アヤネ(クリスマス) 第3話
クリスマスプレゼントを買いに街へ行く{player}とアヤネたち。そこで『シャドウ』が倒された事を知る。だが『シャドウ』は消滅しかけながらもアヤネの元に現れ、両親へのプレゼントを託すのだった。
-------------- situation:
妹と私が願うこと
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
アヤネが自分そっくりの『シャドウ』を助けてから、数日が経った。
『シャドウ』は気がつけば姿を消しており、
結局、あれが何者だったのかは不明のまま――
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
何となく心に引っかかるものを残しつつも、
イブに行われるパーティーの準備などに忙殺されていて、
アヤネは次第にあの不思議な『シャドウ』のことを忘れていた。
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アヤネ:
【chara 108611 face 2 (joy)】
ふんふふんふふ~ん♪
voice: vo_adv_1086003_001
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
お兄ちゃん、こっちこっち!
おもちゃ屋さんを見つけたから、
ここでクルミやコッコロへのプレゼントを買おうよ!
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アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
【chara 108611 face 1 (normal)】
うん。イブにやるパーティーで、プレゼントの交換会をするでしょ?
【chara 108611 face 2 (joy)】
私うっかりプレゼントを選ぶの忘れてたから、
何か買って行こうかなぁ~って♪
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アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
ママ・サレンに頼まれた買い出しは終わったし、
【chara 108611 face 2 (joy)】
ちょっとぐらい寄り道してもいいでしょ?
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アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
どうせお兄ちゃんもまだプレゼント買ってないんだろうし、
一緒に選ぼう♪
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アヤネ:
【chara 108611 face 2 (joy)】
ふふん。見て見て、おもちゃがいっぱい並んでる!
【chara 108611 face 1 (normal)】
私はお姉さんなのでおもちゃなんかじゃ喜ばないけど、
クルミたちはこういうのが好きだと思うんだ~♪
voice: vo_adv_1086003_006
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
ねぇねぇ、どれが良いと思う?
【chara 108611 face 1 (normal)】
クルミはともかく、
コッコロとの付き合いはお兄ちゃんのほうが長いでしょ?
voice: vo_adv_1086003_007
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
すっごい仲良しだし、
【chara 108611 face 2 (joy)】
どのおもちゃを買えばコッコロが喜ぶかわかるよね?
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アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
それ、教えて!
プレゼントは自分のセンスで選ぶものだけど、
【chara 108611 face 2 (joy)】
意見を参考にするぐらい良いよね?
voice: vo_adv_1086003_009
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
コッコロは、どんなおもちゃが好きだと思う?
Choice: (1) ……ぬいぐるみとか?
Choice: (2) おもちゃ以外が良いと思う。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1086003_010
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
あっ、好きそう!
【chara 108611 face 2 (joy)】
さっすがお兄ちゃん、よくわかってる!
voice: vo_adv_1086003_011
アヤネ:
【chara 108611 face 2 (joy)】
えへへ。コッコロ、何かに抱きついたりするの好きっぽいもんね。
【chara 108611 face 1 (normal)】
こないだお夕飯の後に眠くなってウトウトしながら、
ぷうきちに抱きついてたし。
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ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『おう。あの嬢ちゃん、
そういうふうに甘えん坊さんするイメージがなかったから
驚いちまったよ』
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アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
えへへ。コッコロはしっかりものだけど、
まだちっちゃいもん……たまには甘えん坊さんしたいんだと思う。
ほんとは、誰にもぷうきちには触らせたくないんだけど。
voice: vo_adv_1086003_014
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
コッコロなら良いんだ、もう家族だから。
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----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1086003_015
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
えっ、そう?
【chara 108611 face 1 (normal)】
でもコッコロはまだ子供だし、おもちゃとか好きなんじゃない?
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アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
ふむふむ……コッコロには本とか、
動物とか植物とかを贈ったほうが喜ばれると思うの?
voice: vo_adv_1086003_017
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
あぁ、たしかにコッコロはよく読書したり、
植木鉢に水をあげたりしてるもんね?
voice: vo_adv_1086003_018
アヤネ:
【chara 108611 face 2 (joy)】
えへへ。
さっすがお兄ちゃん、家族のことをちゃんとわかってる~♪
【chara 108611 face 1 (normal)】
じゃあ、そういうのを買えそうなお店に行こっか?
