グレア 第1話
突如いなくなったグレア。捜しに行くと一人でいる子どもを心配して様子をうかがっていた。励まされ、勇気を出して声を掛けるも肝心な時におなかが鳴ってしまう。だがそれをきっかけに子どもと打ち解けられたのだった。


-------------- situation:
慈愛の竜姫と少女
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 【ギルド管理協会】から魔力探知機が届くまでの間、
ランドソルを見て回ることになったグレアたち。
そんなある日のこと──

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アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 ねえねえ、{player}さん!
この前は私の希望を聞いてもらったから……
今日はグレアの行きたいところに行ってもいい?

Choice: (1) もちろん。
----- Tag 1 -----
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アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】 ありがとうっ!
【chara 109211 face 1 (normal)】 それじゃあグレア、どこに行きたい?

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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 わ、私……? 【chara 109411 face 4 (sad)】 うーん……

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グレア:
【chara 109411 face 1 (normal)】 特には思いつかないから……今日も、アンの行きたいところに行こうよ。
【chara 109411 face 2 (joy)】 私、ついていくだけで楽しいし。

Choice: (2) ランドソルは楽しくない?
----- Tag 2 -----
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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 えっ!? 【chara 109411 face 4 (sad)】 ご、ごめんなさい、そういうことじゃなくて……

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グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 えっと……私ね、もともとあまり頻繁に出かけるタイプじゃないんだ。
【chara 109411 face 1 (normal)】 だから何も思いつかないだけっていうか……

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グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 私……その、はぐれ者だから。
故郷の竜の国では、周りに全然なじめなくて……
友達とお出かけ、みたいな経験、全然なくって。

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アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 グレア……

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グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 マナリアに来てからも、みんなと関わるのが怖くて……
見た目とか力のせいで、怖がられたり嫌われたりするんじゃないかって
不安で。

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グレア:
【chara 109411 face 1 (normal)】 だから、いつも音楽塔に引きこもって、
一人でピアノを弾いてばかりいたんだ。

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アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 でもでもっ、私たち、最近はわりとお出かけしてるよね!?
【chara 109211 face 1 (normal)】 ほら、マナリアの街でアイス食べたりとか、【chara 109211 face 4 (sad)】 したよねっ!?

voice: vo_adv_1094001_011
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】 ふふっ……うん。アンと一緒に出かけるのは、楽しいよ。
楽しいんだなあって気持ち、アンが教えてくれた。

voice: vo_adv_1094001_012
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 【chara 109211 face 1 (normal)】 けど、今はまだアンの行きたいところに
一緒に行くので精いっぱいっていうか……

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アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 うっ。確かに、引っ張りまわしてばっかりな気がする……!?

voice: vo_adv_1094001_014
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 付き合うのは楽しいから、全然いいんだよ?
【chara 109411 face 4 (sad)】 ただ、自分の行きたいところって言われると、まだ思いつかなくて……
ごめんなさい。

voice: vo_adv_1094001_015
アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 そっかぁ……

voice: vo_adv_1094001_016
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 なら今日は、お出かけはしないでのんびり過ごすっていうのはどう?

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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 えっ? でも……いいの?

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アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 私たち、この世界に来てから動きどおしだったし、
そういう日があってもいいんじゃないかな?

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アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 で、のんびりしながらグレアの行きたいところがもし思いついたら、
そこにお出かけするってことで! 【chara 109211 face 2 (joy)】 どうかなっ?

Choice: (3) いいと思う。
----- Tag 3 -----
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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 {player}さん、アン……【chara 109411 face 2 (joy)】 ありがとう。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 こうして、今日はアンたち共々身を寄せさせてもらっている
【サレンディア救護院】で、のんびり過ごすこととなった。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 すると、お昼過ぎに──

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アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】 あ、{player}さん!
グレアを見なかった?

