コッコロ(サマー) 第5話
コッコロは神秘的な光景が見られるという海溝『星々の海』へと、{player}を連れていきたいと考える。そこで、水中での活動を可能にする新たな加護を体得するため、厳しい修行を行うのだった。
-------------- situation:
夏への助走
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
初夏のある日のこと──
コッコロは、探し物のために衣装入れを次々と開けていた。
voice: vo_adv_1076005_000
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】
……はて? どこにしまっていたでしょうか……?
この引き出しの中にもないとすると……【chara 105913 face 1 (normal)】
ならば、こちらの……?
voice: vo_adv_1076005_001
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】
おお、ここに入っていましたか!
【chara 105913 face 1 (normal)】
普段着る機会がありませんから、すっかり失念しておりました。
Choice: (1) おはよう。なにを探してたの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1076005_002
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
主さま、お目覚めになられたのですね。おはようございます。
物音が少々騒がしかったでしょうか……?
voice: vo_adv_1076005_003
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
実は、わたくしの水着を探しておりました。
【chara 105913 face 2 (joy)】
もうすぐこのランドソルに夏がやってまいりますので。
voice: vo_adv_1076005_004
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
今年は【美食殿】の活動にバカンスの予定はありませんが、
【chara 105913 face 2 (joy)】
わたくしは海に行きたいと考えておりまして……
voice: vo_adv_1076005_005
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
もちろん、わたくし一人ではなく、
主さまと一緒に……いかがでしょうか?
Choice: (2) もちろんいいけど、どうして?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1076005_006
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
ありがとうございます。
【chara 105913 face 1 (normal)】
きっとそうお答えになられると信じておりました。
【chara 105913 face 2 (joy)】
さすがは、わたくしの主さまでございます。
voice: vo_adv_1076005_007
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
……以前、海中散歩をしたのを覚えておいででしょうか?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1076005_008
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
わたくし、海にきて良かったです。
不思議な魔法をかけてくれたキャルさまには、
感謝しなくてはいけませんね。
voice: vo_adv_1076005_009
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
わわ、っと……姿勢の維持が難しいですね。
【chara 107611 face 1 (normal)】
重力が存在しないという、
遠い宇宙のどこかの星を歩いている気分でございます。
voice: vo_adv_1076005_010
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
わたくし、故郷の山奥で……
たくさん本を読んで、いつも空想していたのですよ。
voice: vo_adv_1076005_011
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
わたくしたちの頭上、
天空のさらに向こうに広がっているという大宇宙……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1076005_012
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
……それは、体がふわふわと浮き、
天地の感覚も曖昧になった未知なる体験でした。
voice: vo_adv_1076005_013
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
あれから様々な文献を読む中で、
そんな宇宙の光景によく似た海溝が、大陸の近海にあると知りました。
voice: vo_adv_1076005_014
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
そこは、昼でも太陽の光が届かず、常に暗闇にあるといいます。
……ですが、【chara 105913 face 2 (joy)】
夜になると他の海域では見られない
特別な光景が広がると書かれておりました。
voice: vo_adv_1076005_015
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
なんでも、その海溝にのみ生息する海洋生物たちが、
夜になると一斉に光り始めるのだそうです。
voice: vo_adv_1076005_016
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
文献では『星々の海』と呼ばれておりました。
【chara 105913 face 2 (joy)】
読んだだけで、抑えられないほどの胸の高鳴りを感じました……!
