イノリ 第12話
ギャング残党に報復のため雇われた魔物使いが【ドラゴンズネスト】へ迫る。避難してきた住民たちと仲間の帰ってくる場所、{player}を守るためイノリは覚醒を果たし巨大な魔物を倒すのだった。
-------------- situation:
守るべき居場所
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
魔物との戦闘を避け、{player}とイノリは路地裏を駆ける。
voice: vo_adv_1066012_000
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
もし報復が目的だっていうなら、
アジトは真っ先にマトにかけられるですよ。
【chara 106611 face 3 (anger)】
急がないと……
voice: vo_adv_1066012_001
ギャング1:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 911 face 6 (surprised)】
ああっ! いた! いたぞ!
【chara 911 face 4 (sad)】
兄ちゃんも一緒か。よかったぜ……
voice: vo_adv_1066012_002
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
おまえたち……無事だったですか!
【chara 106611 face 1 (normal)】
今の状況はどうなってやがるです?
voice: vo_adv_1066012_003
ギャング2:
【chara 811 face 3 (anger)】
うちに潰されたギャングの残党たちが
結集して攻めてきやがったんだよ!
【chara 811 face 4 (sad)】
それで、うちのシマに魔物を放ちやがった。
voice: vo_adv_1066012_004
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
それは知ってるですよ!
【chara 106611 face 6 (surprised)】
カヤぴぃや他の連中はどうしたです?
voice: vo_adv_1066012_005
ギャング1:
【chara 911 face 4 (sad)】
カヤさんは動ける奴を集めて相手のとこへカチコミに行っちまったよ。
【chara 911 face 1 (normal)】
ま、しょせん烏合の衆だからな。
【chara 911 face 2 (joy)】
わりとはやく片付けてもどってくるんじゃねえか?
voice: vo_adv_1066012_006
ギャング2:
【chara 106611 face 1 (normal)】
【chara 811 face 4 (sad)】
それで、オレたちはのこったシマの連中に声かけて回ってたんだが……
そのせいでアジトが手薄なんだよな。
voice: vo_adv_1066012_007
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
はっ……ラーゴ! ラーゴはどうしたです?
voice: vo_adv_1066012_008
ギャング1:
【chara 911 face 1 (normal)】
そりゃあボスと……
【chara 911 face 6 (surprised)】
って、しまった、ボスは今……
voice: vo_adv_1066012_009
ギャング2:
【chara 811 face 4 (sad)】
アジトかもしれねえ。
【chara 811 face 1 (normal)】
どうする、拾いに行くか?
voice: vo_adv_1066012_010
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
いや、おまえたちは逃げ遅れたカタギがいないか捜してくるです。
アジトはあたしたちが……
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_011
ギャング1:
【chara 911 face 6 (surprised)】
クソッ! 魔物だっ!
voice: vo_adv_1066012_012
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
こんな場所にまで……
voice: vo_adv_1066012_013
ギャング2:
【chara 811 face 6 (surprised)】
うぅ、どうする? オレたちで足止めするか……
voice: vo_adv_1066012_014
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
ここはあたしたちで足止めするです!
おまえたちはカタギを見つけたらアジトに連れていくです!
あそこはカチコミに備えて他の家よりは頑丈ですからね。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
部下のギャングたちをかばうように魔物に立ち向かうイノリ。
その足はかすかに震えている。
voice: vo_adv_1066012_015
ギャング1:
【chara 911 face 4 (sad)】
魔物にしちゃあ統率が取れすぎてるんだよな。
【chara 911 face 1 (normal)】
ちょっと前に怪しい奴の目撃報告があったから、
多分操ってる奴がいるぜ。
voice: vo_adv_1066012_016
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
はぁ?
