ネネカ 第4話
ネネカは覇瞳皇帝との決戦に備え、現実世界で{player}と出会った時の記憶を再生する。かつてはネネカと敵同士だったが、このまま味方になって欲しいと願う{player}だった。
-------------- situation:
シークレットエンカウント
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
分身のネネカは{player}と話す中で、
しばらく会わずにいた彼の成長度合いを観察していた。
voice: vo_adv_1070004_000
ネネカ:
【chara 107011 face 6 (surprised)】
……以前よりもプリンセスナイトとしての力が強く、
【chara 107011 face 1 (normal)】
いいえ、元に戻りつつありますね。
voice: vo_adv_1070004_001
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
どうやら私の見立て通り、貴方の失った記憶が
プリンセスナイトの力の鍵になっているようですね。
voice: vo_adv_1070004_002
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
今後の戦い、【chara 107011 face 6 (surprised)】
特に真那との決戦では、
【chara 107011 face 1 (normal)】
貴方の力が必要になってくると考えています。
voice: vo_adv_1070004_003
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
そこで私の中に残っている3割ほどの記憶の中から、
現実世界で貴方と出会った時のものを、今から再生します。
voice: vo_adv_1070004_004
ネネカ:
【chara 107011 face 4 (sad)】
私にとってもはじめてのことです。何が起こるか分かりません。
【chara 107011 face 1 (normal)】
ですがこれは私たちにとって、必要な行いです。分かりますね?
Choice: (1) 分かりました。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1070004_005
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
いい返事ですね。【chara 107011 face 1 (normal)】
それでは今から、記憶を再生します──
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──その日{player}は学校で行われる
学生のネット利用に関する講演の授業のため、
体育館へ向かっていた。
voice: vo_adv_1070004_006
女子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
あっ! {player}くん!
次の授業、体育館から教室に変更だって!
voice: vo_adv_1070004_007
女子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
来るはずだった講師の……厚生労働省の人!
病気で倒れちゃったらしいよ。それで特別にネット中継で
別の人が話すんだ〜って、先生が言ってた!
voice: vo_adv_1070004_008
男子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
どうせおっさんのなげー話なんだろ?
早く終わんねーかなー……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1070004_009
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
──こんにちは、椿ヶ丘高校のみなさん。
こちらの姿は見えていますか?
voice: vo_adv_1070004_010
男子生徒2:
【chara 1 face 1 (normal)】
女の人じゃん……先生これちゃんと映んないの!?
voice: vo_adv_1070004_011
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
どうやら映像が表示できていないようですね。
こちらの設定を変更しましょう。
voice: vo_adv_1070004_012
似々花:
【chara 107031 face 6 (surprised)】
……これで映りましたか? 【chara 107031 face 1 (normal)】
こんにちは。
私は現士実似々花。今回は知人の代理で講演を行います。
voice: vo_adv_1070004_013
女子生徒2:
【chara 1 face 1 (normal)】
この人ってたしかアレじゃない?
ウィズダムの……七冠! すごーい! 本物だよ!
voice: vo_adv_1070004_014
男子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
えっ!? 本物なん!?
voice: vo_adv_1070004_015
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
みなさんお静かに。私は本物ですよ。本日は都合が悪く、
みなさんと直接お会いできないのが残念です。
voice: vo_adv_1070004_016
男子生徒2:
【chara 1 face 1 (normal)】
何が七冠だよ……どう見ても小学生でしょ。
voice: vo_adv_1070004_017
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
今日はみなさんに正しいネットの利用方法について話そうと、
思っていたのですが……【chara 107031 face 3 (anger)】
気が変わりました。
voice: vo_adv_1070004_018
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
今さっき私を小学生といったそこの貴方。
今回のサンプルケースは貴方にします。
voice: vo_adv_1070004_019
男子生徒2:
【chara 1 face 1 (normal)】
え……?
voice: vo_adv_1070004_020
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
2年生で出席番号は……5番。バスケ部所属で、
【chara 107031 face 6 (surprised)】
自宅の間取りは……【chara 107031 face 2 (joy)】
4LDK。妹がいるのですね。
voice: vo_adv_1070004_021
男子生徒2:
【chara 1 face 1 (normal)】
ちょっ、なんで! どうやって……!
voice: vo_adv_1070004_022
似々花:
【chara 107031 face 6 (surprised)】
なるほど。前回のテストは赤点で母親に叱られた……
【chara 107031 face 2 (joy)】
私を小学生だと間違えてしまうのも、仕方ない話ですね。
voice: vo_adv_1070004_023
男子生徒2:
【chara 1 face 1 (normal)】
す、すみませんでした!
ごめんなさい! 俺が悪かったです!
voice: vo_adv_1070004_024
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
いいでしょう。その謝罪に免じて許してあげます。
voice: vo_adv_1070004_025
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
みなさんは今、私が彼の携帯などに侵入して、
個人情報を盗み見たのでは、と思っていませんか?
voice: vo_adv_1070004_026
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
それは全くの誤りです。実は今の情報は全て、
ネット上にある情報を集めてきただけに過ぎません。
voice: vo_adv_1070004_027
似々花:
【chara 107031 face 6 (surprised)】
実はさっきの彼の個人情報も、彼はもちろん、
彼の家族や友人、【chara 107031 face 1 (normal)】
つまり貴方たちが発信したものです。
voice: vo_adv_1070004_028
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
さっきの生徒さんは、家に帰ったら友人やご家族と話して、
過去にSNSへアップロードした写真や動画を確認しましょう。
voice: vo_adv_1070004_029
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
今の時代、本人やそれ以外の人間のSNSアカウントから、
個人情報は簡単に割り出せてしまいます。
voice: vo_adv_1070004_030
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
機械における対策はもちろん日々進んでいますが、
肝心なのはそれを利用する人自身です。
voice: vo_adv_1070004_031
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
mimiを用いたVRゲームやネットの利用中なども同様に、
個人情報の取り扱いには気をつけるべきです。
voice: vo_adv_1070004_032
似々花:
【chara 107031 face 6 (surprised)】
当然ですが、mimiやVRネットのセキュリティシステムは、
完璧に近いものです。
voice: vo_adv_1070004_033
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
ただし、その分利用者本人が個人情報を含めて、
ネット上での発言には気をつけていかなければなりません。
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1070004_034
女子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
あ、いたいた!
