シェフィ 第10話
兄を喪った衝撃で記憶を取り戻した後、【美食殿】から離脱したシェフィはホマレの下に身を寄せていた。大切な人たちを助けるためにホマレの作戦を聞いたシェフィは、作戦に代償が伴うことを知るのだった。


-------------- situation:
シェフィの選択
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 …………

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???:
【chara 1 face 1 (normal)】 今日だろう?
……おめでとう。

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紫布菜:
【chara 106431 face 6 (surprised)】 ……バースデーケーキなんて、いらないって言ったのに。
【chara 106431 face 5 (shy)】 それも、こんなに大きいの……もうっ。
【chara 106431 face 1 (normal)】 でも……その……ありがとう──

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紫布菜:
【chara 106431 face 2 (joy)】 ──『善兄さん』♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 善兄さん……ゼーン、兄さん……
どうして私は、忘れてしまったのかしら?
どうして──

--- Switch scene ---

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 どうして私は、喪ってしまったのかしら?

still display end
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……っ!!!!

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 ぐすっ……
また、あの夢……?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……ここは?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……そっか。
私、ホマレさんのところに……

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 私の正体は、エリスの『端末』……
【美食殿】を監視するために送り込まれたスパイ……

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 でも、みんなや敵に操られた兄さんを助けたくて……
そのためにはホマレさんの作戦……『チート』が必要だとわかって──

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 大切な人たちを守るために、私はここに来た。
温かい家を出て、【chara 106412 face 4 (sad)】 あの人の元を離れて……一人で……

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 シェフィちゃん、おはよ~♪
早速だけど……はい、次の原稿だよ☆

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 すごい枚数ね……
ええと、またカケアミでいいのかしら……?

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 うん、お願い☆
シェフィちゃんも、職人として板についてきたよね~
【chara 106711 face 2 (joy)】 このままアシスタントとして雇いたいぐらいだよ~♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 そ、そうかしら……?
【chara 106412 face 1 (normal)】 でもこういう細かい作業は、キライじゃないわ……

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シェフィ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 【chara 106412 face 4 (sad)】 …………キライじゃないけれど。

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 ねぇ、ホマレさん。
そろそろ教えてほしいの。

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 ホマレさんの、作戦のこと。
【chara 106412 face 4 (sad)】 それから、どうすれば私がエリスの道具じゃ……
【chara 106412 face 1 (normal)】 『端末』じゃなくなるのか……

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 …………

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 作戦について少しだけお話ししようかな。
成功させるためにはいくつか条件があって、その一つが──

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 シェフィちゃんが『覚醒』することなんだ♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 覚醒って……ドラゴン族の潜在能力を、引き出すことよね。
つまり、戦力として私に覚醒してほしいってこと?

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 そういうこと~♪
【chara 106711 face 1 (normal)】 エリスは覇瞳皇帝暗殺のために管理者権限を利用して、
シェフィちゃんのアバターを強化してたみたいなの。

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 だからシェフィちゃんの覚醒は、私たちにとって切り札になる。
【chara 106711 face 6 (surprised)】 でもその分、リスクも高くて……【chara 106711 face 4 (sad)】 諸刃の剣ではあるんだよね~

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 それじゃきっと、ゼーン兄さんも……
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……私、一度も覚醒したことはないけれど、できるのかしら?

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 もちろん。覚醒のトリガーは、大きな困難に直面した時の『衝動』
負けたくない、誰かを守りたい……
【chara 106711 face 2 (joy)】 そんな強い想いがきっかけになるんだ~☆

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 だからシェフィちゃんも、覚悟を決めて私からのお題に臨めば
最速で覚醒できると思うよ。【chara 106711 face 4 (sad)】 ただ──

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 少しでも可能性があるなら、それで十分よ。
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ホマレさん、どうしたら覚醒できるの?
【chara 106412 face 1 (normal)】 お願い、教えて!