そんなのあたしは聞ーてねーですよ!?
voice: vo_adv_1066012_017
ギャング2:
【chara 811 face 6 (surprised)】
それは悪かったって。
【chara 811 face 1 (normal)】
とにかく、操ってる奴さえ倒せばなんとかなるはずだ!
voice: vo_adv_1066012_018
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
わわわ、分かったです。
いいいい、【chara 106611 face 3 (anger)】
いくですよ、おまえたち!
voice: vo_adv_1066012_019
ギャング1:
【chara 911 face 1 (normal)】
おう!
【chara 911 face 2 (joy)】
……へへっ。
voice: vo_adv_1066012_020
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
こんな時になにニヤニヤしてやがるです!
【chara 106611 face 1 (normal)】
気持ち悪いですね!
voice: vo_adv_1066012_021
ギャング2:
【chara 811 face 2 (joy)】
いや、なに……
あのイノリちゃんがしっかり幹部してるなあって思ってよ。
voice: vo_adv_1066012_022
イノリ:
【chara 106611 face 5 (shy)】
はああ? 何言ってやがるです!
【chara 106611 face 3 (anger)】
あたしはずっと頼りがいのある大幹部ですよ!
voice: vo_adv_1066012_023
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
ほら、くっちゃべってないで急ぐです!
voice: vo_adv_1066012_024
ギャング1:
【chara 911 face 1 (normal)】
イノリちゃ……【chara 911 face 2 (joy)】
いや、ボス代行!
voice: vo_adv_1066012_025
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
な、なんですか? いきなり……
voice: vo_adv_1066012_026
ギャング2:
【chara 811 face 2 (joy)】
御武運を。
voice: vo_adv_1066012_027
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
へっ、へへ……任せやがれってんですよ!
【chara 106611 face 3 (anger)】
いくですよ、お兄さん!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
魔物を追い払うように移動するイノリと{player}。
その間にも、魔物による周囲の被害は広がっていた。
voice: vo_adv_1066012_028
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
ぐっ、こりゃひでーですよ。
【chara 106611 face 1 (normal)】
シマの連中はみんなちゃんと逃げたですかね……
voice: vo_adv_1066012_029
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
向こうの方で戦ってる音がするです……
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の連中も仕事してるんですね。
【chara 106611 face 3 (anger)】
だったらあたしたちはあたしたちの仕事をするですよ!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_030
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
こんな雑魚どもに、負けるわけにはいかねーんですよ!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}とイノリのコンビネーションで
何匹かの魔物を軽く倒していく。
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_031
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
こんなもんですか?
ふふ……ははははは!
このボス代行イノリさまにかかればらくしょーですね!
voice: vo_adv_1066012_032
???:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 1 face 1 (normal)】
地ならし用の雑魚とはいえ、
あんまり簡単につぶされるのは困るんだがね。
voice: vo_adv_1066012_033
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
な、【chara 106611 face 3 (anger)】
何者です?
voice: vo_adv_1066012_034
???:
【chara 8111 face 1 (normal)】
なに、ただのしがない雇われさ。
ああ、そっちは名乗らなくてもいい。
ドラゴン族だと分かれば十分だ。
voice: vo_adv_1066012_035
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
ははーん、この魔物たちを操っているのはおまえですね!
【chara 106611 face 3 (anger)】
そんなに簡単に姿をさらしてバカなんですか?
voice: vo_adv_1066012_036
魔物使い:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 8111 face 1 (normal)】
なるほど、調べてた通り知能は低いようだ。
準備もせずに出てくる方がよほど愚かだよ。
お前たちのように、な。
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_037
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
なっ、まだこんなにいたですか!?
【chara 106611 face 2 (joy)】
でも、こんな雑魚いくらいたところで……
voice: vo_adv_1066012_038
魔物使い:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 8111 face 1 (normal)】
だから言っただろう。
地ならし用だってな。
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_039
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
な、なんですか……こいつは……
建物くらいでかいですよ……
voice: vo_adv_1066012_040
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
本来は野戦用なんでな、街中で使うには広さがいるんだよ。
この雑魚どもはそのための地ならし用だ。
voice: vo_adv_1066012_041
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
あ、あたしがそんなもんでビビると……
巨大魔物:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_042
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
ぴゃあああっ!
