ホマレ 第8話
{player}が漫画制作を手伝っている最中に帆稀は、本業として不正を行った企業にハッキングをする。物事を善悪でなく楽しいかどうかで決めるという帆稀は、物事の捉え方について助言をする。


-------------- situation:
青空ドローイング
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 エリスの出現によってランドソルからの撤退を余儀なくされた
{player}は、獣人族の国である
セントールスに身を寄せ、深い眠りについていた。

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 ……無事でよかった。

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 こんなに傷だらけになって……
君も急いで逃げればよかったのに。

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 でもそんなところが、君のいいところだもんね……
【chara 106711 face 6 (surprised)】 私はそうは思わないんだけどな。

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 だって君は、こんなにボロボロになって、
傷ついてる……

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 ……今日は私から君に、とっておきのプレゼント♪

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 君と私のつながりを深~く、
つなぎなおしてあげる……♪

--- Switch scene ---

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 お~い、こっちこっち~♪

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 来てくれてありがと~☆
【chara 106731 face 1 (normal)】 今日は晴れてるし、外でお仕事がしたい気分だったんだ。

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 それじゃあ行こっか♪ あっちだよ~

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 え~っと、君のデバイスは……【chara 106731 face 1 (normal)】 はいどうぞ☆
ロックはかけてないから、自由に使えるよ。

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 私のはこっち。少しいじってある特別製♪
mimiを経由して自宅のサーバーとリンクしてるから、
これがあればどこでも漫画が描けちゃうんだよ~☆

Choice: (1) 本当に?
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 本当だよ~!
【chara 106731 face 1 (normal)】 下書きはしてきたから、ペン入れと仕上げが
今日のお仕事で~す。頑張ろうね~♪

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 分からないところがあったら
何でも聞いてね? 【chara 106731 face 2 (joy)】 それじゃあ作業開始しま~す♪

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 ……実はこんなふうに、
誰かと一緒に作業するの、ずっとやってみたかったんだ~♪

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 あっ、今セリフのレイヤーを操作しちゃってる。
【chara 106731 face 1 (normal)】 そこじゃなくて、そこのコマはそっちのレイヤーで……
【chara 106731 face 2 (joy)】 そうそう♪ トーンは~……それを使えば大丈夫。

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 ふふっ、いいねいいね~☆
その調子でがんばりたまえよ、アシスタントくん♪

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 ずーっと正体を隠して活動してきたから、
手伝ってくれる人がいなかったの。

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 デジタルでやってるから、探せなくもなかったんだけど、
【chara 106731 face 4 (sad)】 なんかちょっと違う気がして……

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 こうして誰かと会話をしながらペン入れするのも初めてだし、
未完成の漫画を見せるのも初めて……

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 今までと違う気持ちで描けるのって楽しい~♪

Choice: (2) どんどん漫画が出来上がっていく!
----- Tag 2 -----
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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 すごいよね。絵を描いて、セリフをつけたら、
こうして漫画になるのって……【chara 106731 face 2 (joy)】 楽しんでくれてよかった~♪
今日は君にこれを見てほしかったから。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 それに……

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 ちょっとごめんね。【chara 106731 face 4 (sad)】 なんだろう、
mimiにメッセージが……

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帆稀:
【chara 106731 face 4 (sad)】 こんな時に仕事の連絡がきちゃった。
【chara 106731 face 1 (normal)】 君はそのまま作業を進めてて。
こっちのはすぐに片付けちゃうから。

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帆稀:
【chara 106731 face 4 (sad)】 誰かにお願いするような仕事じゃないよこれ。
【chara 106731 face 6 (surprised)】 まあお金さえ払ってくれるなら別にいいけど……

Choice: (3) それも漫画作りの仕事?
----- Tag 3 -----
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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 違うよ~。今は企業のサーバーにハッキングしてるの。
データを盗み出してほしいって依頼がきたから、
それを済ませてるところだよ。

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 あれ、どうして驚いてるの?
全然不思議じゃないと思うんだけど。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 だって私が、アストルムのサーバーから
ドラゴン族の情報を盗ってきたんだよ?

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 ミネルヴァなんていう、
現時点での世界最先端の技術が詰め込まれた、
化け物みたいなスペックの存在にアクセスしてね♪

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 こんなろくな対策もしてないサーバーへのハッキングくらい、
ご飯を食べながらでも楽勝だよ☆

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 というか、こっちが私の本業なの。
【chara 106731 face 6 (surprised)】 同人作家っていうか【chara 106731 face 1 (normal)】 漫画家は趣味でやってることだし♪

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 商業誌で連載しませんか~って声もかけてもらってるけど、
忙しくなるとアストルムが遊べなくなっちゃうから、
もうしばらくは自分の望むペースで活動するつもり。

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 ……どうしたの? 何か気になる?

