カイザーインサイト 第3話
キャルと一緒に面会に訪れた{player}は、覇瞳皇帝が自らの死を望んでいると知る。再び戦う運命になればまた倒すという言葉を聞いた覇瞳皇帝は、その時まで生き続けることを選ぶ。
-------------- situation:
ニューロマンサー
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
【レイジ・レギオン】との接触を重ねた
{player}はある時、
キャルを連れて覇瞳皇帝の元を訪れていた。
voice: vo_adv_1069003_000
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……随分と久しぶりね。
もう用済みになったのかと思い始めたところだったわ。
Choice: (1) 今日は僕だけじゃないです。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1069003_001
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】
……陛下。この間はありがとうございました。
これ、よかったら食べてください。
voice: vo_adv_1069003_002
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
この間? 何のことかしら?
Choice: (2) 助けてくれたって聞きました。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1069003_003
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
勘違いも甚だしいわ。私が私自身のためにやったことよ。
もしも恩義に感じているのなら、気持ち悪いからやめてちょうだい。
voice: vo_adv_1069003_004
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
わ、分かりました……
voice: vo_adv_1069003_005
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……目的があるからここにいるのでしょう?
さっさと言いなさい。どこまでも愚図な子ね。
voice: vo_adv_1069003_006
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
あの……実は今、面倒なやつらが
あたしたちにちょっかい出してきてるんです。
voice: vo_adv_1069003_007
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
理由は分かってるわよ。そうじゃないでしょう……?
その鈍い頭でもっと考えてしゃべりなさい。
voice: vo_adv_1069003_008
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
すみません……【chara 106012 face 1 (normal)】
あたしが陛下に会って、
話をしておきたかったんです。
あの時はそういう話が全然できなかったから。
voice: vo_adv_1069003_009
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
ああ、やっぱり馬鹿なのねキャル……
会話以外の情報で吐き気がするくらいだったのに、
まだ私を無邪気に虐げたがっているのね。
voice: vo_adv_1069003_010
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
裏切り者がオーラのように幸福を纏って現れるだけで、
私は心どころか全身を引きちぎられそうなほどの
痛みを覚えているのよ。
voice: vo_adv_1069003_011
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
そんなことも分からないあなたとは、
これ以上何を話しても無駄よ。
voice: vo_adv_1069003_012
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
あなたも同じよ……
私はもう何も伝えないし、私にはもう何も伝わらない。
voice: vo_adv_1069003_013
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
さっさと裁きを下しなさい。法ではなく、
私が運命を狂わせたあなたが。
voice: vo_adv_1069003_014
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
できないというのならキャル、あなたでもいいわ。
それくらいの覚悟があって私を裏切ったのよね?
voice: vo_adv_1069003_015
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
陛下……? 何を言ってるんですか……?
Choice: (3) 僕たちはあなたを死なせない。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1069003_016
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
陛下を殺すなんてできません!
それが、陛下の責任の取り方なんですか……!?
voice: vo_adv_1069003_017
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
ええ……【chara 106911 face 6 (surprised)】
何よ。
あなたまさか、私が楽な方法を選ぼうとしていると思ってるの?
voice: vo_adv_1069003_018
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
そ、それは……
voice: vo_adv_1069003_019
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
……その通りよ。それが最も簡潔で、楽なの。
ゲームオーバーを選ぶだけなんだもの。
voice: vo_adv_1069003_020
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 2 (joy)】
後はせいぜい惨めにあがいてみせなさい。
地獄から悠々と観覧させてもらうわ。
voice: vo_adv_1069003_021
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
さあ……どちらでも構わないわ。
私に死を与えてみなさい……
voice: vo_adv_1069003_022
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
ダ……ダメです! 生きてください陛下!
あたしたちは、そんなつもりで会いにきたんじゃないんです!
Choice: (4) 僕たちに、力を貸してください。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1069003_023
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
……どうしてそんな夢想ができるのかしら?