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ……
…………

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 それじゃあ──

voice: vo_adv_1064010_031
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ここで待っているように言われたけれど……
何が始まるのかしら? 

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 そういえばホマレさん。いつもと少し、様子が違っていたわね……
それだけドラゴン族の覚醒は難しい……ってことかしら。

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 だとしたら……
これからすごい修行が始まるのかも……

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ゴロツキ:
【chara 911 face 1 (normal)】 お前がシェフィか?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……そ、【chara 106412 face 1 (normal)】 そうよ。

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ゴロツキ:
【chara 911 face 1 (normal)】 こっちだ。

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シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】 たとえどんなに過酷な道のりだとしても……
乗り越えてみせる……! 

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ゴロツキ:
【chara 911 face 1 (normal)】 ここにある荷物を地下へ運んでくれ。

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……
…………

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 荷物を運ぶことが、なんの修行になるのかしら? 

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 でも、ホマレさんのことだもの。
【chara 106412 face 2 (joy)】 運ぶことに意味があるのかもしれないわ。

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 たとえば……【chara 106412 face 1 (normal)】 そう!
荷物を重り代わりにして高速で移動する、肉体強化の修行とか! 

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 ホマレさんの漫画にもそんなシーンがあったし。
【chara 106412 face 2 (joy)】 そうとわかれば、頑張らなくっちゃ! 

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 よいしょっと……
【chara 106412 face 2 (joy)】 ふぅ……これで全部かしら?

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ゴロツキ:
【chara 911 face 1 (normal)】 終わったようだな。
……受け取れ。

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……これって?

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ゴロツキ:
【chara 911 face 1 (normal)】 お駄賃のアメちゃんだ。

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……
【chara 106412 face 1 (normal)】 …………アメちゃん。

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 お駄賃をもらってしまったわ……
イチゴミルク味……【chara 106412 face 4 (sad)】 キライじゃないけれど……

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 あれは本当に修行だったのかしら……? 

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 シェフィちゃん、おつかれさま~☆
あとは部屋でゆっくり休んでても──

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 あの、ホマレさん!
私、まだまだできます!!

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ほんとう?
【chara 106711 face 4 (sad)】 ……それじゃ、次はシェフィちゃんにとって
ちょっと過酷かもしれないけど……

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 やらせてくださいっ!

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 まずは絶対に動かないこと。私の指示には従うこと。
【chara 106711 face 1 (normal)】 これだけは約束してね?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 緩んだ糸が張ったみたいに、場の空気が変わった……?
ホマレさん、それだけ真剣なのね。【chara 106412 face 1 (normal)】 なら、私も……

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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 ホマレさんの期待に、応えてみせる! 

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 それじゃまずは……
【chara 106711 face 2 (joy)】 『にゃんこポーズ』からいってみよ~♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 ええ、それぐらい簡単──

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 にゃ、にゃんこポーズ!?
【chara 106412 face 4 (sad)】 ええと、それは……!

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 私の言うことは絶対だよ~☆
【chara 106711 face 6 (surprised)】 腰をひねって、片足上げて、両手を猫みたいに丸めて構えたら……
【chara 106711 face 1 (normal)】 ついでにウインクして『にゃん♪』って言ってみよっか!

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シェフィ:
【chara 106412 face 5 (shy)】 ……
…………にゃん。

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ほらほら、恥ずかしがらない~!
【chara 106711 face 1 (normal)】 見ているのは私だけだから、もっと大胆に……ね?

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シェフィ:
【chara 106412 face 5 (shy)】 う……うぅ……!
ホマレさんの言うことは絶対……絶対……! 

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シェフィ:
【chara 106412 face 5 (shy)】 ……にゃ、【chara 106412 face 2 (joy)】 にゃんっ♪

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 それ! いい感じだよ~☆
しばらくそのポーズを維持しててね♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 7 (special_a)】 これは修行……修行だから……!
【chara 106412 face 4 (sad)】 ……でも、一体なんの修行……!? 

