ムイミ 第4話
夢の中で、ひより、怜、優衣、そして{player}のアカウントを保護していく矛依未と詠斗。アストルムでも一緒だったオクトーとの日々を夢見ながら、ムイミは再び眠りに落ちてゆく。
-------------- situation:
相棒との記憶
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──王都での作戦を行う日の前夜。
ムイミは武器や防具の手入れを行なっていた。
voice: vo_adv_1061004_000
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】
ずっとボロボロだったからな……
【chara 106112 face 2 (joy)】
今回は激しく動くし、手入れできるところはしておくぞ!
voice: vo_adv_1061004_001
ムイミ:
【chara 106112 face 6 (surprised)】
ん……? なんだ、この光……?
voice: vo_adv_1061004_002
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】
まぶしいのに、なんか、眠たく……なる……
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ノウェムとオクトーはミネルヴァからの依頼で、
ソルの塔頂上へ辿り着く可能性を持ったプレイヤーたちの
アカウントを攻撃から守るため、各地を巡っていた。
voice: vo_adv_1061004_003
矛依未:
【chara 106131 face 1 (normal)】
どいつだ……?
【chara 106131 face 2 (joy)】
おっ、いたいた!
voice: vo_adv_1061004_004
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
春咲ひより……【chara 106131 face 2 (joy)】
アイツがヒヨリなのか。
voice: vo_adv_1061004_005
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
アストルムとおんなじで元気いっぱいだね。
【chara 106231 face 2 (joy)】
ミネルヴァから借りてる管理者権限で、
mimiにアクセスしてっと……【chara 106231 face 1 (normal)】
はい、アカウントの保護終わり。
voice: vo_adv_1061004_006
矛依未:
【chara 106131 face 1 (normal)】
じゃあ次は怜か。
voice: vo_adv_1061004_007
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
情報通りなら、王林道の高等部だね。
ノウェム。面倒くさいから跳躍で移動しよう。
voice: vo_adv_1061004_008
矛依未:
【chara 106131 face 1 (normal)】
オマエなぁ……
動くのまで面倒くさがってると、すぐおじいちゃんになるぞ?
voice: vo_adv_1061004_009
詠斗:
【chara 106231 face 2 (joy)】
ノウェムよりはちゃんと運動してるから大丈夫。
【chara 106231 face 1 (normal)】
そうだ。格闘技の通信教育、ちゃんと続けてる?
voice: vo_adv_1061004_010
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
や、やってるにきまってるだろ!?
【chara 106131 face 1 (normal)】
次行くぞ、次!
voice: vo_adv_1061004_011
詠斗:
【chara 106231 face 2 (joy)】
はいはーい。
voice: vo_adv_1061004_012
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
ひょっとして、最近さぼりがちだったのかな……?
voice: vo_adv_1061004_013
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
レイは……【chara 106131 face 1 (normal)】
あれか?
voice: vo_adv_1061004_014
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
……そうみたいだね。mimiに紐づいてるアカウントと、
彼女の個人情報が一致してる。
voice: vo_adv_1061004_015
詠斗:
【chara 106231 face 6 (surprised)】
やっぱりそうか……【chara 106231 face 3 (anger)】
この子が一番狙われそうだな。
他の子より少し厳重に保護しておこう。
voice: vo_adv_1061004_016
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
なんでだ?
voice: vo_adv_1061004_017
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
たぶんリアルのレイちゃんの立場なら、七冠と面識がある。
【chara 106231 face 4 (sad)】
そうなると僕らの対策も、無駄に終わるかもしれない。
voice: vo_adv_1061004_018
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
ミネルヴァへのアタックの対策にアカウントを保護しても、
僕らみたいにリアルの身柄をおさえられたら、
【chara 106231 face 4 (sad)】
どうしようもなくなるでしょ?
voice: vo_adv_1061004_019
矛依未:
【chara 106131 face 1 (normal)】
まあな。オマエの口癖じゃないけど、
面倒くさいことになりそうだ。
voice: vo_adv_1061004_020
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
そうなるかどうかは、神のみぞ知るってヤツだよ。
【chara 106231 face 2 (joy)】
作業は終わったし、次に行こう。
voice: vo_adv_1061004_021
矛依未:
【chara 106131 face 2 (joy)】
次はユイだな。どんなヤツなんだろうな?
実はリアルだと狂暴だったりしてな!
voice: vo_adv_1061004_022
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
……少なくとも、悪い子じゃないとは思うよ。
voice: vo_adv_1061004_023
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
そうか? 【chara 106131 face 2 (joy)】
まあいいや。
考えるより、見て確かめたほうが早い!
voice: vo_adv_1061004_024
矛依未:
【chara 106131 face 1 (normal)】
ユイはどいつだ~? どこにいる~?
voice: vo_adv_1061004_025
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
あの子だよ? 【chara 106231 face 2 (joy)】
ほら、あそこ。
voice: vo_adv_1061004_026
矛依未:
【chara 106131 face 2 (joy)】
おお、あれか! 優しそうなヤツだな。
voice: vo_adv_1061004_027
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
しかも隣にいるのは……{player}だね。
voice: vo_adv_1061004_028
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
はぁ? 何言ってるんだよオクトー。どこにアイツがいるって?