----- Tag 3 -----
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王宮騎士A:
【chara 711 face 1 (normal)】
急げ!
そっちに向かったぞ、別働隊は先回りして逃げ道を塞げ!
voice: vo_adv_1086003_020
王宮騎士B:
【chara 712 face 1 (normal)】
ついに追い詰めたぞ、『シャドウ』め……!
voice: vo_adv_1086003_021
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
ふぇっ!?
な、何なに? 何事っ?
voice: vo_adv_1086003_022
ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『ん~?
よくわかんねぇけど、物々しい雰囲気だな……?』
voice: vo_adv_1086003_023
王宮騎士A:
【chara 711 face 1 (normal)】
……むっ?
おい、そこのおまえ! 動くな!
voice: vo_adv_1086003_024
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
ひぇっ? な、何? 私?
【chara 108611 face 4 (sad)】
怖いっ、私は何も悪いことはしてないよ……?
voice: vo_adv_1086003_025
王宮騎士A:
【chara 711 face 1 (normal)】
……失敬、見まちがいだ。
武器を向けて、怖がらせて申し訳ない。
voice: vo_adv_1086003_026
王宮騎士B:
【chara 712 face 1 (normal)】
おい、何してる?
別働隊が『シャドウ』と交戦状態に入った、援護に行くぞ!
voice: vo_adv_1086003_027
王宮騎士A:
【chara 711 face 1 (normal)】
あ、あぁ! 了解!
現場へ急行する!
voice: vo_adv_1086003_028
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
……えぇっと? な、何だったんだろ?
あれって町の警備をしてる
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】だよね、怖かった~!
voice: vo_adv_1086003_029
ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『う~ん?
『シャドウ』がどうとか言ってたな?』
voice: vo_adv_1086003_030
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
……あっ、【chara 108611 face 3 (anger)】
まさか!
voice: vo_adv_1086003_031
ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『うおっ? ちょっ、どうしたアヤネ?
急に走りだすなっ、転ぶぞ!』
voice: vo_adv_1086003_032
アヤネ:
【chara 108611 face 3 (anger)】
大変!
私と『シャドウ』を見まちがえたってことは、もしかしたら……?
voice: vo_adv_1086003_033
アヤネ:
【chara 108611 face 3 (anger)】
こないだ会った、
あの私そっくりの『シャドウ』が追いかけられてるのかも!
voice: vo_adv_1086003_034
アヤネ:
【chara 108611 face 3 (anger)】
『シャドウ』は魔物みたいなものなんでしょ、
【chara 108611 face 4 (sad)】
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に見つかったら
退治されちゃうかも?
voice: vo_adv_1086003_035
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
私、放っておけないよ!
だってあの子は、【chara 108611 face 3 (anger)】
あの『シャドウ』は私にそっくりだった!
あの子は、もうひとりの私なんだ……!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その後。アヤネたちは全速力で、
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】を追いかけたが――
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
『シャドウ』が目撃されたという現場に到着したときにはもう、
戦闘は終わっていた。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その場にいた
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に話を聞いたところ、
すでに『シャドウ』は討伐されてしまった後のようだった……
voice: vo_adv_1086003_036
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_1086003_037
ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『お、おい。元気だせよ、アヤネ。
退治されたっていうのが、あのアヤネそっくりの『シャドウ』だった
って決まったわけじゃないからな』
voice: vo_adv_1086003_038
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
でも……たぶん、そうだったんだと思う。
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】のひとも言ってたもん、
私と見た目がよく似た『シャドウ』だったって。
voice: vo_adv_1086003_039
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
あの子、退治されちゃったんだ……
仕方ないけど、『シャドウ』は魔物みたいなものらしいから。
voice: vo_adv_1086003_040
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
でも。あの子、いちばん最初に見かけたときに、
私のパパやママと手ぇ繋いで歩いてた。
voice: vo_adv_1086003_041
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
家出しちゃった悪い子の私の代わりに、
ちゃんとパパやママの『娘』をやっててくれたんだよ。
voice: vo_adv_1086003_042
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