ねえ{player}くん。ちょっといい?
voice: vo_adv_1070004_035
女子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
実は先生に屋上から物を運んでくれって頼まれちゃって……
手伝ってもらってもいいかな?
voice: vo_adv_1070004_036
女子生徒1:
【chara 1 face 1 (normal)】
あははは……まさかこんな簡単についてきてくれるなんて、
驚いちゃうな。こんな真似、する必要なかったかも──
voice: vo_adv_1070004_037
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
──貴方相手にこれ以上偽っても仕方ありませんね。
【chara 107031 face 4 (sad)】
騙す意味を見失うほどのお人好しですね、貴方は。
voice: vo_adv_1070004_038
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
こんにちは、{player}。
Choice: (2) 授業はネット中継だったはず……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1070004_039
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
どんな情報も鵜呑みにしてはいけませんよ。
【chara 107031 face 4 (sad)】
あまりにも簡単についてきた、貴方の人の良さには呆れます。
voice: vo_adv_1070004_040
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
ですがそんな貴方の在り方こそが、
晶の言う通り、私が敗れた理由なのかも知れません。
voice: vo_adv_1070004_041
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
究極の個である私たち七冠にとって、対極の存在……
私は今、貴方に強い興味を抱いています。
voice: vo_adv_1070004_042
似々花:
【chara 107031 face 6 (surprised)】
言い忘れるところでしたが、【chara 107031 face 1 (normal)】
今日の講演は全て、
校内の空き教室を借りて配信していました。
voice: vo_adv_1070004_043
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
あの男子生徒の個人情報も、
全学生の情報を事前に調べておいたに過ぎません。
voice: vo_adv_1070004_044
似々花:
【chara 107031 face 4 (sad)】
まだ高校生ですから仕方ありませんが、
皆一様に信じ込むとは……【chara 107031 face 1 (normal)】
明日にはネタばらしがあるはずですよ。
Choice: (3) なんでこの学校に……?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1070004_045
似々花:
【chara 107031 face 2 (joy)】
私を退けたプリンセスナイトの顔を、
一度拝んでみたくなったんです。
voice: vo_adv_1070004_046
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
少し知人に協力してもらって、
代理で講演を行えるよう調整してもらったのです。
Choice: (4) どうやって僕を突き止めたんだ……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1070004_047
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
日本国が配布していないIDが割り振られたmimiを探し、
その端末からのネット利用の痕跡を探り当てただけです。
voice: vo_adv_1070004_048
似々花:
【chara 107031 face 6 (surprised)】
プリンセスナイトのmimiは、七冠が特別に用意したもの。
【chara 107031 face 1 (normal)】
それを突き止めるのは、同じ七冠の私には簡単なことです。
voice: vo_adv_1070004_049
似々花:
【chara 107031 face 2 (joy)】
……そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。
こんな美味しい情報を他の七冠に渡しても、面白くありません。
voice: vo_adv_1070004_050
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
ですから今日のことは、私たち二人だけの秘密にしましょう。
voice: vo_adv_1070004_051
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
……彼の痕跡を見つけるのは、あまりにも簡単過ぎました。
【chara 107031 face 6 (surprised)】
どうやら晶は、彼と私たち七冠を会わせたがっている……
voice: vo_adv_1070004_052
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
情けをかけさせたい、などと甘い考えではないはず。
……【chara 107031 face 4 (sad)】
晶。相変わらず貴方の考えを読むのは面倒です。
voice: vo_adv_1070004_053
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
それにリアルで個人攻撃を行うのは、私の趣味ではありません。
こうして顔を拝めただけで満足です。
voice: vo_adv_1070004_054
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
貴方の前に姿を見せるのは、これが最初にして最期です。
【chara 107031 face 4 (sad)】
戦いにおいて、余計な情けをかけてしまうかも知れませんから。
voice: vo_adv_1070004_055
似々花:
【chara 107031 face 2 (joy)】
次はまた、アストルムで会いましょう。
どうかその時まで、元気でいてください。
voice: vo_adv_1070004_056
似々花:
【chara 107031 face 1 (normal)】
……今度会った時こそ、貴方を倒します。
【chara 107031 face 2 (joy)】
それではさようなら、晶のプリンセスナイト。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1070004_057
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
……再生終了。
今のが現実世界での、私と貴方の記憶です。
voice: vo_adv_1070004_058
ネネカ:
【chara 107011 face 6 (surprised)】
以前はこの後も結局敵のままでしたが、
【chara 107011 face 1 (normal)】
今はこの世界から抜け出すため、貴方に協力します。
Choice: (5) ……抜け出した後はどうなるの?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1070004_059
ネネカ:
【chara 107011 face 6 (surprised)】
そうですね……
【chara 107011 face 2 (joy)】
貴方の行い次第、ということにしておきましょうか。
Choice: (6) 味方でいてくれるよう頑張る。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1070004_060
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
そうですか……そうなるといいですね。
voice: vo_adv_1070004_061
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
期待していますよ。私という万華鏡の見え方は、
貴方にしか決められないのですから。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}はこの戦いが終わっても、
ネネカには敵ではなく味方であり続けて欲しいと願うのだった。