……二虎競食の計で、私とあいつらを食い合わせたいのね?
voice: vo_adv_1069003_024
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
そういうのじゃありません! 【chara 106012 face 4 (sad)】
ただ、あたしは……
こいつも陛下の命を奪うことなんて
望んでません。だって陛下は……
Choice: (5) この世界を作ってくれた人だから。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1069003_025
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
……私にとってはもう、
はっきりと思い出せなくなった過去の話よ。
voice: vo_adv_1069003_026
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……でもそうね。確かに私はその中の一人だった。
だからどうしたっていうの? 私は大勢を苦しめた大罪人なの。
voice: vo_adv_1069003_027
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
分かってます。あたしだって、
陛下ほどじゃないけど罪を背負ってます。
voice: vo_adv_1069003_028
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
それでも、陛下たちが作ったこの世界があったから、
こいつや仲間に出会えました。
Choice: (6) 僕たちにきっかけをくれたんです。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1069003_029
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
願いの産物に乗っかっただけのことを、
よくもまあそこまで言えたものね……盗人猛々しい。
voice: vo_adv_1069003_030
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
どう思われても構いません。ただ、あたしはあたしなりに、
恩返しとして、いつか陛下のことも救えるような人間に
なれたらいいなって、思ってます。
voice: vo_adv_1069003_031
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
……随分と傲慢になったわね。
彼は元からだったけど。
voice: vo_adv_1069003_032
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
傲慢なんかじゃありません……
あたしにはまだ、陛下が必要なんです。
voice: vo_adv_1069003_033
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
今でも陛下に憧れ続けたいあたしが、
あたしの中にはまだいるんです。
voice: vo_adv_1069003_034
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
……それこそが傲慢だわ。分からないの?
voice: vo_adv_1069003_035
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
死を望む罪人には、生を与え続けるという罰が
何よりも耐え難いのよ。
voice: vo_adv_1069003_036
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
私の願いを、あなたたちは今度も阻むのね。
Choice: (7) ごめんなさい。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1069003_037
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
罪悪感を覚えられていること自体、屈辱よ。
voice: vo_adv_1069003_038
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
生きてください、陛下。それが陛下にとって
一番重くて、苦しい罰なら、なおさらです。
Choice: (8) 僕たちは誰にも死んでほしくない。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1069003_039
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
たとえ私であろうとも……【chara 106911 face 2 (joy)】
ご立派な思想だこと。
voice: vo_adv_1069003_040
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
生かしておいたからといって、
私がそう容易く力を貸すと思っているの?
だとしたら、おめでたすぎて涙が出るわ。
voice: vo_adv_1069003_041
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
私が生きて、生き抜いて……
またあなたたちを倒そうと立ちはだかったらどうするのかしら?
voice: vo_adv_1069003_042
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
一度だけじゃないわ。二度でも、何度でも……
【chara 106911 face 6 (surprised)】
その時、あなたはどういう未来を選ぶというの?
Choice: (9) それは……
----- Tag 9 -----
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──言葉に詰まった{player}は想像した。
この先の未来で現実になるかも知れない、戦いの光景を。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1069003_043
覇瞳皇帝:
【chara 106912 face 2 (joy)】
あはははははっ! いいわ……!
やっぱりこうでなくちゃいけないわよねえ!
voice: vo_adv_1069003_044
覇瞳皇帝:
【chara 106912 face 2 (joy)】
私がいつまでも大人しくしていると勘違いしてたみたいだけど、
そんな未来を裏切るなんて簡単すぎたわ!
voice: vo_adv_1069003_045
覇瞳皇帝:
【chara 106912 face 1 (normal)】
今度こそ本当の決着をつけられるわね!
私かあなた、どちらかの命が尽きるまで……!
voice: vo_adv_1069003_046
覇瞳皇帝:
【chara 106912 face 2 (joy)】
互いの願いと世界の未来を賭して、全力で戦いましょう!
voice: vo_adv_1069003_047
覇瞳皇帝:
【chara 106912 face 2 (joy)】
これこそ、私の望んだ終末よ……!
【chara 106912 face 3 (anger)】
神である私に死を与えてみなさい! プリンセスナイト!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1069003_048
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
さあ、答えなさい。あなたは……
Choice: (10) また倒します! 何度だって!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1069003_049
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……そう。選ぶのね、その未来を。
voice: vo_adv_1069003_050
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
……だったらあなたが私に死を与えるまで、
抗い続けるわ。
Choice: (11) 僕たちもあなたと戦い続けます。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1069003_051
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
あ、あたしもです! それが陛下の願いなら!
voice: vo_adv_1069003_052
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
二人とも他の仲間の同意も得ずに、
勝手に言い切ってしまっていいのね。
voice: vo_adv_1069003_053
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
あっ! えっと、それはこれからなんとかします!
