo_adv_1060012_012
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
え? ここは魔物の化石が放つ魔力のせいで、
魔物が凶暴化してて危ない?
voice: vo_adv_1060012_013
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
なるほど。
さっきあたしが魔物を操れなかったのは、そういうことなのね。
よかった……
voice: vo_adv_1060012_014
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
てか、化石の魔力が生きてる魔物を凶暴化させるって、
むちゃくちゃな話ね。
voice: vo_adv_1060012_015
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
で、こんな危険地帯であんたはバイトを続けるっての?
【chara 106011 face 6 (surprised)】
……頼まれたから頑張る?
【chara 106011 face 4 (sad)】
はぁ。まったくもう……
voice: vo_adv_1060012_016
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
いいわ、あたしも手伝ってあげる。
さっさと魔石を集めて、ランドソルに帰りましょ?
voice: vo_adv_1060012_017
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
ふぅ、だいぶ登ったわね。
【chara 106011 face 2 (joy)】
あ。ねえここ、魔石っぽいのがいっぱい落ちて……【chara 106011 face 6 (surprised)】
な、なにこれ!?
voice: vo_adv_1060012_018
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
ちょ、ちょっと{player}、あれ見て!
あのバカでかい石像みたいなの!
【chara 106011 face 3 (anger)】
あれがあんたの言ってた魔物の化石ね。
voice: vo_adv_1060012_019
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
あそこから、邪悪な魔力が溢れてるわ。
【chara 106011 face 4 (sad)】
あんなの浴びてたら、そりゃ魔物も凶暴化するし、
そこらの石も変質して魔石になるわよね。
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_020
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
さっそく出てきたわ、魔物がわらわらと。
魔石を拾ってる場合じゃないか。
voice: vo_adv_1060012_021
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
ねえ{player}、強化をお願い!
【chara 106011 face 1 (normal)】
ぱぱっとやっちゃいましょ!!
voice: vo_adv_1060012_022
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
んん……!
よし、この力で一気にいくわよ!
【chara 106011 face 3 (anger)】
それっ!!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_023
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
こいつらも惨めなものよね~!
知らないうちに狂わされて、操られて。
voice: vo_adv_1060012_024
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
なんなら哀れなこいつらを解放してあげようかしら。
あの化石をぶっ壊せば解決よね!
【chara 106011 face 3 (anger)】
はぁあああっ!!
voice: vo_adv_1060012_025
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
ふん♪ ざっとこんなもん……【chara 106011 face 6 (surprised)】
って、そんな!?
化石の分際で、あたしの魔法を受けて傷一つ付いてないなんて!!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_026
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
ちっ! 言われたとおりに動くだけのお人形が!
ご主人様の命令がそんなに大切だっての!?
voice: vo_adv_1060012_027
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
…………あ。
お人形……
voice: vo_adv_1060012_028
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
この魔物とあたしと、なにが違うんだろ……?
voice: vo_adv_1060012_029
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
陛下に言われた通りに、{player}を監視するのが、
あたしの役目……
voice: vo_adv_1060012_030
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
でも{player}は底抜けのお人好しで、【chara 106011 face 4 (sad)】
無害なやつで……
敵になんてなりたくないけど
あたしには、どうすることもできなくて……
voice: vo_adv_1060012_031
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
あたしの気持ちなんて、どこにもない……
この魔物たちと、なにも変わらない……
voice: vo_adv_1060012_032
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
でも……でも、どうしようもないじゃない!
陛下があたしの全てなんだもん!
【chara 106011 face 4 (sad)】
陛下に捨てられたら、あたしは生きていけないのよ!!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1060012_033
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
!? しまった、油断した!!
魔物が……!!
Choice: (2) 危ない!
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1060012_034
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
きゃああっ!!
voice: vo_adv_1060012_035
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
い、いたたたた……
【chara 106011 face 6 (surprised)】
あれ? 転んだだけ?
{player}は──
voice: vo_adv_1060012_036
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
あっ!? ちょ、ちょっと、血が出てるじゃない!!
【chara 106011 face 4 (sad)】
もしかして、あたしを庇って!?
voice: vo_adv_1060012_037
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
あんたはほんとに、いつもいつも……!
【chara 106011 face 3 (anger)】
バカじゃないの!? なんであたしなんかにそこまですんのよ!!