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シェフィ:
【chara 106412 face 5 (shy)】 ホマレさんはそのノートに
なにを描いているの……!? 

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 ふふっ。やっぱり自分でやるより、
いいモデルさんを手本にした方が捗るな~

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ……ところでシェフィちゃん。
ちょっとだけ脱いでもらうのは──

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 アリかな~~~~????

voice: vo_adv_1064010_072
シェフィ:
【chara 106412 face 7 (special_a)】 ……
…………い。

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シェフィ:
【chara 106415 face 3 (anger)】 いやぁあああ~~~~!! 

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シェフィ:
【chara 106412 face 5 (shy)】 う、ううっ……
どうにか赤ちゃんになるのは耐えたけれど、
こんなに恥ずかしい思いをしたのは初めてだわ……

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 シェフィちゃんの体って柔らかいんだね~
【chara 106711 face 2 (joy)】 体のラインもキレイだから、たくさんデッサンしちゃった~☆
協力してくれてありがとう~♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……デッサン?
【chara 106412 face 4 (sad)】 やっぱりこれって、私が覚醒するための修行じゃ……

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 ごめんね。【chara 106711 face 1 (normal)】 お詫びの気持ちに、お茶をご馳走しちゃうから☆
そうだ♪ よかったら私の原稿、読んでもらえないかな?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ホマレさん、どうしてなにも教えてくれないのかしら?
【chara 106412 face 4 (sad)】 やっぱり私のこと、まだ信用できないとか……? 

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 シェフィちゃん、難しそうな顔してるけどどうしたの?
【chara 106711 face 4 (sad)】 私の漫画、読みにくかったかな?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ご、ごめんなさい! 【chara 106412 face 4 (sad)】 ちょっと、考え事をしてて……
【chara 106412 face 2 (joy)】 ホマレさんの作品は、いつも最後はハッピーエンドなのね。

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 シェフィちゃんはハッピーエンド、好きじゃない?

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シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 いいえ。キライじゃないわ。
だって、どんなに辛いことがあっても
最後はみんな幸せになるのでしょう?

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 私もこの漫画のように
みんなと幸せに暮らす、そんな未来をつくっていきたいもの……

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ……
…………

voice: vo_adv_1064010_085
ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 私もね、ハッピーエンド大好きなんだ~♪
【chara 106711 face 1 (normal)】 だから──

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 この世界の行きつく先には、バッドエンドしかなくて。
ハッピーエンドに続くかもしれないルートが一つだけ見つかった時は
やっぱりうれしかったよ~

voice: vo_adv_1064010_087
ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 だけどね、そのルートの先に……
その笑顔の輪に『誰か』がいないとしても、それでも選ぶべきだと思う?

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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……え?
誰かがいないって……

voice: vo_adv_1064010_089
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 ……ごめんね。
全部教えたらシェフィちゃんは覚醒できて、作戦も実行できるって
分かってるんだけど……

voice: vo_adv_1064010_090
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 ……
…………

voice: vo_adv_1064010_091
ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 シェフィちゃんの覚醒は、諸刃の剣だって言ったのは覚えてる?
【chara 106711 face 4 (sad)】 それってつまりは、能力が桁違いに上がる分負担も大きくなって、
シェフィちゃんの魂に……データに影響が出るかもしれないんだ~

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 それから「エリスの端末をやめたい」って言ったけど、
この作戦はシェフィちゃんがエリスの端末であるからこそ
実行できるんだよね~。これがうまくいったら──

voice: vo_adv_1064010_093
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 うまくいくってことは、シェフィちゃんが……

voice: vo_adv_1064010_094
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ホマレさん……?
なにが言いたいの……?