【chara 106131 face 1 (normal)】
今いるのはアストルムじゃないんだぞ。
voice: vo_adv_1061004_029
詠斗:
【chara 106231 face 2 (joy)】
それくらい分かってるよ。
【chara 106231 face 1 (normal)】
いいかいノウェム。彼が晶のプリンセスナイトなんだよ。
voice: vo_adv_1061004_030
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
そうなのか!? オマエ、なんで知ってるんだ!
voice: vo_adv_1061004_031
詠斗:
【chara 106231 face 2 (joy)】
僕は学校からmimiでアストルムにログインした生徒の、
全アカウントを把握してるからね。
voice: vo_adv_1061004_032
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
情報のロックがおかしいくらいにガチガチなアカウントが、
一つだけあったんだ。【chara 106231 face 4 (sad)】
しかも見慣れた作りのヤツがね。
voice: vo_adv_1061004_033
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
覗きか!? 相変わらず悪いヤツだなオマエは!
……【chara 106131 face 3 (anger)】
それ、真那たちに教えてないよな?
voice: vo_adv_1061004_034
詠斗:
【chara 106231 face 6 (surprised)】
まさか。ミネルヴァが保護対象にリストアップしてるんだよ?
【chara 106231 face 1 (normal)】
あの3人よりも念入りに、彼の情報は隠し通すさ。
voice: vo_adv_1061004_035
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
ダミーのアカウントからの情報を送信するように工作したし、
真那たちが本気を出さないと解析は無理だろうね。
voice: vo_adv_1061004_036
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
でも彼のアカウントは晶が作ったものだから、
そもそも完璧だったよ。【chara 106231 face 2 (joy)】
だから安心して。
voice: vo_adv_1061004_037
矛依未:
【chara 106131 face 2 (joy)】
おう! 安心してやる!
【chara 106131 face 1 (normal)】
ミネルヴァからの頼みごとは、これで終わりか?
voice: vo_adv_1061004_038
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
まだまだ終わりじゃないよ。
他のプレイヤーたちについても調べておかないと。
voice: vo_adv_1061004_039
詠斗:
【chara 106231 face 4 (sad)】
でもお腹減ったからさ、【chara 106231 face 1 (normal)】
クレープでも食べに行こうよ。
voice: vo_adv_1061004_040
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
晶の店か!? 【chara 106131 face 2 (joy)】
行きたい!
よし、行くぞオクトー!
voice: vo_adv_1061004_041
詠斗:
【chara 106231 face 6 (surprised)】
ちょっ、待ってよノウェム──
voice: vo_adv_1061004_042
矛依未:
【chara 106131 face 2 (joy)】
おーい! 晶ー!
voice: vo_adv_1061004_043
詠斗:
【chara 106231 face 4 (sad)】
……いないみたいだね。
voice: vo_adv_1061004_044
矛依未:
【chara 106131 face 6 (surprised)】
でも屋台はある! ってことは……
【chara 106131 face 1 (normal)】
クリスティーナがこの辺りを嗅ぎ回ってるのに気付いたか。
voice: vo_adv_1061004_045
詠斗:
【chara 106231 face 1 (normal)】
だろうね。無事に隠れたみたい。さすがは晶だ。
voice: vo_adv_1061004_046
矛依未:
【chara 106131 face 1 (normal)】
ちぇっ。久しぶりに晶と会えるって思ったのに……
voice: vo_adv_1061004_047
詠斗:
【chara 106231 face 6 (surprised)】
そんなに晶と会いたかったんだ?
【chara 106231 face 1 (normal)】
けっこう寂しがり屋だよね、ノウェムって。
voice: vo_adv_1061004_048
矛依未:
【chara 106131 face 5 (shy)】
うるさいっ! 別に寂しくなんかないっ!
【chara 106131 face 1 (normal)】
晶がいないならアタシは帰る! じゃあなオクトー!
voice: vo_adv_1061004_049
詠斗:
【chara 106231 face 4 (sad)】
あらら、行っちゃった。……【chara 106231 face 1 (normal)】
さてと。やることはやったし、
家に帰ってログインしますか。
voice: vo_adv_1061004_050
ノウェム:
【chara 106114 face 3 (anger)】
なんでついてくるんだよオマエは!
voice: vo_adv_1061004_051
オクトー:
【chara 106211 face 1 (normal)】
だって仕事だし。さっきのことまだ怒ってるの?
【chara 106211 face 2 (joy)】
いい加減に機嫌直してよ。ね?
voice: vo_adv_1061004_052
ノウェム:
【chara 106114 face 3 (anger)】
知らん! 今度は謝っても許さないからな!