『家族』の代わりを、『私』の代わりを……
【chara 108611 face 1 (normal)】
プレゼントを選んで、
クリスマスにパパやママに贈って喜んでもらおうとしてた。
voice: vo_adv_1086003_043
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
私よりも、ちゃんと『私』をやってたよ。
voice: vo_adv_1086003_044
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
……ある日、突然、パパやママが偽物に見えるとか言い始めて。
怖くなって、わけわかんない理由で家出しちゃった私より――
voice: vo_adv_1086003_045
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
ずっと、あの子は『私』だった。
パパやママを愛して、癒して、幸せにしてた。
【chara 108611 face 4 (sad)】
なのに、悪い子の私じゃなくて、あの子が退治されて消えちゃった。
voice: vo_adv_1086003_046
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
そんなの、不公平だよ。
酷いよ、私のほうが消えるべきだったのに。
voice: vo_adv_1086003_047
ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『アヤネ……それはちがうぞ、絶対に。
おまえが消えたら俺が寂しい』
voice: vo_adv_1086003_048
ぷうきち:
【chara 2112 face 1 (normal)】
『{player}や他のみんな、
【サレンディア救護院】の家族たちも哀しむ。
だからもう二度と、自分が消えるべきだったなんて言うな』
voice: vo_adv_1086003_049
アヤネ:
【chara 108611 face 1 (normal)】
うん……
ありがと、ぷうきち。
voice: vo_adv_1086003_050
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
でも私、ぜんぜん納得できない。
わかんない、あの子は何だったんだろう?
【chara 108611 face 3 (anger)】
『シャドウ』って何なんだろう?
voice: vo_adv_1086003_051
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
この世界では何か恐ろしいことが起きていて、
でも私はまだ子供で、馬鹿だから何ひとつ理解できない。
それがちょっと、悔しいな。
voice: vo_adv_1086003_052
アヤネ?:
【chara 102321 face 1 (normal)】
『…………』
voice: vo_adv_1086003_053
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
……え? あっ、あれ?
あなた、あの『シャドウ』?
voice: vo_adv_1086003_054
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
無事だったの? 【chara 108611 face 4 (sad)】
良かった!
私、あなたが退治されちゃったんじゃないかと思って……?
voice: vo_adv_1086003_055
アヤネ?:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
【chara 102321 face 4 (sad)】
『……の』『パパ、ママ……』『……ね……?』
voice: vo_adv_1086003_056
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
えっ、何?
ていうか『シャドウ』、何か点滅してない?
【chara 108611 face 4 (sad)】
掠れて消えちゃいそう……
voice: vo_adv_1086003_057
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
ど、どうしたの? やっぱり
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に、酷いことをされたの?
【chara 108611 face 6 (surprised)】
それで死にかけてるっていうか、消えかけてる……の?
voice: vo_adv_1086003_058
アヤネ?:
【chara 102321 face 4 (sad)】
『……よ』
voice: vo_adv_1086003_059
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
ふぇっ?
わわっ、『シャドウ』が何か投げつけてきた!
voice: vo_adv_1086003_060
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
これは……?
こないだ、私が代金を立て替えてあげたプレゼント?
『シャドウ』が買おうとしてた、パパやママへの贈り物……?
voice: vo_adv_1086003_061
アヤネ?:
【chara 102321 face 4 (sad)】
『……お願い』『私……』『パパとママが、【chara 102321 face 2 (joy)】
大好き……』
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1086003_062
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
あっ、あぁっ!
【chara 108611 face 4 (sad)】
消えちゃった、『シャドウ』!
voice: vo_adv_1086003_063
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
どこに行ったの?
隠れてないで出てきてっ、返事して!
voice: vo_adv_1086003_064
アヤネ:
【chara 108611 face 4 (sad)】
こんなもの、プレゼントなんか……渡されても困るよ!
これ、パパとママに届ければいいの?
voice: vo_adv_1086003_065
アヤネ:
【chara 108611 face 6 (surprised)】
あなたの代わりに? そういうこと?
【chara 108611 face 4 (sad)】
でも、私じゃ駄目だよ……
パパやママは喜んでくれないよ、私は家出した悪い子だから。
voice: vo_adv_1086003_066
アヤネ:
【chara 108611 face 3 (anger)】
良い子のあなたが贈るべきだったんだよ、たとえ『シャドウ』でも!
【chara 108611 face 4 (sad)】
パパやママにとっては、
たぶんあなたのほうが『本物』だったもん……!