voice: vo_adv_1076005_017
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
そこで、主さまにそんな光景を見ていただきたくて、
こうして準備をしていた次第でございます。
Choice: (3) 楽しみにしてるね。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1076005_018
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
はい。お任せくださいまし、主さま。
必ずや神秘的な光景を見にいきましょう。
voice: vo_adv_1076005_019
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
……わたくしは山奥の里で生まれ育ったエルフです。
【chara 105913 face 4 (sad)】
そのような者にとって、海は不得手な場所なのです。
voice: vo_adv_1076005_020
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
しかし、わたくしは主さまにお仕えするガイド役……
例えどのような場所でも必ず導くのが使命でございます。
voice: vo_adv_1076005_021
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
ですから、このガイドを成功させることで、
これからの冒険に向けて、
さらなる安心感を持っていただけるのではないかとも考えたのです。
voice: vo_adv_1076005_022
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
必ずや、ガイド役としての成長を示してみせます。
voice: vo_adv_1076005_023
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】
……と、その前に、新たな加護を体得しなければなりません。
voice: vo_adv_1076005_024
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
前回海に行った時は、
キャルさまの魔法で海中散歩を楽しむことができました。
【chara 105913 face 4 (sad)】
しかし、今回もご都合が合うかどうかわかりませんので……
voice: vo_adv_1076005_025
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
それに、あの魔法と同じ効果の精霊の加護を体得できれば、
海を克服する足がかりになるかと思います。
voice: vo_adv_1076005_026
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
ですので今日は、ランドソルの近くの水場で修行を行おうと思います。
【chara 105913 face 1 (normal)】
よろしければ、主さまも一緒に来ていただけるとうれしいのですが……
Choice: (4) 僕の水着は、どこにしまったっけ……?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1076005_027
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
はい、こちらにございます。
主さまの水着は、一番初めに準備を済ませておりました。
voice: vo_adv_1076005_028
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
それにどこにしまったかなど忘れたりしませんでしたよ。
主さまのお召し物の所在は全て記憶しておりますから。
voice: vo_adv_1076005_029
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
それでは主さま、まずはしっかりと腹ごしらえをなさってください。
【chara 105913 face 1 (normal)】
今朝食をお持ちいたしますね。準備が済んだら出発いたしましょう。
voice: vo_adv_1076005_030
コッコロ:
【chara 107612 face 1 (normal)】
……いっち、にっ……さん、しっ……!
voice: vo_adv_1076005_031
コッコロ:
【chara 107612 face 1 (normal)】
ふう……準備運動はこれくらいで大丈夫でしょうか。
【chara 107612 face 2 (joy)】
主さまもお済みになられたようですね。
Choice: (5) 修行を始めよう!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1076005_032
コッコロ:
【chara 107612 face 2 (joy)】
はい! 【chara 107612 face 1 (normal)】
では、精神を研ぎ澄ませて……!
voice: vo_adv_1076005_033
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
……風の精霊よ!
わたくしたちに、優しき空気の衣を授けたまえ!
voice: vo_adv_1076005_034
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
ふぅ……キャルさまの魔法のように、
空気の膜を体の表面に張ってみました。
【chara 107611 face 4 (sad)】
これで大丈夫だと思うのですが……
voice: vo_adv_1076005_035
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
ええと。【chara 107611 face 1 (normal)】
目で見てわかるものではございませんので、
さっそく水の中に入ってみるといたしましょう。
voice: vo_adv_1076005_036
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
……せーのっ!
voice: vo_adv_1076005_037
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
……けほっ、けほっ!
voice: vo_adv_1076005_038
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
あ、主さま……申し訳ございません……
全くの大失敗でございました……
Choice: (6) まだ修行は始まったばかり。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1076005_039
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
あ、ありがとうございます……
voice: vo_adv_1076005_040
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
空気の衣をもっと厚くすればよいのでしょうか……?
【chara 107611 face 1 (normal)】
試行錯誤を重ねてみるといたしましょう。
voice: vo_adv_1076005_041
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
主さま、どうか最後までお付き合いくださいまし……!
【chara 107611 face 1 (normal)】
では、まいります! 風の精霊よ!
voice: vo_adv_1076005_042
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
はあっ……はあっ……
Choice: (7) かなり潜れるようになってきた!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1076005_043
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
ええ。何度も試したことで、手応えを掴み始めてまいりました。
こういう類の加護の使い方は初めてですが、希望が見えてきました。
voice: vo_adv_1076005_044
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
まだまだ底までは潜れませんが、
【chara 107611 face 2 (joy)】
この調子なら、次できっと……【chara 107611 face 6 (surprised)】
おや?
Choice: (8) どうしたの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1076005_045
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
ええと……実は、この修行を行うにあたって、
万事うまくいくようにと、祈りを込めたお守りを作ったのですが……
voice: vo_adv_1076005_046
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
どうやら先ほど潜水した時に、水底へと落としてしまったようです。
voice: vo_adv_1076005_047
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
乾燥させた草木で編んでおりますから、
長時間水に浸かっていると、ふやけて解けてしまいます。
voice: vo_adv_1076005_048
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
大事な品というわけではありませんが、なんとも縁起が……
voice: vo_adv_1076005_049
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
すぐにでも取りに行きたいのですが、
少し休まないと潜る体力が……
Choice: (9) 僕が取りに行ってくるから休んでて。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1076005_050
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
し、しかし……【chara 107611 face 4 (sad)】
加護の力が強まってきているとはいえ、
完全に体得できたわけではございません……
Choice: (10) 次こそ完璧になってるはず。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1076005_051
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
……主さまがそうおっしゃるのでしたら……
【chara 107611 face 1 (normal)】
風の精霊よ!
voice: vo_adv_1076005_052
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
どうか無理だけはなさらないでくださいまし……!