Choice: (3) 友達だから当然だよ。
Choice: (4) 勝手に身体が動いてた。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1060012_038
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
友達って……!
【chara 106011 face 3 (anger)】
そ、そんな理由で、自分のことそっちのけにするんじゃないわよ!?
Jump to tag 5
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1060012_039
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
勝手にって、助ける相手くらい選びなさいよね!?
【chara 106011 face 4 (sad)】
あたしにはそんな資格……
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1060012_040
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
……ほんとにバカよね、{player}って。
嘘がなくて正直で、すぐに人のこと信じて。
voice: vo_adv_1060012_041
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
{player}の近くにいると……
嘘つきで、ひねくれてばっかりの自分が、心底惨めになるわ……
voice: vo_adv_1060012_042
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
だけど、{player}と一緒に居られたら、
あたしも変わっていけるんじゃないかって……
そんなありえない未来のこと、想像しちゃうのよ……!!
voice: vo_adv_1060012_043
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
……ああもぉ、イライラするわ!!
voice: vo_adv_1060012_044
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
操ってるやつも! 操られてるやつも!
それと似たり寄ったりで弱っちい惨めな自分も!!
全部まとめてぶっ殺すぞ!!!!
voice: vo_adv_1060012_045
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
ねえ{player}、お願い。
あたしをもう一回強化して!
voice: vo_adv_1060012_046
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
心底ムカついてんのよ今のあたし!
あんたと一緒に、
あのデカブツに思いっきり八つ当たりしたい気分だわ!!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1060012_047
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
んんん……!! 感じるわ……!!
{player}の力が、あたしに流れ込んでくる!
voice: vo_adv_1060012_048
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
もの凄い力……今まで感じたことのないくらい……!!
voice: vo_adv_1060012_049
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
それに、あんたの心まで伝わってくるみたい……!!
【chara 106011 face 2 (joy)】
頑張れって言ってくれてるのね……!!
voice: vo_adv_1060012_050
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
あたしはあんたの敵で……
あんたと深くつながる未来なんて、あっちゃいけないのよね。
voice: vo_adv_1060012_051
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
でも、今だけは……!!
あたし、{player}と一緒がいい!!
voice: vo_adv_1060012_052
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
{player}と、つながっていたい……!!
voice: vo_adv_1060012_053
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
これがあたしの……
いいえ、あたしたちの真の力よ!!
くらえぇええ!!
voice: vo_adv_1060012_054
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
はぁああああああああーーーーー!!!!!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1060012_055
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
……その辺一帯、跡形もなく吹き飛んじゃったわね。
魔物も散り散りになっちゃった。
voice: vo_adv_1060012_056
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
……ふふ、ふふふ。
【chara 106011 face 2 (joy)】
ははっ、あはははっ!
voice: vo_adv_1060012_057
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
あ~、最っ高!!
こんなにスカッとしたの、いつぶりかしら!!
voice: vo_adv_1060012_058
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
はははっ……
はぁ……
…………はは。
voice: vo_adv_1060012_059
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
楽しい時間は、これでおしまい。
次に会うときは……
{player}とは敵同士かな。
voice: vo_adv_1060012_060
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
でも、最後にいい思い出が出来たわ。
【chara 106011 face 4 (sad)】
それだけで、出来損ないの欠陥品のあたしには十分──
voice: vo_adv_1060012_061
キャル:
【chara 106011 face 5 (shy)】
わわ!? なによ{player}!?
急に近づいてきて!
voice: vo_adv_1060012_062
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
え? あたしがいきなり黙るから気になった?
voice: vo_adv_1060012_063
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
あはは。あんたってほんと、
敏感なんだか鈍感なんだか。
voice: vo_adv_1060012_064
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
{player}。
やっぱりあんたって、いいやつよね。
voice: vo_adv_1060012_065
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
あんたのそういうところ……【chara 106011 face 5 (shy)】
まぁ、その。
……アリだと思ってるわ。
voice: vo_adv_1060012_066
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
だから、あんたも記憶がなくて大変かもだけど……
これから、大変なことが起こるだろうけど……
voice: vo_adv_1060012_067
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
生きていてよね。
約束よ?
voice: vo_adv_1060012_068
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
それと、さ。
いつか……いつかね?
voice: vo_adv_1060012_069
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
……いつかまた、こうやってお気楽に冒険しましょうね。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そう呟いて、キャルは足早に山を下り、
姿を消すのだった。