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アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 私、救護院にある本が興味深くて、
読みふけっちゃって……

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アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 私のそばにいたはずのグレアが、
気がついたらいなくなっちゃってたの。

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アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】 え? 一緒に捜してくれる……?
【chara 109211 face 1 (normal)】 よかった、【chara 109211 face 2 (joy)】 ありがとう{player}さん!

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アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 うーん、建物の中にはいなかったね。
どこに行っちゃったんだろう……?

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アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】 もしかして、ランドソルの街に出かけちゃったのかな……?
【chara 109211 face 4 (sad)】 でもグレアに限って、一人でなんて──

voice: vo_adv_1094001_027
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 …………

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アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】 あっグレア! あんなところにいた!

voice: vo_adv_1094001_029
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】 ……なんか、こそこそしてるみたいだけど。
【chara 109211 face 4 (sad)】 どうしたんだろ……? 【chara 109211 face 1 (normal)】 とりあえず、そーっと近づいてみよっか。

voice: vo_adv_1094001_030
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 …………

voice: vo_adv_1094001_031
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】 グーレア。【chara 109211 face 1 (normal)】 こんなところにいたんだね?
捜しちゃったよ~

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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 きゃっ……!?
ア、アン。それに{player}さんも……

voice: vo_adv_1094001_033
アン:
【chara 109211 face 4 (sad)】 もう、急にいなくなっちゃうんだもん。驚いたよ。
【chara 109211 face 1 (normal)】 それで、何をのぞき見していたの?

voice: vo_adv_1094001_034
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 いや、えっと、その……

voice: vo_adv_1094001_035
グレア:
【chara 109411 face 1 (normal)】 あの子、ずっと一人でいるみたいで。
【chara 109411 face 4 (sad)】 なんだかさみしそうな顔もしてたから、気になって……

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グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 でも私が急に声を掛けたら、怖がっちゃうかなって……だから……

voice: vo_adv_1094001_037
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 ……だから、ここでずっと見守ってたの?
【chara 109211 face 6 (surprised)】 えっ、いつから?

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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 い、いつから……? 【chara 109411 face 4 (sad)】 いつから、かな……?

voice: vo_adv_1094001_039
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 ……ぷっ。【chara 109211 face 2 (joy)】 あははっ! あはははっ! 
も~、グレアったら! あはははははっ!

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グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 ア、アン、【chara 109411 face 5 (shy)】 笑わないでよ~……!

voice: vo_adv_1094001_041
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】 ふふふっ……ご、ごめんごめん。
【chara 109211 face 1 (normal)】 でもグレアってば、優しいのに不器用でかわいいんだから。

voice: vo_adv_1094001_042
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 ね、{player}さん。
よかったら一緒に、この不器用さんの背中、押してもらえないかな?

Choice: (4) あの子に声を掛けに行こう。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1094001_043
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 {player}さん……

voice: vo_adv_1094001_044
グレア:
【chara 109411 face 1 (normal)】 ……うん。【chara 109411 face 2 (joy)】 二人も一緒に来てくれるなら、あの子も安心だよね。

voice: vo_adv_1094001_045
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 グレア一人でも大丈夫だとは思うけどねー
【chara 109211 face 2 (joy)】 まあ、とりあえず行こっか!

voice: vo_adv_1094001_046
グレア:
【chara 109411 face 1 (normal)】 あ、あの……ちょっといい、かな?

voice: vo_adv_1094001_047
女の子:
【chara 211 face 6 (surprised)】 え……?
おねえちゃん、だあれ?

voice: vo_adv_1094001_048
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 えっと……【chara 109411 face 2 (joy)】 私は、グレアっていうの。
ちょっと前から、救護院でお世話になってるんだ。

voice: vo_adv_1094001_049
女の子:
【chara 211 face 6 (surprised)】 グレア、おねえちゃん……?

voice: vo_adv_1094001_050
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 う、うん。それで……あの、ね。【chara 109411 face 5 (shy)】 もしよかったら、一緒に──

voice: vo_adv_1094001_051
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 【chara 109411 face 5 (shy)】 きゃっ!?

