レイ(ニューイヤー) 第5話
年末年始をオーエドで過ごす旅行に{player}を誘ったレイ。出発の日、父が差し向けた追手に捕まりそうになるも彼らを退け、レイは自由を求める自らの意志と覚悟を改めて噛みしめるのだった。
-------------- situation:
新年旅行への誘い
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
年末の忙しない空気に包まれるランドソル市街の大通り。
{player}はその一角で、買い物をしているレイを見つけた。
voice: vo_adv_1089005_000
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
持っていくものはこの辺りかな。
必要になったら向こうで買うこともできるだろうし……
Choice: (1) レイ、こんにちは。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1089005_001
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
ああ、キミか。【chara 100311 face 1 (normal)】
これから仕事かな?
Choice: (2) ちょうど仕事が終わったところ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1089005_002
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
お疲れさま、相変わらず働き者なんだね。
voice: vo_adv_1089005_003
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
私も、ギルドで引き受けていた仕事が昨日終わってね。
年末年始の休みに向けて、いろいろ準備していたところだよ。
voice: vo_adv_1089005_004
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
他にももう少し買い揃えておきたいものがあるんだ。
【chara 100311 face 1 (normal)】
せっかくだし、少し歩きながら話そうか。
voice: vo_adv_1089005_005
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
正月祝いを控えて、みんなが浮足立っているこの空気……【chara 100311 face 2 (joy)】
いいものだね。
祭りの前夜のような期待感が、ずっと続いているよ。
voice: vo_adv_1089005_006
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
家族とゆっくり過ごしたり、友達と一緒に遊んだり。
誰もが思い思いの正月を過ごすんだろうね。
voice: vo_adv_1089005_007
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
……それで、キミはこの年末、何か予定はあるのかな?
どこかに行くとか、誰かと過ごすとか。
Choice: (3) のんびりするつもりだよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1089005_008
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
そうか……
voice: vo_adv_1089005_009
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
……実はね、私はしばらくオーエドで過ごそうと思っているんだ。
voice: vo_adv_1089005_010
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
特に用事があるというわけではないんだけど、
たまにはランドソルを離れてゆっくりするのも
いいかもしれない、そう思ってね。
voice: vo_adv_1089005_011
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
それに……ランドソルにいると、
どうしても父の干渉を受けることになってしまう。
せめて正月休みの間は、しがらみを忘れて過ごしたいんだ。
voice: vo_adv_1089005_012
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
ああ、別に後ろ向きな気持ちで行くわけではないよ。
【chara 100311 face 1 (normal)】
向こうでやりたいことはいろいろあるし、
もう宿の予約だって済ませてある。
voice: vo_adv_1089005_013
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
まあ、一人旅なんて経験はあまりないから、
不安な部分もなくはないんだけど……【chara 100311 face 4 (sad)】
ええと……
Choice: (4) 楽しんできてね。
Choice: (5) 何か困りごと?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1089005_014
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
うん、そのつもりだよ。
voice: vo_adv_1089005_015
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
って、そうじゃなくて、【chara 100311 face 4 (sad)】
その……
いきなりこんなことを言ったら、戸惑うかもしれないけど……
Jump to tag 6
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1089005_016
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
ああ、【chara 100311 face 1 (normal)】
心配してくれてありがとう。
voice: vo_adv_1089005_017
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
でも困りごとではなくて、【chara 100311 face 4 (sad)】
実はキミにお願いがあるというか、その……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1089005_018
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
もしよかったら、キミも一緒に行かないか?
【chara 100311 face 1 (normal)】
ほら、オーエドで年越しなんて楽しそうだろう?
voice: vo_adv_1089005_019
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
ああ、驚くのは分かるよ。私も唐突だと思う。
【chara 100311 face 4 (sad)】
もちろん無理にとは言わない。急な話だし、断っても──
Choice: (7) いいね!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1089005_020
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
っ、いいの?
【chara 100311 face 2 (joy)】
や、やったぁっ……
voice: vo_adv_1089005_021
レイ:
【chara 100311 face 5 (shy)】
んんっ……
【chara 100311 face 1 (normal)】
そんなに乗り気になってもらえるなら、誘った甲斐があったな。
【chara 100311 face 2 (joy)】
うん……勇気を出してよかった。
voice: vo_adv_1089005_022
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
馬車に乗っていくから、当日に馬車乗り場で待ち合わせしよう。
向こうの宿にも伝えておくから、キミは自分の分の準備をよろしく。
【chara 100311 face 2 (joy)】
それじゃ、またあとで。
voice: vo_adv_1089005_023
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
……彼とまた一緒に、正月を過ごせる、か……ふふっ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
翌日。レイは{player}との待ち合わせ場所である
馬車乗り場へと向かっていた。
voice: vo_adv_1089005_024
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
準備に手間取って、少し遅れてしまったな。
【chara 100311 face 1 (normal)】
でも急げば間に合うはず……
voice: vo_adv_1089005_025
???:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
【chara 1111 face 3 (anger)】
レイ様、どちらへお出かけでしょうか。
voice: vo_adv_1089005_026
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
あなたたちは……【chara 100311 face 3 (anger)】
父の使いか。
voice: vo_adv_1089005_027
追手の女:
【chara 1211 face 3 (anger)】
この先にあるものと言えば、王都を離れる馬車の乗り場くらいですが。
もしやこの時期に旅行でも?
voice: vo_adv_1089005_028
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
分かっているなら、そこを通してくれないか。
voice: vo_adv_1089005_029
追手の男:
【chara 1111 face 3 (anger)】
それはできません。
正月に開かれる会合にレイ様も出席されるよう、
旦那様よりご連絡があったはずです。
voice: vo_adv_1089005_030
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
会合の件ならすでに、断ると返事していたはずだ。
voice: vo_adv_1089005_031
追手の女:
【chara 1211 face 3 (anger)】
ならば、旦那様がそれをお認めになっていないこともご存じでしょう?