【chara 106611 face 4 (sad)】
こここ、こんなの無理ですよぉ……
voice: vo_adv_1066012_043
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
なんだ……
クライアントには手持ちの最強を持って来いと
いわれたから用意したんだが、使うまでもなかったか?
voice: vo_adv_1066012_044
魔物使い:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 8111 face 1 (normal)】
まあ、言った通り雇われなんでな。お前らには恨みはない。
だから、命くらいは助けてやってもいい。
voice: vo_adv_1066012_045
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
あ、悪人がそういう甘いことを言う時はなにか裏がある時ですよ。
何が目的です?
voice: vo_adv_1066012_046
魔物使い:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 8111 face 1 (normal)】
さすがランドソル最大のギャングロンクーファミリーの幹部さまだ。
なに、簡単な話だよ。そこのドラゴン族、オレの手駒になれ。
魔物として、な。
voice: vo_adv_1066012_047
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
はあああ!?
何ふざけたこと言ってるですか!
voice: vo_adv_1066012_048
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
虎の子を引っ張り出したせいで経費がかさんでね。
こいつをバレないように持ち込むだけで相当な額かかってるんだ。
voice: vo_adv_1066012_049
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
なら、土産の一つでももらわないとやってられないんでね。
手持ちの魔物にドラゴンがいりゃあ、オレの箔もつく。
voice: vo_adv_1066012_050
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
ま、クライアントにはアジトをぶっつぶして行方不明になりました、
とでもいっておけば違約金もとられまい。
どうだ? 命とくらべれば、安いものだろう?
voice: vo_adv_1066012_051
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
はっ! そんな話乗るわけないですよ!
あたしはそんなに安いドラゴンじゃねーです!
voice: vo_adv_1066012_052
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
そうか。
ならいい。死ね。
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_053
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
ぐべっ!
Choice: (1) イノリちゃん!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1066012_054
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
かはっ……な、なかなかきつい状況ですね……
【chara 106611 face 1 (normal)】
こうなったら、覚醒するしか生き残る道はないです。
【chara 106611 face 3 (anger)】
だからお兄さんは下がって……
voice: vo_adv_1066012_055
イノリ:
【chara 106611 face 5 (shy)】
って、な……なに人のこと抱えあげてるですか!
放すですよ! 【chara 106611 face 4 (sad)】
ここはかっこよく戦うところじゃないですかーーー!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
イノリを抱えて狭い路地に入る{player}。
voice: vo_adv_1066012_056
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
あたしがせっかく勇気を振りしぼったとこですよ!
ここはあたしを支えるところでしょーが!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
騒ぐイノリだが、{player}は
ホマレからの「お願い」の続きを思い出す。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1066012_057
ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】
もしも、イノリちゃんが覚醒しそうになったら、止めてほしいんだ♪
voice: vo_adv_1066012_058
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】
今のまま覚醒すると、イノリちゃんは壊れちゃうからね。
【chara 106711 face 1 (normal)】
うん、もちろん冗談じゃないよ?
voice: vo_adv_1066012_059
ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】
私がイノリちゃんをスカウトした理由、分かるかな?
【chara 106711 face 1 (normal)】
信じてくれないかもしれないけど……【chara 106711 face 2 (joy)】
単純に言えば、才能なんだよね。
voice: vo_adv_1066012_060
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】
ドラゴンとしての因子が圧倒的に強いんだ。
【chara 106711 face 6 (surprised)】
ドーピングしてなんとか覚醒を維持できる私たちと違って、
なにもしなくても漏れ出すことがあるくらい。
voice: vo_adv_1066012_061
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】
でも、その力にイノリちゃんの身体が耐えられない。
【chara 106711 face 6 (surprised)】
下手したら自分の力の反動で消し飛んじゃうんだ。
voice: vo_adv_1066012_062
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】
君のプリンセスナイトの力で強化したら、って思うかもだけど……
そうしたらドラゴンの力も一緒に強くなっちゃうの。
voice: vo_adv_1066012_063
ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】
一度全力でシミュってみたことがあるんだけど、
【chara 106711 face 1 (normal)】
その時は……【chara 106711 face 2 (joy)】
ランドソルが全部吹き飛んじゃった☆
voice: vo_adv_1066012_064
ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】
やっぱり『龍の卵』がないとダメみたいなんだよね。
全然安定しなかったよ。
voice: vo_adv_1066012_065
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】
だから、じっくりと時間をかけてドラゴンの力に負けないよう
イノリちゃん本人を鍛えていくつもりなんだ。
voice: vo_adv_1066012_066
ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】
覚醒させちゃダメな理由、分かってくれたかな?