【chara 107611 face 1 (normal)】
わたくしも少し休んだら、すぐに向かいます……!
voice: vo_adv_1076005_053
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
主さま、どうかお気をつけて……
voice: vo_adv_1076005_054
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
っ!? 主さまっ!!
voice: vo_adv_1076005_055
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
もしや、やはり加護が不完全で……!?
【chara 107611 face 3 (anger)】
い、今すぐ助けに参りますっ!
風の──
Choice: (11) 危ないから来ないで!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1076005_056
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
し、しかし!
【chara 107611 face 4 (sad)】
元はと言えば、わたくしがお守りを落とし、
未だ加護を体得できていないせいでございます!
voice: vo_adv_1076005_057
コッコロ:
【chara 107611 face 3 (anger)】
このままじっと安全な場所で、
主さまがもがいている姿を見てはいられませんっ!
voice: vo_adv_1076005_058
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
あ、主さまっ!?
voice: vo_adv_1076005_059
コッコロ:
【chara 107611 face 3 (anger)】
加護はまだ完全ではありませんが、
主さまを思えば、多少の無理くらいは……!
voice: vo_adv_1076005_060
コッコロ:
【chara 107611 face 3 (anger)】
待っててくださいまし、今すぐ助けにまいりますっ!
voice: vo_adv_1076005_061
コッコロ:
【chara 107611 face 3 (anger)】
風の精霊よ……
どうか、わたくしの主さまを救う加護を……!
voice: vo_adv_1076005_062
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
主さま……主さま……!
voice: vo_adv_1076005_063
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
先ほどは、この深さで効果が切れて……
【chara 107611 face 1 (normal)】
ですが……【chara 107611 face 3 (anger)】
だからといって引き返すわけにはまいりません!
voice: vo_adv_1076005_064
コッコロ:
【chara 107611 face 3 (anger)】
この先には、主さまが……!
もっと深く、もっと先へ……!
voice: vo_adv_1076005_065
コッコロ:
【chara 107611 face 6 (surprised)】
み、見えました!
主さまのお手手でございます!
voice: vo_adv_1076005_066
コッコロ:
【chara 107611 face 3 (anger)】
必ずや、そのお手手を掴み、共に『星々の海』へ!
Choice: (12) う、ううん……?
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1076005_067
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
あ、ああっ! 主さま……!
よかった……お目覚めになられましたね……!
voice: vo_adv_1076005_068
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
引き上げても意識がなかったので、
今まさに人工呼吸を行おうと思っていたところでした。
Choice: (13) 助けてくれて、ありがとう。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1076005_069
コッコロ:
【chara 107611 face 4 (sad)】
いえ……申し訳ございません……
危険な目に遭わせた上に、助けをこばむ主さまの意思に背いて、
わたくしも飛び込んでしまいました。
voice: vo_adv_1076005_070
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
ですが、悪いことばかりではございませんでした。
voice: vo_adv_1076005_071
コッコロ:
【chara 107611 face 1 (normal)】
主さまを救うために、かけた加護……
これまで以上に強い気持ちを込めてかけた加護……
voice: vo_adv_1076005_072
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
その主さまを想う気持ちに、風の精霊が応えてくれたのです。
見事、水中で自由自在に呼吸できる加護を体得いたしました。
voice: vo_adv_1076005_073
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
この通り、主さまを助けたあと、
水底までお守りを取りに行くことができました。
voice: vo_adv_1076005_074
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
主さまの存在が、わたくしをまた一つ成長させてくれたのです。
未だ到達することのできなかった場所へと辿り着けました。
Choice: (14) 修行成功だね!
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1076005_075
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
はい……!
【chara 107611 face 1 (normal)】
これできっと『星々の海』へとお連れすることができます。
voice: vo_adv_1076005_076
コッコロ:
【chara 107611 face 2 (joy)】
ああ、主さまと過ごす二度目の冒険の夏は、
もうまもなくでございますね♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
新たなる加護を体得したコッコロは、
未知の神秘が待つ海溝に胸を躍らせるのだった。