voice: vo_adv_1089005_032
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
そう言われても、私にだって都合が──
voice: vo_adv_1089005_033
追手の男:
【chara 1111 face 3 (anger)】
これ以上の返答をお望みなら、直接旦那様よりお聞きください。
よろしければ今すぐにでも、屋敷へご案内いたします。
voice: vo_adv_1089005_034
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
それは困る。
出席するつもりはないと、改めて伝えてくれないか。
voice: vo_adv_1089005_035
追手の男:
【chara 1111 face 3 (anger)】
申し訳ありません。
今回ばかりは我儘を認めるなと、旦那様より仰せつかっていますので。
……おまえたち、任務だ。レイ様を屋敷へお連れしろ。
voice: vo_adv_1089005_036
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
っ……【chara 100311 face 3 (anger)】
なるほど、力尽くで連れていくつもりか。
voice: vo_adv_1089005_037
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
それなりに腕の立ちそうな剣士が複数……
【chara 100311 face 4 (sad)】
父がわざわざ雇ったのか。
voice: vo_adv_1089005_038
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
しかし、私だって譲るわけにはいかない。
この先で、彼が待っていてくれるのだから……!
voice: vo_adv_1089005_039
レイ:
【chara 100312 face 3 (anger)】
ならばこちらも、力尽くで押し通る!
voice: vo_adv_1089005_040
追手の男:
【chara 1111 face 4 (sad)】
ぐっ……は、速い……!
voice: vo_adv_1089005_041
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
加減はできたと思うが、街に戻って手当てした方がいい。
それでは、私は行かせてもらうよ。
voice: vo_adv_1089005_042
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
時間を使ってしまったな。少し急がないと。
彼を待たせるわけにはいかない……
voice: vo_adv_1089005_043
追手の女:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
【chara 1211 face 4 (sad)】
せめて行き先を……!
【chara 1211 face 3 (anger)】
旦那様に報告せねばなりません!
voice: vo_adv_1089005_044
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
すまない。父の干渉を避けたいのも、理由の一つなんだ。
voice: vo_adv_1089005_045
追手の男:
【chara 1111 face 4 (sad)】
くそっ、この人数でも止められないのか……!
まさかレイ様が、これほどまでに強くなっているとは……
voice: vo_adv_1089005_046
レイ:
【chara 100311 face 3 (anger)】
……当然だよ。
これが、愛の力なんだ。
voice: vo_adv_1089005_047
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
すまない、少し遅れた。
【chara 100311 face 6 (surprised)】
馬車はまだ出ていないよね?
Choice: (8) 大丈夫だけど、何かあった?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1089005_048
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
ああ、心配するようなことじゃないよ。
ちょっとした野暮用があっただけさ。
voice: vo_adv_1089005_049
御者:
【chara 1 face 1 (normal)】
お連れさん、来たのかい?
そろそろ出発の時刻だ、乗るなら急いどくれ。
voice: vo_adv_1089005_050
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
おっと、ぎりぎりの時間だったか。
【chara 100311 face 1 (normal)】
大丈夫、すぐに乗るよ。
voice: vo_adv_1089005_051
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
それじゃ、行こう。
【chara 100311 face 2 (joy)】
楽しいオーエド旅行の始まりだ!
voice: vo_adv_1089005_052
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
こうして馬車に揺られてオーエドへ向かうのは、久々だな。
【chara 100311 face 6 (surprised)】
それにあの時は、キミと二人きりなんてことはなかったし……
voice: vo_adv_1089005_053
レイ:
【chara 100311 face 5 (shy)】
……なんだろう。鼓動が早くなったまま、なかなか鎮まらない。
【chara 100311 face 6 (surprised)】
追手を退けてきたせいか、それとも……
voice: vo_adv_1089005_054
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
ランドソルの街に満ちていたあの空気と同じように……
彼との旅行が楽しみで仕方ないのかもしれないな。
Choice: (9) オーエド旅行、楽しみだね!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1089005_055
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
ふふっ、キミも同じことを考えていたんだね。
【chara 100311 face 1 (normal)】
ならこの旅行、二人で存分に楽しむとしようか。
voice: vo_adv_1089005_056
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
私にとっては、実家のしがらみを忘れられる貴重な機会だし。
いつも働き詰めなキミも、羽を伸ばすといいよ。
voice: vo_adv_1089005_057
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
心配はいらないさ。
たとえトラブルが起きたって、キミと一緒なら乗り越えられる。
【chara 100311 face 1 (normal)】
今は心からそう思えるんだ。
voice: vo_adv_1089005_058
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
……正直に言えば、彼らを無事に退けられる確信はなかった。
【chara 100311 face 1 (normal)】
でも、いつもの自分よりも、体が軽く感じた。
voice: vo_adv_1089005_059
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
自分で言って恥ずかしくなってしまったけれど、【chara 100311 face 1 (normal)】
理由はきっと……
voice: vo_adv_1089005_060
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
愛の力、か……ふふっ。
Choice: (10) どうしたの?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1089005_061
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
あっいや、何でもない。こっちの話……
【chara 100311 face 5 (shy)】
いやまあ間違いなく私たち二人の話ではあるんだけど、
キミは気にしなくていいっ。
voice: vo_adv_1089005_062
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
それよりもほら、【chara 100311 face 1 (normal)】
向こうにつく前にやることを決めておこう。
貴重な時間を無駄にしたくはないし……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ランドソルを離れる馬車の中、レイと{player}は
明るい声で旅行の予定を話し合うのだった……