【chara 106711 face 6 (surprised)】
あ、もちろんこのことはイノリちゃんには秘密にしてね?
voice: vo_adv_1066012_067
ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】
だって、絶対調子に乗っちゃうんだもん♪
--- Switch scene ---
Choice: (2) 覚醒はダメだ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1066012_068
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
何言ってるですか!
【chara 106611 face 3 (anger)】
このままだとこのあたり一帯全部壊されちゃうですよ!
voice: vo_adv_1066012_069
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
はっ? ギルドハウスのボスの隠し部屋で何か探す……?
【chara 106611 face 1 (normal)】
たしかにそれもいいですけど……
voice: vo_adv_1066012_070
イノリ:
【chara 106611 face 5 (shy)】
って、何しやがるです!
【chara 106611 face 4 (sad)】
抱えあげるなですよーーー!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
路地裏を走り抜け、アジトに到着した二人を、部下たちが出迎える。
voice: vo_adv_1066012_071
ギャング1:
【chara 911 face 2 (joy)】
無事だったか! 安心したぜ……
【chara 911 face 1 (normal)】
こっちも逃げ遅れた連中を保護してきたけどよ……
voice: vo_adv_1066012_072
店主:
【chara 611 face 4 (sad)】
すまないねえ、イノリちゃん……
voice: vo_adv_1066012_073
男の子:
【chara 111 face 4 (sad)】
ひいっ……
voice: vo_adv_1066012_074
女の子:
【chara 211 face 4 (sad)】
こわいよ……
voice: vo_adv_1066012_075
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
おまえたち、大丈夫だったですか!
【chara 106611 face 1 (normal)】
っていうかガキどもとばーちゃんまで逃げ遅れてたですか?
voice: vo_adv_1066012_076
ギャング2:
【chara 811 face 6 (surprised)】
すげえ音がしてたけど、終わったのか?
voice: vo_adv_1066012_077
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
いや、まだです……
これからボスの隠しアイテムで反撃の手を……
Choice: (3) イノリちゃんをお願い。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1066012_078
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
どういうつもりですか!
【chara 106611 face 3 (anger)】
待つですよお兄さん!
【chara 106611 face 6 (surprised)】
は? ランドソルが吹き飛ぶ? 【chara 106611 face 3 (anger)】
何言ってるですか!
voice: vo_adv_1066012_079
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
お兄さーーーん!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ギルドハウスを出た{player}の前に、
再び魔物使いが現れる。
voice: vo_adv_1066012_080
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
ふむ……ドラゴンはいないようだが、まあいい……
そっちのお前はなかなか頭は回るようだな。
そう、こんな狭い場所に逃げ込まれるとこちらとしては非常に困る。
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_081
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
だがまあ、そんな時のための地ならしだ。
こうして広げてしまえばこちらのテリトリーになる。
--- Switch scene ---
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_082
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
さあ、続きを始めようか。
ぼろ雑巾のようになったお前を見れば気も変わるだろう。
せいぜい役に立ってもらうぞ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
一方その頃、イノリたちはアジトの中で右往左往していた。
voice: vo_adv_1066012_083
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
あーもう! お兄さん一人でなんて無理ですよ……
【chara 106611 face 1 (normal)】
いったいどうすればいいですか……
voice: vo_adv_1066012_084
男の子:
【chara 111 face 4 (sad)】
うう……
voice: vo_adv_1066012_085
女の子:
【chara 211 face 4 (sad)】
やだあ……
voice: vo_adv_1066012_086
店主:
【chara 611 face 4 (sad)】
大丈夫だよ、ファミリーのみなさんがいるからねえ……
voice: vo_adv_1066012_087
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
そうでした……あたしがしっかりしないと……
【chara 106611 face 3 (anger)】
おまえたち! ここの連中を地下室に連れてくですよ!
