レイ（ニューイヤー） 第1話
新年を祝うランドソルで、{player}は急いでいるレイと出会う。実家の宴席から逃げてきたという彼女と話している途中、レイの実家から追手が送られてきたことにより、二人の逃避行の幕が開く。
-------------- situation:
自由への逃避行
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
新年を祝うランドソルで、
{player}は周囲を窺いながら歩くレイと出会った。
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レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
やあ、キミじゃないか。昨日言ったばかりだけど、改めて。
【chara 108911 face 2 (joy)】
新年あけましておめでとう。
voice: vo_adv_1089001_001
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
なんて挨拶している場合じゃなかった。
【chara 108911 face 4 (sad)】
すまない。急いでいるから、話はまた今度ゆっくり──
Choice: (1) 誰か探してるの？
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1089001_002
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
いいや、むしろ探されている側さ。
実家の宴席から逃げ出してきたところでね。
voice: vo_adv_1089001_003
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
私は貴族のお歴々にとっては、いい客引きなんだ。
【chara 108911 face 4 (sad)】
入れ代わり立ち代わり、薄ら笑いを浮かべた者たちの
相手をさせられて、いい迷惑だ。
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レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
昨日だけで人と会いすぎて、体よりも精神が参っているよ。
ヒヨリじゃないけど、もうヘトヘトさ。
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レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
キミだってきっとあの場にいたら、
私みたいに逃げ出したくなるに決まってる……
voice: vo_adv_1089001_006
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
そうだ。急な誘いになるけど、身を隠すのに付き合ってよ。
ちょうど今から、私たちのギルドハウスへ行こうとしていたんだ。
Choice: (3) レイに付き合うよ。
----- Tag 3 -----
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レイ：
【chara 108911 face 2 (joy)】
決まりだね。なるべく目立たないように移動しよう。
voice: vo_adv_1089001_008
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
誰もいない……それもそうか。
【chara 108911 face 1 (normal)】
ユイは実家の手伝い、ヒヨリは動物苑の用事だっけ。
voice: vo_adv_1089001_009
レイ：
【chara 108911 face 2 (joy)】
二人のいないここに来るのは久しぶりだな……
いつもはもっと賑やかなのに……
voice: vo_adv_1089001_010
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
騒々しい場所から逃げてきたというのに、
誰かに会えなくて寂しいと思うなんて……【chara 108911 face 2 (joy)】
私も変わったな。
voice: vo_adv_1089001_011
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
……隣、いいかな。
ふぅ……
voice: vo_adv_1089001_012
レイ：
【chara 108911 face 2 (joy)】
……やっぱりここは落ち着くな。
ようやくゆっくりできる。
voice: vo_adv_1089001_013
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
実家だと息が詰まって、窒息しそうになるんだよ。
次から次へと貴族なんかがやってきて、長話を聞かされる……
voice: vo_adv_1089001_014
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
堅苦しい挨拶からはじまって、過剰な謙遜を被せた自慢。
そして真実味の一切ない称賛を延々と浴びせられるんだ。
voice: vo_adv_1089001_015
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
そのくせ裏では、互いを引きずり下ろす策を講じる始末……
貴族なんて、魔物よりも遥かに下種な、魑魅魍魎の群れだよ。
voice: vo_adv_1089001_016
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
そして自分もそんな奴らの一員なのかと思うと……
voice: vo_adv_1089001_017
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
私の話は終わり。キミの話を聞かせてよ。
【chara 108911 face 2 (joy)】
昨日は何をしていたの？
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レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
ユイと餅つきか……楽しそうだね。
【chara 108911 face 2 (joy)】
それに食べ物の話を聞いていたら、小腹が空いてきた……
voice: vo_adv_1089001_019
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
おせちの残り、まだあるかな……
【chara 108911 face 1 (normal)】
ちょっとキッチンを見てくるよ。
voice: vo_adv_1089001_020
レイ：
【chara 108911 face 2 (joy)】
ユイが羨ましいな。私も彼と一緒に、
穏やかな日常を過ごすことができたら――
voice: vo_adv_1089001_021
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
ん……？ どちら様ですか？
voice: vo_adv_1089001_022
？？？：
【chara 1 face 1 (normal)】
すみません、依頼したいことがあって来ました……
voice: vo_adv_1089001_023
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
新年早々ここに駆け込むとは、大層お困りなようだ……
【chara 108911 face 2 (joy)】
外は寒いし、紅茶で迎えるとしよう。
voice: vo_adv_1089001_024
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
キミ。悪いけど、依頼人を招き入れてくれ。
Choice: (5) ドアを開けにいく。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1089001_025
女性：
【chara 1211 face 3 (anger)】
突入！
voice: vo_adv_1089001_026
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
何っ！？
voice: vo_adv_1089001_027
男性：
【chara 1111 face 3 (anger)】