ついてくるなよな!
voice: vo_adv_1061004_053
オクトー:
【chara 106211 face 4 (sad)】
えー 【chara 106211 face 1 (normal)】
そんなこと言わないでよー
voice: vo_adv_1061004_054
オクトー:
【chara 106211 face 6 (surprised)】
……おっと。【chara 106211 face 1 (normal)】
ノウェム見て。今回の目標発見だ。
voice: vo_adv_1061004_055
ノウェム:
【chara 106114 face 2 (joy)】
そうか! ちょうどいい、ストレス発散だ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1061004_056
ノウェム:
【chara 106114 face 2 (joy)】
おい! そこのオマエら!
アタシと戦え!
voice: vo_adv_1061004_057
プレイヤー1:
【chara 411 face 4 (sad)】
はぁ? ……なんですかいきなり?
voice: vo_adv_1061004_058
オクトー:
【chara 106211 face 1 (normal)】
理由は教えられないんだけど、
今からボクらと戦ってくれない?
voice: vo_adv_1061004_059
プレイヤー2:
【chara 1211 face 4 (sad)】
はい……?
voice: vo_adv_1061004_060
オクトー:
【chara 106211 face 4 (sad)】
戦うなんて面倒くさいよね。
【chara 106211 face 1 (normal)】
だから早めにやられてくれるとうれしいな。
voice: vo_adv_1061004_061
オクトー:
【chara 106211 face 2 (joy)】
ちなみに、キミらが負けたらそのアカウントで
二度とログインできなくなるから、頑張ってねー
voice: vo_adv_1061004_062
プレイヤー1:
【chara 411 face 6 (surprised)】
あなたたちまさか、PKギルドの……!?
voice: vo_adv_1061004_063
ノウェム:
【chara 106114 face 2 (joy)】
どうせオマエらじゃアタシとオクトーには勝てないだろうし、
降参するなら今のうちだぞ!
voice: vo_adv_1061004_064
プレイヤー2:
【chara 1211 face 3 (anger)】
……私たちに二人で挑むなんて、いい度胸ですね。
いくよみんな!
voice: vo_adv_1061004_065
ノウェム:
【chara 106114 face 2 (joy)】
へへっ、いいぞいいぞ! やる気になったな!
【chara 106114 face 1 (normal)】
構えろオクトー! コイツら全員、ぶった切ってやる!
voice: vo_adv_1061004_066
オクトー:
【chara 106211 face 1 (normal)】
相変わらずすぐ熱くなるねぇノウェムは。
【chara 106211 face 2 (joy)】
テキトーに援護するから、あとはよろしくー
voice: vo_adv_1061004_067
ノウェム:
【chara 106114 face 2 (joy)】
おう! やるぞ相棒! 後ろはまかせた!
voice: vo_adv_1061004_068
オクトー:
【chara 106211 face 1 (normal)】
はーい。まかされましたよ、相棒。
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1061004_069
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】
……この子の記憶で再生できるのは、
やっぱりここらへんまでが限界か。
voice: vo_adv_1061004_070
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
アイツとの間に生まれた絆を辿って、
ようやく接触できたけど、【chara 190011 face 4 (sad)】
これ以上は無理ね。
voice: vo_adv_1061004_071
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】
有益な情報が見つかるかと思ったのにな……
【chara 190011 face 1 (normal)】
能力のプロテクトは、やっぱり解除できなかったか。
voice: vo_adv_1061004_072
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
ここまでするほどに重要な記憶でもあると同時に、
【chara 190011 face 4 (sad)】
あんまり思い出したくもないのね……あの時起こったことは。
voice: vo_adv_1061004_073
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】
……無理に思い出させるわけにはいかないわよね。
どんな影響があるかも分からないし。
voice: vo_adv_1061004_074
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】
この子の記憶って、アストルムを始めてからのもの以外、
見るのもつらいものばっかりだったけど……
voice: vo_adv_1061004_075
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
そんな中でも、あの頃の思い出だけは、
思い出したくなるくらい、輝いていたんでしょうね。
voice: vo_adv_1061004_076
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
アクセス終了。リブート開始。
……前は敵だったけど、これからはよろしくね。ノウェム。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1061004_077
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】
んん……あれ? 寝ちゃってたのか、アタシ……
voice: vo_adv_1061004_078
ムイミ:
【chara 106112 face 6 (surprised)】
昔のこと夢に見るなんて、最近なかったのに……
……【chara 106112 face 2 (joy)】
まあいっか。
voice: vo_adv_1061004_079
ムイミ:
【chara 106112 face 4 (sad)】
ふわぁ……明日は作戦決行日だし、
【chara 106112 face 1 (normal)】
早めに寝るか……
voice: vo_adv_1061004_080
ムイミ:
【chara 106112 face 2 (joy)】
おやすみ、相棒……
voice: vo_adv_1061004_081
ムイミ:
【chara 106112 face 2 (joy)】
……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
今はまだ届かない相棒への言葉を口にして、
ムイミは再び眠りの中へと落ちていった──