地上にいるよりは安全なはずです!
voice: vo_adv_1066012_088
ギャング1:
【chara 911 face 6 (surprised)】
お、【chara 911 face 1 (normal)】
おう!
voice: vo_adv_1066012_089
ギャング2:
【chara 811 face 6 (surprised)】
イノリちゃんはどうするんだ?
まさか兄ちゃんを追いかけるんじゃ……
voice: vo_adv_1066012_090
イノリ:
【chara 106611 face 1 (normal)】
くやしいけど、このまま出てもやられるだけです。
【chara 106611 face 3 (anger)】
打ち合わせ通り、ボスの隠し部屋で
なにか武器になるものがないか探してみるですよ!
voice: vo_adv_1066012_091
ギャング2:
【chara 811 face 4 (sad)】
わかった。
こっちは任せてくれ。
voice: vo_adv_1066012_092
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
なにかあるといいんですけど。
あの竜の杖とか……
voice: vo_adv_1066012_093
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオッ!
voice: vo_adv_1066012_094
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
ぴゃああ! 【chara 106611 face 6 (surprised)】
って、ラーゴ!
こんなとこにいたですか!
【chara 106611 face 1 (normal)】
おまえもはやく地下に……
voice: vo_adv_1066012_095
ラーゴ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオギャオ!
voice: vo_adv_1066012_096
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
もしかして、おまえも戦う気ですか?
【chara 106611 face 1 (normal)】
……分かったです。【chara 106611 face 3 (anger)】
ついてくるです。
お兄さんがやられちゃう前にいいもん探し出すですよ!
voice: vo_adv_1066012_097
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオ!
voice: vo_adv_1066012_098
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
なんですか? こら、引っ張るなです!
今は遊んでる場合じゃ……え? メモ?
【chara 106611 face 1 (normal)】
カヤぴぃの字です。
voice: vo_adv_1066012_099
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
「カチコミに行くんで留守番頼む。
守りは任せた」ですか。【chara 106611 face 1 (normal)】
カヤぴぃらしいですね。
【chara 106611 face 2 (joy)】
よし! やる気でてきたです! がんばるですよ!!
voice: vo_adv_1066012_100
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
ていっても、思ってたより物がないですね……
【chara 106611 face 1 (normal)】
ボスのくせにこういう時のために、って何か置いてないんですか?
【chara 106611 face 3 (anger)】
まったく肝心な時に役にたたねーです!
voice: vo_adv_1066012_101
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオッ!
voice: vo_adv_1066012_102
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
それにしても……初めてここに来た時のことを思い出すですね。
【chara 106611 face 1 (normal)】
はじめは怖くて何も信じられなかったですけど……
voice: vo_adv_1066012_103
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
いつの間にかここがあたしの帰る場所になってるなんて……
【chara 106611 face 1 (normal)】
しかも、そこを守るために、逃げずにこんなに必死になってるなんて
不思議なもんですね。
voice: vo_adv_1066012_104
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
カヤぴぃとお兄さん、部下どもやガキどもやシマの連中
みんながあたしを受け入れてくれたのはこの場所があったからです。
voice: vo_adv_1066012_105
イノリ:
【chara 106611 face 1 (normal)】
それに、ここがなくなっちまうと……
ボスが帰ってくる場所がなくなっちまうじゃないですか……
voice: vo_adv_1066012_106
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
そうですよ……
この場所を、自分自身の居場所を守るのが、
【chara 106611 face 1 (normal)】
あたしのしたいことで、やるべきこと……
voice: vo_adv_1066012_107
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1066012_108
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
ぴゃああっ!?