voice: vo_adv_1094001_052
アン:
【chara 109211 face 6 (surprised)】 え。今のおなかの音……もしかして、グレア?

voice: vo_adv_1094001_053
グレア:
【chara 109411 face 4 (sad)】 ううぅ~……! ど、どうして今鳴っちゃうの……!?

voice: vo_adv_1094001_054
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 ふ、ふふっ……グレアったら、ほんとに長いこと
この子のこと見守ってたんだね……っ。

voice: vo_adv_1094001_055
グレア:
【chara 109411 face 5 (shy)】 ……アン。笑うの我慢してるの、バレてるからね?

voice: vo_adv_1094001_056
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 ごめんごめん、だって……【chara 109211 face 2 (joy)】 あはははっ!
グレアって、こういうところがかわいいんだよね~!

voice: vo_adv_1094001_057
グレア:
【chara 109411 face 3 (anger)】 アーンー! 【chara 109411 face 5 (shy)】 からかわないでよ~……!

Choice: (5) いい音だった。
Choice: (6) すごくいいタイミングだった。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1094001_058
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 いいおなかの音って、どういう音なの!?
【chara 109411 face 5 (shy)】 {player}さんまで、もうっ……!

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----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1094001_059
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 タイミングって、【chara 109411 face 4 (sad)】 出そうとしたわけじゃないのに……
うう、{player}さんまでひどいよ……

----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1094001_060
女の子:
【chara 211 face 6 (surprised)】 おねえちゃん、おなかすいてるの?
【chara 211 face 1 (normal)】 おやつ、いっしょにもらいにいく?

voice: vo_adv_1094001_061
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 あ……う、うん。【chara 109411 face 4 (sad)】 そうだね……行こっか。
うぅ、逆に面倒見られてる……こんなつもりじゃなかったんだけど……

voice: vo_adv_1094001_062
女の子:
【chara 211 face 1 (normal)】 うんっ! 【chara 211 face 2 (joy)】 えへへ~……

voice: vo_adv_1094001_063
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 ……? どうしたの?

voice: vo_adv_1094001_064
女の子:
【chara 211 face 1 (normal)】 今日はね、お友達がカゼひいちゃって寝こんでて、
【chara 211 face 4 (sad)】 一人でさみしかったの。

voice: vo_adv_1094001_065
女の子:
【chara 211 face 1 (normal)】 だから、おねえちゃんたちが声かけてくれて、【chara 211 face 2 (joy)】 うれしい!

voice: vo_adv_1094001_066
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 あ……

voice: vo_adv_1094001_067
グレア:
【chara 109411 face 2 (joy)】 ……ふふっ、そっか。
うん、喜んでくれたなら……私もうれしい。

voice: vo_adv_1094001_068
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 グレア、笑ってる……【chara 109211 face 2 (joy)】 ふふ、よかった。

voice: vo_adv_1094001_069
アン:
【chara 109211 face 1 (normal)】 自分のために行動するのはへたっぴだけど……
人のためならいくらでも頑張れちゃうのが、
【chara 109211 face 2 (joy)】 グレアのとってもいいところなんだよね。

voice: vo_adv_1094001_070
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 ん……? アン?
にこにこしちゃって、どうしたの?

voice: vo_adv_1094001_071
アン:
【chara 109211 face 2 (joy)】 うーうん、なんでもないっ♪

voice: vo_adv_1094001_072
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 そう……? 【chara 109411 face 2 (joy)】 変なアン……

voice: vo_adv_1094001_073
女の子:
【chara 211 face 6 (surprised)】 グレアおねえちゃん、どうしたのー?

voice: vo_adv_1094001_074
グレア:
【chara 109411 face 6 (surprised)】 あっ……【chara 109411 face 2 (joy)】 ううん、なんでもないよ。
じゃあ、行こうか。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 少女の手を引いて歩き出したグレアの表情は、
とても柔らかだった……