Choice: (4) どうしてそんなことをしてるの?
----- Tag 4 -----
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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 そんなこと、か……
【chara 106731 face 1 (normal)】 理由は得意なことだからなのと、楽しいから♪
お金もそれなりにもらえるし。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 ……昔ね、私が小学生の頃、
ほんの少しの間だけ学校で一緒だった女の子がいたの。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 その子は天才って呼ばれてたんだけど、
本当になんでもできる子だった。【chara 106731 face 2 (joy)】 その子に憧れてたんだ。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 天才って、こういう子のことを言うんだって思ったなぁ~……
でもね、その子がなんでもできたから、憧れたんじゃないの。

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 なにをやっても、楽しそうだった。【chara 106731 face 1 (normal)】 それにすごく憧れたの。
最初はできないことでも、楽しみながら続けて、
最後にはできるようになってた。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 あの子みたいに、できないことも楽しくやれば、
いつかできるようになる気がした……【chara 106731 face 2 (joy)】 それがきっかけ。

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帆稀:
【chara 106731 face 2 (joy)】 そこから色んなことをやってみて、
一番得意になったことを仕事にしようって決めて、
今に至ってま~す♪

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 とにかく楽しいと思えることをやり続けてきたのが、今の私だよ。
漫画だって、もちろん楽しいから続けてる。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 学生時代はとにかくそんなふうに、楽しいことに全力だったな~☆
流夏もそうだけど、白銀さんっていう友達とも、
色んなことして遊んでた。今も時々アストルムで遊ぶけど~……

Choice: (5) えっと、そうじゃなくて……
----- Tag 5 -----
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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 じゃあどういうこと……?

--- Switch scene ---

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 ああ~、そっか~☆
もしかして自分が悪いことをしてると思ってないのかってこと?

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 それでいうと、
私は自分のしてることを善か悪かで判断はしないよ?

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 そもそも、物事にはっきりとした善悪なんてないの。
【chara 106731 face 6 (surprised)】 あるのはそれぞれの意思っていうか、願い……
欲望っていえばいいのかな? 力の向き?

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 とにかくそういうものの衝突が起きて、状況が変化するだけ。
1と1がぶつかって2になるか0になるか、あるいは1になるかは、
ぶつける人がどういう計算をしたいかによるでしょ?

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 私がやってる仕事はあくまでも計算機の役割で、
仕事はいつも私が楽しいと思えるかどうかで決めてる。

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 私にとって大事なのは、その計算が楽しいかどうかだけ。
いいか悪いかなんてどうでもいいの。今のところは。

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 もしも私が楽しさ以外を重要視するとしたら、
【chara 106731 face 1 (normal)】 それはもう世界がひっくり返るくらいの出来事が起きないと、
ありえないんじゃないかな?

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 心配してる君のために一応言っておくと、
今の仕事で狙った企業は不正経理の常習犯で、
その証拠を掴んでほしいって内容でした☆

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帆稀:
【chara 106731 face 6 (surprised)】 これでもし不正が明るみになったとしても、
【chara 106731 face 4 (sad)】 不正を働いた人の家族が路頭に迷うことがあったら、
私はいいことをしたとは、とても思えないな~

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 だから君も、助けたい人のことは考えた方がいいと思う。
【chara 106731 face 2 (joy)】 その人のためだけじゃなくて、君自身のためにもね♪

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帆稀:
【chara 106731 face 1 (normal)】 ちなみに、こうして君と一緒にいるのも、
私が楽しいって感じてるからだけど、
【chara 106731 face 5 (shy)】 君も楽しんでくれてたらうれしいな……♪

--- Switch scene ---

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 はい、お疲れさま~☆

voice: vo_adv_1067008_055
ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 君が今見てたのは夢みたいなもの……【chara 106711 face 2 (joy)】 じゃなくて、
私の記憶を元に再現した映像だよ♪

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 ほとんどは目覚めたら忘れちゃうと思うし、
今はあんまり気にしなくてもいいよ。

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 ……って言っても、
眠ってる君には届かない言葉なのかな?

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 あ~あ、本当はこんなふうに漫画を一緒に作ったり、
買い物したり、ゲームしたり……
色んなことを君としたいのにな~

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 状況が許してくれないよね~……
【chara 106711 face 4 (sad)】 あ~あ、つまんないな~

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 いつか必ず、もっと楽しいことしちゃおうね……♪

--- Switch scene ---

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 んん……

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 ふわぁ~……
【chara 106711 face 1 (normal)】 そっか~、こういう仕組みなんだ~♪

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 ……夢の中ではあんなこと言ってたけど、
君は君の思う通りに頑張って。

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 はぁ~、なんだかんだで私って、
君にはつい甘くなっちゃってるな~……

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ホマレ:
【chara 106711 face 6 (surprised)】 君の見せてくれる景色が面白いから?
それとも~……【chara 106711 face 1 (normal)】 なんだろうね? 【chara 106711 face 2 (joy)】 分かんないや☆

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ホマレ:
【chara 106711 face 1 (normal)】 あのエリスとかっていうのと、
正面からやり合ってもいいって思えるような勝ち目を見つけて……
また一緒に戦えるのを楽しみにしてるね。

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ホマレ:
【chara 106711 face 4 (sad)】 それまでに、たくさん辛いことが待ってるかもしれない……
【chara 106711 face 1 (normal)】 だとしても、君ならきっと大丈夫……頑張って。

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ホマレ:
【chara 106711 face 2 (joy)】 またね……♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 依然として深い眠りの中にある
{player}の頬を優しく撫でたホマレは、
静寂と暗闇の中に去っていくのだった。