【chara 106611 face 4 (sad)】
じ、地震ですか?
voice: vo_adv_1066012_109
ラーゴ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオ!
voice: vo_adv_1066012_110
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
違うです……これは……
巨大魔物:
【chara 3 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ボロボロになった{player}の身体が、
アジトのドアに叩きつけられる。
voice: vo_adv_1066012_111
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
さて、地ならしも済んだしチェックメイトといったところかな。
ドラゴン族! 聞こえてるんだろう?
早く出てこい! さもないと……
voice: vo_adv_1066012_112
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
お兄さん!? お兄さん!
Choice: (4) 出てきちゃダメだ……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1066012_113
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
ふむ、泣かせるじゃないか。
ならまずは足の一本でも……
voice: vo_adv_1066012_114
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
待つです!
【chara 106611 face 3 (anger)】
……出ていくですよ。
voice: vo_adv_1066012_115
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
あたしの仕事は、この場所を守ること。
カヤぴぃにも頼まれたんです。逃げるわけにはいかねーです……
voice: vo_adv_1066012_116
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
守る範囲には、もちろんお兄さんも入ってるんです。
【chara 106611 face 1 (normal)】
怖くないって言ったらウソになるですけど……
voice: vo_adv_1066012_117
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
逃げたり見捨てたりなんかよりはずっとマシです!
【chara 106611 face 6 (surprised)】
か、かか……【chara 106611 face 3 (anger)】
かかってこいですよこの三下!
voice: vo_adv_1066012_118
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
なんとも青い。
まあ、それがへし折れる様もまた楽しいのだがね。
よし、やれ!
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_119
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
その大振りは見切ったですよ!
voice: vo_adv_1066012_120
魔物使い:
【chara 8111 face 1 (normal)】
ちょこまかと。
守ると言ったな。ならば……仲間ごと黒焦げになれ!
火炎放射だ!
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_121
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
なっ! 【chara 106611 face 3 (anger)】
ラーゴ!
voice: vo_adv_1066012_122
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオ?
Choice: (5) 危ない!
----- Tag 5 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1066012_123
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
やらせは、しねえですよおおお!
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_124
魔物使い:
【chara 8111 face 6 (surprised)】
なっ!? なんだ?
火炎をかき消した……いや、吸収したのか!?
何なんだその姿は!
voice: vo_adv_1066012_125
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオ!
voice: vo_adv_1066012_126
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
お兄さん! 無事ですか!?
Choice: (6) 覚醒……しちゃったの?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1066012_127
イノリ:
【chara 106611 face 1 (normal)】
はぁ……はぁ……
身体が熱いです……【chara 106611 face 3 (anger)】
でもそれ以上に……
力が湧き上がってくるです!
voice: vo_adv_1066012_128
魔物使い:
【chara 8111 face 6 (surprised)】
くそ! 化け物め!
やれっ!
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_129
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
今なら! どんな相手でも!
負ける気はしねえですよ!!!
--- Switch scene ---
巨大魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1066012_130
魔物使い:
【chara 8111 face 6 (surprised)】
そん、な……うちの最高戦力が……
小規模な騎士団くらいなら吹き飛ばせるやつが
ただの一撃で……
voice: vo_adv_1066012_131
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
ふっ……ふふふふっ……はーっはっはっはっはー!
これが、完全な覚醒の力!
最高にハイってやつですよ! この力さえあれば……【chara 106611 face 6 (surprised)】
へっくちゅん。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1066012_132
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
はえ……? なんかいまポロって……
【chara 106611 face 1 (normal)】
んっ? 今落ちたのってもしかして……【chara 106611 face 6 (surprised)】
あたしのツノです?
voice: vo_adv_1066012_133
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
へ? 力も抜けて……ふにゃああ……
Choice: (7) イノリちゃん!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1066012_134
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
そっかーイノリちゃんは見つけたんだね。
自分の『龍の卵』を。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
気を失ったイノリを抱き留めた{player}の背後で、
聞き覚えのある声がする。
voice: vo_adv_1066012_135
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
本当の『龍の卵』はドラゴン族それぞれが自分の中に持つ可能性。
言い換えれば覚醒のトリガーとなる自分の核の部分ってところかな?