目標発見！
voice: vo_adv_1089001_028
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
追手か！？ あの人がここまでやるなんて！
【chara 108911 face 3 (anger)】
油断した──！！
voice: vo_adv_1089001_029
追手の女：
【chara 1211 face 3 (anger)】
拘束する！ はあっ！
voice: vo_adv_1089001_030
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
くっ！ しまった……！
voice: vo_adv_1089001_031
追手の男：
【chara 1111 face 3 (anger)】
目標確保。すぐに脱出する。
voice: vo_adv_1089001_032
追手の男：
【chara 1111 face 3 (anger)】
レイ様。ご無礼をお許しください。
【chara 1111 face 1 (normal)】
旦那様がお探しですので、このまま屋敷までお連れいたします。
voice: vo_adv_1089001_033
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
離せ！ 私は戻りたくない！
voice: vo_adv_1089001_034
追手の男：
【chara 1111 face 3 (anger)】
残念でしょうが、あなたにその魔法は解除できません。
ご友人も先ほどの魔法で、しばらくは動けないでしょう。
voice: vo_adv_1089001_035
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
父さんめ……！ よくも私の仲間を……！
voice: vo_adv_1089001_036
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
……いいや、違うな。気の抜けていた私が悪いんだ。
街で彼と出会えたのがうれしくて、油断していた私が……
voice: vo_adv_1089001_037
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
こんな咄嗟の事態にすら対処できない私が、
あの人に敵うはずもない……
voice: vo_adv_1089001_038
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
結局私は、籠の中で飼われるのがお似合いか……
Choice: (7) レイ！ 諦めないで！
Choice: (8) 本当に諦めていいの？
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1089001_039
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
あ……力がみなぎってくる……
【chara 108911 face 1 (normal)】
キミが私を強化してくれたのか！
voice: vo_adv_1089001_040
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
そうだ、キミの言う通りだ。
私は諦めない！ はぁああ！！
Jump to tag 9
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1089001_041
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
……嫌に決まってるさ！ 私は諦めたくない！
voice: vo_adv_1089001_042
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
力を貸してくれるなら……
voice: vo_adv_1089001_043
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
【chara 108911 face 1 (normal)】
……ありがとう。これなら……【chara 108911 face 3 (anger)】
はぁああ！！
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1089001_044
追手の女：
【chara 1211 face 6 (surprised)】
拘束魔法を引きちぎった！？ そんな、ありえない！？
voice: vo_adv_1089001_045
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
誰も今の私を縛れはしない！ 少し眠ってもらうぞ、はぁあっ！！
voice: vo_adv_1089001_046
追手の男：
【chara 1111 face 4 (sad)】
ぐはっ！？
voice: vo_adv_1089001_047
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
さあキミ、こっちだっ、急いで！
voice: vo_adv_1089001_048
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
はぁ、はぁ、はぁ……ここまで来れば。
voice: vo_adv_1089001_049
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
それにしても、ギルドハウスにまでやってくるとは……
【chara 108911 face 3 (anger)】
ほとぼりが冷めるまで、当分あそこには戻れないな。
voice: vo_adv_1089001_050
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
さっきはありがとう。おかげで逃げられた。
voice: vo_adv_1089001_051
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
それと、もうひとつ……【chara 108911 face 2 (joy)】
ありがとう。
voice: vo_adv_1089001_052
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
さっき魔法で捕らえられた時、私は諦めようとしていた。
【chara 108911 face 1 (normal)】
自分の意思で家に抗おうとしていたのに、恥ずかしい限りだ。
voice: vo_adv_1089001_053
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
けれどキミの言葉で、我に返ることができたよ。
【chara 108911 face 2 (joy)】
本当に助かった。
voice: vo_adv_1089001_054
レイ：
【chara 108911 face 3 (anger)】
私はまだ抗うよ。あの家に。父に。
【chara 108911 face 1 (normal)】
これはキミへの誓いだ。
voice: vo_adv_1089001_055
追手の男：
【chara 1111 face 3 (anger)】
いたぞ！ あそこだー！！
voice: vo_adv_1089001_056
レイ：
【chara 108911 face 6 (surprised)】
さすがにタフだな……まったく、落ち着いて話す時間もなしか。
【chara 108911 face 3 (anger)】
キミはもう行って。これ以上、仲間は巻き込めない。
Choice: (10) 僕も仲間を放っておけない。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1089001_057
レイ：
【chara 108911 face 4 (sad)】
……すまない。本心を言えば、キミがいてくれると心強い。
【chara 108911 face 1 (normal)】
しばらくの間、よろしく頼む。
voice: vo_adv_1089001_058
レイ：
【chara 108911 face 1 (normal)】
そうと決まれば、まずはあの追手を巻くとしよう！ 【chara 108911 face 2 (joy)】
行くよ！
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして、レイと{player}の逃避行の幕が開いた――