【chara 106012 face 4 (sad)】
ごめんなさい! ちゃんとしたお返事は今度必ず──
voice: vo_adv_1069003_054
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
──必ず聞かせなさい。私の願う答えを。
それまではこの命、預けておいてあげるわ。
voice: vo_adv_1069003_055
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
陛下……【chara 106012 face 2 (joy)】
はい! 必ず!
voice: vo_adv_1069003_056
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】
やったわ!
陛下が生きてくれるって!
voice: vo_adv_1069003_057
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
まだそう答えたつもりはないわよ……本当に愚かね。
voice: vo_adv_1069003_058
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
……不快だけど、私の中にもまだ
戦う意志が、生きたいという欲望がかすかに残っていた……
voice: vo_adv_1069003_059
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ここから見届けておいてあげるわ、あなたたちを。
【chara 106911 face 3 (anger)】
私以外の相手に負けるのは許さないわよ。いいこと?
Choice: (12) がんばります。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1069003_060
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】
陛下。見守っていてください。
あたしたちの戦いを。勝ってきますから。それじゃあ……
voice: vo_adv_1069003_061
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
待ちなさい。
voice: vo_adv_1069003_062
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
えっ?
voice: vo_adv_1069003_063
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
それを置いていきなさい。
食べて戦いに備えておくわ。
voice: vo_adv_1069003_064
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】
っ! ……はい。また持ってきます……たくさん。
今日はありがとうございました、陛下……!
Choice: (13) ありがとうございました。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1069003_065
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……こんな程度の未来で満足するようなら、
やっぱり死ぬべきだったわ……
voice: vo_adv_1069003_066
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
再戦の気配がするだけ、このルートはマシだけど……
あむっ……【chara 106911 face 4 (sad)】
しょっぱ。何よこれ……下手くそ。
voice: vo_adv_1069003_067
ラビリスタ:
【chara 106812 face 1 (normal)】
……何度倒しても立ち上がってきた少年と
また戦うなら、お供え物のご飯くらいは食べておかないとね。
voice: vo_adv_1069003_068
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
私を訪ねている余裕なんてないくせに
よくもまあベラベラと無駄話を……
voice: vo_adv_1069003_069
ラビリスタ:
【chara 106812 face 6 (surprised)】
アンタこそ、まるで嫁をいびる小姑みたいによくしゃべるね。
チクチク言葉はそろそろ直さないと人に好かれないぞ?
voice: vo_adv_1069003_070
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
元から好かれるつもりなんてないわ。
voice: vo_adv_1069003_071
ラビリスタ:
【chara 106812 face 1 (normal)】
嘘つけ……真那。キミがまだ神として愛されたいなら、
人間程度の存在には時々奇跡を起こしてやるくらいで、
十分だと思うな。アタシは。
voice: vo_adv_1069003_072
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
……釈迦に説法って言葉、知らないとは言わせないわよ。
voice: vo_adv_1069003_073
ラビリスタ:
【chara 106812 face 4 (sad)】
あーはいはい、ごめんなさいね。
【chara 106812 face 1 (normal)】
……ま、気が向いたら一緒に世界でも救ってよ。神様。
voice: vo_adv_1069003_074
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
ふん……
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
それからしばらく経った後──
牢獄を出て力を取り戻した覇瞳皇帝は、
アストルムを蹂躙する巨神を目の当たりにしていた。
voice: vo_adv_1069003_075
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
……本当に邪魔ね、あのデカブツ。
【chara 106914 face 4 (sad)】
人が整備したインフラや環境をボロボロにして、
虫唾が走るわ……
voice: vo_adv_1069003_076
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】
それに……まだ私は、全力で抗ってないのよ──!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
覇瞳皇帝は{player}が自らにもたらす
結末を求めるかのように、巨神への攻撃を試みるのだった。