それを正しく認識できたから、イノリちゃんは暴走せずに済んだ。
voice: vo_adv_1066012_136
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
結果オーライだけど危ないとこだったね~
私の想定だと、カヤちゃんたちと合流して
サクっと倒してもらう予定だったんだけどなあ?
voice: vo_adv_1066012_137
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
まさか、イノリちゃんはこの場所を守ることに固執しちゃうなんてね~
ピンチにはなったけど……覚醒できたし、まあいっか。
voice: vo_adv_1066012_138
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
イノリちゃんの覚醒のトリガーは、自分の居場所だね。
ふふっ、その中に私が入ってるのはちょっとうれしかったな~
Choice: (8) もしかして……
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1066012_139
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
あ、今の私?
うん、もちろん本物だよ。ちょっと遠い場所にいるんだけどね。
でも、イノリちゃんには黙っててほしいな~
voice: vo_adv_1066012_140
ラーゴ?:
【chara 50211 face 1 (normal)】
だって、その方が面白そうじゃない?
voice: vo_adv_1066012_141
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオッ!
voice: vo_adv_1066012_142
魔物使い:
【chara 8111 face 6 (surprised)】
くそ、くそくそくそ……
化け物が……
もっと強い魔物を手に入れて復讐してやる……
voice: vo_adv_1066012_143
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
通報にあった魔物使いだな!
抵抗するな!
voice: vo_adv_1066012_144
魔物使い:
【chara 8111 face 6 (surprised)】
な、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】?
動きが早すぎる……貴様ら! 謀ったなあああ!
voice: vo_adv_1066012_145
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
確保!
ん? 君たちは確か……その子はどうしたんだ?
まさか巻き込まれて怪我でも……
voice: vo_adv_1066012_146
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
寝ているだけ……そうか、安心したよ。
そうだね、落ち着いたらでいいから、今回の事件で何か情報があれば
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に教えてくれ。それじゃあ!
voice: vo_adv_1066012_147
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
むにゃあ……らくしょーですよぉ……
うへへへへ……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして、イノリと{player}の一番長い日は
無事幕を閉じたのであった……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そしてそれから数日後。
voice: vo_adv_1066012_148
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
いやーほんと。あたしってば大活躍でしたねえ、お兄さん?
カヤぴぃにも見せたかったですよ。
voice: vo_adv_1066012_149
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
魔物使いのやつも無事【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に
引き渡したですし残党どもは当分はおとなしくなるですよ。
voice: vo_adv_1066012_150
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
でもまあボス代行としては当然の仕事ですけどね!
はーっはっはっは!
voice: vo_adv_1066012_151
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
とはいえ、【chara 106611 face 1 (normal)】
あれから覚醒はできてねーんですけど……
【chara 106611 face 6 (surprised)】
なんかツノも生え変わっちゃったし、なんだったんですかね?
voice: vo_adv_1066012_152
イノリ:
【chara 106611 face 1 (normal)】
はぁ……地道に自分自身を鍛えろ?
【chara 106611 face 6 (surprised)】
えー、覚醒すれば一発なのにおかしくないですか?
voice: vo_adv_1066012_153
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
まあでもいいです。
これでボスが帰ってきた時に、びっくりさせてやるですからね!
voice: vo_adv_1066012_154
ラーゴ:
【chara 50211 face 1 (normal)】
ギャオッ!
voice: vo_adv_1066012_155
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
どんなアホ面でおどろくのか、いまから楽しみですね、ラーゴ。
はーっはっはっはー!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そんなイノリを見ながら、「知らぬが仏」
ということわざを思い出す{player}であった。