レイ(ニューイヤー) 第4話
夢の中で出かける二人。実家の車で怜はつかの間のドライブを楽しむ。だがその時間もすぐに終わり、まるで籠の鳥だと自嘲する怜に、次はもっと遠くまで行こうと約束を交わす。


-------------- situation:
籠の鳥のはばたき
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 追手を退けたレイと{player}は、
【トゥインクルウィッシュ】のギルドハウスへ戻ってきた。

voice: vo_adv_1089004_000
レイ:
【chara 108911 face 1 (normal)】 ようやく戻れたね。ドアが壊れてないといいけど……
【chara 108911 face 2 (joy)】 お茶をいれるよ。座って待ってて。

voice: vo_adv_1089004_001
レイ:
【chara 108911 face 6 (surprised)】 ん? 部屋の中なのに、やけに眩しいな。
【chara 108911 face 4 (sad)】 キミ。一体どこの明かりを……つけ……たんだ――

--- Switch scene ---

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 元旦の翌日。{player}は
怜から電話で呼び出され、駅前に向かった。

voice: vo_adv_1089004_002
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 おーい。キミ、こっちだよ。ここだよ。この車に乗って。
【chara 100332 face 3 (anger)】 目立ちたくないから、早く。

voice: vo_adv_1089004_003
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ……出してください。

voice: vo_adv_1089004_004
男性:
【chara 1 face 1 (normal)】 かしこまりました。

--- Switch scene ---

story_still_108900401
voice: vo_adv_1089004_005
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 やあ。明けましておめでとう。急に呼び出してごめん。
時間が空いたから何かしようと思った時、キミの顔が浮かんだんだ。

voice: vo_adv_1089004_006
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 元気だった? 冬休みは満喫してる?

voice: vo_adv_1089004_007
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 ん……? なんだい、物珍しそうに。
【chara 100332 face 2 (joy)】 ……ああ、この格好?

voice: vo_adv_1089004_008
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 さっきまで実家の宴席に付き合わされていてね。
時間が惜しくて、そのまま来てしまったんだ。

Choice: (1) 似合ってる。
Choice: (2) かわいい。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1089004_009
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ありがとう。【chara 100332 face 1 (normal)】 ……不思議だ。宴席でも同じようなことを
嫌というほど言われて、辟易していたはずなのに。

voice: vo_adv_1089004_010
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 キミにそう言われると、嫌な気はしないな。
これを着た甲斐があったね。

Jump to tag 3
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1089004_011
怜:
【chara 100332 face 5 (shy)】 ま、まったく。キミってヤツは……
調子が良すぎるんじゃないか?

voice: vo_adv_1089004_012
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 本当にそう思ったならいいけどさ……
【chara 100332 face 5 (shy)】 も、もう。分かった! サムズアップしなくていいから!

----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1089004_013
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 話を戻そう。キミはこの年末年始、どうしていたの?
まさか寝正月なんてことはないよね?
【chara 100332 face 6 (surprised)】 ……もしかして当たり? まったく、だらしないなキミは。

voice: vo_adv_1089004_014
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ……しかし、そんな自堕落も羨ましく思えるよ。
【chara 100332 face 4 (sad)】 私はまるで客寄せパンダのような毎日さ。

voice: vo_adv_1089004_015
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 来る日も来る日もパーティー。政界や財界のお歴々の相手をして……
息が詰まりそうで、生きた心地がしなかったよ。

voice: vo_adv_1089004_016
怜:
【chara 100332 face 3 (anger)】 ヤツらときたら、親の威光を頼りに人を顎で使うだけのくせに、
その成果は自分のものだと自慢するクズの盗人ばかりだ……

voice: vo_adv_1089004_017
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 ……なんて言っている私も、運転手は父が雇った方だし、
この車も家の物……同じ穴のムジナというヤツだな……

voice: vo_adv_1089004_018
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 あ……すまない。【chara 100332 face 4 (sad)】 愚痴を聞いてもらいたくて、
キミと会っているわけじゃないのに……情けないな。

Choice: (4) 今日は行けるところまで行こう。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1089004_019
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 行けるところまでか……
いいね。せっかくの機会だし、行ってみようか。

voice: vo_adv_1089004_020
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 どこか遠くへ……そうだ。
【chara 100332 face 2 (joy)】 すみません、海の方までお願いします。

voice: vo_adv_1089004_021
男性:
【chara 1 face 1 (normal)】 かしこまりました。

voice: vo_adv_1089004_022
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 さあて、楽しいドライブのはじまりだ。【chara 100332 face 6 (surprised)】 えっとルートは……
【chara 100332 face 2 (joy)】 少しだけなら寄り道もできそうだね。甘い物が食べたいな。

voice: vo_adv_1089004_023
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 海が見えてきたね。
見渡す限りの地平線だね……いい景色だ。

voice: vo_adv_1089004_024
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 よし、適当なところで降りて、海を楽しむとしようか。

voice: vo_adv_1089004_025
男性:
【chara 1 face 1 (normal)】 すみません、怜さん。
そろそろお時間が。

story_still_108900402
voice: vo_adv_1089004_026
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 あ……そう、ですか。分かりました。
【chara 100332 face 3 (anger)】 ありがとうございます。

voice: vo_adv_1089004_027
男性:
【chara 1 face 1 (normal)】 いえ……ご友人との時間を、
どうか大切になさってください。

voice: vo_adv_1089004_028
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ……まさに籠の鳥だろう?

