アン 第1話
この世界の本を読みたいと道具屋へ赴くアンたち。生来の知識欲を刺激され、読書に熱中し過ぎてしまうアンだが、帰ったら自分の尻尾を触っていいというグレアの提案に、そそくさと帰宅しようとするのだった。
-------------- situation:
好奇心旺盛な王女
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ギルド管理協会から魔力探知機が届くまでの間、
ランドソルを見て回ることになったアンたち。
そんなある日のこと――
voice: vo_adv_1092001_000
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
アンは、なんか見たいものとかあるの?
【chara 106012 face 2 (joy)】
どうせしばらく暇なんだし、観光に付き合ってあげるわ。
voice: vo_adv_1092001_001
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
いいの? 【chara 109211 face 2 (joy)】
ありがとう!
【chara 109211 face 1 (normal)】
じゃあじゃあ、ずっと思ってたんだけど……!
voice: vo_adv_1092001_002
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】
【chara 106012 face 6 (surprised)】
あのねっ、ランドソルの本をい~っぱい読んでみたいの!
voice: vo_adv_1092001_003
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】
ふふっ……アン、本当に本が好きだよね。
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アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
だってだってっ、ミスタルシアとは違う世界なんだよ!?
あっちにもこっちにも、【chara 109211 face 2 (joy)】
読んだことない本があふれてるんだよ!
voice: vo_adv_1092001_005
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
どんなことが書いてあるのかなぁって考えるだけで、
【chara 109211 face 2 (joy)】
もうわくわくしちゃって……!
voice: vo_adv_1092001_006
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
どうどう、少し落ち着きなさいって。
【chara 106012 face 1 (normal)】
ふーん、アンってば相当な本好きなのね。
voice: vo_adv_1092001_007
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】
うんっ! 本、大好きだよ~!
【chara 109211 face 1 (normal)】
あ、一番ってわけじゃないけどね。
voice: vo_adv_1092001_008
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】
えっ、違うの? そうだと思ってた……
【chara 109411 face 2 (joy)】
じゃあ、アンが一番好きなものって……?
voice: vo_adv_1092001_009
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】
グレアの尻尾♪
voice: vo_adv_1092001_010
グレア:
【chara 109411 face 5 (shy)】
えぇ!? あっ、ちょっ、さ、触らせないからね!?
くすぐったいんだから……!
voice: vo_adv_1092001_011
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
【chara 109211 face 1 (normal)】
はいはい、ゴチソーサマ。
……【chara 106012 face 1 (normal)】
とりあえず本があるとこに案内すればいいってわけね。
voice: vo_adv_1092001_012
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
この辺だったら、どこにあるかしら?
【chara 106012 face 1 (normal)】
{player}、どっかいいところ知ってる?
voice: vo_adv_1092001_013
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
……あぁ、【chara 106012 face 1 (normal)】
あの道具屋ね。たしかにあそこなら揃ってそう。
じゃ、行きましょうか。
voice: vo_adv_1092001_014
ルゥ:
【chara 109311 face 4 (sad)】
うぅ、ルゥは、どくしょはニガテですぅ……
本を眺めてると、それだけでもう眠たくなっちゃうですぅ。
voice: vo_adv_1092001_015
ルゥ:
【chara 109311 face 4 (sad)】
いえ、見てなくても、本のことを考えるだけで……
かんがえる……だけで~……ぐぅ。
voice: vo_adv_1092001_016
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】
あれっ、ルゥ……? ね、寝ちゃったの!?
voice: vo_adv_1092001_017
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】
あ、あはは……起こすのもかわいそうだし、
ルゥはこのまま寝かせててあげよっか。
voice: vo_adv_1092001_018
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
【chara 109211 face 1 (normal)】
じゃ、アタシたちは道具屋に向かいましょ。
行くわよ、{player}。
voice: vo_adv_1092001_019
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
うわぁ~! すごい品揃えだね!
それに思ってたとおり、あっちにも! こっちにも!