voice: vo_adv_1064010_095
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 ……
…………

voice: vo_adv_1064010_096
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 シェフィちゃん、言ったよね?
「みんなと一緒にいたい」って……

voice: vo_adv_1064010_097
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 でもね、ただ一つだけのハッピーエンドを選ぶってことは、
シェフィちゃんも、シェフィちゃんの願いも……

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 ……そっか。
そういうことだったのね。

voice: vo_adv_1064010_099
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 おとぎ話みたいに都合よく『みんなめでたし』なんて
いくとは限らないわよね。
【chara 106412 face 1 (normal)】 ここは漫画の世界じゃ、ないんだから……

voice: vo_adv_1064010_100
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 ……
…………

voice: vo_adv_1064010_101
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 私、記憶を取り戻すのを、少し楽しみにしていたの。

voice: vo_adv_1064010_102
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 【美食殿】の一員だって胸を張りたくて。
【chara 106412 face 2 (joy)】 私を大切にしてくれた人を思い出したくて。
自分の誕生日を、あの人に教えたくて。

voice: vo_adv_1064010_103
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 でも……

voice: vo_adv_1064010_104
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 実際は、私が【美食殿】に危険をもたらすスパイで。
やっと会えた兄さんを、目の前で喪って。
私の誕生日も、もう教えるどころじゃなくなっちゃった……

voice: vo_adv_1064010_105
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 それでも『前の私』を取り戻せてよかったって思ってる。
なにも知らないまま、道具として利用されていた前より、
辛くても、自分で選択できる今の方がずっといいもの。

voice: vo_adv_1064010_106
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 少しでも可能性があるなら、私も賭けてみたい。
今度こそ……大切な人を守りたいから。

voice: vo_adv_1064010_107
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 だからホマレさん。私は、戦うわ。
どんな運命が待っていても……愛する人たちのそばで。

voice: vo_adv_1064010_108
ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ……
…………

voice: vo_adv_1064010_109
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 ……そっか。
ありがとう、シェフィちゃん。

voice: vo_adv_1064010_110
ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 せっかく誕生日を思い出したのなら、私とお祝いする~?
豪華なケーキ、焼いてあげる☆

voice: vo_adv_1064010_111
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 ふふっ。ありがとう、ホマレさん。
……でも、遠慮しておくわ。まだ誕生日は先だし、それに……

voice: vo_adv_1064010_112
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 あの人との約束があるの。
誕生日を思い出したら、ケーキを焼いてほしいって。

voice: vo_adv_1064010_113
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 叶わないとしても、
あの人との約束を破りたくないから……

voice: vo_adv_1064010_114
ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ……
…………

voice: vo_adv_1064010_115
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 私が言える立場じゃないけど、なんにでも想定外って起きるんだよ~
悪いことでもいいことでも。だから……

voice: vo_adv_1064010_116
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 そんなに悲観的にならなくてもいいんじゃないかな~
『捨てる神あれば拾う神あり』って言葉もあるんだし、
【chara 106711 face 2 (joy)】 どこかの神様が『奇跡』を起こしてくれるかも☆

voice: vo_adv_1064010_117
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 少なくとも私はまだ全部を諦めていないよ♪
最期まで、他のルートはないか頑張ってみるから……
シェフィちゃんも……ね?

voice: vo_adv_1064010_118
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 本当に神様がいるのだとすれば、せめて……
みんなから誕生日を祝ってもらえる、そんな未来もあったのかしら? 

voice: vo_adv_1064010_119
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 なんて……叶える気もない夢を見ている暇なんてないわね。
【chara 106412 face 1 (normal)】 私にはやるべきことがある。

voice: vo_adv_1064010_120
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 ……ホマレさん、ありがとう。
【chara 106412 face 1 (normal)】 でも、もう覚悟は決まったから。

voice: vo_adv_1064010_121
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 世界の終わりを、ハッピーエンドにする。
そのために……私が覚醒できるように、どうか導いて。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 シェフィは俯きそうになる顔を持ち上げて、
ホマレにそう告げたのだった。