Choice: (5) 窓なら開けられるよ。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1089004_029
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 そうだね。せっかくここまで来たんだ。
気分くらいは味わわないと……

--- Switch scene ---

story_still_108900403
voice: vo_adv_1089004_030
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 ……うん、海を感じる。潮風に、このにおい……
【chara 100332 face 2 (joy)】 これなら車からでも十分海を楽しめる。

voice: vo_adv_1089004_031
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ありがとう。
キミとこうして海へやってきたこと、大切な思い出にするよ。

voice: vo_adv_1089004_032
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】 けれど……今はまだ、ここまでか。
悔しいな。

Choice: (6) 次はもっと遠くまで行こう。
----- Tag 6 -----
--- Switch scene ---

story_still_108900404
voice: vo_adv_1089004_033
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ……うん、そうだね。

voice: vo_adv_1089004_034
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 キミと……仲間と一緒なら、もっと遠くへ行けるはずだ。

voice: vo_adv_1089004_035
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 世界の果てや、その先に……いつかきっと。
宇宙にだって行ける気がする。

voice: vo_adv_1089004_036
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 キミが側にいてくれることで
私はいつも……温かな気持ちをもらっているね。

voice: vo_adv_1089004_037
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 今日はそのうえ、勇気づけられてしまった。
【chara 100332 face 2 (joy)】 本当に、ありがとう。

voice: vo_adv_1089004_038
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】 そうだ。次はキミの手で、私を連れ出してくれないかな?
そして、どこまでも一緒に行こうよ。

voice: vo_adv_1089004_039
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】 ……くす。冗談だよ。

Choice: (7) 分かった。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1089004_040
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】 え? いや、今のは冗談……

voice: vo_adv_1089004_041
怜:
【chara 100332 face 5 (shy)】 もう。まったく、キミってヤツは。
【chara 100332 face 2 (joy)】 なら、約束だからね? 破ったら承知しないよ?

--- Switch scene ---

still display end
voice: vo_adv_1089004_042
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 はい、お疲れ様。
【chara 190011 face 2 (joy)】 どうだった? あんたの記憶を元に作った夢の心地は?

voice: vo_adv_1089004_043
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】 レイを見てると、全てを決められた人生って大変だって思うわ。
それを本人が幸せと思えなければ、なおさらよね。

voice: vo_adv_1089004_044
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】 あたしはレイの人生を完全に理解なんかできないし、
同情するくらいしかできない。

voice: vo_adv_1089004_045
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 あんただって今はあたしと同じかも知れない。
【chara 190011 face 2 (joy)】 でもあんたには、あたしと違うところがあるわ。

voice: vo_adv_1089004_046
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 それはね、レイのそばにいてあげられるとこよ。
今のあんたでも、それくらいならできるでしょ?

voice: vo_adv_1089004_047
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 そばにいてくれる人がいないよりは、
いたほうがいいに決まってるもの。

voice: vo_adv_1089004_048
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 そっちに戻っても何かあったら、力になってあげなさい。
【chara 190011 face 2 (joy)】 ……まぁ、あんたがレイを見捨てるなんてこと、するわけないか。

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1089004_049
レイ:
【chara 108911 face 4 (sad)】 んん……今のは、夢……か。
やけに現実味のある夢だったな……

voice: vo_adv_1089004_050
レイ:
【chara 108911 face 1 (normal)】 ……皮肉なものだ。
夢の中でも籠の鳥か、私は。

voice: vo_adv_1089004_051
レイ:
【chara 108911 face 1 (normal)】 でも、これからはもう、決して諦めない。
いつか必ず、本当の自由をこの手に掴んでみせる。

Choice: (8) 僕も手伝うよ。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1089004_052
レイ:
【chara 108911 face 1 (normal)】 ありがとう。キミならそう言ってくれると思ったよ。

voice: vo_adv_1089004_053
レイ:
【chara 108911 face 2 (joy)】 これからも私は、キミを信じるよ。
いつまでも、どこまでも。

voice: vo_adv_1089004_054
レイ:
【chara 108911 face 1 (normal)】 ……さて。せっかく自由な新年のはじまりを手にしたんだ。
満喫しないと、割に合わないよね。

voice: vo_adv_1089004_055
レイ:
【chara 108911 face 2 (joy)】 街に出て、正月を楽しもう。
新年を祝う人たちで賑わっているはずだ。

voice: vo_adv_1089004_056
レイ:
【chara 108911 face 1 (normal)】 二人で散策といこうじゃないか!
【chara 108911 face 2 (joy)】 さあ行くよ! ほら早く! ふふっ!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}の手を取って、
レイは街へと繰り出していったのだった。