【chara 109211 face 2 (joy)】
読んだことない本でいっぱいだ~!!
voice: vo_adv_1092001_020
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】
ふふっ……アン、目がキラキラしちゃってる。
voice: vo_adv_1092001_021
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
ここまでくると、本好きってレベルを逸してない……? 【chara 106012 face 6 (surprised)】
って、あれ?
そもそもあんた、この世界の字が読めるの?
voice: vo_adv_1092001_022
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
うん! 昨日【サレンディア救護院】のみんなに
教えてもらって覚えたの。【chara 109211 face 2 (joy)】
ね、グレア!
voice: vo_adv_1092001_023
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】
うん。私はまだ少ししか理解できないけど……
さすがだね、アン。
voice: vo_adv_1092001_024
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
一日で異世界の字が読めるようになるって……
【chara 106012 face 4 (sad)】
本当に色々とぶっ飛んでるわね、あんたって。
voice: vo_adv_1092001_025
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
ねえねえ、ちょっと読んでみていい!? 読んじゃうね!?
えーっと、これは……『基礎から学ぶ魔法学』……
【chara 109211 face 6 (surprised)】
わ、これってアストライアの魔法について書かれてるの!?
voice: vo_adv_1092001_026
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
ふんふん……へぇ……なるほどなるほど。
こっちではこういう感じで魔法が発動するんだ……
voice: vo_adv_1092001_027
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
術式に……魔法陣……
【chara 109211 face 6 (surprised)】
あっ、この辺はミスタルシアとも似た体系をたどってる……!
voice: vo_adv_1092001_028
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
なんていうか……【chara 106012 face 1 (normal)】
アンって真面目なのね。
voice: vo_adv_1092001_029
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】
え? そう?
voice: vo_adv_1092001_030
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
だって、こんなのわざわざ勉強しなくたって、魔法使えてるじゃない。
voice: vo_adv_1092001_031
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
っていうかそもそも、英霊なんてのが召喚できるんだから、
今さら本読む必要なんてないんじゃないの?
voice: vo_adv_1092001_032
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
そんなことないよ。まだまだ知らないことはたくさんあるし、
【chara 109211 face 2 (joy)】
知識が増えていくのってすごく楽しいよ!
voice: vo_adv_1092001_033
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
それに、私がちゃんと勉強して、強くなっていけば……
それだけマナリアのみんなを守れるようになるってことだもん。
【chara 109211 face 2 (joy)】
これっていいことずくめだよねっ!
voice: vo_adv_1092001_034
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】
【chara 109211 face 1 (normal)】
同じような理由で、王宮を飛び出して
魔法学院へ勉強しに来ちゃったんだもんね。
voice: vo_adv_1092001_035
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
ふーん。
王宮じゃあ魔法の勉強、させてもらえなかったの?
voice: vo_adv_1092001_036
アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】
ある程度はできたけど……
【chara 109211 face 1 (normal)】
もっと専門的で、高度なものを学びたかったんだ。
Choice: (1) 立派だね。
Choice: (2) お姫様ってすごい。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1092001_037
アン:
【chara 109211 face 5 (shy)】
えっ!? そんな改まった感じで褒められるようなことじゃないよ~!
【chara 109211 face 1 (normal)】
私は、マナリアのみんなが大好きなだけだから。
Jump to tag 3
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1092001_038
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】
あははっ、【chara 109211 face 1 (normal)】
そんなんじゃないよ? 偶然そういう位置に生まれただけ!
守りたいとか学びたいとかは全部、
私自身の気持ちに従っただけだよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1092001_039
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
さてと、ここにいられる時間も限られてるわけだし……
【chara 109211 face 2 (joy)】
もっともっと色々な本に触れ合っちゃおうかな~♪
voice: vo_adv_1092001_040
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
え? まだ探す気なの?
voice: vo_adv_1092001_041
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】
だって、ここには面白そうな本が、たっくさんあるんだもん!
voice: vo_adv_1092001_042
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
えっと、『大型魔法備忘録』に、『古代魔術とその変遷』、
『歴戦の覇者たちの記録』――
voice: vo_adv_1092001_043
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】
あっ、これも面白そう! 【chara 109211 face 1 (normal)】
『ランドソル列伝』!!
こっちは……『アストライア大陸に潜む超文明の謎』!!
【chara 109211 face 2 (joy)】
うわぁ~、どんな内容なんだろう♪
voice: vo_adv_1092001_044
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
……ねえ、選ぶ本が魔法から遠ざかってない?
voice: vo_adv_1092001_045
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】
あはは……
【chara 109411 face 1 (normal)】
なんだか、火が付いちゃったみたい。
voice: vo_adv_1092001_046
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】
これもいいなっ! 『怪奇! 悪魔的植物辞典』!
『幽霊は甘い香りに包まれて』!
【chara 109211 face 2 (joy)】
『吸血鬼は優雅に微笑む』!
voice: vo_adv_1092001_047
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
あんなマニアックなオカルト本を読みたがる神経を疑うわ……
voice: vo_adv_1092001_048
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】
あ……日が暮れてきちゃったね。
voice: vo_adv_1092001_049
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】
ちょっと、アン! あんたいい加減にしなさいよっ!?
voice: vo_adv_1092001_050
アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】
あ~ん、もうちょっとだけ待って!
あと一冊……ううん、せめてあとこの一ページだけ……!
voice: vo_adv_1092001_051
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】
ちょっと前にも同じ言葉を聞いたけど!?
voice: vo_adv_1092001_052
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
はぁっ……ねえグレア、なんとかしなさいよこの状況!
voice: vo_adv_1092001_053
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】
えっ、わ、私……?
voice: vo_adv_1092001_054
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】
だってあんた、あいつの親友なんでしょ?
あの読書バカの気をそらす方法、なんか知ってるんじゃない?
voice: vo_adv_1092001_055
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】
うぅーん、気をそらす、かぁ……
【chara 109411 face 6 (surprised)】
……あっ。
voice: vo_adv_1092001_056
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】
あるのね!? 【chara 106012 face 3 (anger)】
じゃあやって、今すぐやって!!
voice: vo_adv_1092001_057
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】
な、なくはないけど……【chara 109411 face 5 (shy)】
うぅ、でも、これはちょっと……その……
voice: vo_adv_1092001_058
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
やって! お願いっ!! もー我慢の限界よ!
voice: vo_adv_1092001_059
グレア:
【chara 109411 face 5 (shy)】
うぅぅぅ……わ、分かった……
voice: vo_adv_1092001_060
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】
……アン。そろそろ暗くなってきたから、帰らない?
voice: vo_adv_1092001_061
アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】
待って待って、あとちょっと待ってねグレア!?
この行だけ読んだら……!
voice: vo_adv_1092001_062
グレア:
【chara 109411 face 5 (shy)】
帰ったら……尻尾、触ってもいいよ。
voice: vo_adv_1092001_063
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】
えっ。
voice: vo_adv_1092001_064
グレア:
【chara 109411 face 5 (shy)】
あ……す、少しだけ、少しだけだからね!?
本当にくすぐったいんだから、ちょこっとだけ……!
voice: vo_adv_1092001_065
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】
……!
{player}さん、キャル!!
voice: vo_adv_1092001_066
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
うわっ、早!
あんだけだらだらしてたのに、すごい速さで帰り支度を……!?
voice: vo_adv_1092001_067
アン:
【chara 109211 face 3 (anger)】
すぐ帰ろう、今すぐ帰ろう! さあさあさあさあ、早くっ!!
voice: vo_adv_1092001_068
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
……すごいわ、道具屋に入ってきたときより目がキラキラしてる。
voice: vo_adv_1092001_069
グレア:
【chara 109411 face 5 (shy)】
うぅぅぅ……この手は使いたくなかったのに……!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
無事道具屋から帰ることはできたが、
あたりにはグレアのくすぐったそうな悲鳴が
しばらくこだましたのだった。